定山渓天狗岳中央ルンゼ(イグルー訓練)
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- GPS
- 10:20
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 833m
- 下り
- 813m
コースタイム
- 山行
- 1:36
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:36
- 山行
- 4:17
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:44
天候 | 12日(午前10時過ぎまでみぞれ)13日(晴れ) |
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過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
今回のイグルー訓練山行は、定天で実施しました。当初は、百松沢山−烏帽子岳−迷沢山周遊で訓練するつもりでしたが、今冬の大雪で平和の滝駐車場が6台程度しか停められず、5時起床が必須と予想されたので、前夜の予定を踏まえて、遅出ができる定天に変更しました。
12日の札幌は市内全域でみぞれが降っていて、定天周辺もベチャベチャの濡れ雪がヘビーに降っていました。先を急ぐ山行ではなかったので、天気予報で雪雲の動きを確認し、車内で1時間待機後の出発としました。
今山行では、イグルー訓練のほかに次の山行を想定した足回り(ワカン)、寝袋も3シーズンにしてインナーシーツとダウンジャケットの併用を実験しました。宿泊装備は、冬用シュラフを装備するより400g減量となり、体感的にも軽くなった感がありました。
天狗沢までの林道歩きは約40分、天狗平までは50分の行程。天狗沢から天狗平までは、トレースの上に朝のみぞれが乗っている状況で、3月後半に見られる左岸側からのデブリもかわいいものでした。
イグルー制作に当たっての、今回の目標は天井掛けまで1.5時間を切ることでしたが、目標を大きく上回る約2.5時間となってしまいました。原因は、三段目以降に積む細長いブロックをうまく切り出せなかったことと天井掛けまでもう一息というところで、ブロックに頭をぶつけたたり、不用意に接触してしまい、2度も崩してしまったことです。2度目のブロック崩壊では、心が折れそうになって、15時をリミットとして、天井掛けできなかったら、敗退下山を決め込んだほどです。
心折れながらも、崩れたブロックを再構築し、細長いブロックを慎重に切り出して、何とか天井を掛けることができました。ブロックは隙間だらけで、内側から詰めるのに難があったので、外側からブロックで覆うことにしました。幸い、制作地の近くに大きな雪の塊が転がっていたので、この塊からブロックを切り出して、ブロック補強と隙間埋めが完了。満足いく仕上がりになるまで天井掛けから更に1時間、計約3.5時間も要してしまいました。これでは、まだまだ縦走山行では使えません。制作時間を短くし、確実に天井掛けできるスキルを身に付けるまで、もう1シーズンの訓練が必要な感じです。
気温が高かったこともあり、今回も下のヤッケはベチャベチャになってしまいました。また、ブロック切り出し時にシャベルの柄が壊れ、細長いブロックを半分に切り分けたときにヤッケを切ってしまいました。トホホです。
出入口は、今回も外側にツェルトを張り、内側にはブロックで塞ぎました。寝る前のイグルー内温度は0度前後、朝は外気−5度前後のところ、−2度前後でした。
ダウンジャケットは快適で、3シーズンシュラフとインナーシーツで寒さを感じませんでした。煮炊きをして湯気が出ると、天井のブロックが若干融けだして、水滴が落ちてきましたが、こんな感じでしょうか。前回と同様に、翌朝出入口は少し下がっていたように思います。
約8時間睡眠時間を取りましたが、不思議な夢を見ました。それは左の親指にどこの世界から来たのか分からない寄生物が宿った夢でした。親指には、どこでいつ負ったのか分からない血豆のようなものができていました。その血豆、が大きくなったり小さくなったりで、皮膚科を受診せねばとバタバタ慌てているうちに、血豆から悪魔?異星人?のような何者かが出てきたのです。そ奴は宿を変えながら、自由自在に七変化して、人間界に悪さするのです。そこから、そ奴と私を含めた人間界の戦いが始まったのです。そ奴が車から降りて、こちらに向かってる瞬間に、仲間からライフルを受け取って、撃とうとしましたが、ライフルを操作できない自分。そこで目を覚ましました。時計を見ると朝の4時。起床予定時間でした。ロシアの侵略戦争の記憶がこんな夢を見させたのでしょうか。
朝食は前夜に炊いた十六黒米入りのご飯に味噌汁をかけて、おじや風にしました。2合炊きましたが、若かりし頃のように夕食での完食とはならずに、半分以上を残していました。マーボー春雨のボリュームもありましたが、やはり胃の経年劣化は否めません。食が細ります。
前日のトレース(前日は少なくとも3パーティが登攀ルートに取り付いていたと思われます。)を使って、中央ルンゼを目指しました。気温が上がる前だったので、雪面は固く、労することなく中央ルンゼ末端、そしてピークに到達。
中央ルンゼは、中央クーロアールや東尾根を登ってから下降するとなんてことない下降ルートですが、はなから登るルートとして使うと何だか急傾斜で怖いのです。稜線直下の急登30mは、ピッケルを使ってのシングルアックス登りです。下山時も当然のクライムダウンでした。
稜線直下の割れ目を見て、気温が上がる前の下山を決め込み、山頂でのティータイム,もそこそこにして下山しました。
天狗平に戻り、時間と労力を使って制作したイグルーを壊して整地してからの撤収としましたが、イグルー残置は掟破りになるのでしょうか。雪洞とは違うと思うのですが。
林道に出ると、前日のトレースは林道ではなく、川を渡渉していました。今冬の大雪はSBを作っていました。ラッキーです。川を渡渉すれば、楽々で道道到着。道路脇にザックをデポして、車回収の旅です。やっぱ、空身の道路歩きは楽ですわ。
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