〜春の吹雪〜 縦走〜 [藤原岳〜竜ヶ岳]
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- GPS
- 14:11
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,939m
- 下り
- 1,809m
コースタイム
3/21(金)
05:40 大貝戸登山口(神武神社)
07:35 八合目
08:30 藤原山荘/9:10
−−縦走路−−
09:30 △藤原岳 (1144m)
10:20 多志田山(孫太尾根分岐)
12:20 治田峠
13:35 銚子岳 分岐
14:50 セキオノコバ(静ヶ岳分岐)
15:40 裏道 分岐
16:30 △竜ヶ岳 (1099m)
17:40 石槫峠
〜旧道421号〜 ※車両通行止め区間
19:20 国道421号 石槫トンネル 東入口
19:40 登竜荘(H21年 廃業)〜【後泊】軒先で野宿〜22:00 就寝
3/22(土) 国道421号 [八風街道]ハイキング
10:30 登竜荘(廃業)〜 10:40 宇賀渓 〜 11:20/11:50 石部神社 〜
13:30 三岐鉄道 三里駅
天候 | 小雪 〜 雪 〜 吹雪 3℃ 〜 0℃ 〜0℃以下 ?(温度計EMPEXを落とした)〜 0℃(R421 石槫トンネル 東入口) |
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過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
3/22 (三岐鉄道) 13:51 三里駅〜14:27 富田駅/14:33 近鉄富田駅〜15:03 名古屋駅着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【雪とトレース】 ・藤原登山口〜 石槫峠まで、踏み跡・トレースなし ・終日、歩いている人とは会わなかった (藤原山荘で前泊&待機中の大学ワンゲル部5人組に会ったのみ) ・雪:多分、昨日〜今日の間に積もった新雪で ♪ふかふか♪ (荷物を軽くしたいので軽アイゼンを持ってこなかったが、新雪だったので何とかなった) ・10cm〜30cmの積雪:藤原八合目〜竜ヶ岳 ・ヒザ上まで雪あり:セキノオコバからの下り(南斜面)〜裏道分岐の間 竜ヶ岳の下り(南斜面)〜石槫峠の間 【迷いやすい】藤原〜多志田山(孫太尾根分岐) ・藤原山頂(三角点)から下りるのは、×NG 東の方に歩いていってアンテナ?(アメダス?) が立っている所から南へ下りる。 常に東端の尾根に上がって南へ歩く感じで。テープはあるが薄い。 ・無雪期に歩いたことがなければやめた方がいい。 【迷った】多志田山(孫太尾根分岐)〜 【迷い尾根 13番→12番】 〜 治田峠 ・多志田山を過ぎると ”16番” 看板あり(藤原からここまで番号看板なし) 以後 →15番→14番→13番と続くが、、、、 13番から木に巻いたやたらと多い濃い赤テープに沿って歩いていたら・・・・迷った。 で、思い出した「昨春GWも同じ所で迷ってた」 13番まで戻ることにした。 13番に戻る直前に "12番" を発見。13番の次は → 12番 を見つけないと迷う。 13番→12番の距離は約50m。この間で迷い30分以上をロスした。 赤テープが迷い尾根に誘導している感じがする。 【△竜ヶ岳】山頂下〜山頂は 暴風雪。立てない。 |
写真
感想
・二泊三日で藤原〜(八風峠・泊)〜御在所〜(杉峠・泊)〜雨乞〜鎌〜入道を縦走する計画。
条件が悪ければ途中で三重県側に下りエスケープする。
・初日、八風峠にたどりつけず。
石槫峠の南上のNTT基地局跡地も風が強そうでツエルト張るのが難しそう。
あえなく初日の石槫峠で敗退。
・2013年GWに藤原〜御在所間を縦走。暑さ・水・ザックの重さがキツかったので、
それを回避できる今回の三連休をねらったが時期が少し早かった。
・藤原山荘で吹雪がおさまった時、東の街は明るく東の空も青かった。
午後から天候が回復すると思って縦走路を歩き始めたが・・・・回復することはなかった。
こんな日に縦走をする人は誰もいない。誰にも会わなかった。
・前泊日 3/20(木)は、仕事を終わらせることに必死で天気図を読むのを怠るミス。
今日は雨だから明日からは晴れるとウキウキしてた。
・今、天気予報 tenki.jp を見てみると
「御在所山の天気: 900m付近 15時 -3.8℃ 北西 風速20.3m/s」
「天気図:北海道と東北の太平洋側は大雪
21日(金曜日)の春分の日は冬のような天気に戻るでしょう。
低気圧が発達しながら三陸沖を北上し、日本付近は冬型の気圧配置が強まります。
強い寒気が南下するため、大気の状態は不安定になる見込みです」
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・藤原からの新雪の縦走路は美しかった。
この時期に雪道を歩けることはツイていたのかもしれない。
・縦走路で登りがキツイと思った所はなかった。
南斜面の下りは ♪フカフカ♪ で気持ち良かった。
・風が強いのが気になったが、泊装備をしょっているので安心感があった。
いざというときはツエルトを張るつもりだった(重かったけど)
縦走中は常に東斜面の風がない場所(ツエルトを張れる場所)をチェックしながら進んだ。
・△竜ヶ岳
裏道 分岐を過ぎた所で猛吹雪で視界がなしに。
振り返ると自分のトレ−スが消えかかっているので急いで分岐へ戻る。
視界が戻ったところで竜を振り返ると青空が見えた。再び、竜へ。
山頂間近で暴風雪に。体が宙に浮いて飛ばされる。
四つんばいでも飛ばされるので、歩道のくぼみに横向きになり風に背を向け暴風に耐え
→ 風が弱くなったらほふく前進、、、を繰り返す。
山頂もずっと伏せたまま前進、一度も立てなかった。暴風域を抜けるのに30分かかった、怖かった。
・雪で時間をロスし、風で体力を奪われた。
・石槫峠についたときは、縦走を続ける体力も気力もなくなっていた。
・R421 石槫トンネルに出た所で携帯がつながる。
宇賀渓まで下ってタクシーでも呼ぼうかと歩いていると道路沿いの右手に
いい軒先(国民宿舎 登竜荘 ※H21年廃業)があったので休憩する。
雪が雨に変わる。でも、ここの軒先は雨・風がしのげて♪快適♪
疲れていたのでここでそのまま野宿させてもらうことにした。
・・・熟睡・・・起きたのは朝の8時過ぎだった。
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22日は歩きたい気分だったので国道を三里駅までハイキング。
桜を見たり、神社によったり、惣菜屋でコロッケ買って食べたり、、、
昔、あてもなくフラフラとバイクで旅したことを色々と思い出した。
あの時代と同じようなにおいや風を感じた。
振り向くと昨日縦走した尾根がよく見えた、三里駅のホームからもまだ見えた。
久しぶりに「旅」をした気分になった。
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竜ヶ岳の山頂下の暴風で体が完全に宙に浮いたときは身の危険を感じた。初めての体験。
どうしたら風に耐えれるか必死に考え、試して、飛ばされ、試して、飛ばされ、、の繰り返し
「鈴鹿をナメたらいかんよ」と山の神様におしえられました。
未熟者を守っていただきありがとうございました。
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