甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根テント泊 山頂のパノラマ画像は必見ですよ!


- GPS
- 18:28
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,663m
- 下り
- 2,671m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:29
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 10:51
天候 | 18日:晴れ 登山口朝10度。テント場、夜0度、無風。 19日:晴れ テント場、朝マイナス1度、3mくらいの風。山頂は5度位で3mくらいの風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目 刀渡りまで:概ね緩い幅広道 刀渡りすぐ先の痩せ尾根は両側切れている(特に東側)ので注意が必要。 刀利天狗の登りと屏風小屋跡から先、ハシゴが続く。黒戸山付近にわずかだが残雪あり。 七丈小屋手前からハシゴ鎖が続く。ここまでハシゴが20位あったかも。 2日目 七丈小屋から先、2450mから残雪の急斜面(出だしは40度位)が2600mまで続く。行きは締まるというより凍結していた。この区間のみ上り下りともに12爪アイゼン使用。その後の残雪はトラバースとその前か後ろの残雪は、凍結のためアイゼン使用しましたが、下山持には雪が緩んできたのでアイゼンは使用しませんでした。 登りで2回アイゼン脱着。下りは1回脱着。 2600mから先は岩場、ハシゴが断続的に続きます。難しくは無いけど、1歩間違えれば滑落死もあり得るので注意が必要。 ★登山数日前にレコを2つくらい見ましたが、どちらも12爪アイゼンとピッケル必須と書かれてるのを見てそうしました。結果どちらも必須と思いました。凍結した急斜面はチェーンスパではグリップ弱すぎてズルっと滑ると思う。 結果的には滑り止めを使わずに終わったとしても、滑落リスクを減らすためには、持っていくことをお勧めします。雪が緩んでいても、急斜面で転けた時ピッケルがないと止まりませんよ。 |
その他周辺情報 | 道の駅 信州蔦木宿 | 温泉 つたの湯、20時頃まで営業してます。 http://www.tsutakijuku.jp/ 道の駅「こぶちざわ」隣のスパティオ小淵沢 入浴可(未経験)、道の駅「こぶちざわ」は静かで車中泊に最適。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
左下の画像は1980年4月1日にツエルトで鋸岳・甲斐駒ケ岳・仙丈岳縦走持、山頂にいた方に撮ってもらいました。すみません、若気の至りで標識に腰掛けてます。
右が今回の自撮り、若返りと笑顔の加工しました。
[360度パノラマ]対応(スマホ未対応)。スマホの方は下記のグーグルに登録したアドレスから全天球パノラマ(オリジナルで拡大可能)が見られます。
https://goo.gl/maps/AxL7VHW6Wrp7m5ht7
装備
備考 | ★サレワ12爪アイゼン、残雪期用ピッケル50センチ、ダイオガブーツ。#3とダウン上下 ★水:持参が1.5L。18日七丈小屋で2L(無料)。19日下山時、七丈小屋で1L+コーラ1本(都合700円)。テント代1000円。 ★荷:靴や身につけてるもの除いて14kg位(水1.5L含む) ★スマホバッテリー:2日目、機内モードにしたので10時間でバッテリー使用は20%(95%→75%)で済みました。 |
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感想
ピックル、アイゼンをガッツリ使ったので、ジャンルを積雪期にしました。
出発2日前まで大根沢山〜大無間山テント泊の予定でした。甲斐駒はサブでした。しかし出発前日に天気予報を見たら、予報が悪くなり(1日目が昼前から傘マーク、2日めは終日曇り)、2日間とも天気の良い甲斐駒に変更しました。
結果、大正解!霞がかかり、遠望こそ効きませんでしたが大展望を満喫してきました。甲斐駒は1974年1月に北沢峠からと1980年4月1日に鋸岳・甲斐駒ケ岳・仙丈岳縦走と2回登りましたが黒戸尾根は未踏でした。鈍足の私では日帰りは無理、ということでテント泊してきました。七丈小屋が通年営業で水を得られたので助かりました。小屋番のお姉さんに冬も来てねと言われました。
しかしなんですね、黒戸尾根って高低差がでかいだけで、岩場は刃渡りだけと思ってましたがとんでもないです!百名山だけあって道迷いの心配はないですが、岩場・鎖やハシゴでは注意が必要、ワンミスが命取り。難しく無いとはいえ、あなどれないです。
いわゆる迷いやすい、あるいは標識のない低山の破線ルートなど、GPSの普及でハードルがかなり低くなってます。一方、黒戸尾根のようなルートの道は明瞭でGPSなど不必要です。しかし体力・岩場鎖場をこなす総合力が問われるルートだなと思いました。小屋泊でもご高齢の方には厳しいコースだなと思いました(下山は北沢峠に抜けたほうが遥かに楽で安全です)。
2日目、テン場上の残雪区間〜8合目間で3人のソロとスライド。最後にスライドした方はトレランスタイルで見るからに速いだろうと思いました。テントを撤収後下山始めて5合目で休んでいたら抜かれました(笑い)。聞いたら6時間で往復の見込みだって!今レコ見たらalsoさんで、マジで6時間2分で往復してました!しかし凄すぎない!5合目下で高齢のソロを抜きましたが、スライドした記憶がないので不思議でした。
コースや景色などは画像を見ていただければ、充分に伝わるかと思います。
今回画像枚数と画像容量を減らすため画像結合したのがあります。kotavさんお勧めのオンライン画像結合ツールを使用しました。改めてお礼申し上げます。
https://photocombine.net/cb/
乳酸が出ないようにゆっくり下ったせいか、翌日は思ったほど筋肉痛が酷くなかったので糸瀬山に行きました。のろし岩は先端まではいけませんでした。ナイフブリッジまでにしときました。
グーグルに登録した全天球パノラマ(拡大可)。展望マニアにはお勧め!
https://goo.gl/maps/AxL7VHW6Wrp7m5ht7
山頂で1周回ってみました。
雪道登る自信ないので雪のない頃行きたいと思います😅
昔ゴールデンウィーク中、家族で尾白川渓谷へ遊びに行きました
その辺りの滝を見る為に一周周るコースがあるというファミリー向け観光情報誌を見て歩き出し、というか登り始めました
そう、無謀にも黒戸尾根の登り口辺りを歩いていたようなんです
まさか書店で販売されている観光情報誌の類に急登載せてるとは思わず、夫が引き返す判断を下して20分程でUターンしました
あの急登をテント泊荷物背負って登るのは凄く大変そうです😅
私は小屋泊一択で行こうと思ってます😅😅
尾白川渓谷に周回コースがあるようで、今回も途中(かなり下の方ですが)まで黒戸尾根と道が同じでした。もしかしたらそこかも。
今調べたら黒戸尾根は「日本三大急登」でした。他は西黒尾根とブナ立尾根ですが、高低差・難易度・危険度は黒戸尾根がダントツ感でした。「日本百名山」の深田久弥氏がこの黒戸尾根のことを「日本アルプスで一番きついルート」と言っていたそうです。
https://yamahack.com/1755
小屋は通年営業なので気候のいい時期にいかれるとこをお勧めします。
荷はできるだけ軽くしたほうが上部の鎖場で転落リスクが低く、全体的に楽だとお思います
コメント有難うございました。
私も2010年7月に黒戸尾根〜甲斐駒ヶ岳〜早川尾根〜地蔵岳〜ドンドコ沢とテン泊縦走しましたが,さすがにこのような残雪期に歩いたことはありません。
しかも,還暦を過ぎての残雪期テント泊ということで,同年代の者として,そのアグレッシブな気概に拍手を送りたいです。
mtkenさんのヤマレコは,私にとって大いなる励みであり,今後ともリスペクトさせて頂きます!
2010年7月にいかれましか
早川尾根は静かで良いところですよね!
リスペクトなんてとんでもないです、こちらこそリスペクトさせて頂いてます。
正直、テント泊厳しくなりましたよ、当日も夜テント内で、明日は登らずに下山しようかと弱気の虫がでてきました(笑い)。
コメント有難うございました。
次のターゲットは,「大根沢山〜大無間山テント泊」でしょうか。
私も昨年5月に,白樺荘から小無間山〜大無間山〜大根沢山と周回ルートでテント泊縦走をしました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3149194.html
このルートは一般登山道ではない,バリエーションルートなので,静かな登山が楽しめます。
私の歩いたときは,時計回りで周回し,大無間山の山頂にてテント泊としました。
逆ルートの場合,幕営は田代沢の頭,大無間山頂,アザミ沢のコルあたりでしょうか。
コースの状況について,少し詳しく説明していますので,参考になれば幸いです。
安全で楽しい登山でありますように。
昨年5月のレコ詳細に見ました!詳細なレコで画像も豊富で参考になりました、計画書にリンクを張り出発前に何度も読み返そうと思います!
時計回りが多いようですが、逆ルートの反時計回りで計画しました。
理由は水です、時計回りだと体力的にアザミ沢のコル手前の露営になるため、一番重い水を1.5Lほど多めに持つ必要があると考えたからです(その時の気温によりますが)。
また反時計回りならアザミ沢のコルまで行け、そして、翌日はやや距離が残りますが、1kg以上軽くなった荷で大無間山まで登れば、後はゆっくり下るだけと考えたからです。
レコを読んで一つ調べたい箇所がありました。アザミ沢のコルの露営敵地です。
キレットを通過後にビバーク適地発見(1920m地点でコルにはそこから60〜70m下ってます)とありますが、露営敵地はコルの一段上と書かれている他レコがありました。書いた方には60〜70m上でも一段上という認識なのか、それともコルから数分程度の所にも露営敵地があるか調べてみようと思います。
とても参考になりました!なんか下の方でヒルが出るらしいので、6月初めに行けないと、次は秋かなと思ってます。以前6月にテカリ岳に行った時、帰路、易老渡の上辺りでヒルに付かれました。
追記:アザミ沢のコルの露営敵地わかりました。やはりコルから60mほど上がったところで縦走路上でした。
コメント有難うございました。
五合目小屋跡で休まれてた方ですね!
ここは累積あるしテント担いで登る方が大変なので尊敬いたします。
とても天気良かったし山頂はいい気温で最高でしたね!
お疲れ様でした!!
こんにちは。
雪渓でスライドした時、ひと目で速い方と分かりましたよ!
最後にスライドしましたが、一番早く下山するんだろうなと思いました。5合目で抜かれた時は驚き、また6時間で往復と聞きさらに驚きました。ホント凄いです!ちなみに、下山するまで他のソロには抜かれませんでした(笑い)
おっしゃる通りで、天気良かったし山頂はいい気温で最高でした!
コメント有難うございました。
私の登山歴もようやっと1年を過ぎ、この夏甲斐駒ヶ岳を狙っているので、見ていたらmtkenさんが出てきたので、”おっ”と思い拝見しましたー。どうやら、腰はすっかり良いようで、安心しました。細かくとても為になる写真と説明、ありがとうごさいます。そしてとても楽しく読ませてもらいました!またどこぞのお山でバッタリお会い出来たら、嬉しいです。それでは!
こんにちは。その節はお世話になりました。ご教授頂いたストレッチで腰痛は1週間ほどで快方に向かい2週間で登山再開できました!
甲斐駒ヶ岳はどこから見ても目立つし、かっこいいです。山頂からの眺望も、今回霞んでいましたが、そうでなければ北アもバッチリ見える好ロケーションにあります。
ぜひ、天気の良い日を選んでいかれることをお勧めします。夏のアルプスは午前10時には雲が湧いてくることが多いので、小屋泊で早い時間に山頂につくように計画すれば好展望が得られる確率が高いと思います。
レコお褒めいただきありがとうございます。
コメント有難うございました。
黒戸尾根、懐かしいです。昔、40年以上前の夏に登り小屋までの暑さが厳しくもう絶対ここは登らないと決めた数少ない所、甲斐駒自体も数年前のGWに北沢峠に天泊、入山当日に仙丈をピストン、疲れを天候の性にして翌日の甲斐駒を登らず、今は後悔です。
40年前の私は小屋泊り、そこをテント担いで、アイゼン、ピッケルなど冬装備で、まね出来ません。
今年に入ってまだ山歩きをしていませんがレコを拝読し行きたくなりました。きつくない花の山かハイキング程度の山を探してみます。
こんにちは。
黒戸尾根、確かに高齢者がテント泊で行くには厳しいと思いましたが、まだ未踏だったので行けるうちに行っとかないと思い行ってきました。
でも1日目は七丈小屋までだったのと、テント泊でウキウキしていたので苦痛感はなかったです。問題は2日目で、七丈小屋から山頂をピストンして(これだけで奥多摩日帰りくらいの疲労感はありました)、登山口まで下るのは嫌だなと思いました。時間はたっぷりあったので、ハシゴと新緑を楽しみながら、のんびり下ることにしたので、辛くはなかったです。
レコ楽しみにしています。
コメント有難うございました。
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