平標山


- GPS
- 07:24
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,032m
- 下り
- 1,034m
コースタイム
天候 | 快晴! 稜線上は微風 7時過ぎの駐車場での気温はマイナス12度、15時前に戻ってくると2度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※平標山登山口駐車場は除雪されていないので使用不可でした。 ※三国街道は除雪されてますが早朝は凍結しており、冬タイヤが必要かと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 見当たりませんでした(夏季は平標山登山口駐車場にあるようです)。 【コース状況】 ※トレースはなく、全行程ラッセルとなりました。 ※夏道は平元新道から平標山ノ家経由で主稜線に乗りますが、 冬道は平元新道の西側の尾根を登って主稜線に合流します。 ※松手山コースの登山口に立ち寄りましたが、雪が多くトレースもありませんでした。 ※ワカンは往復ともに別荘地終点からを装着、アイゼン、ピッケルは使用しませんでした。 ※全行程を通じて、目立った危険箇所は特にありませんでした。 ●三国小学校横駐車スペース〜尾根取り付き 三国小学校の隣の「苗場ふれあいの郷」を入ってすぐの 橋の手前を右折すると別荘地が続きます。 別荘地の終点までは除雪されており、岩魚沢林道に入ると膝下程度の雪道が続きます。 別荘地終点から1時間ほど(トレースがあればもっと早いでしょう)歩くと 林道がS字に曲がった地点に差しかかり、ここを過ぎてすぐの地点から、 平元新道の西側の尾根に取り付きました。 ●尾根取り付き〜主稜線 樹林帯の間を縫うように進んで行きます。この辺り足首〜膝程度のラッセル。 前半は黄色ペンキが頻繁にありましたが、進むに連れて目印は減っていきます。 しかし正面には主稜線、右手には登るべき尾根が見えているので、 テキトーに進みやすそうなルートを選んで、尾根方面に進めば問題ありません。 尾根に上がると急登となり、膝下〜膝上程度のラッセルが続きます。 標高を上げるに連れて樹林が疎らになり、平標山ノ家より北側で主稜線に乗ります。 ちなみに出会ったBCヤーの方はヤカイ沢の左岸の尾根を登っていましたが、 登山の場合は平元新道の西側の尾根を登るのが一般的らしいです。 ●主稜線〜平標山 主稜線に乗ってすぐに森林限界を超えます。 稜線から見えている一番高い所がピークと思い込んでいましたが、 尾根を登りきると広い雪原に出ます。この付近、夏は笹地帯となっており、 踏み抜きが多発でした。 山頂はここから500〜600mほど緩やかな傾斜を登りきった所となります。 |
写真
感想
土曜日は移動性高気圧がやってきて全国的に晴れるとの予報。
しかしこの高気圧も足早に過ぎ去ってしまい、午後からは雲に覆われがちになるとのこと。
ということで、なかなか晴れない上越の山を検討します。
午前中に登っちゃってお昼には降り始められるような山で、人が少なさそうなところ…、
谷川岳は人が多そうだし、それならば平標山なんてどうだろう。
とはいえ豪雪地帯の山。ラッセル地獄で手も足も出ない可能性もあるから、
そんな時はさっさと撤退して、苗場でスキーを楽しむのもいいかも、
なんて話ながら向かってみることにします。
ルートは最初から最後までラッセル。しかし何とかなりそうなので撤退は考えず、
腰を据えて山頂を目指します。
今回はkomemameに全行程の7割程度をラッセルしてもらいラクさせてもらいました。
それにしても、体重が軽いせいでしょうかkomemameのラッセルの速いことと言ったら。
写真を撮っている間にどんどん引き離されます。
こちらはトレースを追いかけてもズボリズボリ嵌まってしまい、
なかなか追いつくことができません。
これからはトレース要員として頑張ってもらうことにします。
朝方は冷えていましたが、日が昇るにつれてグングン気温が上昇。
汗だくになってラッセルを続け、ちょうどお昼に山頂に到着しました。
魅惑的な谷川主稜線を見てしまうと仙ノ倉山まで足を延ばしたい誘惑に駆られますが、
天気は午後から下り坂の予報。山頂にいると確かに靄ってき始めました。
ガスの中、あの広い稜線を歩くのは勘弁ということであきらめて下山することにします。
(下山すると予想に反して再び晴れましたが…)
下り始めると4〜5組のBCヤーや登山者とすれ違いました。
7:30の出発で決して早いスタートではありませんでしたが、
周りが遅かったようで運良く新雪をいただくことができて良かった〜。
なーんか山に行く気がしないなー、
天気もよくなさそうだしなぁー。
ヤル気の出ないこの感じは、先週山行きをさぼってしまったせいか…
3時半過ぎ、ごそごそ準備をはじめたdanyamaの物音で目を覚ます。
思い切ってベッドから這い出し、私ものろのろと準備をはじめる。
動きだしたら、意外としっかり目が覚めてヤル気が回復してきた。
danyamaから行き先は「たいらっぴょうやま」と告げられ、
前回の西岳のときと同様、「ハテ?それってどこ?」。
ほんとうに私は山を知らなすぎる。
行きの車の中で地図を見たり、ヤマレコで情報収集。
どうやら山スキーの人に愛されている山のようだ。
でもこの時期の平標山はほぼレコがなく、これ以上の情報は得られなかった。
結局は「平べったい山なのかなぁ…」くらいの想像のみで、平標山へ出発。
予報どおり、朝は天気が良い。
最初の林道歩きから雪は深めで、早めにワカンを装着。
雪はさらっとしていて、歩くときゅっきゅっと音がする。
なんだかとても気もちがいい。
寒くも暑くもない、ちょうどいい気温。
林道から登山道に入ると、じょじょに上り坂に。
雪もより深くなり、ラッセルで汗がじわじわ。暑いくらいになる。
ときどきもなか雪みたいなところがあって、ずぼっとはまる。
誰も歩いていない雪面には、太陽が当たってキラキラ。
なんだか厳冬期とは思えない暖かさ。まるで春のよう。
話は変わるが、年末の山行で時計をなくしてしまって、
ここ最近は、時間も分からず山登りをしている。
だから自分がどれくらい歩いたのかも分からないという始末…
この日も時間の感覚もなく歩いていた。
とてつもなくお腹がすいたころにようやく稜線に出た。
danyamaに時間を聞くと、11時過ぎ。
私の腹時計は正確のようだ。
とにかくお昼休憩をしたい一心で先を急ぐ。
でもここからが長く感じた。
稜線から見えた「あそこが頂上かな」と思ったところに着いてみると、
頂上はさらにその先で、遠く頂上標がみえて肩を落とす…。
それでもこの稜線は広々していてほんとうに気持ちがいい。
「平」と名のつく山だけあって、ゆったり広々。
どこまでもつづく真っ白い雪と青い空、それだけの世界。
そしてこの日一番乗りで頂上へ。
頂上も確かに真っ平らとまではいかないまでも、風がなければゆっくりできそうな感じ。
予報どおり、午後近くになってやや雲が出てきてしまい、
くっきりとした景色はみえなかったものの、十分すばらしい景色が見渡せる。
この日は少し風があって寒かったので、写真を撮って下山。
主稜線の合流地点あたりから、スキーのひと、スノーボードを担いだ人とすれ違う。
スキー、かっこいいなぁ、憧れる。
途中風のないところでお昼休憩をとった。
厳冬期の雪山でこんなにゆっくり休憩ができるなんてと思ってしまうほど穏やか。
下山してしまうのがもったいない。
下に見える苗場スキー場を見ながら「スキーして帰る?」なんてdanyamaと話しながら、
のんびりお湯を湧かしてラーメンを食べた。
今回は誰も歩いていないまっさらな道を歩くことができて、
満足感も充実感もたっぷり。
山はそのときの天候とか自分の体調とか状況によって、
好きになるか、良い思い出になるか決まると思うが、
たいらっぴょうやま…こちらは間違いなく私のお気に入りリストにイン。
雪のない時期はどうなんだろう?
そう思って検索したら、やっぱりだだっ広い稜線は美しく歩いたら気持ちがよさそう。
人は多そうだけど、雪のない時期にも来てみたい。
きれいな写真を今回も楽しませていただきました。
それにしても、お強いカップルでいらっしゃる。
パウダーな雪に、一条のトレースをつけて行かれる姿、憧れますね。
いつか、白駒池畔でワカンのトレースがクロスしたのが光栄に思えてきます。
この辺り、あまり行きません。天候が急変して、広い山の斜面で方向を失うのが怖くてね。平標、いつか行ってみたいですね。
誰も踏み入ってない中、自分たちの足跡だけが残るのは気持ちよいものですね(*´▽`*)
この山は我のもんじゃーって感じなりますねー
軽くてサクサク進めるkomemameさんが羨ましい。(`・ω・´)は重いのでズブズブです(´-ω-`)
devilmanさん
こんにちは。
晴れることが少ない上越国境の山ですので、
うまくタイミングをキャッチできて良かったです。
お陰で充実した撮影ができました。
今シーズンの冬山は、自分たちの実力の範囲内で、
なるべく人が少なさそうな山を選んでおり、
どうしてもラッセルが多くなってしまいます。
年末の白駒池の時もお互いラッセル山行でしたね〜。
あの時はもう少しでdevilmanさんにお会いできそうだったので…残念です。
確かにこの付近の稜線は広くガスるとちょっとイヤな感じですよね。
仙ノ倉までの稜線はとても魅力的だったのですが、
天気が下り坂との予報だったのであきらめました。
でも天気は意外と保ち、行って帰って2時間弱なので、
日没にも充分間に合ったと思うのですが…まぁ、これは結果論ですね。
コメントありがとうございます!
nurupoさん
こんにちは。
「新雪いただきっ!」と「山頂まで行けるか不安だなぁ」。
ラッセルの時、最初はそんなアンビバレントな気持ちになりますが、
そのうちにそんなことも忘れてしまい、
アタマを真っ白にして進んでいくのが好きです。
体重も軽く、荷物も日帰りで軽いからでしょうか、
こっちは後からkomemameの踏み跡をなぞっても
ズボリと嵌まってしまうことが多くて…(´-ω-`)
これからはkomemameにはラッセル要員としての
才能を開花してもらうようにします(笑)
コメントありがとうございます!
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