加越・平谷橋から大日山─越前大日山(越前甲)周遊
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- GPS
- 04:55
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,017m
- 下り
- 1,019m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
木地小屋コースは4ヶ所渡渉があり、慣れないひとにオススメできない。 大日山から越前大日山の間に1ヶ所ある急な下りの岩場は注意を要する。 越前大日山から大日峠間も急な下りだけど、ロープを使わないと無理なくらい滑る(足がかりがない)箇所あり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
半袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
ジョギングシューズ
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感想
11月21日の日曜日に石川県と福井県の境界付近にある大日山と、石川県と福井県の境界にある越前大日山(越前甲)を、石川県小松市の新保町側から周回してきた。
大日山に登る企画は10月下旬にも計画してて(結果的には、高頭山に行った。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3663441.html)、この時には山中温泉真砂町側からの周回を考えてたけど、いつの間にか大日山は小松市新保町側からの登山が人気のようで(おそらく、ダム工事を契機にトレンドが変わったと推測)、新保町側からの周回を計画し直した。木地小屋コース→大日山→自然探索道の周回コースを組んだけど、所要時間を考えたら大差が無いってことで、越前大日山(越前甲)も含めた大廻りな周回コースを直前に組み直した。新又越からは国道416号をジョギングで平谷橋まで戻る計画で、ジョギングシューズもザックのなかに入ってる(笑)。11月23日以降は冬型の気圧配置になるようで、無雪期として登るには今年最後のチャンスと考えて挑んだ。
北陸道を美川I.C.で下りて、『Googleマップ』が指示するとおり国道8号経由で国道416号に入り、小松市尾小屋町へ向かう。尾小屋町の中心部を過ぎると国道416号は「酷道」になる。対向車が来ないかヒヤヒヤしたけど、早朝なので交通量が少ないのが幸いし、「酷道」区間に入ってから登山口に着くまで軽トラ1台としかすれ違わなかった。登山口の平谷橋には7時過ぎに到着。支度してから7:16より木地小屋コース登山口から入山。
平谷橋から入山するコースとして、木地小屋コースか自然探索道のどちらを選ぶか検討した結果、尾根のアップダウンとカタクリ小屋を通らないのを嫌い自然探索道をやめたけど、沢沿いとなる木地小屋コースも渡渉が4回もあるトンデモない道だった。渡渉地点にはロープが張られてて、このロープを頼りに飛び石伝いで対岸に渡るんだけど、1回目は慎重にクリアし、2回目はロープを綱引きの要領で上手く使ってクリアした。これでイイ気になったのが悪かったのかもしれない。3回目の渡渉では弛んだロープに振られ、ヤバい!…と思って後退した足が滑り、背中から沢に落ちた…(汗)。私はTBS系のTV番組『SASUKE』を観るのが好きだけど、1stステージでリタイアしたチャレンジャーの気分が体験出来た(苦笑)。4回目は水量が少なく、倒木もあって難易度は低かった。4回目の渡渉地点(ここらへんが「熊の平」だろう)からは尾根に取り付き、急坂を登ってく。意外にヤセ尾根だ。すでに木々は葉を落として丸裸で、木々の向こうに景色が見渡せる。陽が差してて厚着してると暑かった。1時間ちょいの登りで鈴ヶ岳からの縦走路に合流して、カタクリ小屋に到着。近年建てられたばかりで、まだ新しさの残る小屋。携帯トイレ持参推奨の山のため、トイレは無い(苦笑)。小屋の裏手から展望が得られるけど、すでに白山方面は雲に隠れててダメ…。
大日山に向け、カタクリ小屋を出発。自然探索道の分岐を過ぎ、大日山へ上り始めると前週の冬型の気圧配置の時に降ったと思しき雪が道の傍に現れ始める。だけど登山道にはほぼ雪は皆無。9:19に大日山頂上に到着。
大日山頂上からも白山はダメだったけど、経ヶ岳や荒島岳、小松市街などの展望が得られた。持ってきた回鍋肉弁当を開けたら、渡渉の時の転倒のせいか液漏れが凄かった(苦笑)。9:34に大日山頂上を出発し、越前甲はこっちだろう…と、適当に南西方面に下る踏み跡に入ったら、そこは絶景ポイント(行き止まり)への道で、頂上へのトンボ帰りを余儀なくされた(苦笑)。越前甲へ行くには山中コースに入ってすぐに加賀甲方面の案内に従って入っていかなければならない。ここらへんが分かりにくい。さらに加賀甲と越前甲の分岐があり、直進するのは加賀甲の方だから、標識が現れたら越前甲の標識を探すようにしないと。ここもちょっと分かりにくい。少し降って、小ピークに登り返したけど、ここらあたりから加賀甲の大日小屋がよくみえた。また、ここまで誰にも会わなかったけど、この日初めて登山者とすれ違った。
目の前の越前大日山(越前甲)はすぐ着きそうなのに、一旦大きく下る。今まであった道が急に無くなったような感覚になる急な岩場の下りで緊張を強いられる。しかし、それも長くは続かず、ジワジワと元の標高まで登り返す。この辺りで2人くらいの登山者とすれ違った。標高が戻ってもいくつものピークを越すので、なかなか越前大日山(越前甲)の頂上に着かない。ここまで来ると福井県側のほうが展望がよく、勝山盆地が一望出来た。10:37に越前大日山(越前甲)の頂上に到着。頂上には誰も居らず、大日山をはじめこれまで歩いて来たルートが一望できた。
10:47に越前大日山(越前甲)頂上を出発すると、すぐに複数の登山者とすれ違う。女性の高齢の登山者に、「頂上はすぐですか?」って訊かれたけど、すぐそこに「あと200 m」って標識あるじゃん!(笑) この下りも急で、ずっとロープが張られてて侮れない。一旦傾斜が緩むも、さらに急な下りが始まる。個人的にはロープに頼るのは嫌いで、ロープがあっても極力頼らないようにしてるが、どーしてもロープを使わないと下れない粘土質の急斜面が1ヶ所あった。だって、足掛かりになるようなものが全く無いんだもん! 福井県側のコースは下り一辺倒だけど、平谷橋に戻るためには鉄塔のあるピークまで登り返さなければならない。大日峠で福井県側のコースを見送り、鉄塔までの登りに掛かる。11:35に鉄塔に到着。
鉄塔からは以前は巡視路を使って平谷橋まで戻るのが一般的だったけど、長らく「開かずの国道」だった国道416号が開通した今となっては、国道416号の県境の新又越からの巡視路が新たに開かれた。ゴム(プラ?)の階段状の道が今ふうのこのルートを使って、11:40に新又越に到着。
新又越に荷物をデポし、登山靴からジョギングシューズに履き替えて平谷橋まで4 kmをジョギングで戻る。20分あまり走って、元の平谷橋に12:12に戻った。
久しぶりに「登山した〜〜〜!」って感じ(笑)。渡渉あり、岩場あり…で、変化に富んだコース。初心者よりも山慣れた方にオススメしたい。
帰りは平谷橋からクルマで新又越に戻ってザックと靴を回収。ここまで来たら石川県側の「酷道」には戻りたくないので(苦笑)、勝山側に下りて、丸岡I.C.から北陸道に乗って帰宅した。
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