茶臼山(国道299号線から)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 582m
- 下り
- 575m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
国道299号線ゲート8:30〜分岐10:23〜合流10:53〜五辻分岐11:10〜縞枯山と茶臼山鞍部12:10〜茶臼山展望台12:38/12:53〜五辻発14:15〜299号線14:45〜ゲート15:10
南岸低気圧の降雪の翌日、見慣れた大月周辺の山や里が白く雪に覆われていると、関越道を走っているような情緒がある。昨期は体調不良で一度も雪を踏まなかったので、二年ぶりの冬山だ。やはり勘が鈍っており、中途半端なガソリン残量で山道に入ったら、ガンガン減ること! 冷や汗を流しながら、何とか299号線の冬季ゲートにたどり着いた。
無風晴天で暖かく、モービルで固められた道を気持ち良くスキーで歩く。日向木場展望台からは南北中のアルプスが少し霞んでいるが一望できる。翌日は南岸低気圧だそうだが、もう空には薄雲が広がってきている。明るい唐松林から、薄暗い黒木の森へ、2時間歩いて脚が重くなったが、それでも前回より早く、五辻へのショートカットの入口(標高2050mのカーブ)に着いた。雪に埋もれているのか道標らしきものは見当たらないが、道型は明瞭で、わずかに人の歩いたあとの窪みも残っているので踏み込んでみた。針葉樹林の中の一直線の切り開きを、一歩一歩ラッセルの感触を味わいながら一人歩く。しみじみと楽しい。小一時間で人声がして、狭霧平からのルートに合流した。人が行き交い、ここからは舗装道のようだ。スキーを滑らせれば五辻はすぐ。茶臼山への道は、しばらくは緩傾斜でスキーも使えそうだったが、しっかり踏まれているので、スキーはデポして、そのまま兼用靴で登る。久し振りの重労働に息が苦しい。樹がまばらになると、急に風を感じる。アルプスの眺めが慰めだ。ようやく鞍部に着き、アイゼンを付けて最後の急登を頑張る。展望台に向かえば、再び雲が晴れた青空に、厳しい南八ツの冬姿を始め、地平の半分をアルプスが連なる。いつまでも眺めていたいが、強烈な寒風が許さない。陽だまりを求めて鞍部まで戻り、ようやくカップ麺タイム。気持ちも軽く、森の中を下る。
スキーを回収し、今日のもうひとつのお楽しみ、2年前から宿題にしていた五辻の大雪原のウォーキングだ。50メートルほど進むとその先は誰も踏んでいない。スキーで来た甲斐があったというものだ。周りの山々の眺めを楽しみながら、茶臼山の頂上からも見えるように大きく丸いトレースを付けて歩いた。最後に雪の上でコーヒーを一服、次はここだけを目的に来てもいいなと思う。
後は帰るだけ。ショートカットコースは、私の後に誰も歩いていなかった。わずかの間、また静かな一人の時間に戻る。国道に出て、シールをはずし、今日の余韻を味わいながら滑りくだる。小振りだがフルコースで、久し振りの雪山を満足いくまで楽しむことができた。
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