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Yamareco

記録ID: 3863142
全員に公開
ハイキング
中国

岡山市サウスヴィレッジ〜陣山〜九十九山 大寒波に負けぬ動植物

2021年12月26日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:33
距離
9.5km
登り
440m
下り
434m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:25
休憩
1:08
合計
4:33
距離 9.5km 登り 440m 下り 440m
8:54
3
岡山市サウスヴィレッジ第4駐車場
8:57
9:09
2
岡山市サウスヴィレッジ
9:11
9:27
21
灘崎町総合公園
9:48
9:52
45
西光庵&疫神社
10:37
10:42
35
11:17
10
舗装道路出合
11:27
24
慶昌庵
11:51
11:54
12
12:06
9
茅の輪山頂上⁉
12:15
12:22
9
神社跡?
12:31
12
舗装道路出合
12:43
12:53
21
別浦海神社
13:14
13:25
2
岡山市サウスヴィレッジ
13:27
岡山市サウスヴィレッジ第4駐車場
史跡や旬の動植物観察などを楽しむコース
歩行距離9.5km、歩行時間3時間30分、歩行数16,300歩、消費カロリー2,300Kcal
天候 晴れ時々曇りたまに小雪ちらつき
過去天気図(気象庁) 2021年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
「岡山市サウスヴィレッジ」の第4駐車場に自動車を停めました。第2・4日曜日はフリーマーケットがないためか、メインゲート前の第1〜3駐車場は8時45分頃に3割程空きがありました。第4駐車場は1台のみでした。
コース状況/
危険箇所等
 危険箇所やヤブコギはありません。
 西光庵の墓地のコンクリート道(<写真22>周辺)はてすりがありますが、急です。濡れているときの下りは要注意かもしれません。
 陣山の竹林(<写真24>周辺)は、一部倒竹がありますが、間をぬって歩けます。放置しているとそのうち竹が密になり通れなくなりそうですが、しばらくは大丈夫でしょう。
 茅の輪山⁉<写真32>からの下りは、法面のどこでも下りられるわけではないので要注意です。尾根上を下ると、最後は細道になりカーブの中心地点より東側の金網で補強された階段状の石垣からすんなり下りられました。GPSを持った連れは西寄りに進み過ぎ、カーブの中心地点より西側のほうの金網で補強された階段状の石垣のわずかに西に下りました。

 西光庵<写真19>から陣山頂上<写真26,27>を経て慶昌庵<写真29>東の舗装道路に出るまでは、西光庵の墓地のコンクリート道(<写真22>周辺)が急で濡れていると滑りやすそうですが、それ以外は問題ありません。
 疫神社<写真20>の先(南南西)に土道が続いていますが、今回は引き返し西光庵<写真19>の北側の道に入りました。墓地の側のコンクリートの細道は急で、手すりがありますが、下が濡れていると下りは怖いかもしれません。
 標高40mを過ぎると、落ち葉道になりました。最初は地形図の破線の道どおりで、思ったよりも広く整備されていました。
 標高70m辺りの北に延びる尾根上に迫川(はざかわ)城跡がありますが、特に特徴のない平坦地でスルーしてしまいました。ここを南下してもう1本南の破線の道に出合う辺り(東から道が延びていたかは未確認)からは、ササがまばらでたまに赤いビニールテープがありました。途中から微妙に地形図の破線の道から逸れてしまいましたが、歩きやすく特に問題はありませんでした。標高150m近くで振り返ると、北東に延びる尾根も歩けそうでした。
 標高165m辺りからは竹林で、ヤブコギはありませんが、まるでスラロームをするかのごとく、竹をかわしながらジグザグに進む箇所もありました。ここは放置していると、そのうち通れなくなりそうなので要注意です。
 標高190m辺りで右折、西に進路を変えましたが、東に道が延びているかどうかは確認できませんでした。ここからはまた木の間道で、南北に延びる稜線に出合うとササがまばらに生えていました。
 下山は陣山から北に延びる尾根を歩きました。しばらくササがまばらに生えていました。
 標高185m辺りからは、溝状に掘れた部分の左右にカチカチの土塁状の部分が平行に延びて続きます。どこでも歩け、ヤブコギはありません。
 標高115m辺りで道は南西にカーブしますが、尾根上を直進もできそうでした。ここからは地形図の破線の道どおりでよかったようです。一部、逸れてしまいましたが、大丈夫でした。
 最後は適当に植林帯を抜け標高30mで細道に出合い、すぐに舗装道路に出ました。

 慶昌庵<写真29>から九十九(つくも)山頂上<写真31>を経て舗装道路に下りるまでは、法面のどこでも下りられるわけではないので要注意です。
 慶昌庵<写真29>を過ぎ標高55m辺りの墓地の西端には赤いビニールテープがあり、そこからはなんとなく道らしくなっており、木の間を進みます。標高100m辺りはいつも前方が少しヤブらしくなるのですが、今回は大丈夫でした。相変わらず急斜面で落ち葉が積もって滑りやすく、木を掴みながら登りました。頂上直下はササの間の細道です。
 九十九山頂上<写真31>からは西方面に延びる尾根を歩きました。いつも南寄りに行き過ぎて軌道修正するのですが、今回は南に行き過ぎないように下り始めると、すぐに踏み跡が見つかりました。急下りはすぐに終わるので、こちらを下ったほうが安全です。
 茅の輪山⁉<写真32>からは北北東尾根を下りました。木の間がなんとなく道らしくなっており、普通に歩けます。標高110m辺りには倒木などがあり、かわしながら歩きましたが、それ以外はどこでも適当に歩けそうでした。
 標高100m近くで突然、建物跡<写真33〜36>が出てきました。そのままこの尾根を下っていくと途中にまた低い石垣がありましたが、こちらは新しそうでした。最後は細道があり、金網で補強された階段状の石垣を下りて舗装道路のカーブ中心部よりも東側に出てきました。連れは西寄りに逸れてしまい、舗装道路のカーブ中心部よりも西側の金網で補強された階段状の石垣近くに下りましたが、ヤブコギはなくどこでも歩けたそうです。なお、ログはGPSを持った連れのものです。
その他周辺情報 「岡山市サウスヴィレッジ」<写真03〜05,51〜53>では、農産物の購入やいちご狩りなどの収穫体験(一部、要予約)ができます。いちご狩りは現在いちご不足のため、すでに予約中の方以外はしばらく中止だそうです。レストランは1月7日より「Salon do the RonRon」と店名を変えリニューアルオープン予定です。農産物直売所ロードサイドマーケットは年中無休、それ以外は基本、火曜と奇数月の第2水曜日が定休です。年末年始はカラオケなど一部の施設のみ休業です。
01岡山市サウスヴィレッジ
       の池コガモ♂
♬子鴨じゃないよ小鴨だよ(^^♪文字通り、日本にやってくるカモ類ではいちばん小さいカモです。前回とは違い、風が強すぎてソーラーパネルの上で日光浴する気にはなれなかったようです。動画も撮りました。
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01岡山市サウスヴィレッジ
       の池コガモ♂
♬子鴨じゃないよ小鴨だよ(^^♪文字通り、日本にやってくるカモ類ではいちばん小さいカモです。前回とは違い、風が強すぎてソーラーパネルの上で日光浴する気にはなれなかったようです。動画も撮りました。
02岡山市サウスヴィレッジ
    の池覆面レスラー⁉
コガモのオス<写真01>の別個体です。動画を撮っていると、覆面レスラーがこちらに近づいてきました(*_*;野鳥界のミル・マスカラスや!
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02岡山市サウスヴィレッジ
    の池覆面レスラー⁉
コガモのオス<写真01>の別個体です。動画を撮っていると、覆面レスラーがこちらに近づいてきました(*_*;野鳥界のミル・マスカラスや!
03ロードサイドマーケット
     上より常山&陣山
岡山市サウスヴィレッジ内には、人の姿はほとんどありませんでした。左が常山、右端がこれから登る陣山<写真26,27>です。来園者の大半がこの下にあるマーケットで買い物をしていましたが、我々は上を歩いて展望を楽しみました。
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03ロードサイドマーケット
     上より常山&陣山
岡山市サウスヴィレッジ内には、人の姿はほとんどありませんでした。左が常山、右端がこれから登る陣山<写真26,27>です。来園者の大半がこの下にあるマーケットで買い物をしていましたが、我々は上を歩いて展望を楽しみました。
04ロードサイドマーケット
       上より展望塔
エレベーターで展望塔3階の展望室に上がると、360度パノラマ展望が楽しめます。今回はスルーし、そのままメインゲートに向かいました。
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04ロードサイドマーケット
       上より展望塔
エレベーターで展望塔3階の展望室に上がると、360度パノラマ展望が楽しめます。今回はスルーし、そのままメインゲートに向かいました。
05メインゲート越しに陣山
これから登る予定の陣山が見えています。ネット検索すると福岡、香川、宮城の陣山はヒットするのですが、岡山の陣山<写真26,27>は情報が少なくかえって興味をそそられます。
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05メインゲート越しに陣山
これから登る予定の陣山が見えています。ネット検索すると福岡、香川、宮城の陣山はヒットするのですが、岡山の陣山<写真26,27>は情報が少なくかえって興味をそそられます。
06風にあおられるムクドリ
強風なので地面や水面にいる野鳥がほとんどでしたが、ムクドリは羽毛をなびかせて必死で耐えていました。ボサボサの羽毛に吹き出しそうになるのをこらえながら動画を撮りました。
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06風にあおられるムクドリ
強風なので地面や水面にいる野鳥がほとんどでしたが、ムクドリは羽毛をなびかせて必死で耐えていました。ボサボサの羽毛に吹き出しそうになるのをこらえながら動画を撮りました。
07灘崎町総合公園の池
        コガモ♂
海ではありません、池です。強風のせいで普段は穏やかな池の水面に波が立っていました。一瞬、体だけが水中に沈むことがあり、まるで海坊主のように見えました。
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07灘崎町総合公園の池
        コガモ♂
海ではありません、池です。強風のせいで普段は穏やかな池の水面に波が立っていました。一瞬、体だけが水中に沈むことがあり、まるで海坊主のように見えました。
08灘崎町総合公園の池
        コガモ♀
特徴的なオスの顔に比して、メスは地味です。くちばしが真っ黒で過眼線(目を通る横線)があり、翼のたたみ具合により腰の辺りにオスと同じ緑色の模様が見えることがあります。動画ではみんな並んで波を乗り越え、サーフィンをしているように見えました。
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08灘崎町総合公園の池
        コガモ♀
特徴的なオスの顔に比して、メスは地味です。くちばしが真っ黒で過眼線(目を通る横線)があり、翼のたたみ具合により腰の辺りにオスと同じ緑色の模様が見えることがあります。動画ではみんな並んで波を乗り越え、サーフィンをしているように見えました。
09首をかしげる
   ハクセキレイ♀
本日の表情大賞決定!首をかしげるしぐさに、寒さを忘れてほっこりしました(*^^*)
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09首をかしげる
   ハクセキレイ♀
本日の表情大賞決定!首をかしげるしぐさに、寒さを忘れてほっこりしました(*^^*)
10歩くハクセキレイ♀
右脚がまるで「お手っ!」をしているようで可愛かったです。動画を撮っていると、木の根の間のくぼみにハケていきました。
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10歩くハクセキレイ♀
右脚がまるで「お手っ!」をしているようで可愛かったです。動画を撮っていると、木の根の間のくぼみにハケていきました。
11ハクセキレイつがい?
手前は少し色が濃く、胸部の黒い部分が大きいのでオスです。気がついたらペアで行動し始めましたが、この後再び別々に動き出しました。
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11ハクセキレイつがい?
手前は少し色が濃く、胸部の黒い部分が大きいのでオスです。気がついたらペアで行動し始めましたが、この後再び別々に動き出しました。
12仁王立ちする
   ハクセキレイ♂
可愛いと思いながら見ていると、顔コワっ!そう、正面顔はこのとおり。両脚を大きく広げて仁王立ち、もう「やんのかオラァ」とすごんでいるようにしか見えません(*_*;過眼線(目を通る横線)のある鳥に共通の悲劇?
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12仁王立ちする
   ハクセキレイ♂
可愛いと思いながら見ていると、顔コワっ!そう、正面顔はこのとおり。両脚を大きく広げて仁王立ち、もう「やんのかオラァ」とすごんでいるようにしか見えません(*_*;過眼線(目を通る横線)のある鳥に共通の悲劇?
13常山ズーム
田園風景越しに常山と稜線を覆うように広がる雲が絵になっています。
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13常山ズーム
田園風景越しに常山と稜線を覆うように広がる雲が絵になっています。
14ふくらスズメ
灘崎町総合公園の歩道を歩いていると、我々に驚いて植え込みから次々と飛び出し、電線に避難しました。寒いので羽毛をふくらませてコロコロです。まるでおしくらまんじゅうをやっているようでした(*^^*)動画を撮っていると、強風に耐えられず、地面に戻っていきました。
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14ふくらスズメ
灘崎町総合公園の歩道を歩いていると、我々に驚いて植え込みから次々と飛び出し、電線に避難しました。寒いので羽毛をふくらませてコロコロです。まるでおしくらまんじゅうをやっているようでした(*^^*)動画を撮っていると、強風に耐えられず、地面に戻っていきました。
15スズメ大集合
電線や木の枝にいたスズメたちは、なぜか我々の3〜4m先に集合。君たち、ここは歩道なんですけど(*_*;
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15スズメ大集合
電線や木の枝にいたスズメたちは、なぜか我々の3〜4m先に集合。君たち、ここは歩道なんですけど(*_*;
16餌を探すスズメ
夢中になって餌を探しているのか、近づいても逃げません。可愛い通せんぼを食らいながら動画を撮りました。
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16餌を探すスズメ
夢中になって餌を探しているのか、近づいても逃げません。可愛い通せんぼを食らいながら動画を撮りました。
17日比街道踏切より麦飯山
天正9年(1581年)、毛利軍は八浜城の宇喜多軍と戦うため麦飯山城を中心に布陣、八浜合戦となりました。440年という時を超えた歴史ロマン鉄道を見ているようでした。
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17日比街道踏切より麦飯山
天正9年(1581年)、毛利軍は八浜城の宇喜多軍と戦うため麦飯山城を中心に布陣、八浜合戦となりました。440年という時を超えた歴史ロマン鉄道を見ているようでした。
18ガザニア
直径4〜5cmの勲章のように鮮やかな花を春から秋まで咲かせます。日光が当たると花が開きます。数輪咲いていました。
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18ガザニア
直径4〜5cmの勲章のように鮮やかな花を春から秋まで咲かせます。日光が当たると花が開きます。数輪咲いていました。
19西光庵お堂前線香立て?
西光庵は児島八十八ヶ所霊場59番札所ですが、現在は廃寺で、「児島八十八ヶ所道案内」には観音堂と記されています。この見たこともない線香立てのような陶器が印象的でした。
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19西光庵お堂前線香立て?
西光庵は児島八十八ヶ所霊場59番札所ですが、現在は廃寺で、「児島八十八ヶ所道案内」には観音堂と記されています。この見たこともない線香立てのような陶器が印象的でした。
20疫神社
石段前には、倒壊の恐れにつき立ち入り禁止の貼り紙がありました。廃神社のようです。逆パワースポットなので石段の下からズームしてスルーすることにしました。この先(南南西)に土道が続いていますが、今回は引き返し西光庵<写真19>の北側の道に入りました。
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20疫神社
石段前には、倒壊の恐れにつき立ち入り禁止の貼り紙がありました。廃神社のようです。逆パワースポットなので石段の下からズームしてスルーすることにしました。この先(南南西)に土道が続いていますが、今回は引き返し西光庵<写真19>の北側の道に入りました。
21ニホンズイセン
墓地の道沿いにたくさん生えており、咲き始めでした。冬の代表的な風物詩であるニホンズイセンがようやく見られるようになりました。
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21ニホンズイセン
墓地の道沿いにたくさん生えており、咲き始めでした。冬の代表的な風物詩であるニホンズイセンがようやく見られるようになりました。
22怒塚山&金甲山
墓地の急なコンクリート道を上りながら振り返ってみました。目の前に児島湾の干拓地が広がっています。現在の岡山市南区は、半分以上が干拓地です。岡山市南区と玉野市の境にある怒塚(いかづか)山や電波塔が林立する金甲山(きんこうざん)が見えました。
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22怒塚山&金甲山
墓地の急なコンクリート道を上りながら振り返ってみました。目の前に児島湾の干拓地が広がっています。現在の岡山市南区は、半分以上が干拓地です。岡山市南区と玉野市の境にある怒塚(いかづか)山や電波塔が林立する金甲山(きんこうざん)が見えました。
23ホンドタヌキのため糞
直径2cm、長さ2〜7cmで、20×40cm程にまとまっていました。ため糞場を作る意味は、はっきり分かっていませんが、排泄物の臭いを何らかの情報交換に利用しているのではないかと考えられています。
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23ホンドタヌキのため糞
直径2cm、長さ2〜7cmで、20×40cm程にまとまっていました。ため糞場を作る意味は、はっきり分かっていませんが、排泄物の臭いを何らかの情報交換に利用しているのではないかと考えられています。
24竹林歩き
なぜか周辺だけが竹林です。たまに倒竹がありますが、よけながら間をぬって歩けました。ここは放置していると、そのうち通れなくなりそうです。
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24竹林歩き
なぜか周辺だけが竹林です。たまに倒竹がありますが、よけながら間をぬって歩けました。ここは放置していると、そのうち通れなくなりそうです。
25ハカワラタケ
カサの直径は1〜4僉表には毛が生え、裏側の管孔は歯牙状です。倒木にびっしり生えていたので動画も撮りました。
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25ハカワラタケ
カサの直径は1〜4僉表には毛が生え、裏側の管孔は歯牙状です。倒木にびっしり生えていたので動画も撮りました。
26陣山頂上三角点「宗津」
標高245.2mの頂上三角点です。展望は効かず、周辺は低いササが茂った平坦地です。常山合戦の際、毛利方が陣を張ったといわれています。登ってきた標高70m辺りの北に延びる尾根上にある迫川(はざかわ)城跡については、平坦地があるということ以外はわかっていないようです。確かに、平坦で登っている感覚がなく、スルーしてしまいました(-_-;)
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26陣山頂上三角点「宗津」
標高245.2mの頂上三角点です。展望は効かず、周辺は低いササが茂った平坦地です。常山合戦の際、毛利方が陣を張ったといわれています。登ってきた標高70m辺りの北に延びる尾根上にある迫川(はざかわ)城跡については、平坦地があるということ以外はわかっていないようです。確かに、平坦で登っている感覚がなく、スルーしてしまいました(-_-;)
27陣山頂上より常山
木の間からかろうじて常山を見ることができました。落葉期でなければ無理でしょう。
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27陣山頂上より常山
木の間からかろうじて常山を見ることができました。落葉期でなければ無理でしょう。
28ビワ
12〜2月に白い小さな花を咲かせ、結実して6月に収穫期を迎えます。ビワの葉や種が、奈良時代から民間療法に利用されてきたことから、治癒という花言葉がつけられました。
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28ビワ
12〜2月に白い小さな花を咲かせ、結実して6月に収穫期を迎えます。ビワの葉や種が、奈良時代から民間療法に利用されてきたことから、治癒という花言葉がつけられました。
29慶昌庵
児島八十八ヶ所霊場57番でご本尊は薬師如来です。今回もこの南側の墓地の西端から九十九(つくも)山<写真31>に登ります。
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29慶昌庵
児島八十八ヶ所霊場57番でご本尊は薬師如来です。今回もこの南側の墓地の西端から九十九(つくも)山<写真31>に登ります。
30キンカン実
春から秋にかけて3回にわたって2〜3cmほどの白い花を咲かせ、結実すると直径2〜3cmの黄色い実が付きます。成熟すると皮ごと食べられます。
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30キンカン実
春から秋にかけて3回にわたって2〜3cmほどの白い花を咲かせ、結実すると直径2〜3cmの黄色い実が付きます。成熟すると皮ごと食べられます。
31九十九山頂上三角点
        「片岡」
標高171.4mの頂上三角点です。周辺は丸山城跡で平らな部分は曲輪(くるわ)です。展望は効きませんが、ゆっくり休憩できます。西尾根を下り始めると、標高155m辺りに幅1m程の平らな部分が南北に延びており、これが腰曲輪のような気がします。竪堀は別尾根なのか、今回も特定できませんでした。
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31九十九山頂上三角点
        「片岡」
標高171.4mの頂上三角点です。周辺は丸山城跡で平らな部分は曲輪(くるわ)です。展望は効きませんが、ゆっくり休憩できます。西尾根を下り始めると、標高155m辺りに幅1m程の平らな部分が南北に延びており、これが腰曲輪のような気がします。竪堀は別尾根なのか、今回も特定できませんでした。
32茅の輪山頂上⁉
標高160m小ピークにある天然の茅(ち)の輪です。茅の輪をくぐることによって、生活の中で知らず知らずのうちについてしまった災いや厄を払い、健康で幸せな生活が送れるようにとの願いが込められています。今回はここから北北東尾根を下っていきました。
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32茅の輪山頂上⁉
標高160m小ピークにある天然の茅(ち)の輪です。茅の輪をくぐることによって、生活の中で知らず知らずのうちについてしまった災いや厄を払い、健康で幸せな生活が送れるようにとの願いが込められています。今回はここから北北東尾根を下っていきました。
33祠の基礎?
標高100m近くまで下りてくると、不意に建物の基礎のようなものが現れました。1.5m四方くらいなので、小さな祠があったのかもしれません。
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33祠の基礎?
標高100m近くまで下りてくると、不意に建物の基礎のようなものが現れました。1.5m四方くらいなので、小さな祠があったのかもしれません。
34祠の基礎?の石段
やはりここに何かが建てられていたのでしょう。基礎が小さい割には、石段が設けられ、大事にされていたことが想像できます。神社の本殿でしょうか。謎が深まるばかりです。周辺を動画にも撮りました。
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34祠の基礎?の石段
やはりここに何かが建てられていたのでしょう。基礎が小さい割には、石段が設けられ、大事にされていたことが想像できます。神社の本殿でしょうか。謎が深まるばかりです。周辺を動画にも撮りました。
35散乱した瓦
建造物で遺っているのはこれらの瓦のみでした。右の巴瓦は一般的なデザインで、社紋ではありません。ここのほうが広いので、木造の拝殿があったのかもしれません。
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35散乱した瓦
建造物で遺っているのはこれらの瓦のみでした。右の巴瓦は一般的なデザインで、社紋ではありません。ここのほうが広いので、木造の拝殿があったのかもしれません。
36大木の根元に散乱した瓦
数は少ないので、建物がなくなってからかなり経っているようです。ふと思い出したのは、麓の別浦海(わだつみ)神社<写真39〜46>のやけに大きな境内社です。独立しているのかと思えるような配置でした。ここから遷座、合祀されたのかもしれません。最後までミステリーゾーンでした。
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36大木の根元に散乱した瓦
数は少ないので、建物がなくなってからかなり経っているようです。ふと思い出したのは、麓の別浦海(わだつみ)神社<写真39〜46>のやけに大きな境内社です。独立しているのかと思えるような配置でした。ここから遷座、合祀されたのかもしれません。最後までミステリーゾーンでした。
37岡山市サウスヴィレッジ
     &怒塚山&金甲山
九十九山の麓まで下りてきて初めて展望が効きました。左端は岡山市サウスヴィレッジの展望塔、中央奥には左に怒塚(いかづか)山、右に電波塔が林立する金甲山(きんこうざん)が見えました。右端は灘崎町総合公園の一部です。雲が増え、たまに雪がちらついてきました(*_*;
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37岡山市サウスヴィレッジ
     &怒塚山&金甲山
九十九山の麓まで下りてきて初めて展望が効きました。左端は岡山市サウスヴィレッジの展望塔、中央奥には左に怒塚(いかづか)山、右に電波塔が林立する金甲山(きんこうざん)が見えました。右端は灘崎町総合公園の一部です。雲が増え、たまに雪がちらついてきました(*_*;
38竹ロード
舗装道路沿いに竹林が多く、まっすぐに伸びている様はすがすがしいです。歩きながら動画も撮りました。
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38竹ロード
舗装道路沿いに竹林が多く、まっすぐに伸びている様はすがすがしいです。歩きながら動画も撮りました。
39ナンテン実&紅葉
別浦海(わだつみ)神社の境内に入ってすぐです。ナンテンは縁起物で、このように赤い実と紅葉が同時に楽しめるので、庭に植えられることも多いです。
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39ナンテン実&紅葉
別浦海(わだつみ)神社の境内に入ってすぐです。ナンテンは縁起物で、このように赤い実と紅葉が同時に楽しめるので、庭に植えられることも多いです。
40別浦海神社狛犬
狛犬の横顔をしげしげと見たことはなかったのですが、団子鼻が可愛いです。背後の玉垣は文久元年(1861年)のものです。
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40別浦海神社狛犬
狛犬の横顔をしげしげと見たことはなかったのですが、団子鼻が可愛いです。背後の玉垣は文久元年(1861年)のものです。
41別浦海神社拝殿鬼瓦
延宝4(1676年)年に創建され、別浦海(わだつみ)龍王と称えていましたが、明治2年に別浦海神社と改称しました。拝殿を見上げると、立派な鬼瓦がありました。軒下の彫刻は鶴のようです。
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41別浦海神社拝殿鬼瓦
延宝4(1676年)年に創建され、別浦海(わだつみ)龍王と称えていましたが、明治2年に別浦海神社と改称しました。拝殿を見上げると、立派な鬼瓦がありました。軒下の彫刻は鶴のようです。
42別浦海神社拝殿
     獅子の留蓋瓦
屋根の上には雨水を防ぐ留蓋瓦があり、逆立ちした獅子はよく見かけます。左下の巴瓦は一般的なデザインで、社紋ではありません。
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42別浦海神社拝殿
     獅子の留蓋瓦
屋根の上には雨水を防ぐ留蓋瓦があり、逆立ちした獅子はよく見かけます。左下の巴瓦は一般的なデザインで、社紋ではありません。
43別浦海神社本殿
凝った彫刻が施されている本殿はよくありますが、ここの本殿はきれいな木目の入った壁板が目につきました。大事にされているようです。脇のサザンカは、3週間前よりもかなり花数が減っていました。
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43別浦海神社本殿
凝った彫刻が施されている本殿はよくありますが、ここの本殿はきれいな木目の入った壁板が目につきました。大事にされているようです。脇のサザンカは、3週間前よりもかなり花数が減っていました。
44別浦海神社本殿手挟
海の神様である少童神(わたつみ、あるいはわだつみ)をお祀りしてあるので、亀の彫刻が施されています。
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44別浦海神社本殿手挟
海の神様である少童神(わたつみ、あるいはわだつみ)をお祀りしてあるので、亀の彫刻が施されています。
45別浦海神社本殿木鼻
木鼻の彫刻は獅子であることが多いようで、ここもそうでした。肉球がキュート(*^^*)
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45別浦海神社本殿木鼻
木鼻の彫刻は獅子であることが多いようで、ここもそうでした。肉球がキュート(*^^*)
46別浦海神社
   境内社裏の切り株
直径は1m少々ありそうでした。大きさや位置からすると、ご神木だったのかもしれません。中になぜか瓦が(*_*;もしかしたら、あの神社跡?<写真33〜36>の物かもしれません。
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46別浦海神社
   境内社裏の切り株
直径は1m少々ありそうでした。大きさや位置からすると、ご神木だったのかもしれません。中になぜか瓦が(*_*;もしかしたら、あの神社跡?<写真33〜36>の物かもしれません。
47九十九山
   &盛り上がった積雲
写真ではわかりませんが、雲が垂直に盛り上がっていきました。標高200m未満の山が天に向かってそびえ立っているようです。雲はそのうちに円錐形の山のようになったので、陣山に重なって見える場所を探して先を急ぎました。
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47九十九山
   &盛り上がった積雲
写真ではわかりませんが、雲が垂直に盛り上がっていきました。標高200m未満の山が天に向かってそびえ立っているようです。雲はそのうちに円錐形の山のようになったので、陣山に重なって見える場所を探して先を急ぎました。
48陣山&積雲
民家が写り込まない所まで来ると、残念、雲は崩れかけていました。よく見ると、陣山の山容に似ています(^^♪やがてこの雲が短時間の間に変化をし、天使のはしごを・・・
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48陣山&積雲
民家が写り込まない所まで来ると、残念、雲は崩れかけていました。よく見ると、陣山の山容に似ています(^^♪やがてこの雲が短時間の間に変化をし、天使のはしごを・・・
49片岡歩道橋より陣山&積雲
もう少しで“天使のはしご”ができそうでした。頭の中には“天国への階段(byレッドツェッペリン)”の歌詞が・・・「(和訳)♬小川のそばの木の上で、鳥が歌っている」
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49片岡歩道橋より陣山&積雲
もう少しで“天使のはしご”ができそうでした。頭の中には“天国への階段(byレッドツェッペリン)”の歌詞が・・・「(和訳)♬小川のそばの木の上で、鳥が歌っている」
50片岡歩道橋より常山&積雲
常山に雲がかかると神々しく見えます。
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50片岡歩道橋より常山&積雲
常山に雲がかかると神々しく見えます。
51プールサイドで水を飲む
      ハクセキレイ♂
岡山市サウスヴィレッジのひょうたんプールまで戻ってきました。プールサイドのスロープを下りていくので、観察していると、水際で水を飲み始めました。動画に撮りながらしばらく待ちましたが、さすがに水浴びはしませんでした。
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51プールサイドで水を飲む
      ハクセキレイ♂
岡山市サウスヴィレッジのひょうたんプールまで戻ってきました。プールサイドのスロープを下りていくので、観察していると、水際で水を飲み始めました。動画に撮りながらしばらく待ちましたが、さすがに水浴びはしませんでした。
52キンギョソウ
いちごハウス前のプランターに数株あり、けっこう咲いていました。日本では“金魚草”というかわいい名前がついていますが、英語圏では“Snap-dragon(かみつくドラゴン)”といいます。日本名に1票(*^^*)
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52キンギョソウ
いちごハウス前のプランターに数株あり、けっこう咲いていました。日本では“金魚草”というかわいい名前がついていますが、英語圏では“Snap-dragon(かみつくドラゴン)”といいます。日本名に1票(*^^*)
53岡山市サウスヴィレッジ
    より陣山&九十九山
藤棚の前からこの日登った山が一望できました。左が陣山<写真26,27>、風車の右が九十九(つくも)山<写真31>です。先程までは今にも雪が降りそうな雲でしたが、空は明るくなってきました。動画には常山も映っています。駐車場に戻ると、コガモ<写真1,2,7,8>がお食事中だったのでゴール後に動画を撮りました。
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53岡山市サウスヴィレッジ
    より陣山&九十九山
藤棚の前からこの日登った山が一望できました。左が陣山<写真26,27>、風車の右が九十九(つくも)山<写真31>です。先程までは今にも雪が降りそうな雲でしたが、空は明るくなってきました。動画には常山も映っています。駐車場に戻ると、コガモ<写真1,2,7,8>がお食事中だったのでゴール後に動画を撮りました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 サブザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 タオルハンカチ カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(地図アプリ使用) eTrex22x(GPSナビゲーター)

感想

【大寒波襲来でも楽しめるコース】
 前日の気象予報では「25日(土)から28日(火)頃にかけて冬型の気圧配置が強まり、今シーズンこれまでで最も強い寒気が流れ込むでしょう。太平洋側にも雪雲が流れ込み、所々で積雪となるでしょう。」とアナウンスされました。そこで心情的にも体感的にも寒さをブロックしてくれるコースを選びました。

 心情的というのは寒さを忘れさせてくれるシーンが見られるということです。
 3週間前にこの地を訪問したときに、たくさんの野鳥が飛来しているのを確認していました。野鳥を観察していると心が温まり、その間は寒さを忘れられます(*^^*)今回も、期待を裏切らない野鳥たちが我々の前で陽気なパフォーマンスを披露してくれました。

 体感的というのは、寒波がくると気温以上に強風で体感温度が下がります。野鳥のように羽毛を体にまとっていれば大丈夫なのでしょうが、人間の場合、風速が 1m/s増加するごとに体感温度は 1℃低くなります。
 ならば、「強風を防ぐことができるコースを歩こう」ということで、常に森林の中を歩く、陣山および九十九(つくも)山を選びました。動画のBGMは、平地はほぼ強い風の音のみでしたが、山中で撮ったキノコなどの動画はとても静かで笑えました。やはり、山の中を歩いている時のほうが岡山市サウスヴィレッジおよびその周辺を歩いている時より暖かく感じました。

【野鳥たちが元気にお出迎え】
 出発点は3週間前と同じ「岡山市サウスヴィレッジ」です。自動車から降りた瞬間、寒いというよりも痛い冷たさが襲ってきました(+o+)靴紐を結ぶのすら困難となっていた手には防寒用手袋を装着し、上着のボタンはすべてとめ、襟を立てて帽子で頭をガード、万全の防寒体制で臨みました。
 岡山市サウスヴィレッジに来ていた客の9割以上はロードサイドマーケット(屋内施設)にいました。屋外におられたのは散歩も含め運動中の方々だけでした。
 一方、野鳥たちは人がいないことをいいことに、サウスヴィレッジや灘崎総合公園の池、広場、木々、さらには歩道にまで大群でやってきて、元気に動き回っていました。さすがに強風にあおられるのは避けたかったらしく、ジベタリアン率はかなり高めでしたが(*^^*)その一部を写真や動画で紹介しています。ゴールではプールで水を飲むシーンまで見られました。

【コース取りがいくつも考えられる陣山&九十九山】
 陣山はJR迫川(はざかわ)駅近くの東北東尾根からアプローチしました。地形図上には破線でいくつか道が示されています。最初は地形図の破線の道どおりで、思ったよりも広く整備されていました。
 標高70m辺りの北に延びる尾根上に迫川(はざかわ)城跡がありますが、特に特徴のない平坦地でスルーしてしまいました。ここを南下してもう1本南の破線の道に出合う辺り(東から道が延びていたかは未確認)からは、ササがまばらでたまに赤いビニールテープがありました。途中から微妙に地形図の破線の道から逸れてしまいましたが、歩きやすく特に問題はありませんでした。標高150m近くで振り返ると、北東に延びる尾根も歩けそうでした。
 標高165m辺りからは竹林で、ヤブコギはありませんが、まるでスラロームをするかのごとく、竹をかわしながらジグザグに進む箇所もありました。ここは放置していると、そのうち通れなくなりそうなので要注意です。
 標高190m辺りで右折、西に進路を変えましたが、東に道が延びているかどうかは確認できませんでした。
 頂上も含め展望スポットはほとんどありませんが、強風をブロックしてくれるので、平地よりは体感温度は高いです。
 下山は陣山から北に延びる尾根を歩きました。標高185m辺りからは、溝状に掘れた部分の左右にかちかちの土塁状の部分が平行に延びて続きます。どこでも歩け、ヤブコギはありません。
 標高115m辺りで道は南西にカーブしますが、尾根上を直進もできそうでした。ここからは地形図の破線の道どおりでよかったようです。一部、逸れてしまいましたが、大丈夫でした。
 最後は適当に植林帯を抜け標高30mで細道に出合い、すぐに舗装道路に出ました。

 九十九(つくも)山は前々回、前回と同様、慶昌庵<写真29>から登りました。
2021年2月7日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2906215.html
2021年12月5日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3815022.html
 墓地のコンクリートの階段を上っていると、3週間前にはなかったホンドタヌキのため糞<写真23>がありました。いつの間にここで用を足すようになったのかわかりませんが、墓地のお供え物には、タヌちゃん御用達の品があるのかもしれません(*^^*)
 標高55m辺りの墓地の西端には赤いビニールテープがあり、そこからはなんとなく道らしくなっており、木の間を進みます。相変わらず急斜面で落ち葉が積もって滑りやすく、木を掴みながら登りましたが、ふくらはぎがつりそうになりました(-_-;)
 頂上周辺は丸山城跡で曲輪(くるわ)があり、展望は効きませんが、開けて平らなのでゆっくり休憩できます。
 頂上からは西方面に延びる尾根を歩きました。いつも南寄りに行き過ぎて軌道修正するのですが、今回は南に行き過ぎないように下り始めると、すぐに踏み跡が見つかりました。急下りはすぐに終わるので、こちらを下ったほうが安全です。
 今回は茅の輪山⁉<写真32>から初めて北北東尾根を下りました。木の間がなんとなく道らしくなっており、普通に歩けます。標高110m辺りには倒木などがあり、かわしながら歩きましたが、それ以外はどこでも適当に歩けそうでした。
 標高100m近くで突然、建物跡<写真33〜36>が出てきました。古い瓦が散乱し、石段もあります。神社があったのかもしれませんが、資料がまったくなく、謎のままです。そのままこの尾根を下っていくと途中にまた低い石垣がありましたが、こちらは新しそうでした。
 最後は細道があり、金網で補強された階段状の石垣を下りて舗装道路のカーブ中心部よりも東側に出てきました。連れは西寄りに逸れてしまい、舗装道路のカーブ中心部よりも西側の金網で補強された階段状の石垣近くに下りましたが、ヤブコギはなくどこでも歩けたそうです。なお、今回のログは連れが持っていたGPSのほうを載せています。
 九十九山を歩いているときは、風が吹いていることをすっかり忘れており、寒さを感じることもほとんどありませんでした。しかし、干拓地(平野部)を歩くと、昼にもかかわらず、再び寒さが襲ってきました。陣山や九十九山のような森林に覆われている山は「西高東低」の気圧配置になった際の今後の山選びのヒントになりました。

【謎の多い陣山&九十九山の史跡】
 陣山は名前から想像がつくとおり、常山合戦の際、毛利方が陣を張ったといわれています。
 西光庵<写真19>の北側の道から登り始めると、標高70m辺りの北に延びる尾根上に迫川(はざかわ)城跡があります。岡山県古代吉備文化財センターの「岡山県中世城館跡総合調査報告書」や岡山県の埋蔵文化財地図にも記載されていますが、斜面を利用して平坦地を造成していること以外は不明なようです。確かに、特に特徴のない平坦地でスルーしてしまいました。常山合戦の際、毛利方が布陣したのはここなのでしょうか。
 陣山頂上周辺は城跡ではないようですが、平坦で開けており常山が見えるので、布陣してもよさそうなロケーションです。

 九十九(つくも)山の頂上周辺は丸山城跡で曲輪(くるわ)があります。ここも遺構が見られるものの、詳細は不明です。頂上からは西方面に延びる尾根の標高155m辺りに幅1m程の平らな部分が南北に延びており、これが丸山城跡の腰曲輪のような気がします。
 九十九山にはもう1か所、ミステリーゾーンがありました。
 茅の輪山⁉<写真32>から北北東に延びる尾根の標高100m近くには、石段や瓦など<写真33〜36>が遺っています。1.5m四方くらいの基礎と思しき遺構などからすると、神社跡のような気がします。麓の別浦海(わだつみ)神社<写真39〜46>にはやけに大きな境内社があるので、ここから遷座、合祀されたのかもしれません。社紋の入った瓦が見つからなかったので断定はできませんが、九十九山の名前の由来と関係があるような気もします。
 九十九山の西、先週登った岡山市と倉敷市の境界にある蟻峰山(ぎほうざん)の北西には、紀州・熊野権現が一時的に遷座されていた日本第一熊野神社があります。
2021年12月19日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3850390.html
新熊野三山と称し、熊野詣が盛んになると、本宮と同様に周辺に末社である王子権現社が多数建立されました。これらを九十九(くじゅうく)王子といいます。九十九(つくも)山の名前もここからきているのだとすれば、あの謎の建物跡<写真33〜36>は王子権現社で、拝殿が老朽化したのを機に別浦海(わだつみ)神社<写真39〜46>境内に遷座されたのかもしれません。
 地元の方は親切なので、お会いできればいろいろと教えてくださるでしょう。次回の訪問が楽しみになってきました(^^♪

 今年の山行はこれが最後かもしれません。自粛でほぼ舗装道路歩きが続いたこともありましたが、どこに行っても動植物観察や史跡見学が楽しめ、ハズレだと思ったことはありませんでした。我々の前に現れてくれた動植物や史跡の数々に感謝したいと思います。今年もありがとうございました(*^^*)



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