剱岳・北壁滑降
コースタイム
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:00
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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予約できる山小屋 |
剣山荘
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写真
感想
2021.3.23㈬ 伊折-馬場島-早月小屋
ゲートからシートラで入山し、除雪終了点からシール歩行で馬場島まで約一時間半。馬場島で派出所に寄り、山岳警備隊のお二人に挨拶し、コーヒーとお菓子を頂く。早月尾根は出だしが急坂で早速板を脱ぐ。松尾平のところで1047Pに吸い寄せられてしまい、少し戻る。早月尾根はシール:担ぎの割合が8:2くらい。前日入山したという金沢大Pのトレースがあり、一部利用させてもらった。
この日は思っていたより天気が良く、もしこの日を登頂日に選んでいたならば、あるいはもう少し遠くへ行けたかもしれないが、それは結果論。かなり埋まった早月小屋の陰にテントを張る。しばらくすると、金沢大Pの3人が下りてきて、少し会話する。ほぼ無風で視界のある一日だった。
2021.3.24㈭ 早月小屋-剱岳
ガスの中歩き出すも次第に晴れる。稜線上の雪は柔らかく、池ノ谷まで一面パウダー。所々吹き溜まりがあるが、飛ばされている所は前日のトレースが残っており、楽をさせてもらう。カニのハサミはかなり埋まっており、危険を感じない。3時間強で山頂に着き、北壁を覗く。準備を終えて肩に下りるスキーカットで小規模な雪崩を誘発。その後あっという間にガスに包まれ、その後一切晴れず。G氏こだわりの雪洞で快適な夜を過ごした。
2021.3.25㈮ 剱岳-長次郎谷-剱沢-立山川-馬場島
雪洞を出ると快晴。早速北壁の滑降に取り掛かるも1ターン目で再び雪崩れる。その後も小規模な雪崩を誘発したため、全会一致で計画の取り止めを決定。昇温の予報が出ていたため、できるだけ安全かつ速やかなライン取りで馬場島へ。立山川はデブリ少なくいつもよりも早く抜けることができた。
3年前から条例に基づき毎年計画書を出していた山行だったが、うち最初の2年は天候や仕事の都合、健康状態等が原因で入山すらしなかった。3年目にしてようやく実現したものの、自然条件の前に道半ばにして脱出劇となった。とはいえ、生きていればまたいつか挑戦する機会があるだろうと思う(ことにする)。
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