年納め縦走が西丹沢ノートレース祭りに・・・縦走は中止

2013年12月21日(土) ~ 2013年12月22日(日)

• GPS: 28:53
• 距離: 20.0km
• 登り: 1,932m
• 下り: 1,937m

コースタイム

1日目：西丹沢自然教室8：55→善六ノタワ10：30→畦ヶ丸11：25(避難小屋で食事11：45発)→モロクボ沢ノ頭12：08→白石峠14：10→加入道山(避難小屋)14：50(泊)
2日目：加入道避難小屋6：45→大室山10：10(周辺散策11：05下山開始)→犬越路12：15→用木沢登山道終点13：24→西丹沢自然教室13：50

天候

両日とも晴れ、21日夕方一時雪

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：5：37横浜発相鉄海老名行き→6：16海老名着6：19発小田原行き→新松田（当初海老名で6：32発7：04新松田に乗る予定でした）新松田から7：25発西丹沢自然教室行き(冬季ダイヤなのでバスの時刻要確認）
帰り：14：40発新松田行き(この前は10時台しかありません）

コース状況／危険箇所等

西丹沢自然教室で登山届記入を指導されています(事前に記入して提出）
西丹沢自然教室〜善六ノタワ：薄ら雪がある程度で歩行に支障ありませんでしたが、日が出て樹上の雪、氷が溶け始め落ちていました。道は標識、テープあり迷う事は無いと思います。
善六ノタワ〜畦ヶ丸：前日にも雪が降ったそうで先行の方を越して以降トレース無し山頂に近いところでは20〜30センチ程度埋まりました。山頂手前で少し細くなるヶ所あり。
畦ヶ丸〜白石峠：トレース無、道中両脇に生えている藪が雪で倒れたり雪の重みで下がった枝が登山道を塞いでいる箇所多々あり雪を落として戻しながら進みます。基本的に尾根伝いなので迷いにくいとは思いますがテープ等は少ない方です。雪はだいたい30センチ程度
白石峠〜加入道山：トレース有危険ヶ所は無し、黙々と登ると着きます積雪30センチ程度登り斜面なので多く感じます、当日付近で狩猟していたようで猟犬が吠えながら走り回っていました、翌日自然教室の方と話していたら迷子の猟犬が降りてきたとの事でその犬だったかもしれません。
加入道山〜大室山：大室山手前(木道付近）までトレース無登り斜面では膝上まで雪に埋める箇所も多くあり、破風口手前のトラバース箇所が雪で隠れまったくわからない状態でした時間の掛け慎重に通過しましたが降雪後に通過する際は注意が必要です。また樹木はあっても北からの風を受けるルートなので強風時など天候には注意が必要です。大室山から大室指、久保吊橋、神ノ川各方面にもトレースありました。
大室山〜犬越路：道中数組とすれ違い踏まれているのと日差しで溶けてシャーベット状や泥道になっていました。
犬越路〜用木沢：積雪は薄ら、登山道上は無い箇所も多いですが道中の桟橋や丸太橋上は凍結しているので注意が必要です。
用木沢終点〜西丹沢自然教室：道路上は乾いていましたが橋は濡れていて明け方等は凍結している可能性があるので車の方は注意してください。
※全体として水気の多い雪で午後にかけ日差しでさらにまとわりつくようなあまり歩き良い感じではありませんでした、積雪直後の状況なので現状とはかなり違うと思いますので最新状況の確認願います。

写真

新松田駅にて予定より早い電車に乗ってしまい寒い中待ちます、冬季ダイヤなので始発7：25です。同乗の方は6名、谷峨でさらに4名ほど乗られました。

12/21 8:44

昨日調べていたときは雪がない予定だった西丹沢自然教室、聞いたら昨日も結構降ったそうです。

12/21 8:45

バスの運転手さん、この季節さらに大変ですよね・・・ありがとうございます。

12/22 21:47

登山届を提出し準備して出発、畦ヶ丸への橋も真っ白でした。

12/21 8:53

日差しが暖かいので溶けた氷や雪が上から降ってきます。

12/21 8:56

最初の堰左の階段登って超えてゆきます。凍ってはおらずサクサク歩けます。

12/21 8:58

見上げる木々も白くお化粧しています。

12/21 9:00

植生の違いがはっきり。

12/21 9:02

素敵な雰囲気の中をてくてくと進みます。

12/22 21:51

今年の最後にいい雰囲気がたっぷり味わえました。（余裕持ってたのは最初の内だけでしたが・・・）

12/22 21:51

橋もまだ凍結してませんでした。

12/21 9:13

枝にたっぷり積もって垂れ下がっています。

12/21 9:15

今度は堰の右側を通過。

12/21 9:19

小さい滝を過ぎてしばらく行くと。

12/21 9:40

本棚への分岐があります(手前には下棚もあり）今回は一応本来のプランの可能性を残すためスルーして登ります。

12/22 21:53

本棚の分岐を過ぎると次第に高度を上げていきます。

12/22 21:54

そして各所で階段祭り。善六辺りまでは薄い雪なのではっきり視認できました。

12/21 10:06

犬？の足跡かな？

12/22 21:55

時折踏み跡らしき痕跡が薄ら残ってましたがほとんどノートレース、踏むとくっついて雪が丸ごと剥がれてしまい跡から来る方には風情のない道になってしまいました。

12/22 21:55

登るにつれて少しずつ雪の厚みも増してきます。

12/21 10:18

水気が多かったで。

12/22 21:56

日差しがしっかりあり歩いていると暑いくらいでした。

12/21 10:30

善六ノタワ到着、ここまでは予定通りで犬越路避難小屋まで行けるんじゃないかとか思ってました。

12/22 21:57

階段、凍って無いので歩きやすいです。

12/22 21:57

全くノートレースの中歩きます、バスで来てこの状態を味わえるとは思っていなかったので嬉しいのやら辛いのやら。(この時点では楽しかったです）

12/21 10:44

所々風の芸術があります。

12/21 10:44

序盤はあってもくるぶし程度でした。

12/22 22:00

かろうじて階段があることがわかります。

12/22 22:01

一番細くなってるところに芸術作品・・・踏まないと通れないのでボフッと踏んでゆきました。

12/21 11:26

本日畦ヶ丸一番乗り！テンションアップ。

12/21 11:31

畦ヶ丸避難小屋で腹ごしらえします。

12/21 11:32

中はストーブもあり綺麗です、トイレも入り口すぐ横なので外に出たりする必要もなくいいところです。

12/22 22:02

名言シリーズ「鹿」編

12/21 11:48

畦ヶ丸まで予定より遅かったのでプランBになるかな〜っと思いつつモロクボ沢ノ頭へ向かいます。

12/22 22:03

もちろんノートレースここからは大体20〜30センチ程度埋まります。

12/22 22:04

完全に犬越路到着をあきらめた瞬間・・・雪を落として藪を起こしながらゆっくり進むことにします。

12/21 11:59

プチ鎖も雪の中、慎重におります。

12/21 12:01

心の癒し富士山！

12/21 12:04

凍った枝も日差しで解凍中。

12/21 12:06

モロクボ沢ノ頭到着。

12/21 12:19

一応ここまっすぐが道なんですが・・・Sっ気に目覚めそうなほどペシペシと藪をたたきながら前進。

12/21 12:23

枝が雪の重さで折れて完全にふさがってるので脇を突破。

12/21 12:29

一番ひどいポイントを通過、振り返ると太陽まぶしい。

12/21 12:43

バン木ノ頭到着。バン木ってなんですか？

12/21 13:01

シャガクチ丸通過。

12/21 13:13

ここもペシペシゾーン。加入道に目標変更しバス停でお話しした方が来ることもわかっていたので出来るだけ通りやすくしてみます。

12/22 22:09

真っ新な雪の上を歩くのは気持ちいいといえばそうなのですがやはり疲れます。

12/21 13:46

水晶沢ノ頭到着。白石峠までもう一息ですが疲れも出て小さいアップダウンもなかなか進めません。

12/22 22:10

鹿？らしきトレースは各所にありましたが、どう考えても滑落するような斜面へ消えていきます。よく平気ですよね。

12/22 22:11

近くで猟犬が吠えまくっていると思いながら歩いていたら血痕の付いた足跡！！傷ついた状態で逃げ回っていたようです。可哀そうなような何とも複雑な気分でした。

12/21 13:57

檜洞、蛭ヶ岳方面もサクサク歩いてる方達いるのかな？

12/21 14:07

何とか白石峠到着、今回ここの到着時刻で予定を変えるポイントにしていました(予定通り犬越路or下山、加入道避難小屋）登山届にも記入し自分に意識づけしておいたので無理せず加入道避難小屋利用に切り替えます。

12/21 14:20

歩きまわっていた猟犬の足跡？迷って西丹沢に下りてきたそうですが無事ご主人のもとに帰れたかな？

12/21 14:24

白石峠からはトレース有、ですがさすがに足が重くなかなか進めません。

12/22 22:13

振り返り写真を撮るという名の休憩。

12/21 14:44

加入道山到着！避難小屋はすぐ下です。

12/21 15:17

加入道避難小屋、トイレは無し加入道山頂の南側なので北方向からの風は避けれる場所です。

12/22 22:14

名言シリーズ「蛙」編

12/21 15:12

なんか怪しい雲が出てきたと思っていたら。

12/21 15:41

夕方一時的に雪が降ってきました。

12/21 18:19

夜にはすっかり晴れていました。

12/22 22:16

小屋の南面が少し開いているので夜景撮影。

12/22 22:17

いい場所を飛行機が通過するので遊んでみます。

12/22 22:17

明日も大変そうですし同宿の方もいるのでほどほどにして早めに体を休ませました。

12/22 6:48

おはようございます。少し明るくなるのを待って出発。

12/22 6:54

本日もノートレース日和・・・ちなみにストックのスノーバケット持ってくるの忘れてきました。

12/22 6:56

朝日がまぶしい！ですが北からビュービュー風が来るので冷たいです。

12/22 7:02

第一目標、前大室に向かって前進！

12/22 7:03

朝日に照らされきらきら綺麗でした。

12/22 22:24

オーバーペースにならないようにゆっくり進みます。加入道山はなかなか遠くならず。

12/22 7:15

よく見たら富士山がちら見。

12/22 22:38

前大室への登り、雪があるとやはり辛いです。

12/22 7:27

前大室到着。周りの景色を撮ろうとこの辺りうろうろトレースつけてしまいました。

12/22 7:27

動物のトレースは本日も多々。

12/22 7:32

今日も富士山ばっちり。

12/22 7:33

拡大してみるとギザギザ道がはっきり見えます。

12/22 7:40

遠くに町並み夜景は綺麗そう。

12/22 19:58

破風口手前のトラバースの道が完全に隠れていました。

12/22 8:03

一か所ごと足場固めて慎重に通過。

12/22 8:04

道が復活。

12/22 8:06

下るとすぐに破風口到着です。

12/22 22:46

そしてすぐになぜ下ったんだと思いたくなる登りです。

12/22 22:47

振り返って少しは進んだと言い聞かせます。

12/22 22:47

ビッグフットになりたいとか思いながら斜面を眺めてました。

12/22 8:29

富士山裾野までばっちり。

12/22 8:33

絶景です。

12/22 8:48

足元を見ると絶句。加入道下って以降ずっとこんな感じでした。

12/22 8:54

こちらは春待ちかな？

12/22 9:07

大室手前の木道手前近くで3人パーティーとすれ違い昨日同宿の方の知り合いらしく頼まれていた言伝を伝えます。同組も畦ヶ丸方面はあきらめて白石峠から降りるかもと言われてました。

12/22 22:50

そんなわけでここからはトレース有！ひゃっほーいっと元気になって歩きます。

12/22 22:52

計画は変更しましたが両日とも好天に恵まれたのは良かったです。

12/22 9:37

大室山山頂と犬越路方面分岐に続く木道、左を行けばいいのに調子に乗って右を行きました。

12/22 9:41

木道の先分岐のベンチでエネルギー補給して大室山へ。

12/22 9:51

海がきらきらまぶしかったです。

12/22 10:10

2013年最後のピークは大室山となりました。

12/22 10:10

このまま降りるとバス待ちが長いので時間を決めて神ノ川方面でビューポイントでもないかと散策。

12/22 10:21

大室からの各方向のルートどれもトレースありました、テープも所々にあり。

12/22 23:02

犬越えから檜洞丸へのルートが一望。

12/22 10:48

時間が来たので戻ろうとして後悔した瞬間！調子に乗って少しおりすぎました・・・

12/22 10:51

蛭ヶ岳をこの角度で見るのはずいぶん久しぶりで新鮮です。

12/22 11:01

何とか予定内で大室山に帰還。

12/22 11:15

犬越の分岐まで戻ります。この先あまり風は受けないのでテーブルで防風ジャケット脱いでいつもの腕まくりスタイルで西丹沢自然教室へレッツゴーです。

12/22 11:47

少し降りると最後の富士山ビューポイント。

12/22 23:04

鎖のある場所も一か所あり。

12/22 11:59

来年の無雪期に今回の計画は再度実行したいと思います。

12/22 23:05

ゴールは見えていますが真っ直ぐはいけません(笑)

12/22 23:06

道中数組とすれ違いました、踏まれているのと日差しで溶けてグズグズな状態に。

12/22 12:13

犬越路到着、檜洞丸から降りてこられたパーティーが休憩中でした向こうも40センチ程の積雪があったそうです。

12/22 12:39

用木沢への道は雪はあっても薄らでした。

12/22 12:48

雪が全くないところも。

12/22 12:59

河原で振り返って一枚、今年の最後にいい山歩きができました。

12/22 23:07

ここからは恐怖ゾーンがちらほら、その1桟橋アルミの足場板で出来ていますのでばっちり凍結しています。

12/22 23:08

気温は寒くは無いので沢は普通に流れ氷が張ってる様子はありませんでした。

12/22 23:08

恐怖ゾーン2丸太橋踏まれてしっかり凍結しています結構怖いです。

12/22 23:09

恐怖ゾーン3ちゃんとした橋ですが手摺無、凍結避けようと端を歩くのも危険かと「この橋渡るべからず」(by一休)です。

12/22 13:15

ここにちゃんと橋掛ってるの久しぶりに見ました。凍ってましたけどね・・・

12/22 23:09

おまけ恐怖ゾーン、もう季節は過ぎましたが橋の真ん中に巣があって刺激するなと言われても・・・

12/22 23:10

太陽まぶしい二日間でした。

12/22 13:22

登山道終点です、お疲れ様でした。

12/22 13:23

用木沢手前の橋はこの時間でも凍結してました、他の橋も濡れていたので朝晩は注意が要りそうですね。

12/22 13:41

おまけ、つつじ新道入り口廻りは雪なかったです。

12/22 13:47

無事帰還！

12/22 23:11

昨日の朝は真っ白だった雪もすっかりなくなっていました。

撮影機器：

CAL21 CASIO

PENTAX K-3 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

感想

masat

　12月に入る前から今年の最後に丹沢を畦ヶ丸からヤビツ峠まで横断しようと計画(1日目犬越路避難小屋、2日目は大倉高原山の家でテント泊）していたのですが、直前にまさかのしっかり降雪！雪の情報がいまいち把握出来なかったので予備の計画もしっかり組んでとりあえずテント装備一式背負って出発しました。

1日目
　前日見た西丹沢自然教室の情報では周辺は積雪一切なしだったのですがバスが到着すると辺りは真っ白！聞くと昨日も結構降っていたとの事でした。登山届を提出し一応計画に沿うように頑張ってみようとサクサクと歩きだします、はじめ木々が白く雪化粧した良い雰囲気の中を楽しく歩き下棚、本棚は時間的に初めからパスする予定だったので見に行かず通過、途中で先行されていた方を追い越して先に進むとトレースがありません、車も何台かあったし先に歩かれているだろうと思っていましたがこれは嬉しいような先行きが思いやられるような誤算でした。が畦ヶ丸まではそれほど苦戦せずにたどり着き「一番乗りだ〜！」とか浮かれていました。
　
　畦ヶ丸避難小屋で食事し先に進みます、ここから加入道までである程度時間を稼ぐ(無雪期の想定)予定でしたがノートレースの中藪やら木の枝やらの雪を落としながらの移動となり早々に犬越路到着は諦め加入道の避難小屋を目標に切り替えました、そうなるとテント装備(23キロ程度）が急にずっしり感じてぐ〜っと唸りながら一人黙々と前進、夕方雪が降る前に無事避難小屋にたどり着き、同宿になった方から周辺のいろんな情報を教えていただき勉強になりました。加入道山は眺望は無いですが小屋前のスペースから星も綺麗に見えました。

2日目
　今年の締めだし大室山ぐらい踏もうと昨日早めに就寝ししっかり体を休め、同宿の方から犬越の方から3名こちらに来るはずと教えられ、挨拶済ませて出発。大室山まで北からの風が常時吹く中朝からノートレースをひたすらつぼ足でザクザクと前進(してるつもりがなかなか進まず）。無雪期ならぐいぐい行けるアップダウンも所々ひざ上まで埋まるような箇所もあり犬越路からの下山時刻も考え大室山までコースタイムの倍掛っても全く平気なのでゆっくり慎重に判断しながら行動するように心がけました、一番慎重になったのは前大室から破風口手前のトラバース部で雪で斜面が慣らされまったく道が埋まっていたので20mほど通過するのにかなり時間をかけてゆきました。その後しばらくビッグフットになりたいとかイエティの方がいいかとかいろいろ悩んでいると前方から3名のパーティーが降りてきます、聞いてみるとやはり加入道で一緒だった方の知り合いらしく言伝を伝えると笑っておられました。その方達も畦ヶ丸方面に抜ける計画をあきらめ白石峠から降りるかもと言われており、犬越からここまで相当苦労された模様でした。

　その後はトレースがあるので心身ともかなり楽になりほんとにありがたかったです。大室山で下山の時間を考え小一時間散策し今年最後の山からの景色を堪能し犬越路へ道中日帰りの方や宿泊装備らしき方など数組とすれ違いながら避難小屋到着、ちょうど檜洞丸方面から蛭ヶ岳方面へ抜ける予定を変更し降りてこられた方たちが休憩されていました向こうも結構な積雪だったようで大変だったようでした。犬越路からの下りは雪もほとんど無かったですが、桟橋や丸太橋などの上は凍結していたのである意味今回かなり緊張したポイントでした。

　1年の最後に予想外の体験ができ辛かったですが充実した山歩きができてよかったです、来年再度本計画はリベンジしたいと思います。

　年末年始も登られる方多いと思われますが皆様ご安全に来年も楽しく山で過ごしましょう。