<秀麗富嶽十二景第七番>百蔵山〜ガスで眺望ゼロでも雪歩き満喫の巻
- GPS
- 08:31
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 914m
- 下り
- 929m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・特段、危険を感じる箇所はない。 ・登山口までは除雪されており、山頂まではトレースも複数ある。 ・積雪は、登山口で約20cm、次第に膝下くらいになり稜線直下の急斜面は踏み抜くと膝上、稜線から山頂は意外と少なくスネ〜膝下程度。 ・トレースは登山口で10名程度、山頂までは3名分程度。 ・途中、先行者(本日1人目)に追いつき前後しながらラッセル。 ・山頂から東はトレースが薄く、確認できたのは1名分(ワカンと思われる)。 ・頂上東から扇山方面はノートレース。(ワカンのトレースは南へ) ・最初の少し急な斜面は雪と一緒に落ちてゆく感じ。 ・ノートレースのラッセルはCTの2倍以上の時間と体力を消耗する。 ・宮谷分岐で13時だったが、扇山までの時間を計算し、宮谷へ下る。 ・車道に出てからも積雪はスネ〜膝下、時に膝上。1人ラッセルが延々と続く。 ・民家までの中間点付近のS字カーブの下からブルドーザーのような重機で軽く雪かきされている。(スピードアップ) ・民家が近くなるとやっと路面が完全に出てくる。 |
写真
感想
雪で大変なことになった大月エリア。
登山自粛令のでている奥多摩は避けて、中央線沿線は2週間経って少し落ち着いたかな、と雪の偵察を兼ねて歩いてみた。
山にはまだ結構な雪が残っているが、生活道路はきれいに除雪され、住民の皆様も平穏を取り戻された様子。
駅前で地元のオバサマ連が雪で閉鎖中の出来事を情報交換されていたのが印象的だった。
帰路、猿橋から駅へ向かう途上、地元のオジサマから「お疲れサマ!」とにこやかに声をかけらた。
ラッセルで疲れた顔をしてたのかなと反省しつつ、秀麗富嶽十二景等への登山者を受け入れてくれる大月市の皆さんにも感謝。
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(以下詳細)
猿橋駅は初めてだったが、この辺の駅にしては大きな建物。駅のロータリーには除雪がまだ2mほど積まれている。
登山口までは案内標識に従えば迷うこともなく(前方要注意)、除雪もしっかりされているので問題ない。
登山口から雪が20cmほどだが踏み跡多数(多分10名分くらい?)。細めのトラバースなどもあるが凍結箇所はなく、基本スネ以上は雪に埋もれ足場がしっかりするから危険を感じることもない。その先で先行者(本日の1人目)に追いつき、以後前後してラッセル。
次第に雪が深くなり、稜線への急斜面では膝前後。踏み抜きが酷くなるので、ワカンとついでにアイゼンも装着。まあ背中の肥やしになるくらいなら安全のため着けておこう。表面が融けて薄く凍った箇所は少し硬くなっているので、ワカンだと踏み抜きが少なく歩きやすい。雪質はモナカ〜シャーベット状。凍ってはいないが急斜面はワカンごとキックステップすると楽。壷足のおじさんより早く歩けるとはいえ、腿上げが大変なのでペースはあがらない。
稜線に出ると積雪は少なくスネ程度。稜線の前半は一部地面が出ている場所もある。
山頂直下はまた雪が増え、膝前後。外していたワカンを再装着するが、すぐに片方の紐が切れてしまった。アイゼンの歯で切ってしまったようだ。自作アイゼン2年目だが、まだ改良の余地がある。片方だけワカンのちぐはぐ歩きは、左右で踏み抜きの高さが違うので多少歩きづらいが、両方壷足より楽なのでそのまま山頂へ。
山頂からは、富嶽十二景の・・・・真っ白な絶景!
曇り予報で期待はしていなかったが、皆さんのレコでみた絶景が重なり、それなりに満足感はある。
山頂でランチ。アルコールバーナーでコーヒー(インスタント)を入れ、菓子パン。冷えてきたので早々に進む。
山頂から東へのトレースは明確なのは1個だけ。それも形からワカンと思われる。丸くなっているので先週ないし数日前のものか。そのワカンもその先の分岐から南側へ降りている。仕方ない、扇山へのバージンスノールートを歩いてみよう。
最初そこそこの急斜面を雪とともに下る。ころがる雪がバームクーヘンのように転がるから面白い。視界はガスで50mほどしかないので、基本的には稜線歩きながら慎重に周囲を見定める。急降下が終わった頃、残るワカンも紐が切れてしまった。不吉な予感?などと思いつつ、両足アイゼンでラッセル。
その先Y字のところで、地図では少し東に折れてるようだったので30mほど急斜面を下ってしまった。藪っぽくなったので念のためGPSで確認すると東へ行き過ぎているため、Y字まで戻る。変なトレース付けてごめんなさい。一応、Y字のところに「右=X」マークをつけておきました。(気づかんか!?)
Y字左で少し進むと歩きやすいコース。その先に標識があるからこっちがルートなんだな。しかし書いてる文字は消えており全く判読不能。その先で一箇所両側が切り立った細尾根あり、少し慎重に。とはいえ危険を感じるレベルではない。その先で「扇山⇒」標識が出てきて安心。ルートが分からない場面ではリボンや標識はありがたい。
その先、コタラ山(P 849)の東をまくように地図には出ているが、1本目で稜線に出てから2本目の分岐が分からず、稜線伝いにいくことに。緩い登りを行くと丘のような広場で、ピンクリボンがある。ここを右へ45度ほど折れて下ると、先で明確な稜線が見えてくる。GPSで確認すると、この方向で200mほど行くとルート復帰できそう。
下り切ったところが、宮谷分岐の標識あり。
まだ13時だが、山頂からここまでノートレースなためCTの2倍以上時間を要している。ここから扇山までの時間を計算し日没までに下山できるかも、と思ったが、登りラッセルが深くなることを想定し無理せず下山することに。
宮谷ルートは歩きやすく、雪が溜まっていても明確なので迷うこともない。ちょっと藪チックに出っ張る枝がじゃまだが、歩く人gは少ないのか雪で倒れてきたのか。ところどころ吹き溜まりでは膝上もあり、足が抜けなくなったりするが、平均するとスネ〜膝下くらい。
Zig Zagを下るところで、急に何者かの踏み跡が出てくる。ここまで登ってきた人が居たのかな?と一瞬思ったが、足型があきらかに人間のではなく??手のひらサイズの丸型で指が何本か分かれている感じ。イノシシか・・・それとも(怖〜!)大木の根っこが掘り返されておりちょっと気味が悪いので、足早に抜ける、と言ってもズボズボ行くからまどろっこしい(泣)。
その先しばらく行くと、川の合流点で1.5mほど渡渉の場面あり。水が結構流れてはいるが、石が出ているので心配ない。その先から車道歩きなんだが、雪が膝下なのでペースはあがらない。時折山側から雪崩て堆積してるので要注意。民家まで約半分のS字カーブ下からはブルドーザーのような重機で少しラッセルされ歩きやすくなる。キャタピラーの後が硬く締まっているのでアイゼンザクザクで歩きやすくスピードアップできるが、数歩に1度程度踏み抜くから要注意。民家が近くなると完全に除雪されているのでアイゼンを外す。
宮谷の街を抜け、日本三奇橋の「猿橋」を見物のあと猿橋駅へ。
ガスで眺望は得られなかったが、雪歩きを楽しめた1日であった。
大月も平穏を取り戻しつつある。
車道歩きが長く足の裏が少し痛くなったが、このところ山に行けてなかったので体力不足もあったのかもしれない。
雪を堪能されたみたいですね
ラッセルお疲れ様でした、大変だったでしょう〜
画像楽しませてもらいました
雪道にガス、迷い易い条件が揃いましたがいぶし銀の歩きで無事に生還!さすがです。
この辺は今日も雪になっているみたいですよ
今年はどうなっているのでしょう
それでは
mumcharlieさん、こんばんは。
メッセージありがとうございます
降雪後、まだ歩かれていないルートかつ途中敗退は避けられそうな(こないだの三頭山で敗退したので)山を思案の結果、百蔵山に行くことにしたのですが、山頂までは踏み跡を見つけて、楽できて嬉しい反面、ちょっと残念かも、と思ってました。
正直、雪はもっと残ってるかと思ってましたが、ここ数日の暖かさと雨で急減したのかもしれませんね。
山頂から扇山へのルート、ここは未踏でガス。雪の下りの尾根は確かに標識がないと迷いやすいですね。私も何度もGPS出して地図と睨めっこしてました
ホントはmumcharlieさんの伊豆ケ岳のような深雪のチェレンジングな山行をしたかったのですが、タイミングがイマイチあわず、残念でした。
今日も少し雪のところがあったみたいですね。今年はどうなってるのやら。。。
中央線から百蔵山だと南斜面の道歩きなので、雪融けが早いのでは・・・と思いましたが、たくさんありますね
拙者、先週末は出陣しそびれて「自宅待機」状態。
そろそろ高尾山以外へ・・・なんて思っていましたが、まだまだですねぇ。
悩んじゃいます
隊長
隊長、こんばんは
いやはや、関東一円の雪爆弾のおかげで、山のぼらー達は皆苦戦の日々ですよね。折角の雪の季節なのに、孤立化したり雪かきしてる地元の人を尻目に登っていけないですもんね。。。 私もちょっと早すぎたかなー、と反省もあったんですが、行ってしまいました
そういう意味でここ数週間の高尾山レコ率が格段に多いのも致し方ないのかもしれません。常時通われてる隊長はともなく、にわか高尾ファンが増えてる気もしますね
百蔵山、確かに日当たりのよい稜線なんかは土が出てるとこもありましたが、南斜面でも樹林帯は日陰だけに時間かかるのかもしれませんね。特に北斜面や急斜面下の平地なんかは吹き溜まりもあったりしてまだまだ大変でした。
しかし、そこはフロンティアスピリッツあるれる隊長の突破力で、ノートレースをどんどん切り開いていってくださいませ。「僕の後ろに道はできる」ってことで
あ、ところで、金冷やし、私もコッソリ笑ってしまったのはここだけの秘密です
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