前障子−大障子岩−祖母山

2014年03月21日(金) ~ 2014年03月23日(日)

• GPS: 18:06
• 距離: 19.6km
• 登り: 2,162m
• 下り: 1,992m

コースタイム

【3月21日】
17:20　やまびこ塾（テント前泊）

【3月22日】
05:45　障子登山口
07:25　クロ谷水場
09:20　黒岩山
10:35　前障子
13:40　大障子岩
15:00　八丁越
16:20　池の原（テント泊）

【3月23日】
06:00　池の原
06:40　宮原
07:50　九合目小屋
08:05　祖母山
08:50　宮原
11:15　尾平駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車

往路：博多→大分、大分→緒方、緒方→上畑
復路：車に同乗させていただきました

コース状況／危険箇所等

前障子〜大障子岩の稜線は、巻き道が多くルートが不明瞭です。道標もほとんどありません。『山と高原地図』のコースタイムは随分早いような気がしました。祖母山〜宮原〜尾平は道もしっかりしており、迷うことはありません。

写真

3/21 17:51

上畑小学校跡地の「やまびこ塾」という場所で前泊しました。管理者の方には当日連絡しましたが、もちろん事前に連絡した方がよいと思います。

3/21 19:58

寒くてあまり寝られませんでした。星空は綺麗。朝はテントに霜がおりてました。

3/22 5:44

健男社という神社横の登山口から登り始めます。しばらく民家の間を進むと、登山ポストがありました。登山届けを提出し、出発。

3/22 5:54

砂防ダムを過ぎたあたりから空が白んできました。

3/24 14:43

伐採地を通ります。

3/22 6:41

ツツジが咲いていました。

3/22 7:22

クロ谷にかかる沢で水を補給。ハイドレ2L、水筒1L。で3キロ増し。キャンプ予定地まで、水場がないのでしょうがないです。

3/22 7:39

道標は総じて古びています。

3/22 8:08

結構な急登が続き、テン泊装備なので息が上がります。

3/22 9:17

ようやく開けた場所にでました。展望が良いです。

3/22 9:17

祖母山方面。

3/22 9:17

竹田方面。

3/22 9:18

ズームで祖母を狙う。なんか白い・・・

3/22 10:12

黒岩山を過ぎたあたりからクラストした雪が所々現れました。

3/22 10:12

予想外の雪になかなかペースが上がりません。

3/24 14:47

汗だくで前障子到着。予定より1時間半遅れました。時間も押していて、靴のソールも濡れていたので登頂はせず（本当は下りが怖いので止めときました）。

3/22 10:48

前障子からの先には樹氷が見られました。美しいので見とれましたが、後々てこずることに。

3/22 10:48

スズタケにもびっしり。剃刀のようです。

3/22 11:04

祖母山遠望。

3/22 11:20

稜線上の日向で昼食。

3/24 14:48

でかい岩が現れました。どうやって突破するの？

3/22 12:02

左下に急降下します。ミニ雪渓を渡ってぐんぐん降ります。

3/22 12:24

登り返しがかなりきつい。すべるので雪の横を上がります。

3/22 12:36

這い上がります。

3/22 12:41

もう動けないくらい疲れました。痩せ尾根と巻き道だらけです。

3/24 14:50

これが大障子岩でしょうか。

3/22 12:57

岩の右手を進みます。凍り付いてる。

3/22 13:01

樹氷が降り積もって、道が判然としません。

3/24 14:50

わかりにくいですが、岩が凍っているうえに、手がかりがなく、この段差がクリアできません。

3/22 13:18

やむなくチェーンスパイクを装着。飛び移って乗り越えました。

3/22 13:40

這う這うの体で大障子岩に到着。

3/22 13:41

えー、結構遠いなあ。これは予定地の九合目小屋は無理かも。

3/22 14:00

大障子岩の先端。テープを辿って降りてきてしまいました。明らかにガケ。どうやって進むの？地図とにらめっこするが5万図ベースの『山と高原地図』ではよくわからない。試しに少し戻ってみるとピーク手前に分岐がありました。

3/22 14:18

大障子岩を下から眺める。あのまま前進すれば転落してたかも。恐ろしい。

3/22 14:23

ロープ場もあります。ロープは総じてボロいです。

3/22 14:59

八丁越着。やっと道標がありました。日が暮れるまえにテントが張れる場所を見つけねば。もう九合目小屋テント場はあきらめました。

3/22 15:35

鹿の背。当然へばりついて渡りました。荷が重いと振られて落ちかねません。

3/22 15:47

熊じゃないよね？直前にこげ茶色の獣が谷を走り降りるのを見ましたが、おそらくイノシシでしょう。

3/22 16:15

2年前にここらあたりで熊を目撃したニュースがありましたね。

3/22 16:21

池の原三角点です。もう動けません。日没も近くこれ以上の行動は危険と判断し、ここでビバーク。

3/22 16:52

狭いですが、平らで木に囲われていて落ち着きます。手持ちの水が少ないのが不安です。残り1L。

3/22 17:00

粉ポカリをちびちび飲みます。疲れていたのですぐ寝れました。標高は1400mありますが、風もなく、気温もそれほど低くならなかったので、昨日よりは熟睡できました。

3/23 5:40

朝です。4時から身支度を始めます。が、山の中なので、明るくなるまで行動はしません。

3/23 6:08

祖母山と月。

3/23 6:15

正面の岩の左の岩の上にテントを張っていました。ちょっと怖いですね。

3/24 15:00

池の原付近は橅の巨木が多く、広々としています。

3/23 6:23

日が昇ってきます。

3/24 15:01

月がまだ見える。

3/23 6:41

宮原着。ここでテント泊しようかとも考えましたが、狭くてジメジメしています。池の原で正解でした。

3/23 7:09

朝日に照らされる祖母山。

3/23 7:10

天狗岩でしょうか。体力的にきついので、当初予定していた傾山までの縦走はあきらめます。せめて祖母山には登っておこう。

3/23 7:25

だんだん近づいてきます。池の原までは全く登山者に遭いませんでしたが、宮原からは祖母山から降りてくる登山者に次々に遭いました。

3/23 7:35

九合目小屋テント場着。ザックをデポして、山頂に向かいます。

3/23 7:39

その前に水場で補給。

3/23 7:51

小屋です。立派ですね。時間があれば立ち寄りたかったのですが、尾平発のバスが10:20なので、中には入らず。

3/23 8:03

祖母山頂。誰もいません。時間が気になって落ち着きません。10:20のバスを逃すと、17:50までありません。あせる。

3/23 8:09

行く予定だった縦走路。準備不足が悔やまれる。

3/23 10:20

宮原まで走り降りて着ましたが、どう考えてもバスには間に合いそうにありません。どうしたものかと考えていると、上から3人パーティが降りてきました。福岡から来られていた、Hさん、Yさん、 ヤマレコユーザーのyu-riさんです。緒方まで車に乗せてもらえないかと駄目元でお願いすると、快く了承していただきました。ありがたい。

3/23 10:48

お三方に追従し、尾根道を結構なペースで降ります。沢で休憩しました。

3/23 10:51

つり橋。

3/23 10:59

天狗岩方面を振り返る。あそこを行く予定だったのだけど。ちょっと複雑な心境でした。

3/23 11:11

駐車場でyu-riさんからデコポンを分けていただく。めちゃくちゃおいしかったです。

3/23 13:10

竹田の花水月という温泉に立ち寄っていただきました。Hさん、Yさんは入らないとのこと。申し訳ないなと思いつつ、清潔な温泉で汗を流せて助かりました。

3/23 13:47

皆さんと竹田のさふらんごはん屋さんに寄りました。野菜たっぷりの大変贅沢な昼食でした。yu-riさんは途中で降りられ、結局Hさん、Yさんに自宅まで送っていただきました。ありがとうございました。

撮影機器：

Canon PowerShot S120 Canon

感想

umenan

連休と有休を使って祖母傾完全縦走を試みようと計画を立ててみました。実は二年前にも同じルートで計画し、上畑で前泊まではしたのですが、雨と体調不良のため、登らずに帰ったことがありました。今回は天気も良さそうだし、雪があるかも知れないけれど、まあ行けるところまで行ってみようという感じで出発しました。「祖母・傾」縦走なので、やはり健男社から出発して、障子岩〜祖母〜傾が良いだろうという変なこだわりもあり、左回りを選びました。

『山と高原地図』のコースタイムよりは随分余裕を持って計画したつもりでしたが（追記：2014年版の『山と高原地図　祖母・傾・大崩山』では、コースタイムが以前の地図よりも大幅に変更されていました。例えば、健男社〜前障子までは、2011年版だと3時間ですが、2014年版だと3時間40分になっていました）、残雪やルート迷い、体力・技術不足もあり、結果的には今回も一日目で計画が破綻してしまいました。九合目小屋テント場に着けない時点で、日程的に完全縦走は無理なので、計画を変更して、祖母には登り、あとは適当に尾平に下ろうということにしました。

ただ、尾平からのバスが10:20と17:50しかないので、宮原からそのまま下山しようかとも考えましたが、ここまできて祖母を踏まないのもどうかと思い、大急ぎでピークハントしましたが、どう考えても間に合いませんでした。今回は運よく宮原で、福岡から来られていたお三方にお会いし、車に同乗させていただくことができましたが、今考えると、祖母には行かず、宮原から尾平に下りる選択が正解だったのかも知れません。その辺りの判断も含め、今回は反省点の多い山行になりました。車に同乗することを快諾していただいた、Hさん、Yさん、yu-riさん、本当にありがとうございました。

コメント

tsuruty70

お疲れ様でした
傾から入りました。
予想外の雪に到着が遅れたりで完全縦走はあっさり断念しました。(涙)
いろいろと障害が出ると何か悪いことが起きるのではないかという不安
もあり無理は禁物ということを言い聞かせ下山しました。(笑)

こちらのコースも大変そうですが次回挑戦してみようと思います。

umenan

Re: お疲れ様でした
tsurutty70 さん、はじめまして。

山行記録見させていただきました。
傾方面もきつそうですねー。いつか行ってみたいです。
私も予想外の雪と冷え込みにてこずりました。
やばそうだと思ったら。日程その他もろもろは気にせず、
あっさり断念することが大切ですね。

ゆり

お疲れ様でした
to.umenanさん

私達は皆さんが日帰りするコースを山小屋泊するという軟弱な山行に対し、テン泊で2泊3日の山行をやり遂げるumenanさんを尊敬するばかりです。
これからも宜しくお願いいたしますm(_ _)m

umenan

Re: お疲れ様でした
yu-riさん、こんばんは

先日は大変お世話になりました。私の方は全くの準備不足で情けない限りです。
山は事前準備が大切ですね。こちらこそよろしくお願いいたします