入笠山(2022年の登り初め。山頂は極寒&暴風でしたが初日の出は無事拝むことができました!元旦から素晴らしい出逢いも!)


- GPS
- 05:32
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 524m
- 下り
- 503m
コースタイム
天候 | 晴れ、山頂付近は暴風! |
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過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・無料で40台ほど駐車可能です。 ・ここに至るまでの林道は積雪、凍結がありますので、スタッドレス必須です。 ・奥にあるトイレは冬期閉鎖で使用できません。 以下、登山口ナビさんのページ( https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-2785 )からの引用です。 緯度経度:35.901817 138.190742 入笠林道のマイカー規制地点にある無料駐車場。 アクセスは中央道の諏訪南ICを下りて国道20号線方面へ右折、国道につき当たったら甲府方面へ左折し富士見パノラマリゾート入口の交差点を右折、1.9kmほど先の十字路を入笠山の案内板に従い右折する。 入笠林道は11月下旬から4月下旬まで冬期閉鎖、沢入から先も4月末から11月上旬まではマイカー規制が行われ、8時00分〜15時00分は一般車の通行は禁止となるため、特にすずらんや紅葉シーズンは混雑する。 入笠山の登山口は駐車場のすぐ脇にある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
たくさんの人が歩いておりトレースは明瞭、この日も先行された人のトレースがあり、とても登りやすかったです。 マナスル山荘〜山頂までは横殴りの爆風。 山頂直下の直登ルートはふかふか雪で、ツボ足だとかなり埋まりますのでスノーシューがおすすめです。 |
その他周辺情報 | <ゆーとろん水神の湯> 入笠山の麓にある、100%源泉かけ流しの日帰り温泉施設です。 2種類の内湯、8種類の露天風呂(※)があります。 西側と東側があり、男湯、女湯の日替わり入れ替え制です。 ※水神の湯(西側のみ)、樽風呂(西側のみ)、鉄平風呂(東側のみ)、うたせ湯、野ろま湯(西側のみ)、丸風呂(東側のみ)、洞くつ風呂(東側のみ)、かま風呂(西側のみ) 営業時間 11:00〜20:30(最終受付20:00) 入浴料金 910円(JAF/モンベル会員カード提示で100円引き) URL https://yuutoron.com/ |
写真
自分はスノーシューなので、斜面のどこからでも快適に登れました。
こういうときにスノーシューの優位性を感じますね。
タイムコントロールはバッチリでした。
富士山は綺麗に見え、東の空に雲は無いようです。
甲斐駒が盛大にガスっていたのは残念でしたけど。
4人グループの方々からシャッターをお願いされたので、カメラマンを務めた後、お返しにお願いして撮ってもらいました。
ここでは三脚を立てられない(立てても風ですぐ倒される)ので・・・。
これは山荘の営業部長こと、看板犬のあじくん。
お〜い、あじくん、こっちを向いておくれ。
(山荘の方が餅つきの準備をしているので、それが気になるようです。)
(こちらから見て)右の車の方は(おそらく)今日唯一バックカントリースキーのシールで登られた男性で、ここで30分くらい山談義で盛り上がりました。
仲良くなったので、こういう時のためのヤマレコ名刺をお渡ししました。
この後に寄った「ゆーとろん水神の湯」でも同じ位置関係で駐車し、再会。
一緒に温泉に入り、露天風呂で2時間半(!)、山談義で盛り上がりました。(今までの最長記録w)
(できるだけ他のお客さんのご迷惑にならないように一番奥で話しました)
温泉から上がった後も、一緒に昼食を食べました。
う〜ん、初日の出の時間にこれくらい晴れていてくれたらな〜。
初日の出を見るのが目的ではなく、遅く出発して今の時間に入笠山の山頂にいる人たちは、きっとこの絶景を山頂から見ることができているはずです。
装備
MYアイテム |
![]() 重量:13.98kg
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感想
2022年の登り初めは入笠山にしました。
(昨年は三ッ峠山)
今回も沢入登山口からです。
駐車場の時点でマイナス11℃。
予報通りだと、山頂はマイナス15℃くらいのようなので、以下のような完全防寒装備で挑みました。
<上半身>
インナー :厚手のメリノウール長袖シャツ
ミドル :最強モコモコフリース
アウター :厳冬期用ハードシェル
グローブ :厳冬期用グローブの内側にマグマカイロ貼り付け
バラクラバ:(入笠湿原から装着)
<下半身>
インナー:メリノウールタイツ
ズボン :冬用ズボン
靴下 :極厚アルパインソックスにマグマカイロ貼り付け
冬靴+ゲイター装着
おかげで、寒さはまったく気になりませんでした。
ただ、バラクラバは眼鏡が曇りまくり(マスクしかり、こういう時って眼鏡はほんと損ですよね・・・)で、かなり下にずらしたので、あまり意味が無かったかもしれません(笑)。
マナスル山荘から先は人も増え、行列を作って登っていきました。
横殴りの強風で顔が痛かったです。
山頂には、初日の出の10分くらい前に到着。
タイムコントロールはバッチリうまくいきました。
山頂直下でやや渋滞しましたが、それもいい方向に働いたようです。
山頂から見る東の空には雲も無く、初日の出は問題無さそう。
ただ、甲斐駒、八ヶ岳、北ア、中アはがっつりガスに包まれていたのがちょっと残念でした。
山頂は初日の出を待つ人たちで大賑わい。
たぶん、自分が着いた時間で、既に30人以上はいたんじゃないでしょうか。
待っている間にも、続々と人が登ってきます。
丹沢山地の蛭ヶ岳と檜洞丸の間から朝陽が顔を出すと、歓声が上がりました。
山頂東側の雪面は朝陽に照らされて赤く染まり、感動的な美しさでした。
時折強い風が吹き付け、雪煙が舞い上がります。
強風に背を向けて耐えながら、夢中でカメラのシャッターを切りました。
皆さん、初日の出を見て記念写真を撮った後はすぐに下山開始する人が多く、山頂はあっという間に半分以下の人数に(笑)。
・・・まあ、そりゃそうですよね。
強風が吹く、マイナス15℃の山頂に長居はしたくないでしょうから。
自分も山頂標との写真を撮っていただいた後、すぐに下山しました。
マナスル山荘前まで戻ってくると、営業部長こと看板犬のあじくんがいたので、しばし戯れました。
あじくんは機嫌の悪いこともあるということですが、この時はご機嫌だったようで、自分の足にしがみついてじゃれてくれたり、頭を撫でさせてくれました。
山荘の人が杵と臼で餅つきを始めると、餅をひっくり返すたびに、あじくんは立ち上がって大興奮でした。
山荘に宿泊し、希望すればあじくんと一緒に散歩することもできるそうです。
自分はまだここの名物であるビーフシチューを食べたことがないので、いつか食べてみたいですね。
入笠湿原まで戻ってドローン撮影をした後、駐車場に戻ってくると、自分の車の隣りに停まっていた車の男性がいたので、挨拶してしばし山談義しました。
男性との山談義はかなり盛り上がりました。
自分がこの後、温泉(ゆーとろん 水神の湯)に向かうと話すと、男性も「じゃあ、僕も行ってみようかな〜」と言っていたので、自分は心の中で(おおっ、これは久しぶりに温泉で山談義ができる! しめしめ・・・)と思っていました(笑)。
温泉の駐車場に着くと、男性の車があったので、隣りに駐車しました。
温泉の営業は11時からだったのですが、15分ほど早く着いてしまったので、車内で少し待ちました。
11時になり、温泉内へ。
身体を洗った後、他の人の迷惑にならないように、露天風呂の一番奥に行き、そこで山談義スタート。
男性は自分よりもひと回り以上若く見えました(たぶん、20代後半〜30代前半くらい?)が、登山歴は13年と自分の倍以上の先輩でした。
京都から来たそうで、地元の山岳会にも所属しているとのこと。
遠征中で、今日で3日連続で登っている(12/30:那須岳 → 12/31:乗鞍岳 → 1/1:入笠山)そうです。
男性は特に北アに詳しく、ほとんどのルートを歩いたことがあるようで、しかも登るのは冬期が多いという、かなり凄い人でした。
山に対する価値観も自分と近いものがあり、今日初めて会ったにも関わらず、まるで10年来の親友のように話が盛り上がり、いくら話しても話題が尽きることはありませんでした。
特に印象的だった話は以下のとおり。
・冬期の北アのとある山域で、女性の遺体(雪崩に巻き込まれたらしく、胴体が千切れていたそうです)を発見し、回収を依頼した話。
警察は物的証拠がないと回収には動いてくれないそうで、遺品のヘルメットを持ち帰り、警察に回収を依頼したそうです。
そのヘルメットの写真も見せてもらいました。(ご遺族には許可を得ているそうです)
・男性自身は霊感は無いそうですが、避難小屋で体験したという心霊現象(?)や、谷川岳のトマノ耳で心霊写真を撮った話。
実際の写真も見せてもらいました。確かに不自然に写りこんだ苦悶にゆがむ男性の顔が確認できました(ひぃ〜・・・)
・北アのおすすめルートの話。
さすが、北アをたくさん歩いているだけあって、色々なルートの話はとても興味深かったです。
冬期に西穂〜奥穂を縦走した話、厳冬期に単独で剱岳に登り、それをプロのカメラマンに望遠で撮ってもらった話などはとても面白かったです。
自分は基本的にソロでしか登りませんが、この男性と一緒だったらどんな山に登ってもきっと楽しいだろうなーと思うくらい、魅力的な男性でした。
話に夢中になり、気が付くと山談義を開始してから2時間が経過していました。
そのとき、男性がひとりやってきて、自分たちがいる樽風呂の傍にある椅子に座って身体を冷やしていました。
その男性はチラチラとこちらを見たり、聞き耳を立てているようで、自分たちの山談義に参加したそうな雰囲気を醸し出していました。
なのでお誘いしてみると、その通りだったようで、以降はその男性も加えて山談義しました。
その男性は長野の茅野市に住んでいるそうです(羨ましい!)。
さらに30分が経過し、後から加わった男性が温泉から上がると、自分たちもそろそろ上がろうということになりました。
ですが、お腹が空いたので、そのまま男性と一緒に昼食を食べることに。
そこでもお昼を食べながら、さらに30分くらい山談義しました。
結局、温泉で山談義した時間は3時間以上、以前に新潟の銀山平にある白銀の湯で2時間くらい山談義したことがありますが、それを余裕で更新してしまいました。
昼食後、温泉の駐車場でお別れしましたが、思い切って連絡先を聞けば良かったな〜とちょっと後悔しました。
またどこかで逢えたらいいのですけどね。
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2022年の元旦、初日の出や富士山を見ることができたし、かけがえのない出逢いもあって、最高のスタートが切れたと思います。
これだから山はやめられません。
ここまでお読みくださってありがとうございました。
今年が皆さんにとって、素晴らしい年でありますように!
>特に印象的だった話は以下のとおり。
いや〜 リアルですな〜
この手の話はTVなどでよく聞きますが体験者から聴けるなんて稀有ですね。特に谷川岳の話は本などでもよく読みますが実際にある話なんですね!ひしひしと伝わってきます。
勇敢な方々は是非そんな体験がしたいと勇んでいますが、私は好きなのですがビビりなので未だに避難小屋泊ができません(汗) これで益々遠のいてしまいます(笑) でもいつかはかデビューしたいな〜(まずは人が沢山居る避難小屋狙いかな?)
コメントありがとうございます。
ちなみに、男性が心霊現象を体験したという避難小屋は、空木岳の空木平カールに建つ、空木岳避難小屋でした。
その筋で有名らしいですね。
自分も夏に立ち寄ったことがありますが、まだ明るい時間にも関わらず、何か変な音を聞いたような気がしました。
自分もデビューするなら小屋泊よりも避難小屋泊からかな〜と思っています。
山小屋は、コロナでさらに敷居が高くなってしまった感がありますし。(実際には、そんなに身構えるほどでもないような気もしますがw)
今年の夏、もしくは秋には避難小屋泊デビューしたいな〜と思っています。
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