現場検証? 飛騨沢での滑落から1年ようやく槍ヶ岳に戻ってこれました
- GPS
- 16:28
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,517m
- 下り
- 2,495m
コースタイム
- 山行
- 2:59
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:14
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 4:14
- 合計
- 12:51
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
ついに槍ヶ岳に戻ってこれましたー。
去年の4/15日に飛騨沢で滑落して両足首の靭帯を切ってから、あっという間の1年。山は変わらず待っていてくれたー。
去年同様最終バスで新穂高へ入り、身支度整えてスタート。
穂高小屋でトレランシューズを履き替えて、いよいよ白出沢の堤防を越えていきます。滑落して後ろ向きでしか歩けない様な状態で、あの堤防まで来た時は安堵感で一杯でした。
鬼門は滝谷小屋までの区間で、行きも帰りもなかなか大変でした。行きは暗闇で夏道に沿って進んだところ、アイゼン着けないと怪しいトラバースが連続となり、帰りは飛騨沢沿いを行くも、本線に戻るための登り返しが不明瞭で明るいのに迷ってしまた。
行きの滝谷小屋は知らずのうちに越えており、槍平小屋へは道も広くなってスムーズに行けました。
槍平の冬季小屋で腹ごしらえをし、予定よりゆっくりし過ぎて2時半にリスタート。風も穏やかで吹き下ろしも強くなく、槍平を過ぎて徐々に高度をあげていきます。滑落停止ポイントの2400メートル付近から先は結構な斜面を登っていき、千丈のっこしの分岐から一段と傾斜が強くなりました。よくこの坂を落ちて無事だったもんだと改めて思います。
2900メートル近くになると、飛騨沢のっこしの分岐も見えるようになり、ようやく雪の世界から岩のステージに入りました。もっと雪はあるとのかと思いましたが、のっこしから槍ヶ岳の小屋までは雪の量は多くなく、小屋前も小屋開けの準備で除雪されており、楽々冬季小屋に到着です。
1年ぶりの槍ヶ岳に感激するよりも、まずは腹ごしらえでうどんを作り、身支度を整えて槍の頂きに向かいます。
去年はちょうど寒波かなんかで、氷がびっしりでしたが、今日はいつもの夏道仕様とあまりかわりなく、難なく登頂出来ました。
昼から天気が悪くなるので、眺望は期待してなかったのですが、薄曇りで360度しっかり見渡すことが出来ました。
冬季小屋にもどり、下山の準備をし8時過ぎに下山開始。飛騨沢のっこしからの斜面を見ると吸い込まれる感じでトラウマが…
足首はサポーターで固めているのでフリーの状態よりは安心して下ることができます。ピッケル片手にゆっくりと下り始め、滑落ポイントの2900を越えました。雪の状態はガチガチじゃないので心配していたよりかは楽にくだれました。
去年の自分の軌跡を追いながらの下山は色々と思い出すことがあり、よくもまぁ新穂高の登山口まで歩いて帰ったもんだと驚きました。途中の沢では雪が崩れて濁流にあと1メートルで落下などの危機もありましたが、こうしてまた山に帰って来れて本当によかったです。
今年は何回槍ヶ岳に来れるだろう。
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