八丈富士:本家を上回らんばかりの圧倒的な存在感、半袖隊長、空港から直行し関東百(2019版)完登


- GPS
- 06:11
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 891m
- 下り
- 921m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:11
累積標高(上り): 789m/累積標高(下り): 827m
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
★EK度数:31.485=19.46+(789÷100)+(827÷100÷2)
→→→判定「●EK24〜32未満 ふつう」
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
【参考文献



分県登山ガイド12東京都の山(山と渓谷社2018年4月30日初版)
40八丈島・八丈富士(はちじょうじま・はちじょうふじ)854m
圧倒的な火口の絶景に驚き、真っ青な空と海の景色を堪能する
(掲載コース:歩行距離8.2km/時間3時間5分/技術度2/体力度1)
天候 | ![]() ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
【往路】地元駅 ![]() ![]() ![]() ![]() (注) ![]() 【復路】裁判所前BS ![]() (注) ![]() |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況【emj:158]![]() よく整備された登山道です。特に際立った危険箇所はありません。 但し…お鉢(火口壁)巡りでは岩場亀裂・窪み・落し穴や強風・突風に、中央火口丘往復では道迷いに注意しましょう。 ●八丈島空港⇒空港分岐(富士登山道合流) 最初は舗装路、途中から簡易舗装となり、後半は草が茂る砂利道。 ●空港分岐(富士登山道合流)⇒登山口 ひたすら舗装道路。 ●登山口⇔火口壁(お鉢)分岐 ひたすら1280段の階段。 ●火口壁(お鉢)巡り⇒⇒⇒一番の要注意箇所 起伏のある岩場の細道。「足許注意」標柱周囲には、亀裂・窪み・穴などの段差が必ず隠れているので、よく足許を確認して踏み出すこと。 また「お鉢巡り⇒」道標には従うこと。そのまま真っ直ぐ行ける…と思っても、必ず大きな段差が待ち受けており進退に窮する。 ●火口壁(お鉢)⇔浅間神社 片道5分程度の樹林の道。湿気ているので木道・岩場での転倒注意。 ●火口壁(お鉢)⇔中央火口丘 片道20分程度の樹林の中の道。基本的には一本道だが、一ヶ所のみ突き当たってT字路分岐あり。何の目印もないが拙者は左折し石標柱に到達した。その石標柱のさらに先に池がある。帰路でT字路を直進すると迷子になるのは必至にてご注意。 ●登山口⇒富士登山道入口⇒市街地(拙者の場合は裁判所前バス停) 長い・長い・長い…舗装道路。どこに向かうかは自らの行先(宿?バス停?空港?港?)次第です。 ★水場 ![]() ★渡渉箇所 ![]() ★泥濘状況 ![]() ★残雪状況 ![]() ★蜘蛛の巣 ![]() ☆半袖 ![]() ★半袖 ![]() ☆半袖 ![]() ★入山者 ![]() |
その他周辺情報 | ★登山ポスト![]() ![]() ★駐車場 ![]() ★トイレ ![]() ★携帯 ![]() ★食料調達処 ![]() ★酒類調達処 ![]() ![]() ★お土産処 ![]() ★飲食店 ![]() ★温泉 ![]() ★宿泊施設 ![]() (備考)一泊二食7,500円/夕食18時/朝食7時/FWiFi有/バストイレ共同ウォシュレット/TV地上波のみ/焼酎無料/ https://www.hachijo.gr.jp/lodging/ashitabaso/ https://hotel.travel.rakuten.co.jp/hotelinfo/plan/14655 |
写真
感想
【プロローグ】
昨年(2020年)初頭から、関東百名山(2019年版)の第1号完登者を目指して、こっそり密かにコマを進めてきました。
▲進捗状況
1/4大福山(96座目)⇒3/18三原山(97座目)⇒3/20赤久縄山(98座目)⇒3/25丁須ノ頭(99座目)
最後に残ったのは八丈富士(八丈島)。
しかし皆さまご高承の通り、春を迎える頃から日本でもコロナ感染者が増え始め、ついに同年4月7日に初の緊急事態宣言が東京など7都府県に発令されました。
東京都下の中でも、伊豆七島などの島嶼部は医療体制が脆弱なことから、その往来には本土内での移動以上に気を遣わなければなりません。
…と言うか、不要不急の移動は自粛せよ…対象の筆頭地域だったことは自明の理。
ここは清く諦め、状況が改善するのを待つことにしました。
…で、待っていたら、今になりました(#^^#)
でも、その間に、何十もの八丈富士レコが登録されていたんですね。
ちょっとビックリポン( ^ω^)・・・。
【幸運が重なった旅程予約】
…でなぜか感染者数が激減している今がチャンスとばかりに、土曜の夜に何となく航空マイレージ特典での予約ページを開いてみました。
なんと!2日後の月曜朝便(往路)と水曜昼便(復路)に空席があるじゃないですか。
サンデー毎日の拙者なので、基本はいつでもOKではありますが、お袋殿の世話の都合上、最も適した日程です。
次は宿泊先…予てから目を付けていたお宿に空きがあります。
そして最も重要な天気は…なんと月〜水の3日間とも基本は晴れ予報。
そこで「今、行くっきゃないでしょ」と1号隊員にお伺いを立てたところ「承認」通知を取得。
いそいそとクリックにクリックを重ね、無事にフライトもお宿も予約を完了しました。
―蘰:八丈島へ移動⇒八丈富士登山
二日目:三原山登山
三日目:八丈富士山麓歩き⇒帰京
【山行スタイル】
今回は分県ガイドを参考にして、クルマ(レンタカー)は使わず、八丈富士も三原山も下界から歩き始めることにしました。
クルマを使えば一日ニ山は簡単なことですが…面白くねぇだろ。
せっかく二日半もあるので、島内での赤線繋ぎも意識して、ムダな街歩きを多用することにしました。
そうそう、「温泉に入り放題・バスに乗り放題」となる共通券(愛称・バスパ)も利用しまくることにしました。
【八丈富士】
空港を一歩出た瞬間に目の前にドーンと鎮座している八丈富士を見ただけで、思わず歓声を上げていました。
空港からそのまま歩いて登る山なんて、そうそう、あるものではありません。
道路歩き・階段登りが大半の技術的には軽量コースですが、山麓から見上げる八丈富士、お鉢(火口壁)巡りの八丈富士、火口丘から火口壁を見上げる八丈富士。
まぁ、色んな見どころがあるそれは愉しい行程でした。
下山後の街歩き・温泉巡り・民宿でのタダ酒もほぼ計画通り(⇒温泉・Theブーンが設備故障のため休業中のみ計算外)。
【祝:関東百(2019年版)完登】
密かに狙っていた1番…結果として6番目でした。
まぁ、中〜後半は電車バス利用だけで登ってますから、時間が掛かったなぁ…と思います。
なお、記録を遡ってみると、最初に登ったのは赤城山…1991年5月のことでした。
足掛け30年\(◎o◎)/!
【今回登った主な山】
★八丈富士(はちじょうふじ)854m:初…関東百(2019)100座目⇒完登、山1000/317座目、山岳標高1003/306座目、しま山100/8座目、分県東京/33座目
お疲れさんどした<m(__)m>
隊長
【個人用過去レコリンク:東京都島嶼部】
●2016年01月09日(土):天上山(神津島)
アルプス高峰トレッキングと錯覚、半袖隊長、恐るべし神津島
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-796749.html
●2020年03月18日(水):三原山(大島)
お鉢巡り・砂漠漫遊・テキサス放浪・海岸歩道、半袖隊長、山頂から港まで全部堪能
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2262565.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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関東百名山(2019年版)の完登おめでとうございます。
八丈富士、確かに存在感ありますね
今回は空路でしたか、明日の三原山とセットで素晴らしいですね。
元の関東百目指していたら、急に出てきた派生形に驚きましたが、出されたお皿は食すしかないですよね
お疲れ様でした
お早うございますm(__)m
そして、ご祝意を有難うございます_(._.)_
「関東百」には、選定年が古い順で「関東百山⇒前・関東百名山⇒新・関東百名山」と三つありますね。
拙者ももともと「前・関東百」を意識していたら、古くから「関東百山」があることを知り、そのうちに新たに「新・関東百」も上梓されました。
この三つの関東百でどれぐらい共通項があるのか調べたことはありませんが、もし7割が共通選抜された山で、残り3割が単独選抜だとすれば、三つの関東百で選ばれているのは160座となります。
これが多いのか…少ないのか…?
でも知らない山に目を向けさせてくれる機会にはなりますね。
神津島・伊豆大島には航路で遠征しましたが、伊豆七島で唯一羽田便がある八丈島には、伝家の宝刀と化していた航空マイレージを遂に使用しました。
最近は直前予約も可能で、かつ必要マイル数も少なくなり(⇒今回は往復で11,000マイル)、使い勝手がよくなりました。
ShuMaeさんが最近登られた荒海山と日光・足尾の秘宝・錫ヶ岳の二座を登れば関東百も完登するのですが、アシ(=アクセス)の課題があるため店晒し状況です。
自分の足が重くならないうちにどげんかせんといかん!のですが…(-。-)y-゜゜゜
祝!関東百(2019年版)完登
6番目だったのですね。
八丈島への山旅、お天気も良くて素晴らしい景色が広がりますね。
お泊りでの温泉巡りもいいですね。
まさに山、お酒、温泉
翌日の三原山レコも楽しみにしております。
その実行力に感服です、流石ラガーマン(気分屋odaxには到底不可能です)。
でもこの八丈富士、ここは小生も是非行きたい!
参考にさせていただきます。
それと、実は写真43もできれば登りたいもんですが・・・・。
無理だろうな〜。
【追】
八丈小島・大平山 もし本気で企画するなら以下が詳しい。
http://www.ne.jp/asahi/gamo/yama/outdoor/shimatozanizu/hatijoukojima/hatijoukojima.htm
ありがとうございます!!
ちょっくら三つの関東百の達成者数を調べてみたところ
●関東百山=11人
●前・関東百名山=20人
●新・関東百名山=6人
やはり最後発の新・関東百名山が最も少数です。
また最も古い関東百山は、既に書籍が廃版となり入手困難となっているためか…少ないですね。
天候に恵まれたのは本当に幸いでした。
最終日に寄ったビジターセンターで知ったことですが
▲黒潮の影響を受け温暖な気候で、雪や霜はほとんどない
▲一方で雨が多く、年間を通じた快晴日数は9日(東京は46日)
▲風が強いのも特徴で風速10m以上の日は年間149日(東京は31日)
これらの統計データを考慮すると、二日間とも晴れ渡り風も穏やかだったのは恵まれてましたね。
温泉もこんなに豊富だとは知りませんでした。
基本的にはクルマで移動されるようですが、二日目には風呂道具が入ったケースを持ってバスで往復されるご婦人をお見掛けしました。
八丈島は古くから「流人」「流罪」とのイメージで「最果ての島」との印象が強かったのですが、今回にて一変しました。
人口では伊豆大島と八丈島は今は同程度(7千人ぐらい)なのですが、八丈島には羽田からANAが飛ぶし、高校もあるし、病院もある(⇒他の島にはない)。
流人と言っても、今でいう政治犯・思想犯ですから、単に体制側にとっては厄介者だが、その実、頭脳明晰者ばかりですからね。
八丈島発展の先生役となって活躍したそうですよ。
写真43の八丈小島は山頂部がクイッと尖って見栄えがあります。
そして意外にも高尾山よりも高い619m。
古くから住人がいて、最盛期には500名以上も住んでいたそうですが、自給自足生活だったとのこと。
そして時代の波には抗えず、昭和50年に一斉移住し無人島となったそうです。
拙者も登ってみたい(⇒写真の反対側の方になだらかな尾根あり)と思いましたが、今は島に渡ることさえ難しいですから夢のまた夢の世界でしょうね。
かってはあった登山道も、今は歩く人もなく廃道となっているでしょうしね。
観光協会が「八丈小島に登ろう」企画を組んでくれたら、すぐに応募するのになぁ…。
【追伸】高精度地図検索してみたら一つありました!!!!
edogawaさん
2014年10月18日(土) 八丈小島 太平山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-540167.html
⇒この方のレコはこの一件のみ。マコトに貴重なレコです。
【追伸のまた追伸】
添付サイトをざっと拝見しましたが、ヤマレコ記録を同じ登山コースですね。
…と言うか2010年の記録ですから、ヤマレコ・edogawaさんもこの記録を参考にされたのかもしれません。
しかし登山コース以外の要素(アクセス・天候・季節)選びが本当に大変だ〜〜と思いますね。
公共交通機関メインでの達成は貴重ですね〜
八丈島は分県東京都でもあるので
ヘタレcdはそのうち楽々ツアーででも行くつもりです(笑)😅
関東百、おめでとうございます!
八丈島いいですね〜宿の焼酎が無料なんですか!太っ腹!
景色がきれいだし、きっと本州では見られないような光景なのでしょうね。
いつか行ってみたいです。
飛行機は、プロペラ機ですか?
有難うございますm(__)m
苦節30年…って、最初は関東百名山なんて知りませんでしたが…ようやく終わりました。
本格的に山を再開したのが2005年ぐらいからなのですが、その頃は区の保養所のある群馬を徘徊することが多く、1号隊員連れと言うこともあり、レンタカーを多用しています。
逆にその他の都県は単独行が多く、一部を除いてほぼ電車バス利用日帰りですね。
公共交通機関率は、ざっと8割ぐらいでしょうか?
分県東京都の山は健脚者ならいずれも日帰り可能。
し・か・し・・・神津島・八丈島の島嶼部の山々が難関ですね。
上り下りに困難はありませんが、アクセスが…。
これまでに神津島⇒大島⇒八丈島の山に登る機会を得ましたが、いずれも特徴がありますね。
考えてみれば、洋上に浮かぶ伊豆七島…海底から隆起し、あるいは風雨で削られ、本州の山とは異なる景観です。
無料焼酎の瓶にはラベルが貼ってなかったので中身?は不詳ですが、八丈島には焼酎文化があるそうです。
●江戸時代、八丈島では度重なる飢餓対策の為、貴重な穀類を使用する酒づくりが禁じられていた。
●そこへ薩摩より流人として八丈島に流されてきた丹宗庄右衛門(たんそう しょうえもん)が、自身の地元、九州でつくられているさつま芋を使用した焼酎の製造方法を伝えた
●それが八丈島の島酒の原点となり、八丈焼酎や島酒(SHIMAZAKE)と呼ばれ、島民に親しまれてきた
●水資源に恵まれる八丈島では、芋、麦、麦と芋のブレンドなど自慢の本格焼酎を製造する蔵元が4軒ある
往復の航空機材は、予約時のデータに拠れば「Boeing737-800」「AirBus A320」…小型ジェット機でした。
往路ではほとんど揺れを感じませんでしたが、復路では…ほぼ寝ていたので分かりませんでした
島の山いいですね。
神津島もよかったですが、八丈島もいいですね。
火口壁もすごいし、突然に池がでてくるももいいし、
海と山の景観が素晴らしい。
船や飛行機で行くしかないので簡単に行けませんが、
いつかは行きたいと思っています。
(宿泊施設は観光協会とかに電話ですか?)
2019版関東100、完登おめでとうございました。
有難うございますm(__)m
アルペンムード神津島・天上山、砂漠のような大島・三原山…。
島山は低くとも、内地の山で申せば頂上部が洋上に突き出ているわけですから、それぞれに特徴的ですね。
ご指摘の通り、島嶼部の山の場合、この頃に行きたいと思えども、肝心の天気がどうなるやら…ですから、日程を決める(=船便や航空便を予約する)のが難しいです。
天気が悪いからキャンセルすると手数料がかかるし、急に行きたいと思ってももう満席かもしれないし…。
今回のお宿は全て旅行サイト(楽天やじゃらん)を見て決めました。
樫立温泉で蘊蓄を伺ったシニア氏に拠れば、緊急事態宣言中は厳しい?統制令が敷かれたようで、営業した宿泊施設は2軒だけで、飲食店はほとんど休業。
島民はスーパーや商店で買ってくる食材だけが頼りで、こんな時にやって来る観光客はバカか!と思っていたそうです。
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