雨乞岳周遊(鈴鹿山系)
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- GPS
- 05:09
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,030m
- 下り
- 1,025m
コースタイム
天候 | 晴れるかと思いましたが曇り基調でした(^^;)。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道はあまり踏まれていませんね。清水頭登山口も南雨乞岳登山口も何も表示はなく、「これ?」って感じです(^^;)。 |
その他周辺情報 | 鈴鹿スカイラインは閉鎖中となっていますが、釣り人のために途中までは行けるようですね。 |
写真
感想
ピストンよりも周遊もしくは縦走が好きなので、とあるユーザーさんが通られた記録を参考に、いつか行きたいなと思っておりました雨乞岳。京都バスの10番が復活しているので蓬莱山縦走でもと思っていたのですが、勝手に早く目が覚めてしまったので決行することにしました。
野洲川ダムの手前で、なんと鈴鹿スカイライン冬季閉鎖となっていて、これは綿向山に変更かとしばし悩んでおりましたところ、半分しか閉じていなかったゲートを通過していく車が。これはまたしても釣り人のために開けているのか?なら登山者もいいのか?と、悩みながらちょっとだけ様子を見に行かせてもらうことに。すると片側交互通行の信号もあり、なんか普通に通れそうな感じが(^^;)。通れはするけれど、通って良いものかどうなのか。閉鎖だからやっぱり良くはないか。なんて考えているうちに登山口に到着。すみません、登らせてください。今日は周遊なので、下山口を確認し、深山橋のゲートには思い切り「立入禁止」とあったので、その間にあったスペースに停めさせていただきました。
深山橋のゲートには登山ポストと、登山者への注意喚起が。ということは登山OKか?よろしくお願いします。まずはロードを歩きます。下山後にこのロードはきついかと思ったので、清水頭登山口からスタートすることにしました。とはいえ、この登山口までが湖畔を歩くのできれいなこと!最後にご褒美でも良かったかも(^^)。
さてさて、登山口を探して歩いているといきなりルート外れの警告が!GPSを見て戻るも取りつきがまったくわからん。周りを見ていると、木に黄色とピンクのテープを発見!これ?しかないよね(^^;)。道もない杉林の急登をまずは尾根まで登ります。えぐいわ。仕事道具をもって毎日山林に入る林業の方を尊敬してしまいます。登りきったところ、登山道が普通にありました。どうやらもう少し下から尾根筋に入るのが正解みたいです。ヤマレコの地図では黒線ではなく踏み跡になっているところのほうが正解のようでした。
その後もブナ(?)林と杉林の境界線になっている尾根を登っていきます。尾根なので登りでは迷うことはありません。手袋も外して頭から湯気出して登って行き、ちょっと木が減ったなと思うと稜線に出ました。稜線は風があり、体感温度が一気に下がります。防寒テムレスとウインドシェルを装着です。
清水頭に到着。ここの眺望は良かったです。綿向山ももう雪がありませんでした。少し霞んでますが、遠くに琵琶湖、綿向からの稜線、そして前にはようやく見えた雨乞岳がどーんとそびえてます。ここから大峠を経由してまずは南雨乞岳へ向かいます。この大峠、羊の牧場みたいで気持ちいい!稜線、いただきます!少し岩登りも楽しんだ後は熊笹の世界でした。
地面がぬかるんでそもそも滑りやすいうえに、雪で下向きに撫でつけられた熊笹が乗っているので、結構滑りやすいです。思ったより歩きに苦労してまずは南雨乞岳直下の分岐に到着。このまま雨乞岳山頂を目指します。ここから雨乞岳までは熊笹の中にルートも遠目にはしっかり見えていたのですが、残雪に埋もれているルートから熊笹が露出しているルートに戻ることができなかったりで、なかなか手ごわい。しかし距離的にはもう知れているので、とにかく登れば着くだろうと、藪漕ぎかき分け進みます。
突然熊笹が途切れると、そこは雨乞岳山頂でした。右手に御在所岳が見えます。先には東雨乞岳への稜線が見えました。こっちも行ってみたいな。いやいや、またいつか別ルートで登るときのお楽しみにしておきます。食事して少し休憩。杉峠方面の写真も撮ろうと行ってみましたが、熊笹ランドの下にあった水たまりに足がはまり、心が折れて撤退しました。さて下山と思ったら、左足のゲイターが無くなっていることに気づきました。熊笹に持っていかれたか?さっき歩いたあたりを探しましたが見つからず。がっくし(^^;)。ゴミを残置してしまいすみません。
気持ちを取り戻して下山開始。下山は上から熊笹を見るのでだいぶわかりやすいですね。ほどなく南雨乞岳に到着。そのまま下山を続けます。帰りは南雨乞岳登山口を目指して下山。こちらも尾根筋を通るので、ぬかるまず快適です。でもこっちもなかなか急坂ですね(^^;)。そういえば破線ルートだけに、ルート確認の回数が増えますね。尾根下りなので違う尾根に迷い込まないよう注意します。2回ほど登り返しがあり、攣りそうになりながら登ります。下山中の登り返しは実にしんどいですね。
もう登り返しはありませんようにと下っておりましたところ、足を取られて転倒。なんで?と思ってよく見てみると、さっきからあった壊れた獣害防止ネットをかけていたであろうワイヤーがループになって地面から出ていました。これは危ない。抜こうにも抜けないので、上に枝を載せて押さえて引っかかりにくいようにしておくしかない。さらに慎重に歩きます。
たまにあるピンクテープも頼りに歩いておりましたが、突然黄色と白で杉に立派なマーキングが出てきました。これはわかりやすい!先達に感謝ですね。と思っておりますと、別の尾根に連れていかれそうになることに(^^;)。もしかしてこっちもルートなのかな?でももう登り返しは嫌だったので、GPSを信用することにしてルートを戻します。
下界の音も聞こえてきてもうあとわずかとなったところ、これまたえらい道になりました。めっちゃ急な上に、秋からワープしてきたような落ち葉が乗っていて、その下は浮石。こっわ!ルートもわかりにくい!後ろ向けにゆっくり下りていきます。そしてもうあと数十メートルのところで本日の核心が!これ、道路脇の崖の上あたり。落石防止ネットのワイヤーがあり、それに交差するように黄色ロープが張ってありました。ロープ、ありがとうございます!これ無かったらどうしていたでしょう。新しめのロープでしたが、全体重をかけるのも怖いので補助的に使用させていただきました。ここを過ぎるともう下山口に到着です。
今日は上半身もしっかり使えた充実感あふれる山歩きができました。冒険心も満たされて満足です。山に、すべての関係の方に、感謝です。ありがとうございました。
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