大山 別山バットレス中央稜 大変だった!
- GPS
- 15:03
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,525m
- 下り
- 1,507m
コースタイム
- 山行
- 10:52
- 休憩
- 4:01
- 合計
- 14:53
天候 | 晴れ!最高でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
シーズン初北壁は予定通り、別山バットレス中央稜。
元谷で久しぶりに北壁の対面し弥山沢を避け、別山尾根を交代してラッセルしていく。取付手前の急登のラッセルは中々だった。それにしても、どこを見ても最高の景色、透明感のある真っ白な神々しい北壁に何度も心を奪われる。取付でアイゼンに履き替え、いよいよ登攀開始、雪は多いがアックスもアイゼンも効きにくい、支点を作るにも雪を払いのけ探さなくてはならないし、1ピッチ目から予想以上に大変、時間を忘れ必至で登攀するも、ペースはあがらない。4ピッチ目ぐらいで初めて時計を見た時に、時間は14時!今まで登ったペースとこれからの核心を考えると、ヘッデン下山になるのは間違いなさそうだった。ここからラッペルで降りるのも考えたがラッペル支点も上手くあるかわからないので、上まで抜け明るいうちに吊尾根を越え、あとは落ち着いて夏道までラッセルしていこうと決める。5ピッチ目も6ピッチ目も悪い、雪を払いのけながらの登攀、ビレイをしていても大量のチリ雪崩が凄い、たまに落石も混じっている。日本海に夕日が沈みかける前に別山山頂に到達!時間に余裕もないので1枚だけ写真を撮り、吊尾根を目指そうと先を見ると山頂が今までなく狭い、雪が積もり三角になっている。ビレイをしてもらったまま、ビビリながら吊尾根へバランスをとりながら進む。最初の10歩ぐらいが特に怖かった。吊尾根も同じように超細い、先頭を交代し相棒が両手にピッケルを持ちヤジロベーのように進んで行く。前半部は雪の下に動く細かい石があり怖かった。3人目が吊尾根を越えた時には遂に日が落ち真っ暗、空を見ると星が綺麗に見えた。ここからも中々の急登、過去に雪崩の記録もあるので、ロープは解かずコンテでラッセルを交代しながら夏道を目指す。安全圏の夏道に全員が揃った時には充実した達成感で皆、最高の笑顔がヘッデンの明かりに照らされている。3人で握手をし、ここからは急がずゆっくり夏道を降りようと話し、空の星と近くに見える街の夜景を見ながら下って行くが、やはり疲れきたのか時々、休憩も入れモンベル大山店の明かりの下で漸くアイゼンを外し15時間に及ぶ山行を終えた。3時間半睡眠からの15時間山行、集中力を切らさず暗くなっても焦らず落ち着いた行動、最高のパーティーで多くの経験ができた想い出に残る山行でした。
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