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Yamareco

記録ID: 4206379
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
東北

城郭朝日山(布引山、突滝沢山経由)

2022年04月22日(金) ~ 2022年04月24日(日)
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
45:51
距離
69.6km
登り
2,865m
下り
2,856m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:08
休憩
0:00
合計
2:08
距離 29.6km 登り 142m 下り 102m
19:54
128
黒谷林道入口
22:02
自宅
2日目
山行
8:15
休憩
0:01
合計
8:16
距離 20.2km 登り 1,362m 下り 467m
8:42
221
自宅
12:23
255
16:38
16:39
19
16:58
宿泊地
3日目
山行
12:05
休憩
0:56
合計
13:01
距離 19.8km 登り 1,341m 下り 2,269m
4:45
68
宿泊地
5:53
5:54
216
9:30
10:15
245
14:20
14:30
196
突滝沢山
17:46
ゴール地点
金曜は自転車のみ。途中秋華で晩飯食べてる。
天候 23日
曇時々小雨、風強し
24日
晴後高曇り。遠望効かず。

両日ともに気温10℃〜20℃。ぬくぬく。
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
今まで見た中でダントツに大規模なカモシカの溜めフン
今まで見た中でダントツに大規模なカモシカの溜めフン
布引山主稜線に至り藪を脱す。雪堤に攀じ登る際やや難儀す。
布引山主稜線に至り藪を脱す。雪堤に攀じ登る際やや難儀す。
尾白山、丸山
山毛欅沢山への登路としてメジャーらしい鳥井戸橋からの尾根と、奥に三仏沢山、高畑山
山毛欅沢山への登路としてメジャーらしい鳥井戸橋からの尾根と、奥に三仏沢山、高畑山
小手沢山付近より1526見返す。
小手沢山付近より1526見返す。
対岸の大内木山、火奴山方面。丸山岳〜坪入山の稜線は天気過酷そう。
対岸の大内木山、火奴山方面。丸山岳〜坪入山の稜線は天気過酷そう。
南郷トマト使用のチリコンカン。シャバシャバになった。
南郷トマト使用のチリコンカン。シャバシャバになった。
朝日に染まる会津丸山岳。
朝日に染まる会津丸山岳。
最初思ったより低く見えて何処だが分からんかったが、2月に敗退した辰巳山〜大博多山
最初思ったより低く見えて何処だが分からんかったが、2月に敗退した辰巳山〜大博多山
恵羅窪山は地味なピーク。エラ(ミヤマイラクサの地方名)の採れる窪の源流に位置する山の意で、田島町内保城峠東方の苛窪山と同じ命名と考えられる。
恵羅窪山は地味なピーク。エラ(ミヤマイラクサの地方名)の採れる窪の源流に位置する山の意で、田島町内保城峠東方の苛窪山と同じ命名と考えられる。
こんな感じのブナの美林続く。
2
こんな感じのブナの美林続く。
1446から先は雪堤の状態悪くなり藪漕ぎ混じりとなる。
1446から先は雪堤の状態悪くなり藪漕ぎ混じりとなる。
城郭朝日山。150mはありそうな滝が掛かる。肉眼で見ると飛び込んでくるようなデカさ。わざわざ登りに来る甲斐のある格好いいピークだと思う。
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城郭朝日山。150mはありそうな滝が掛かる。肉眼で見ると飛び込んでくるようなデカさ。わざわざ登りに来る甲斐のある格好いいピークだと思う。
城郭朝日山頂より、丸山岳〜三岩岳。最奥には中門岳から会津駒に向かう稜線も見えてると思う。窓明山、稲子山は三岩岳に飲み込まれ目立たない。坪入山は西隣の無名峰と共に双耳峰を成す。肉眼だと帝釈山、田代山までは見えた。
1
城郭朝日山頂より、丸山岳〜三岩岳。最奥には中門岳から会津駒に向かう稜線も見えてると思う。窓明山、稲子山は三岩岳に飲み込まれ目立たない。坪入山は西隣の無名峰と共に双耳峰を成す。肉眼だと帝釈山、田代山までは見えた。
来し方振り返る。左端に古町丸山。
来し方振り返る。左端に古町丸山。
古町丸山〜大博多山。中央鞍部の奥に唐倉山と、先月歩いた駒止峠〜黒岩山の隆起準平原。
古町丸山〜大博多山。中央鞍部の奥に唐倉山と、先月歩いた駒止峠〜黒岩山の隆起準平原。
肉眼だと博士山や御神楽岳がわかる。中央やや手前で少し高いのは金石が鳥屋山。
肉眼だと博士山や御神楽岳がわかる。中央やや手前で少し高いのは金石が鳥屋山。
北方にやや下り、1256とそこから北東に派生する1136見る。
北方にやや下り、1256とそこから北東に派生する1136見る。
会津朝日岳
1216ら辺。ハードコア藪漕ぎになる。
1216ら辺。ハードコア藪漕ぎになる。
突滝沢山望む。
藪を泳ぎ下る。
突滝沢山より黒谷川の谷筋と、毛猛浅草方面。
突滝沢山より黒谷川の谷筋と、毛猛浅草方面。
振り返る。奥から順に、城郭朝日山の北側偽ピーク、1256、1216。
2
振り返る。奥から順に、城郭朝日山の北側偽ピーク、1256、1216。
ギリギリ生きてるブナ。
ギリギリ生きてるブナ。
林道より下った尾根を見上げる。藪が無ければ下れない傾斜だった。
林道より下った尾根を見上げる。藪が無ければ下れない傾斜だった。

装備

個人装備
パンツ ドライレイヤーのタンクトップ Tシャツ ラガーシャツ 3シーズン用ズボン 合羽ズボン ヤッケ上衣 純毛山シャツ 化繊中綿入り上衣 化繊中綿入りズボン 3シーズン用毛の靴下 重登山靴 スパッツ アイゼン ピッケル ストック一本 自作クソ重いワカン 帽子 グラサン ニット帽 手ぬぐい 日焼け止めとリップクリーム 救急セット いつもの小物袋 コッヘルとストーブセット(箸無し) 木のカップ ポリタン テルモス チリコンカンセット 早茹でパスタ辛子明太子 行動食2000kcal ゴム引き作業手袋 インナー手袋と防寒じゃないテムレス(ほぼ使わず) 象足 寝袋(モンベル3番) シュラフカバー テントとレインフライ 銀マ リッジレスト 煙草セット スコップ(邪魔だった) スマホ(防水ケース持ったが使わず) 予備メガネ 熊鈴

感想

 城郭朝日山は中学生の頃地図を眺めていて発見し、こんな所に城なんて有る訳ねえと思って以来ずっと登ってみたかった所である。突兀とした山容を城に擬えた命名かとも考えたが、昔の人がそんな漢語を使った説明調の地名を付けるとも考えづらく、もっと生活や信仰の身近な所に関わる「ジョウカゴ」という言葉がある、或いはあったのではと思うも詳細は不明。
 調べてみるとマイナーながら登山の対象として年に数人は登っていそうで鳥井戸橋からのピストンが多いようだ。しかしこんな長い、しかも復路が登り基調となるピストンは好みでない。地元民の利点を活かし自転車利用の周回ルートを立案する。当初逆ルートを考えていたが土曜の天気が悪いらしいので日曜に城郭朝日山頂に立てるよう、金曜終業後に自転車を済ませる時計回りルートとした。車に自転車を詰め込み、下山地点に車をデポして自宅までサイクリング。まともに自転車を漕ぐのは久々で、ケツが痛い。

 土曜
 すげえ寝坊した。自宅から歩いて宮沢から布引山に取り付くつもりだったのを、今日も自転車を漕いで浜野から登り始めるよう変更。浜野の神社裏に自転車をデポ。登り始めは急傾斜だが尾根に出てしまえば踏跡あり、地図で見るより適度に痩せていて歩きやすい。
 だんだん藪が出てくるが濃くはない。暑いのでダニ覚悟で半袖のまま登る。何匹か着くが咬傷には至らず。
 イマイチ元気がなく、休憩をやたらととってしまう。1090mら辺で雪に乗ってから少しペースアップ。しかしアイゼンを履いたり、雨が降ってきてカッパを着たりと相変わらず停止が多く、寝坊の挽回など到底できない。従って山毛欅沢山はパス。鳥井戸橋からの尾根と合流したら人の痕跡が見つからないかと少し期待したが、ここ数週間は誰も入っていないようだ。
 小手沢山に向かい北上を始めると、下りが増えたこともありマアマア距離が稼げた。5時になったところでテキトーに幕営。
 なお、今までアイゼンはここぞと言うカリカリバーンのために取っておくもので、ツボ足キックステップ可能な雪質で装着するのは甘えだと思っていたが、キックステップを省略して時間と体力を温存するツールだと言うことに気づき、今回から積極的に履くことにした。
 テント内は素手で居られるくらい暖かく、楽チンだった。でも寝て代謝が下がると寒い。来シーズンは冬用の寝袋を買おうと思った。星が出ていたが薄雲も掛かっていたようで、放射冷却は感じなかった。

 日曜
 恵羅窪山まではかなり順調だったが、城郭朝日山を視界に捉えてから想定以上に藪が出てきた。このあたりの藪は見た目かなり濃いが所々踏跡(カモシカと、たまにヒトが利用していると思われる)があり、それなりに進める。でも雪上歩行に比べれば大幅にペースダウン。藪によりアイゼンを脱いだが、アホなのでアイゼンケースを下の方にパッキングしていて時間を食ってしまう。
 城郭朝日山は眺めて良し、登って展望良しの秀峰であった。霞んでいて日光や那須までは見えなかったが、憧れの丸山岳周辺をじっくり観察できて良かった。うっかり1時間近く長居してしまった。最近休憩のとり方がダラダラしていていけない。
 城郭朝日山より北側は一層藪が濃くなってしまった。時折踏跡が現れるがカモシカやクマの道で、都合よく縦走はしてくれない。1256は獣道につられてトラバースしたが大失敗で、途中からうっすら雪が付いた藪混じりの急斜面になり、ここだけで1時間を浪費した。トラバース中にうっかり滑落もした。ピッケルで止められる自信があったので余り焦らなかったが、意外と止まらずに身体は7mほど落ち、帽子とサングラスが藪に弾かれ20mほど飛んでいったので回収が面倒だった。
 これに懲りて以後は極力稜線を歩いたが、地に足が着かない泳ぐような藪である。幸い、雪から開放されたばかりのしなやかな藪なので見た目ほど力を使わず漕いで行ける。突滝沢山までは雪を使えるつもりでいたのでだんだん焦る。
 突滝沢山は期待していなかったが結構眺めが良かった。ここから倉谷林道と黒谷林道の分岐に向かう尾根を下るつもりだったが、728の登り返しが嫌だったので北西のやや短い尾根から下ることにした。最後の急斜面が心配だが藪に掴まって降りられるだろうと踏んだ。結果的にこの予想通りに行動できたが、時間的余裕の無い中で降りられる保証の無い尾根に突っ込んだのは良くなかった(728から駐車地点への下りは先々週に視察していた)。また、もし反時計回りの逆ルートで行動していたら藪尾根の登りにやられて土曜日早々に撤退していたかも知れない。
 最後は水と食料も尽きてしまった。色々反省の多い山行であった。

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