【過去レコ 1979年3月(大学1年)】屋久島 モッチョム岳登攀
- GPS
- 20:58
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 3,477m
- 下り
- 3,434m
コースタイム
3月3日;本富岳 東壁 右方白ルンゼルートを開拓
3月4日;テントを尾之間へ移動
3月5日;蛇之口滝〜上流部の登攀
3月6日;鈴川 左俣上流 鳥形スラブのルート開拓
(地図上のルートは記憶によるもので、現在の道とは異なるかもしれません)
アクセス |
利用交通機関:
バス
船
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写真
感想
2度目の屋久島はモッチョム岳(本富岳)周辺での登攀でした。実はこの山行の自分自身の詳細記録は紛失しており、アルバムに張った写真に当時マジックでメモしたものだけでした。ところが10年ほど前、ネット上の検索で偶然「屋久島の山岳」という本の中に自分の名前があるのを見つけ、2006年発行の復刻版を入手すると、登攀当時「山と渓谷」に投稿した本富岳の記録が載っていました。今回、その記録と自分のアルバムのメモからヤマレコにアップしました。ちなみに「屋久島の山岳」は300ページにわたって屋久島の登山、特に一般ルートからは外れる渓谷や岩壁のなどの記録が詳細に集大成されているすばらしい本です。屋久島の登山の歴史やバリエーションルートに興味ある方にはバイブルになるような貴重な本です。
本富岳正面壁の登攀では、岩壁のど真ん中、幅40冂のテラスに腰かけ(足は空中にぶらぶら)てビバークとなりました。岩壁のハーケン・ボルトにザイルを結んでありましたが、テラスが外傾していて時々お尻がずり落ちそうになりながら一晩過ごしました。さらに夜中には雪がちらつく空模様、目の前には遮るもののない海が広がり、遠くに種子島の灯台の灯りや漁船の漁火が見えるという奇妙な山での風景でした。下山すると地元の方に、昨夜岩壁の真ん中に明かりが見えたのは君達かと尋ねられたのを思い出します。
この時開拓した「モッチョム岳東壁 右方白ルンゼルート」は今も残っているのかな? 雨の多い屋久島では樹林との境界が大きく変わっているかもしれず、今度屋久島へ行ったら見てきたいものです。
世界自然遺産になる前、のんびりした時代だったのかな。初日は登山届けした交番の庭に、その後は漁港の端に幕営、後半は国民宿舎の芝生の庭に幕営(無料)させてもらい、毎晩宿舎の温泉に入れていただきました。
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