浅間山(火山館)
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れそしてまた曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
浅間山荘から2の鳥居までは積雪もそれほど多くはありませんが、その先は少しずつ雪の量が増します。リボンは極端に少ないです。 火山館までは川沿いから離れすぎないようにすれば大丈夫かもしれません。 |
写真
感想
秋の終わりに両親と行った浅間山、今度は冬の浅間山にチャレンジです。
先日黒岳で一緒だったDさんとAちゃん、そしてAちゃんの山仲間のMさんが行くという事で私も誘ってもらい、混ぜてもらいました。
歩く時間を考えるとどうしても早朝に歩き始めたかったので、前夜泊キャンプをしてなるべく早めに出る計画に。
金曜夜に高尾駅に集合し、Dさんの借りてきたレンタカーにていざ出発!
雪中キャンプが初めての私は、道路が雪景色に変わっていくのを見ながら徐々に不安が膨らみます。
登山開始ポイントの浅間山荘まであと3キロ!のところで車の調子がなんか変?!ハンドル結構とられてるし雪に埋まりそうになってしまいます。
青森とか雪道とかも慣れっ子のDさんの事、当然ながらスタッドレス、だよねと思いきや答えはまさかのノーマルタイヤ!
じゃあチェーン装着っていう流れになるも、チェーンは持ってきてないよと当たり前の顔をして話すDさん。もー、Dさんは冗談が好きなんだから!
ってオチにはならず本当の話。みんなであっけにとられていると、案の定車は止まりだします。雪道ノーマルタイヤなんて聞いたことないよー。
でも事前に念を押さなかった私達も悪いか。こうとなっては仕方がない、真夜中の誰も通らない道だし、みんなで車を押します(泣)
押しては動いて、止まったらまた押して動かしてを数回繰り返すと、あるところから全く動かなくなりました。
既に1時も過ぎてしまったのでその場に留まってキャンプ、早朝出発する事に。さっきの出来事で少し困惑しつつもいつの間にか寝落ちしてました。
翌日、話し合いの末、分岐で戻り高峰高原ホテル方面の道路を進んでみる事に。
分岐で曲がるとやっぱり無理。危ないしもう戻ろうかという話になった時、6人乗りの車でソロ登山者がチェーン装着しており、私たちも連れて行って下さるとの事に。
そんなありがたい話にのせてもらいました(涙)。ソロ登山者のゆーちゃんは、夜中の1時に起きてしっかり2時間お仕事をしてから何時間も運転してここまで来たとの事。
きっと疲れているはずなのに、嫌な顔一つせずに私達のために、ちゃきちゃきと荷物を整理し直して座席を作って下さりました。
浅間山荘に着いた私達は5人1グループで浅間山を目指します。
1の鳥居までは雪の深さは膝くらいまでで、かつ踏み跡も多少あったので、比較的簡単に歩を進める事ができました。
1の鳥居からは2の鳥居までは2パターンの道がありますが、行きと帰りで別々の道を行こうという事で、行きは右側(東側)コース、帰りは左側(西側)コースというルートに決めました。
ここからトレースが消えるのでラッセルをしながら進みます。しばらくの間、Mさんがラッセル担当をしてくれました。
途中の少しだけ斜面が急なところでもなかなか手ごわい。。。先頭はもっと大変だろうけど、2番手、3番手でもふくらはぎが疲れ始めます。
2の鳥居を過ぎてしばらく歩くと、かもしか平に行くはずですが、かもしか平の看板が見当たりません。秋に来た時には他にも案内板などがありましたが全然ありません。
ピンクのリボンもなく、トレースらしきものも全く見当たらなく、徐々に雪深くなっている道を進んでいくため、道を間違えているのでは、、、と不安に駆られた私はもっと西ではと思い、偵察に。
これが大きな間違いで、結局西の方に偵察に行ってもそれらしきものは何もなく、結局また同じ場所に戻るはめに。ロスした時間45分超!!
地図に忠実に沿えば、川沿いを進み川の上の部分を横切るのでそのまま行けば正解で、少し進むと石碑がありました、、、
このロスしている時間に後ろから来ていた女性のソロ登山者とも一緒になり、5人から6人グループになります!パワフルそめちゃん参戦です!
でもでもここに来てDさん、もう帰ると言い出します。前回の黒岳もそうでしたが、視界が開けないと退屈してしまいモチベーションが急降下するDさん。
そこに加えてあの道間違い。ちょっと後ろめたい気持ちになりながらももう少し先まで行きたいところ。みんなで説得してもう少し引き伸ばします。
道はないけど、石碑のある所に来た事に安心し、また雪をかき分けながら進みます。ところがまたしてもルートを外れた場所に出てしまいました。
きっと正しいルートはこの雪壁を登った先だよね。。行く?しかないよね。登ってみて登れない事も無いので登ります。
雪壁を上がったところで既に12時になってしまったので、もう浅間山山頂は無理と判断。
暗くなる前には登山口n着きたいからせめて12時半には出たいという事で、30分だけ進んで帰る事に。
ちょうど10分ほど歩くと火山館が見えてきて私たちは大はしゃぎ!この雪の状態だと火山館までの道は20分では着きそうにないけど、とりあえず目標は火山館に設定変更。
みんなテンションが一気に上がって、パワーが溢れ出ていました。ふと後ろを振り返ると、みんな四つん這いになって進んでます。
何かと思いきや、カモシカスタイルという新しいスタイルを構築したそうです(笑)。体重を4つの四肢に分散させるからさほど埋まらないという原理だと主張していました。
群れをなしたカモシカスタイル族がぞろぞろと着いてくる絵図。まるで羊飼いにでもなったみたいで笑いが止まりませんでした。
こういう所で試行錯誤しながら独自にやりやすいやり方を見つけていくのってすごい大事ですよね。
事前リサーチをして間違いのない方法をとる方が楽だし、失敗も最小限、安全でかつ確実な方法。
でも時にはマニュアル本とか「登山とはこうあるべき」とかそういったものから少し離れて、自分の頭で考えて実際に自分で実験してみる。
大人になるとこういう事って意外に難しい。何かこの日はとても大切な事を気づかされた気がします。
火山館からしばらく手前の所から既に道が作られていたので、私たちカモシカスタイル族はようやく2足歩行になって進みます。
道があると結構ひょいひょい行けてしまいます。道がなければ30分はかかるところです。そして火山館に着くと館長さんが雪かきをしていました。
さっきのところから道を作ってくれていたのも館長さんだったみたいです。あまり口数の多くない館長さんですが、聞けば教えてくれるし、親切だし、とても働き者です。
中で休んでいいよとの事なので、ぞろぞろとみんなでお邪魔してきました。小屋の中も外もきちんと整理整頓されています。
リボンがなくて道が分からなかったと言ったら、初心者が簡単に入れるようにしてしまうと危ないため、あえてリボンはつけていないそうです。
納得。どうりで探せども探せどもリボン見つからない訳だ。昨日もおとといも登っている人はいなかったらしいので道もなく。
お湯とかお水とかもいただいてのんびり休憩をとり、さあ下山開始です。
帰りはすでに道ができているので、本当にスイスイ。道のありがたさを感じながらの下山です。
行きよりも全然早いペースで歩けるので、時間もちょっと余裕があり、雪遊びもできました。
2時間もかからずに登山口まで戻れました。下山後はもちろん登山口にある温泉ですっ。
ゆっくり体を温めて、この日の山旅は終了〜。山頂までは行けなかったけれど、火山館まででもちゃんと体が動かせた感じ満載の登山でした。
次もまた近いうちに来たいところです。
道具について補足:
雪は深雪でふかふか過ぎるのでピッケル・アイゼンは使いませんでした。
(前日夜に車が車道で止まった際、車を押すのにアイゼンが大活躍でした。凍った道路にはアイゼンがしっかり効いたみたいで、パワーが違くなったと言っていました。(^_^;) )
トレッキングポールはあった方が便利かと思います。スノーバスケットがついていると奥まで埋まらないのでよりいいかもしれません。
おしまい。
Dさんのくだりでまたまた大爆笑!!!
楽しかった時間が蘇りました♬
また行こうね!!!!!
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