ホワイトアウトの乗鞍岳
- GPS
- 07:46
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 1,440m
コースタイム
※剣ヶ峰までのルートはツアーコース&山頂直下直登を選択
※下山時ホワイトアウトでルートを外れている
天候 | ずっと雪… |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※国民休暇村乗鞍高原までは除雪されていたが、今回のように積雪がある場合があるので冬タイヤなどはまだまだ必要と感じる ※トイレは手前の休暇村第一リフトの駐車場(第3駐車場)にあるトイレをお借りする(ペーパーあり) |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪駐車場〜かもしかリフト降場≫ ○駐車場からはパノラマコース、かもしかコースを経てかもしかリフト降場に向かう ○トレースはあるものの、前夜の降雪で消えかかっている ○終始ツボ足だったが、スノーシューやワカンがあると良いと感じる ≪ツアーコース≫ ○降雪量が増え、パウダースノーのラッセルを強いられる ○1〜6の案内板があるのでペース配分に参考にできるかも ≪ツアーコース終点(位ヶ原山荘との分岐?)〜(直登)〜山頂≫ ○ホワイトアウトになることを想定して常に位置確認を行う必要性があると感じる ○カリカリになっていることを想定していたが、ルート取りが悪かったらしくパウダースノーの吹き溜まりが多く、急登なのでなかなか先に進まない(泣) |
写真
感想
山歩きを始めて約2年半。
低山から少しずつステップアップし、沢山の発見といくつもの苦難を乗り越えながらどうにか100本目を迎えることができ感無量(涙)
特にヤマレコを始め、ヤマレコユーザ、山でお会いした方々に助けられ本当に感謝しきれない。
この場を借りてお礼申し上げます。
さて今回は成長試しということもあり3,000m級の山を探してみる。
うし! 乗鞍岳にしよう! ということで乗鞍岳で計画してみる。
ルートは一般的なツアーコースから肩の小屋を経由して登頂する一般コース。
週間天気予報では日曜日は晴れということで決定っ!
が、日曜日に近づくにつれ、どうも天気が良くないらしい(泣)
土曜日に最新の天気予報を見れば午前中ならもちそうだったので、朝早く山歩きを開始し、位ヶ原山荘分岐までに正午に戻ってくるよう10:30登頂をタイムリミットとして敢行することにする。
前夜に現地に向かい、トイレのある休暇村第一リフトの駐車場で車中泊する。
それにしても、Mt.乗鞍スノーリゾートは4/6が最終日だったせいか、次から次へと車が到着する。
朝早い出発ということもあり21:00に就寝するも1:00に目が覚めてしまい、ふと車窓を見ると雪が深々と降っていて辺りは真っ白になってる(泣)
明日は大丈夫なぁ…
ま、まぁ寝るか(現実逃避)
翌朝3:00に起床したが、やっぱり雪が(泣)
まぁ、行ける所まで行ってみよか〜
まずは真っ暗なパノラマコース、次にかもしかコースのゲレンデを上っていく。
てか、かもしかコースの斜度は結構急で、積もったパウダースノーで滑るのでここでアイゼンを装着する。
かもしかコースに差し掛かった頃、夜が薄っすらと明けてきて朝日が恥ずかしそうに顔を覗かせる♪
完璧な朝日とはいかないが元気をガッツリもらう!
かもしかコースの降場を通過し、いよいよツアーコースだ!
ここからはツボ足だと踏み抜くことが多くなり無駄に体力を消耗する(泣)
ワカンを持ってきているので使えばいいのに…(横着者め!)
そんなこんなでどうにかツアーコースを終え、位ヶ原山荘との分岐に到着する。
この先は視界はまだあるものの剣ヶ峰などは全く見えない。
どうしようか悩んだが、天気予報を信じてもう少し先に進むことにする。
コンパスを頼りにざっくりではあるが西に向かって上っていくとポール(カーブミラー?)が、更に西に向かうと次のポールが見つかる。
ここからさらに西に向かえば肩の小屋方面に行くと思われたが、一瞬晴れ間が覗き剣ヶ峰が薄っすらと姿を現したことが計画を狂わせる。
肩の小屋に向かっているつもりだが、無意識に剣ヶ峰に向かって歩いているらしく、気が付いた時には肩の小屋は遥か右手に見え隠れする…
直登するルートは事前に確認済みであったこともあり直登ルートに変更するが、またまた計画外のことが…
直登ルートはカリカリの急登を上っていく想定だったが、パウダースノーの吹き溜まりが多く、全然上っていかない(泣)
剣ヶ峰に取り付いた時には1時間もあれば登頂できるだろうと思っていたのだが、全く足が前に進まない。
途中で青空が見えたがどうせ疑似好天で、この後天気はもっと崩れるだろうと素人ながら思い、結構焦って上っていく。
何度も何度も休憩し、気持ちを奮い立たせてどうにか上っていくと、目の前に乗鞍本宮奥宮らしきものが見え、最後の気力を振り絞って上っていくと山頂に到着っ!
達成感に酔いしれていたいが、今まで以上にホワイトアウトが酷くなり、写真を撮ってすぐに下山を開始する(泣)
が、もう既に自分のルートすら見えなくなっている(泣)
どこもかしこも真っ白で気持ちが悪くなる。これがホワイトアウトか…
もしかしたらコンタクトレンズが外れたのかとも思ったが、足元はくっきり見えるな。
辺りを見渡してトレースを探すが見つからなかったため、意を決して東に下っていく。
(最後のポールから剣ヶ峰方面(西南西)に向かったため、本来東北東だろうが…)
時々コンパスやGPSで確認しながら軌道を修正するも結構東寄りに下ってしまう(汗)
しばらく下っていくと少し視界が戻り、先のほうで何かが動いているように見え、目を凝らして見てみると人であることが確認できる。
ホッ!
この先では多くのBCの方々が上ってくる。
でもなんかツボ足で下っていくのってなんか恥ずかしい(照)
途中シリセードを楽しみながら下っていき、無事に駐車場に到着する。
今回は山歩き100本目という節目で、しかもホワイトアウトの中を冷静(だと思っている)に対処できたことはちょっと自信になった。
ただ、今回は微風(それでもそれなりにあるが)だったのが幸いしたが、これが強風だったら敗退していただろうと振り返る。
まぁ、今後も過信せず、200本に向けて気持ちを新たにしたのであったとさ。
めでたし、めでたし…
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