小豆島遍路通し打ち:4日目
- GPS
- 10:24
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 1,374m
- 下り
- 1,364m
コースタイム
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:25
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
8日間かけて、「小豆島遍路通し打ち+α」を歩きました。
4日目の行程はいろいろ最高すぎたオートヴィレッジ吉田キャンプ場に荷物を残し、吉田バス停から始発のバスで小部まで戻って昨日行けなかった恵門の滝へ。
小部から吉田へ戻るバスは2時間後、それに乗れなかったら次は11時台。2時間は駆け上がって駆け下りても無理な公算が高いのでタクシーを呼ぼうかとキャンプ場での温泉お風呂上がりに地元の方にタクシー情報などを教えていただいていたら、なんとその方が「明日の午前は忙しくないので、車で迎えに行ってあげますよ。どうぞ時間きにせずゆっくりお参りしてきてください」と(感涙×100000)
これで時間の悩みが完全になくなり、恵門の滝では住職さん(?)が非常に気さくで良い方で、いろいろご案内して下さっているうちに、いつの間にやら作務衣から法衣に着替えて、なんと私達のために特別祈願護摩までしてくださいました。(また感涙×100000)
もちろん、バスの時間の9時の時点でまだ上の寺を出てすらいないという状況で、本当に本当にご親切な車お接待がなければ、この日の行程は全滅でした。
そして、キャンプ場に戻り、重いザックを再び背に福田への山越え。
ここで、小豆島の遍路道で一番気をつけなければいけないことを一つ。
これまでの山道でもよくあったのですが、山道の坂の部分で滑らないように木と金属の細い杭を使って階段上に整備してくださっています。その木の部分をイノシシが蹴飛ばしたり、大雨が流してしまったせいで、細い金杭だけが5〜10cm地面から突き出した状態で道の真ん中にあちこち残ってしまっているのです。
掘り返された土や落ち葉に隠れて全く見えなくなっているこれらの金杭。躓くことも何度、まともに踏み込んでしまい靴に穴が空きかけたことも。
もし転んだ時にこの細い杭の上に倒れてしまったら、どんな惨事にもなりかねないと、まじめに怖かったです。
特に、坂で滑ったり転びやすい部分に集中してあるので、トレランなど走ったり急ぎ足の方たちはとにかく気をつけてください。まじ怖いです。
この日は福田から後はひたすら小豆島の東側海岸沿いを延々と続く車道歩き。
途中には国指定史跡になっている大阪城の石垣の石切り場が数箇所あります。
そして、最後の最後で再び自然道。軽い山越えですが、高低差は大したことありません。
大したことはないのですが、荒れっぷりは今回の小豆島遍路道で最強でした。
実は、山越え前にお庵で地元のおじいさんと少しお話をした時に、この後山越えすると言うと「あの細い道?。。。あっちにトンネルあるの、知っとる?」とびっくりされたのです。
あくまで古い遍路道の方を進みたいから大丈夫です!と答えると、おじいさんはその山越え道は子供時代に学校行くのに毎日越えた道だと教えてくれました。
でも、今はみんなトンネル通るから、あの道殆ど通らない。と。
そして意気揚々と山道に突き進み、入り口付近からすでに後悔した私達。
草が。。。草が。。。
全身くっつき虫まみれになりながらようやく日の当たる場所(草の生い茂る場所)を過ぎて、木々の陰になる道を進み、上りは良かったものの、峠を越えて草壁側に下りる後半部分はイノシシ工務店がフルパワーで大工事しまくった+風雨の流れの威力をまざまざと感じる状態に。
そんなこんなで時間がかかり、暗くなってから宿に到着して迎えてもらった第一声が、
「あの山道!?大変だったでしょう。今はみんなトンネルから来られるのよ」
。。。
道は誰も歩かなければあっという間に荒れて消える。
それは私達も普段、徳島の遍路道の整備にほんの少しでも関わらせてもらっているので、よく知っていることです。
小豆島遍路のどの道も、5年前の記憶に比べるとすこし荒れていて、この1年半近くにお遍路さんや歩く人達がコロナ前と比べてほとんどいなくなってしまった結果なのだなと。
つくづく、早く多くの人達が歩きに戻ってきてほしいです。
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小豆島遍路は、私にとっては2度目、夫にとっては初めて。
5年前の前回は遍路道だけを歩いたので7日間。。。の予定が台風が見事に来てしまい、船が止まって島から出られなくなる前に3日目で一度撤退し、2ヶ月後にまた来て残りを歩くという状況となってしまいました。
今回は、全期間中天候には恵まれ、予報では最終日は一日雨になるはずだったにもかかわらず、蓋を開けてみれば午前は晴天午後は崩れつつも終了してフェリーに乗った瞬間まで雨がもったというラッキーぶり。
今回は遍路道にいくつか普通のハイキングルートも組み合わせたので、8日間。一日平均20〜25km歩き、夜は有料キャンプ場でキャンプした一晩以外はすべてホテル・民宿・ゲストハウスでゆっくりしました。
四国遍路と違い、札所の番号が必ずしも順番通りに並んでいるわけではない小豆島遍路。ほとんどのお遍路さんがフェリーで上陸してあるき始める場所であろう土庄港エリアは番号的にはかなり後の方で、土庄港から対角線上一番遠い坂手港エリアに最初の番号の札所があります。
私達も高松からフェリーで往復したので、小豆島霊場会のHPやガイドブックにモデルコース7日間として記載されている歩き方とほぼ同じコースで行きました。
キャンプ用品は3日目の夜の一晩しか使用しないので、2日目の夜に宿泊するホテルに事前に送っておき、4日目に宿泊した民宿から自宅に送り返したので、キャンプ用品を背負って歩いたのは2日間のみ。キャンプ用品を抜いた通常のザックの総重量は7kg程度でした。
(一番重量があったのは、ipad Pro 12.9インチモデルとアップル純正スマートキーボードを入れたポーチ。
これだけで重量が1kg超えますが、コンピューター関係は私達にとって仕事で常に持ち歩く必要がある必需品なので、仕方ありません)
今回も、二人ともシューズは私達のロングトレイル歩きの定番、Altra(アルトラ)のOlympus 4です。
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