西野山・稲荷山・七面山・大岩山 寺社と御陵と城模型

2022年01月22日(土) [日帰り]

• GPS: 06:27
• 距離: 19.1km
• 登り: 591m
• 下り: 601m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:05
• 休憩: 0:22
• 合計: 6:27

9:07 東福寺駅
9:19 9:19 東福寺
10:22 10:22 西野山
10:42 10:42 稲荷山
11:01 11:02 伏見稲荷四ツ辻
11:27 11:27 伏見稲荷大社
11:55 11:55 七面山
12:24 12:26 仁明天皇陵
13:24 13:31 大岩山展望所
14:10 14:10 伏見桃山城
14:18 14:19 桓武天皇陵
14:43 14:54 明治天皇桃山陵
15:34 伏見桃山駅

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

往路：JR奈良線 東福寺駅 下車
帰路：京阪 伏見桃山駅

コース状況／危険箇所等

京都中央卸売市場界隈はターレー(運搬トラック)の往来が激しい
大岩山の道路は大型トラックの往来がある

その他周辺情報

東福寺、伏見稲荷、伏見桃山界隈は、いずれも観光地

写真

1/22 8:11

(kumakumo)ちょっと遅めの朝食「清史(きよみ)」の日替定食。エビフライ、きのこクリームコロッケ、豚ロースしそチーズ巻、他。sayup18のトレーにはコロッケの代わりにキスフライ

1/22 8:33

(kumakumo)喫茶・軽飲食「清史」は、京都中央卸売市場近くのビルの地下に
※sayup18撮影

1/22 8:34

(kumakumo)安い
※sayup18撮影

1/22 8:38

(kumakumo)嵯峨野線、梅小路京都西駅は3年前の3月にできたばかり

1/22 9:17

(kumakumo)東福寺の臥雲橋は無料で通行可能。紅葉のシーズンには混み合う

1/22 9:18

(kumakumo)臥雲橋から望む通天橋。秋には手前に紅葉の海が広がる

1/22 9:23

(kumakumo)東福寺の三門。蓮の池(思遠池)に懸かる橋には雪

1/22 9:29

(kumakumo)崇徳天皇皇后聖子 月輪南陵

1/22 9:30

(kumakumo)京都タワーの向こうに愛宕山

1/22 9:30

(kumakumo)北側の山々

1/22 9:33

(kumakumo)鳥羽伏見戦(戊辰戦争)防長殉難者之墓。その上に仲恭天皇陵が見える

1/22 9:35

(kumakumo)仲恭天皇 九條陵。承久の乱がらみで在位期間は約2ヶ月半だけ。今年の大河ドラマに登場するかも

1/22 9:56

(kumakumo)右へ行くと稲荷山。いろいろ寄るところがあるのでまずは左へ

1/22 10:02

(kumakumo)少し雪が増えてきた気がするが、きょうは軽アイゼンを持ってきたので心強い

1/22 10:05

(kumakumo)四つ辻。「山科神社末社 愛宕神社石碑」とやらを見るためにまっすぐ行く

1/22 10:06

(kumakumo)少し雪の載った竹をくぐる

1/22 10:16

(kumakumo)愛宕神社石碑は、平成二十九年建立と比較的新しかった

1/22 10:22

(kumakumo)三等三角点「西野山」

1/22 10:22

(kumakumo)西野山山頂239m

1/22 10:23

(kumakumo)「大切にしましょう三角点」の杭が見当たらず、ちょっと寂しい山頂

1/22 10:26

(kumakumo)稲荷山の気配を帯びた将軍菩薩

1/22 10:26

(kumakumo)鳥居の向こうに朱色の鳥居群

1/22 10:27

(kumakumo)ところどころに鳥居や祠がある道

1/22 10:27

(kumakumo)くぐっていく道はいつも楽しい

1/22 10:31

(kumakumo)四つ辻

1/22 10:31

(kumakumo)稲荷山は来た道をそのまま真っ直ぐ

1/22 10:39

(kumakumo)くぐってきた参道。間もなく一ノ峰

1/22 10:41

(kumakumo)稲荷山最高峰(一ノ峰)233m

1/22 11:04

(kumakumo)西側の山々と市街地

1/22 11:24

(kumakumo)千本鳥居は二列の鳥居の右側通行

1/22 11:30

(kumakumo)伏見稲荷大社の豪華な本殿

1/22 11:32

(kumakumo)豊臣秀吉が作らせた大きな楼門

1/22 11:54

(kumakumo)見晴らしの良い墓園を通過して七面山(しちめんざん)へ

1/22 11:56

(kumakumo)七面山山頂108m

1/22 12:01

(kumakumo)七面宮参道

1/22 12:06

(kumakumo)宝塔寺仁王門

1/22 12:14

(kumakumo)深草十二帝陵に祀られている持明院統(北朝)のみなさま

1/22 12:16

(kumakumo)深草十二帝陵

1/22 12:26

(kumakumo)仁明天皇(にんみょうてんのう:桓武天皇の孫) 深草陵

1/22 12:40

(kumakumo)行列のできるスイーツのお店「伊藤軒」で山頂用糖分の調達

1/22 12:41

(kumakumo)店内は広く、飲食もできる
※sayup18撮影

1/22 12:47

(kumakumo)大岩神社の鳥居をくぐって大岩山山頂へ

1/22 12:53

(kumakumo)次々と鳥居や塚が現れる

1/22 12:53

(kumakumo)青竹橋(勝手に命名)。雪でちょっとすべる

1/22 12:56

(kumakumo)京都出身の画家、堂本印象が寄進した風変わりな鳥居

1/22 12:57

(kumakumo)岩瀧大神とちょっと猫背の駒狐

1/22 13:04

(kumakumo)大岩神社拝殿

1/22 13:05

(kumakumo)猫

1/22 13:07

(kumakumo)大岩神社表参道の鳥居

1/22 13:10

(kumakumo)麓からもよく見えていた電波塔

1/22 13:13

(kumakumo)展望所から目の前に「伏見桃山城」

1/22 13:13

(kumakumo)向こうに小塩山、ポンポン山など

1/22 13:15

(kumakumo)中央のうさぎマシュマロはkumakumo専用。チョコクリーム入り
※sayup18撮影

1/22 13:15

(kumakumo)「ひとくちチーズスフレ」だが一口では無理。マイフォークを持参すればよかった
※sayup18撮影

1/22 13:17

(kumakumo)伊藤軒で調達した糖分チャージ(の全貌)。展望所ベンチにて

1/22 13:50

(kumakumo)古御香宮(ふるごこう)。伏見桃山駅前の御香宮は、秀吉の時代に一時期こちらに遷されていたという

1/22 14:09

(kumakumo)運動公園側から見える「伏見桃山城」(模型)

1/22 14:10

(kumakumo)お城よりも往時をしのばせる苔の樹木

1/22 14:12

(kumakumo)伏見城の迫力を伝える「伏見桃山城」の大天守と小天守(正確な復元ではない)。かつてこの地にあった遊園地の名残

1/22 14:13

(kumakumo)城門と桜の木の向こうに天守閣

1/22 14:18

(kumakumo)桓武天皇 柏原陵

1/22 14:19

(kumakumo)桓武天皇 柏原陵

1/22 14:44

(kumakumo)明治天皇陵 伏見桃山陵

1/22 14:45

(kumakumo)南東、宇治方面がよく見える

1/22 14:51

(kumakumo)昭憲皇太后(明治天皇皇后) 伏見桃山東陵

1/22 14:58

(kumakumo)[23×10]段の石段

1/22 15:07

(kumakumo)乃木希典大将を祀った乃木神社

1/22 15:09

(kumakumo)乃木神社の拝殿

1/22 15:10

(kumakumo)少年時代の乃木大将が育った長府(山口県)の家の復元。父親の訓辞に頭を垂れる乃木少年(手前)

1/22 15:18

(kumakumo)南北朝時代、北朝(持明院統)の天皇・皇玄孫。光明天皇(北朝第2代)、崇光天皇(北朝第3代)、治仁王墓(後伏見天皇の玄孫、崇光天皇の孫)

1/22 15:21

(kumakumo)光明天皇陵、崇光天皇陵、治仁王墓

1/22 15:34

(kumakumo)京町通。鳥羽伏見戦(戊辰戦争)の弾痕が残る、京料理店の格子

1/22 15:48

(kumakumo)「中国料理くれたけ」の五目あんかけ焼きそば

1/22 15:51

(kumakumo)油淋鶏の定食。お茶はジャスミンティー
※sayup18撮影

撮影機器：

LUMIX DMC-TZ10 パナソニック

FinePix JX300 富士フイルム

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ 靴下 グローブ 日よけ帽子 靴 サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ

感想

sayup18

　kumakumoとの山行もほとんどグルメ中心になりつつありますが、今回は京都一周トレイルの東山コースの伏見・深草ルートに。結構、コースを離れて寄り道をしましたので、予想以上に時間がかかってしまいました。

　このルートは舗装された箇所が多く、ちょっと退屈ともいえます。そこで、コース途中の大岩街道沿いに、以前に多くの人で賑わっているのを目にしたスイーツのお店「伊藤軒」があり、気になっていたのでこれを楽しみにしてみました。結果はこの店のおかげで、今後もこのコースをたどる楽しみができました。

　我々の住んでいる西京区からは阪急電車・京阪電車でのアプローチが普通でしょうが、今回は市バスにリサーチパークまで乗り、京都中央市場で朝食の後、JR梅小路京都西駅から東福寺まで移動しました。京都中央市場は市場関係者のために朝早くから飲食店が営業しています。kumakumoが行ってみたいというので、今回組み合わせてみました。

　一日中、食べて歩いての繰り返しでしたが、あいかわらず満足度は高いものでした。

kumakumo

11月に訪れた東福寺は、観光客の行列が駅から途切れずに続いて
いた。数メートルおきに配置された警備員の指示に従い、マスクの
観光客がゾロゾロと同じ方向に向かって歩いていた。
今日は人影もまばら。臥雲橋から通天橋までの紅葉の海はすっかり
葉を落とし、枝越しに見下ろした庭の底に枯葉が沈殿している。
厳さ、辛さ、寂しさをそっと包み込む冬の色。やはりお寺はこれだ。

西野山へ向かう道は少しずつ雪が目立ってくるが、もっと積もって
いても大丈夫。きょうはリュックに軽アイゼンを入れてきたのだ。
装備一つで心持ちと足取りが違う。けれども歩く幅には雪はなく、
今回は結局「アイゼン携行訓練」と相成った。

稲荷山は、鳥居をくぐればくぐるほど人が増えてくる。野を越え山
を越えというより人を越えて辿り着いた、伏見稲荷大社の本殿と楼
門。これほど豪華で立派だったとは。狛狐も大きく、胸を張って高
いところから人を見下ろしている。

打って変わって大岩山は、うら寂れた鳥居や祠が点在し、岩瀧社の
狛狐は少々猫背。本殿で出会った猫までも、光景に合わせてみすぼ
らしさを装っている。辺り一帯に寂寞のかすかな息づかいが漂って
いた。
展望所で糖分休憩の後、車道を下る。山頂は電波塔の向こうにある
ようだが、そちら側は整地の工事中で入れない。そのまま下ってい
くと、右手の広範囲に太陽光パネルが敷き詰められていた。電波塔
側もいずれパネルを設置するのだろう。半永久的に緑を失ったその
光景は、ただ無機質で無彩色のグレー。X線画像で見る人工関節の
白といい勝負だ。もしも山をレントゲンで写したら、パネルの部分
が空白色になるだろう。

伏見桃山界隈には、奈良で生まれて京都に移られた桓武天皇や、京
都で生まれて東京に移られた明治天皇・皇后(昭憲皇太后)の広大な
御陵がある。
かつてキャッスルランド(遊園地)だったところは運動公園になって
おり、遊園地の大天守・小天守は歴史的に復元されたお城ではない
が、いまもこの辺りのシンボルとして残されている。
京都盆地を取り巻く低山の上から伏見方面を眺めるとき、この天守
閣が一番の目印になる。帰りに乗り込んだ京阪電車の車窓からふと
見上げると、昼過ぎになってようやく晴れてきた青空を背景に、伏
見桃山城の姿をあらためて目にすることができた。