四国遍路 88+別20 : Day 9
- GPS
- 07:47
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 728m
- 下り
- 720m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
四国遍路88&別20通し打ち、9日目。
徳島駅前〜眉山縦走路〜地蔵越〜文化の森〜あづり越え〜徳島動植物園〜中田駅
過去数年間、利用したロープウェイやケーブルカーがことごとく四国遍路のお寺へのだったから、ロープウェイというものは全国どこでも朝7時ぐらいから営業してるものだとつい最近まで思い込んでいた。
実は大多数はそんな朝っぱらから動いてはくれないのだという厳しい現実を教えてくれたのは、4月初めの六甲山縦走での摩耶ケーブル・ロープウェイだった。
そして、この日も眉山ロープウェイは始発は9時だった。しかも5階に駅がある阿波おどり会館が8時50分にしか開館しないというおまけつき。出発のわずか10分前に営業開始はさすがに驚いた。しかも駅は5階で、エレベーターを使って行くしかない(その分移動時間加算される)というのに。おまけにGWなので当然客数も多く、コロナで収容人数も絞っているので、私たちより二組ぐらい後ろのファミリー一行はさくっと「次の便(20分後)になってしまうかもしれません」と宣告されていた。
ギリギリ乗れてヒヤヒヤセーフとはいえ、今日は距離もそこそこ長いのでもっと早くから歩き出そうという目論見は朝一番に粉砕された。
今日も素晴らしい晴天。むしろ道路歩きがそこそこある今日はもう少し曇天になって欲しいと思うようなすばらしい晴天とともに、気温は早くもやる気満々で上昇し始めていた。
眉山縦走路を今度は東から西へ。できれば同じ道の往復はなるべく避けるというのも今回の四国遍路のルート選定ポリシーの一つではあるが、地蔵越えに戻るには他の道はどう頑張っても街中を通らざるを得ないので仕方がない。
昨日通ったばかりのみならず、元々すでに何回も歩いた縦走路、ほぼ無の境地で自動歩行のようにさったと歩き抜けて地蔵越え遍路道へ戻った。さすがGW、途中で何組かの日帰りハイキングが西から東へ向かうのとすれ違った。
通常の歩き遍路のルートは地蔵越遍路道で山を越えて来ようと、徳島駅前の繁華街を抜けて来ようと、遅かれ早かれ魔の国道55線沿い歩きになる。
実は焼山寺遍路道なんかよりもいろんな意味で遥かにきつい、遍路2度目以降は絶対飛ばしたい区間リストで不動の第一位、ルートフィフティーファイブ。
今回私たちは、その区間を如何に山道や静かな田舎道で繋ぐかという難問に挑戦した。そうだ、文化の森〜動植物園の山に長々と続く縦走路・あづり越があるじゃないか。
眉山の南側の地域から園瀬川沿いを少し下流方向に進み、文化の森に到達。猫神社の王子神社の階段を登って境内の裏手から広々とした芝生の公園に登る。ここのトイレと自販機以降は動植物園に到着するまで山の中なので、しっかりトイレ休憩を取り、水分を補給し、スポーツドリンクのペットボトルもザックへ。
あづり越えも全体的に平坦で緑のトンネルを抜けていく、歩きやすくて涼しい道。先ほどの眉山縦走路では最後の方に何組かとすれ違ったが、こちらでは昼日中に歩いていたこともあり、最初から最後まで何組ものグループとすれ違った。みな動物園方向から文化の森の方向に歩いてくるのは、時間から考えて文化の森から出発して動植物園で折り返して帰ってきているのではないかと思う。
ほぼ南北に長く走るあづり越えのほぼ中間地点で少しきつい登り下りがあった後、見晴らしのいい休憩場所がある。手作りのベンチがあり、周囲はいつも綺麗な季節の花々が植えられている。ここから東の方を見下ろした正面の水田地帯の真ん中にぽこっと緑の小さな茂みのように見えるのが、徳島が誇る全国最低山・弁天山、標高6m。今日も綺麗にはっきりと見えた。
この休憩所からほんの少し先であづり越えと交差している短い峠道があ「ず」り越えの遍路道。地蔵越遍路道経由で来たお遍路は、園瀬川付近で55号線方向に行くか、園瀬川を渡って文化の森の山の裏側に回って、このあずり越えを西から東に越え、弁天山の脇を通って行く。なので、ここまであづり越えで来て、この交差点からあずり越えを下りて通常の遍路道を行くのもアリ。ただしその場合は、その後延々と平野の水田地帯や住宅街を歩き、55号線沿いも歩くことになるので、私たちは動植物園まであづり越え縦走路を歩きつづけた。
動植物園は、さすが今日は賑やかで、遊園地ではすべてのアトラクションがフル稼働で子供たちの歓声が聞こえてくる。これまで2年間いつ来ても遊園地は閑散としているか閉まっていて、初めてこんな明るい様子を見た。午後も半ばを過ぎようというのに、駐車場に入ろうとする車の長い長い列ができていてびっくり。
動物園の駐車場を出た後のルートは完全に私たちのオリジナルルート。渋野町の田園地帯と静かな通りを歩き、丈六団地の西端を少しかすめた後、小山の間の細い道を抜けて多家良から野上橋で勝浦川を渡り県道33号線小松島佐那河内線を東にまっすぐ進む。ほとんど55号線が見えてきた小松島病院の角、ここが本来の遍路道との合流点だ。
今日はここから中田駅へ。
GW期間中、5月3日のこの夜だけは、徳島市中心部も小松島も、どこもかしこも宿は完全いっぱい。どうにも困り果て、当然いっぱいだろうとダメ元で電話してみた19番立江寺宿坊がなんとすんなり開いていた。実際ビックリした。まだ18番も19番にも参拝していないのに19番宿坊に泊まるというのも少し変な気はするが、とにかくこの日は他に選択肢がなかった。
小松島病院の角から中田駅は1.5km程度なので、明日は中田駅からこの地点に戻って来てから本来の遍路道を進み18番と19番に向かう。
立江寺の宿坊は、6年前の初遍路の時も宿泊。当時は当然コロナ前でもあったので多くの人が泊まって賑やかだったという印象があった。
GWなので当然今回も賑やかだろうと思っていたら、まったく予想と逆でなんと宿泊は私たちを含めて片手で数えられるほど。案内してくれたスタッフさんに満室だと思っていたのでびっくりしたと聞くと、「いや、コロナであまり泊めないようにしているので・・・」となにやら歯切れが悪い。夜のお勤めの参加の紹介もないと思ったら、食事も5時半からだったので今はどうもお勤めの参加もないような感じ。食事の時は、なんと同室の者同士でも一人ずつ違うテーブルに座らされ、どうせ食事の前も後も締め切った同じ部屋にいる夫婦なのに、そこまで!?とびっくり仰天した。(後日、とある地元の人にここに泊まったと話すと「え?あそこ閉まったんじゃないのか」とびっくりしていたぐらいだった)
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