西穂撮影山行 〜最高の撮影日和
- GPS
- 43:42
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 400m
- 下り
- 399m
コースタイム
22日:西穂山荘5:15 - 7:00丸山 - 7:20西穂山荘
23日:西穂山荘8:30 - 9:50西穂高口
天候 | 21日:雪 のち 曇り 22日:晴れ のち 曇り 23日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高ロープウェイ近くの各駐車場は満車のため、深山荘駐車場に駐車 ロープウェイ:新穂高〜西穂高口 片道1,500円 往復2,800円(有効2日間) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:西穂高口駅にあり ■道の状況: (西穂高口〜西穂山荘)雪の深さ50cm 〜 1mくらい 十分トレースあり (西穂山荘〜丸山)最初の登りは吹き溜りが深いことあり 稜線はトレース十分で歩きやすい ■入浴:今回はロープウェイ下の「中崎温泉 奥飛騨の湯」 800円(割引券あれば700円) |
写真
感想
3月の3連休、山岳写真ASAのメンバー4名で西穂山荘泊りで撮影山行を計画。
昨年2月( http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-268885.html )は3日間暴風雪の散々な結果だったので天気が気になるところ。
出発前のGPV気象予報( http://weather-gpv.info/ )では1日目が雪、2日目は風が強いが午前中から晴れてくる、3日目は終日ほぼ快晴。2日目の未明から午前は岐阜側に雲があるが稜線から東は晴れている感じに見える。
楽観的に解釈すると、2日目からは真っ白な雪に青い空、さらに雲海までついてきて撮影にはベストの条件になるのでは? と期待する。
【1日目】
松本駅で車にピックアップして貰いお昼過ぎに新穂高到着。安房峠手前からは雪になり、岐阜側はずっと真っ白な世界。
ロープウェイを下りてから西穂山荘までもずっと降る雪の中を歩く。1時間半ほどで小屋に着くが予報通り空が晴れる気配はなく、早々と4人で飲んで消灯前に寝てしまう。
【2日目】
夜明け前に外へ出てみると小屋の周りはミスト。しかし頭上を見上げるとその上に月の形がぼんやり見える。
これは標高を上げると晴れていそうだと、急いで準備して丸山方面へ出発する。果たして小屋の前の坂を5分も登って振り向くと、小屋を覆う雲の向こうにはっきりと焼岳と乗鞍岳の姿が現れた。
あまりにも望んだとおりの景色にみんな興奮して、近くに適当な場所を見つけると三脚を据えて撮影を始める。
稜線に上がるといつもの通り風が強くて、すぐに手や顔が痛く凍えてくるが、目の前の素晴らしい光景にそれを忘れる。
やがて四方がピンクに染まり始め、焼岳への尾根をボリュームのある滝雲が流れて行き、どちらを撮ればいいのか、と混乱する程に豪華な風景がダイナミックに展開する。
青い空に導かれて沢山の登山者が独標や山頂を目指して登って行く中、他にない絵を探してあちこちにカメラを移動しながら丸山まで進む。今回は小さな事件が発生して独標まで行けなくなったので、ここで記念撮影をして小屋へ戻る。
十分に満足な撮影ができた朝だった。
一旦休憩してから、午前中はテント場横の深い雪の吹き溜りを使って雪洞設営の練習をする。スコップが2丁しかないので交代しながら掘り進めるが、なかなか広くならない。
それでも2時間余りかかって3人くらいは生活できそうな大きさの雪洞を完成させる。達成感があり、とても楽しい経験だった。
午後からはどんどん雲が出てきた。日没の時間に稜線まで登ってみるが、見通しはまったく効かず、強い風に体を冷え切らせただけで小屋へ戻る。
この晩も夕食の後に4人で飲んで早めに就寝。
【3日目】
夜中はずっと大きな風の音がしていたので全然期待していなかったのに、朝起きてみると沢山の星が輝いている。
とは言え、昨朝の光景があまりに素晴らしかったので、今朝あれ以上のものは得られないような気もする。
それでもリーダーが行ってみようというので仕方なく坂を登る。
稜線に出ても思ったほど風は強くなく、気温も昨日よりは少し高い感じで過ごしやすい。
今朝は昨朝よりも尾根を流れて行く雲の量が多く、岐阜側からどんどん湧いて焼岳の姿を殆ど覆い尽くして長野側へ形が崩れて落ちて行く。
それが昨日よりは荒々しい印象を与えて面白い絵が撮れそうな気がしてくる。暫く待つと焼岳を隠していた雲が収まってきて、シラビソの林、焼岳への尾根、焼岳、そして乗鞍岳のそれぞれが朝日に染まる滝雲の破れ目から顔を出す奥行き感のある絶好の景色になる。
とても良いチャンスだったので数枚撮影するうちに、すぐにまた雲が湧いて山を隠していった。
1時間半ほど稜線で撮影してから小屋へ戻る。
お茶を飲み、帰り支度をしてから8時半頃小屋を出てロープウェイの駅へ向かって小屋を発つ。
この時間でも天気はずっと良好で、下山しながらあちこちで立ち止まって沢山の写真を撮り、登りとほぼ同じ時間をかけて新穂高へ無事に下山。
今まで冬のこの山域でこれ程の条件で周囲の景色が見えたことはなく、終始満足のうちに終えた大成功の山行だった。
また、総じて見てこの3日間のGPVの予報は2‐3時間の誤差を別にすれば正確だったと言え、信頼感を一層強めた。
※ Tadが所属する山岳写真グループ「山岳写真ASA」の
HPはこちら ⇒ http://www.ifnet.or.jp/~asa.p/
山行ブログはこちら ⇒ http://sangakuasa.blog130.fc2.com/
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する