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記録ID: 393840
全員に公開
雪山ハイキング
奥多摩・高尾

奈良倉山から三頭山(2日間)/佐野峠〜鶴峠〜避難小屋泊〜笹尾根〜浅間峠

2014年01月10日(金) ~ 2014年01月11日(土)
 - 拍手
shinos42 その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
--:--
距離
29.2km
登り
2,161m
下り
2,189m

コースタイム

1日目
中風呂BS  7:20
西原峠    8:55−9:00
佐野峠    9:45−9:50
奈良倉山   10:50−11:15
鶴峠     12:15
小焼山    14:15−35
三頭山    16:20−40
避難小屋   16:50

2日目
避難小屋   6:20
深山の道分岐 6:45−7:10
槇寄山    8:10−15
数馬峠    9:10
笛吹峠    10:05
小棡峠    10:50
土俵岳    11:25
日原峠    11:35
浅間峠    12:15−20
上川乗BS  13:15
下川乗BS  13:35     
天候 10日晴天・11日晴天
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往:中央本線猿橋駅下車・富士急バス猿橋営業所〜中風呂BS
帰:西東京バス・下川乗BS〜武蔵五日市駅
コース状況/
危険箇所等
1日目
西原峠手前、植林地帯から硬く凍りかけた雪道。その後奈良倉山までは雪道が続く。
奈良倉山から鶴峠もほぼ全面雪道。(雪質が緩く、ここではアイゼンは使わなかった。)
鶴峠からしばらくは雪無し。
小焼山手前から三頭山までは雪道。硬く凍りかけた雪質。
三頭山から避難小屋までは氷結多し。

2日目
小屋から深山の道分岐までは氷結あり。
その後の笹尾根は笛吹峠あたりまでほぼ雪道。時々下地がアイスバーン。
丸山から先あたりからは時々の雪道も雪緩む。
日原峠から先、ほぼ雪道無し。
バスの中で運転手さんにルートを尋ねられ説明すると登山道入り口の目の前でバスを停めてくれた。
ありがとうございました。
2
バスの中で運転手さんにルートを尋ねられ説明すると登山道入り口の目の前でバスを停めてくれた。
ありがとうございました。
やっぱりあの犬には激しく吠えられた。
やっぱりあの犬には激しく吠えられた。
西原峠。アウターを脱ぐ。
西原峠。アウターを脱ぐ。
日陰はしっかり雪が残る。そろりそろりと踏み抜かないよう歩いた。
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日陰はしっかり雪が残る。そろりそろりと踏み抜かないよう歩いた。
ゲゲッ!熊じゃないか!
黙って冬眠してくれればいいものを・・・。
ただし臭いはしなかったので数時間以上前の足跡か。

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ゲゲッ!熊じゃないか!
黙って冬眠してくれればいいものを・・・。
ただし臭いはしなかったので数時間以上前の足跡か。

奈良倉山への分岐。
奈良倉山への分岐。
緩んだ雪道に少し手こずりつつの山頂。
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緩んだ雪道に少し手こずりつつの山頂。
そしてこの日の展望所からの眺望。
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そしてこの日の展望所からの眺望。
うむ。今日はとくに富士山がくっきり見える。
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うむ。今日はとくに富士山がくっきり見える。
少し休んで鶴峠へ
少し休んで鶴峠へ
小菅ルートもその内やってみたい
小菅ルートもその内やってみたい
道標の雰囲気が変った
道標の雰囲気が変った
尾根道を選択。
消えかけていたが『三頭山へ至』と書いているようだった。
尾根道を選択。
消えかけていたが『三頭山へ至』と書いているようだった。
でかいブナ。こういう木が大好きなのだ。
でかいブナ。こういう木が大好きなのだ。
『あれ?三頭山近いじゃん!』と思ったら手前の山か・・・。
『あれ?三頭山近いじゃん!』と思ったら手前の山か・・・。
緩んでいたり凍っていたりする雪の上りに途中かなり手こずり、標準タイムの倍近い時間をかけてようやく到着。しばらく互いに無口の三頭山山頂。
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緩んでいたり凍っていたりする雪の上りに途中かなり手こずり、標準タイムの倍近い時間をかけてようやく到着。しばらく互いに無口の三頭山山頂。
そんな山頂からの眺め
落日と富士
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そんな山頂からの眺め
落日と富士
当初は山を下りて日帰りもありかと考えていたが、時間・体力的にも安全策を。小屋の立派さも相まってあっさり宿泊を決断。結局この日避難者は私達夫婦のみ。
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当初は山を下りて日帰りもありかと考えていたが、時間・体力的にも安全策を。小屋の立派さも相まってあっさり宿泊を決断。結局この日避難者は私達夫婦のみ。
小屋のベンチからの眺め。明日も天気はよさそうだ。
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小屋のベンチからの眺め。明日も天気はよさそうだ。
パスタとスープの夕食後、寝袋にもぐりこんで直ぐに眠りに落ちたが寒さで目が覚める。
この時点でほぼ0度。明け方、小屋内部の温度計は−4度を指し示していた。
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パスタとスープの夕食後、寝袋にもぐりこんで直ぐに眠りに落ちたが寒さで目が覚める。
この時点でほぼ0度。明け方、小屋内部の温度計は−4度を指し示していた。
ここから2日目。
食器を濯ぐ水は雪を溶かして飲み水節約。
この後おじやの朝食で出発。
ここから2日目。
食器を濯ぐ水は雪を溶かして飲み水節約。
この後おじやの朝食で出発。
午前6時20分。マジックアワーの始まり。
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午前6時20分。マジックアワーの始まり。
深山の道分岐で日の出待ち
深山の道分岐で日の出待ち
日の出きたーーーーっ!
そして南側の眺めに心奪われる。
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日の出きたーーーーっ!
そして南側の眺めに心奪われる。
これを見たくてあの寒さに耐えたんだと思える朝焼けの富士。夫婦でしばらく見入った数分間の時間。
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これを見たくてあの寒さに耐えたんだと思える朝焼けの富士。夫婦でしばらく見入った数分間の時間。
雉と思われる先行者の足跡
雉と思われる先行者の足跡
笹尾根の途中にぽっかりと空いた空間から
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笹尾根の途中にぽっかりと空いた空間から
笹尾根の笹原を行く
笹尾根の笹原を行く
数馬峠からの眺め
左奥に光って見えるのは何だ?
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数馬峠からの眺め
左奥に光って見えるのは何だ?
ズームすると、どうやら相模湾。
そしてぽっかり浮いて見えるのは江ノ島か。
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ズームすると、どうやら相模湾。
そしてぽっかり浮いて見えるのは江ノ島か。
この辺りでもまだ軽アイゼンは履いたまま。
この辺りでもまだ軽アイゼンは履いたまま。
槇寄山から少し歩き進むと東に東京が。
新宿辺りか?スカイツリーはまるで爪楊枝のようだ。
槇寄山から少し歩き進むと東に東京が。
新宿辺りか?スカイツリーはまるで爪楊枝のようだ。
山には山の仕事があるのだなぁと思わされる景色。
山には山の仕事があるのだなぁと思わされる景色。
丸山。
軽アイゼンはこの先ではずした。
丸山。
軽アイゼンはこの先ではずした。
こういった距離数がある道標はとても判りいいと思う。
こういった距離数がある道標はとても判りいいと思う。
この先からは階段道が続いた。
膝を痛めないよう少し丁寧に歩いた。
この先からは階段道が続いた。
膝を痛めないよう少し丁寧に歩いた。
山道もここで終わり。
山道もここで終わり。
南秋川を渡る。
魚は見えなかった。
南秋川を渡る。
魚は見えなかった。
武蔵五日市駅より帰路へつく。
お疲れ様でした。
武蔵五日市駅より帰路へつく。
お疲れ様でした。

感想

2014年、登り初め。

どうせの初めなら、色々な初めてを絡めようじゃないか!という企画の元の2日間。
初軽アイゼン・初小屋泊・初西東京バス圏内・初凍え・・・。

そんな初物三昧の山行は、がっつりと冷えこんだお山の空気に厳しくもおっとりと見守られて過ぎて行く。
鶴峠から三頭山を目指した雪の尾根道、最後の小さな突起越えの連続は正直こたえたし、ゆえの三頭山から夕焼けには少し感慨深い思いにも。
その後ぐんぐん下がる気温を肌で感じつつ辿り着いた避難小屋には、そのがっちりとした立派な構えに言いようの無い安堵感を覚える。が、内部は『風の当たらないお外』といった様なモノであることを知った夜更け、そんな小屋内はネズミ達にはおあつらえ向きな環境でもあるようで、ほぼ2時間置きの彼らの襲来に少し手を焼いた。小さなグレーの二十日鼠達は都会のドブネズミとは違って可愛いは可愛いのだが、顔に向って飛んできたりもするのが厄介でもあった。


寒さに耐えかねて早めの起床、そしておじやの朝食。
冷えた背中までにもその熱が伝わる温かな食事は人に多大な勇気を与える。おじやの絶大なその優しき温度に『ああ、生まれ変るならおじやに成ろう。そして冬山で凍える人を暖めてやるんだ!』と妙な正義感に燃えた午前4時30分、寝床を片付けゆかの箒がけをし、なんやかんやと準備を済ませて午前6時20分小屋を出る。

流石に早朝の尾根道ではアイゼンが心強い。6本爪で十分な程度の薄い氷結だが下りではすこぶるグリップしてくれて安心感があった。
その後途中で日の出と富士の朝焼けを眺め、いざ笹尾根をずんずんと下る。笹尾根には軽アイゼンで丁度よい程度の固まりつつある積雪が残り、その緩やかな斜度も相まってとても歩き心地がよい。
『これは、楽しい・・・!』
そんな山道をかれこれ6時間歩き浅間峠へ到着。笹尾根はその先も続き熊倉山やら生藤山やらを巡れるが、それは次回にしようと上川乗のBSを目指して山を下りた。

バスに乗ると暖房が良く効いていてとても暖かい。昨晩の底冷えを思い出して思わず一人笑ってしまう。後に座ったかみさんを振り返るとやっぱり薄ら笑いを浮かべている。何やら外から見たら気持ちの悪い夫婦に見えたに違いないが、そんな周囲の視線も全く気に留めるまでも無く、直ぐに眠りに落ちていた・・・。

14年登り初めの山行は凍えたり暖まったりと忙しかったが、振り返ればただただ楽しさだけが残った2日間であった。

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コメント

ご夫婦揃っての山・・今後も安全に(*^_^*)
shinos42さん こんばんは〜<(_ _)>
夫婦二人での山・・私たちも楽しんでいます。

趣味がカメラとあって・・29枚目 日の出と奥様の「目力」に感銘
しました・・(>_<)

何年か富士山から初日の見える山々に登りましたが・・ネズミが運動会
をする山小屋はゆっくり寝られず・・怖いですね〜(T_T)

お疲れ様でした。今後もお互いに安全登山を・・(^_^)v 
2014/1/13 19:01
Re: ご夫婦揃っての山・・今後も安全に(*^_^*)
ibuki89さん、はじめまして。
拙い当レコへのご訪問、そしてコメント有難うございます。m(__)m

例の写真、当初少しモザイクをかけてUPしようとしたのですがカミサン曰く『どうせ判らないからいいよ』とのこと。恥を忍んで掲載した次第です。

夫婦で渓流釣りを長くしてからのようやくの山登り挑戦な私達ですが、身の丈に合った山行をでも時には少しだけ冒険心を持ってを合言葉に、仲良く元気に怪我無く続けていけたらと思っています。
2014/1/14 19:30
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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