三ヶ辻山
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- GPS
- 07:23
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,134m
- 下り
- 1,133m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 7:23
天候 | 曇り時々パラパラ雪 風は強くても5m/s程度か。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
経路の除雪は完璧であるが、斜面からのデブリがところどころあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<スタート地点-林道-斜面取り付き> 3.3km、+221m、-59m ラッセルなし(後述、すいません!) スタート時1℃。 林道植林地を過ぎて右岸からの枝沢(堰堤あり)で渡渉あり。ブーツ1つ分の幅の木の橋があり、板をリレーしつつ渡った。水自体は浅く落ちても濡れることはない程度。 林道が分岐するところで橋に向けて下る。帰りはカニ歩き。林道上には時々デブリがある。岩長谷の橋に向けて少し下りが入る。橋を超えるととりつき。 8日にサンちゃんとトラさんが人形山・三ヶ辻山を周回( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3897715.html )しており、林道にはそのトレースがほぼそのまま残っていた。非常にありがたく使わせてもらった。ありがとうございました。ちなみに二つ爪の四足動物もトレースを利用していた笑。 <岩長谷> 橋からみる限りは下部は割れている。堰堤の奥の右岸に大きな尾根が見えるが、少なくともそこから下は右岸の作業道を使わないと危ないだろう。 <斜面取り付き-登行した稜線> +250m 膝ラッセル 取り付き-2℃。 地図に記載のある作業道があるが横切ったのみ。急斜面を細かくジグを切って登った。カチカチのときは滑落すると危ない斜度。もちろん滑走も。 今日の滑走はふわふわの雪が残っていてご褒美以外の何物でもなかった。 登れないときは稜線の末端まで回り込んで作業道からとりつくと良いのだろう。 <登行した尾根> 2.3km、+630m、-20m くるぶし~ブーツラッセル 尾根に乗ってから1600までの斜面は、登行時の向かって左は昨日の日射の影響でモナカになっており、向かって右は少し重いパウダーを維持していた。そのため滑走時は登行した尾根のすぐ北の谷に時々入ると幸せなパウダーがいただけた。 1600で微妙に尾根を乗り換えて左に曲がるが、雪庇形成しており崩して向こう側にでる必要があった。 1650までは向かって左に雪庇を形成し右は急なので登れる場所は狭い。 1650には地図上ポコが2ケあるが、登り返しを作らないように巻くのは困難。帰りはシールオン。2つ目のポコのあたりに、Nishidenさんによれば前回にはなかった複雑な雪庇を形成していた。迂回しつつ雪庇を崩しつつ通過。 主稜線直下の鞍部に出る頃にはホワイトアウトになり、目を凝らしてようやく登行斜面の端が見える程度。GPSで方向を確認しつつ登行。斜面も固くなってきたのでクトーを使用した。 ここでも雪庇を崩して主稜線に乗り上げた。 この最後の斜面は激重モナカ斜面。お互いの位置を確認しつつ慎重に下った。 <主稜線> あとは緩やかなな稜線を左の雪庇に気をつけつつ登るのみ。 ピーク-1.9℃ |
その他周辺情報 | おまき温泉スパガーデン和園440円。シャンプー・リンス・ボディシャンプーすべて備え付けなし。露天風呂休止中。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
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感想
3人で山スキーに行くことになり、行き先を相談したときに、僕が三ヶ辻山を提案して採用してもらった。過去2回登ったが前回は2016年1月で6年ぶりになる。その時のパウダー滑降の記憶が良かったし、暮れ正月に北陸はかなり雪が降ったので、山スキーの旬になっていると読んだ。僕以外の2人は、近くの人形山には行っているが、冬の三ヶ辻山は未踏。
チカウさんの車に同乗して出発地の奥大勘場に向かう。その時の会話で、前日にさんちゃん、トラさんが人形山経由で登っていたのを教えてもらった。現地に着くと、彼らのトレースは新鮮なまま残っており、いつもの長い林道ラッセルは鼻歌のアプローチに変わった。
雪崩に流されて落ちていた岩長谷の橋は修復されていた。ここからが登山の本番になる。橋から見る正面斜面がかなり急に見え、2人は尾根末端方向にトラバってから登るのが良いかとか言っていたが、いつも正面から行くよと僕。取り付いて見れば、スキーで登れない斜度ではない。しっかりラッセルにはなるが、崩れたり滑ったりして落ちる心配が少ない点では登り易いコンディション。きっちり1人10分の先頭デューティーを守ったローテーションで順調に登って行く。
1546pを通過し、急坂がほぼなくなり登頂が読めてくる頃だが、僕の足が攣り出した。直前まで調子いいと思っていたのに。還暦以降こういうことが時々ある。少し休んで、ペースを落とせばまだ歩ける。以後先頭引きを免除してもらって2人に頑張ってもらった。
樹林帯を越えるとガスで視界は悪く、時折吹雪もある。2つの緩いピークを越えて、残り標高差100mは尾根筋の見えないフラットな大斜面。無視界で進むべき方向が分からない。ただ上へと登って行けば良いと、僕が指示して進んで行くと、忽然と稜線の雪庇が見えて来た。見え始めは恐怖の壁にも思えたが、近づけば弱点も見えて、割とあっさり乗っ越して山頂への緩い斜面に乗った。
何も見えなく寒い山頂には長居は無用。急いで滑走モードになって下り始めるが、なにしろ視界がないので、登りトレースを見失わないように慎重に下り、登り返し地点へ。前回はここが一番の歓喜の滑降だったのでちょっと残念。休憩、シールオンでアップダウン地帯を抜けて、樹林帯の下りに入る。視界も良くなり、雪も生きている。ここでは前回と同じく長く楽しいツリーランを堪能できた。
戻りの林道では、岩長谷の橋から直ぐに標高差約10m、利賀川の橋を渡って右岸の林道に合流するところで約20mの登り返しがある。残りは基本的に下りだ。2人はシールオフだが、僕は片足シールでトライ。岩長谷橋で僕がシールを着けている間に彼らは先行するが、登り返しのほぼ頂点で追いついた。その後の長い下りでは、良く滑る2人の方がかなり有利。最後の登り返しでは僕がぶっちぎり先行の結果だったが、下り区間で2人が僕を置いて行かずにゆっくり行ってくれたからで、総合的にはシールオフの方が速かっただろう。降雪があったりして、もっと滑らない状況なら片足シールが有効になり、両足シールよりも早く進むことができる。何か所かの林道上デブリ越えでは、シールオフより安定感があると思った。
NishidenさんとShinmonさんとスケジュールがあって、三ヶ辻山に行くことになった。この山、冬は初めてで、新しいルートはわくわくする。
利賀村大勘場の最終除雪地点から、まだ暗い中、林道を進む。途中で去年のビンディングのピン抜けトラブルを思い出した。結果として、新しい兼用靴TLT8expeditionを購入することになった。その前に人形山に来た時は滑走した岩長谷が谷割れをしており、登り上げることになり、ヘッデン下山となった。さらにその前は、私のガルモントの兼用靴の真ん中のプラパーツが折れ、また同行者が岩長谷で穴に落ちた。何かとトラブル続きの大勘場アプローチの山々だが、今日は大丈夫だろうか?
林道は前日にサンちゃんとトラさんが作ってくれたトレースがあり、ありがたく使わせてもらった。サンクスです。尾根の取り付きからラッセルで、我らの山行がようやく始まった。10分ローテーションでラッセルをまわし、疎林の尾根を登っていく。
風はないが、ガスが濃くて、標高1600辺りでは前がよく見えない瞬間も出てきた。3人でGPSをみながらルーファイし、なんとか山頂へ。
山名碑などは埋もれているのだろうか、何もない。ホワイトアウトで視界もないので、長居は無用。さっさと引き上げよう。100m程度標高を落とし、登り返しの際にもぐもぐタイム。三人でおやつを交換し、しばし休憩。
シールオンでしばらく登り返し、いよいよ滑走タイム。雪は生きており、三人で目視確認できる距離感を保ち、気持ちよく滑走する。ヤマスキーは曇りでも滑走が楽しめる大人の愉しみで、そのままあっという間に林道へ着地。
ここからは片足シールの人、ヒールフリーの人、滑走モードのままの人〔私)、それぞれの登山センスで林道を進む。デブリの乗り越えはちょっと緊張するが、あとはよっちゃんだ。渡渉を終えてしばらく進むと車が見えてきた。
今日は特に大きなトラブルもなくて良かった。同行のみなさん、楽しかったです。ありがとうございました。またご一緒しましょう。
隣の人形山にはスキーで二度登頂している。一度は登山道経由で、一度は大勘場から。
大勘場から緩やかな稜線に乗り上げると、人形山とともに真っ白な姿を見せていた三ケ辻山。いつか行かなくてはと思っていたピークを踏めた。富山の百山が一つ減った。
ホワイトアウトだったのは残念だったが。
次は大滝から人形の稜線縦走か⁈
昨日の日射は尾根の南側にモナカを作ったが北側には生きた雪が残っていた。出来るだけそちら側を選んで滑ると幸せなパウダーがいただけた。
取り付きで苦労した急斜面も今日のように深いパウダーだと遠慮なく下に落とせるので楽しすぎる。この時期だけのご褒美。
満腹です。
延べ7人に踏まれた林道トレースはよく滑り苦労なし。登り返しのカニ歩きも苦痛にはならなかった。
楽しい山行に同行させてもらい感謝です。
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