不死熊橋から沢コースで根本山・熊鷹山・丸岩岳周回

2014年04月19日(土) [日帰り]

• GPS: 06:31
• 距離: 16.5km
• 登り: 1,578m
• 下り: 1,577m

コースタイム

8:37不死熊橋P-9:04青看板渡渉地点-10:20黒坂石分岐-
10:25鉄梯子-10:34沢から登りへ-10:36奥の院-10:57峰の平-
11:18根本山-11:31十二山神社-11:43(1143)ピーク-
12:21熊鷹山13:21-13:52丸岩岳-13:58石鴨林道-
14:02分岐-14:32(906m)ピーク-15:09不死熊橋P

総山行時間：6時間32分（昼食休憩＋雑談の1時間を含む）


GPSデータはiPhone5+DIYGPSで取り込み。沢コースのほどんどで位置情報が暴れるデータとなってしまいました。

天候

晴れのち曇り

登り始めは晴れ、根本山に到着後は雲が多くなりました。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

不死熊橋駐車場

大雪の倒木の影響が心配されましたが、道路上に倒木・落石はありませんでした。ぐにゃぐにゃに変形したガードレールがあちこちにあり、かなりの倒木があったことが推測されます。

山頂で会った人は、「西沢駐車場の手前で通行止めだったので小戸川登山口に回ったが、やっぱりかなり手前で停めることになった」とのこと。もう一人は「バイクだったので小戸川登山口まで行けました」とのことでした。なお、最初の人は、今日はアカヤシオ目当てに仙人ヶ岳を考えていたそうです。山火事の直後なので猪子峠からは無理でも松田川ダムキャンプ場からなら行けるだろうと現地に行くと、消防の方から「今日もダムから放水をするので、登山しても水浸しになりますよ」ということで熊鷹山に来られたとのことでした。

コース状況／危険箇所等

沢コースは概ね順調で、倒木で異常に高巻くようなところはありませんでした。10連鎖も岩が少し濡れていますが、鎖は濡れていないので登りでは問題ないと思います。

要注意は渡渉と雪渓。

渡渉では、前日の雨のため増水しており、靴を濡らすのを2回ほど覚悟してから、もう一度あちこち歩き回ってルート開拓した場面がありました。大雪による倒木が沢をダムのようにしている箇所もありますので、晴れが続いていれば大丈夫とは言えない可能性あり。

沢コース後半の多くに雪渓があります。登山道が沢の中なのに、雪渓がすっぽりかぶさっています。腐った場所は少なく、アイゼンも不要でしたが、雪渓の下を水が流れていることを考えると、いつズッポリ落ちてしまうのかわかりません。雪渓の上に落ち葉が積って保温効果があるので雪渓は当分残りそうなので、今後（GWまで？）も要注意だと思います。

写真

4/19 8:37

8時過ぎで約8台。中途半端な数なのでアカヤシオやつつじはあまり期待できないかも。

4/19 21:35

ムラサキサギゴケですかね

4/19 8:42

沢コースは、見えてるロープから写真上の高巻きからスタート。倒木は難なく通過できます

4/19 18:48

ここは相変わらず要注意。枝が出ているので崖に落とされないように

4/19 21:35

たぶんマルバスミレ

4/19 21:35

葉の切れ込みが中途半端で、特定できず

4/19 18:15

第一渡渉地点で数分悩みました

4/19 8:52

結局、足を濡らさない方法として、線を書き込んだルートを通りました

4/19 8:53

すぐに戻る第2渡渉地点は、倒木を利用してなんとか通過

4/19 18:15

ネットの上に落ち葉と倒木がありますけど、その下は10mの崖です。高巻くこともできず落ちないことを祈って通過しました。複数人一緒に通過は厳禁ですよ

4/19 9:04

第3渡渉地点

4/19 9:09

倒木の切れ込みは写真左上、まっすぐ行かないように

4/19 17:57

ここも沢に降りる踏み跡があるんですが、左上に巻いて行くところです

4/19 21:35

なんとかスミレ

4/19 21:35

エイザンスミレ

4/19 9:22

ここは渡渉しちゃいけないところ（右岸キープ）

4/19 9:23

ここも渡渉が難しかったところです

4/19 9:25

ネコノメソウ

4/19 9:25

ハナネコノメソウが群生していました

4/19 9:31

こんな白ペンキあったっけ？

4/19 9:36

沢の中はぐちゃぐちゃ

4/19 9:36

ここから雪渓がちょくちょく出てきます。下は空洞になっているので、落ちないようにおっかなびっくりです

4/19 17:59

苔むして濡れているので命綱は離さずに

4/19 9:43

ヤマエンゴサクですよね

4/19 9:51

ここは雪渓を越えましたが、左に渡渉してそのあと渡渉で戻ってくるほうがよかったです

4/19 9:54

沢全体を雪渓が埋めていて左上に巻いていきます

4/19 9:55

高巻いて撮影。さっき写真撮影していた場所はいつ沢に落ちてもおかしくない場所でした。くわばらくわばら

4/19 18:01

落ち葉で埋もれるところはかわいいもんです

4/19 18:01

あの岩の上に石柱があったと思うんだけどなぁ

4/19 19:01

ここはすぐ右を渡渉できたはずなんだけど、今日は倒木がありました

4/19 18:03

雪渓に注意してたら詰んでしまいました。右上を見たら高巻きに見える景色があったので少し戻ると

4/19 18:19

石階段のある場所でした

4/19 18:20

左は黒坂石で右に行ってすぐに左

4/19 18:20

鉄はしごの半分まで雪に埋もれてます

4/19 10:34

首なし地蔵のお姿が見えません

4/19 10:35

さて鎖開始

4/19 17:37

今日は気分が乗らなかったので奥の院には行かず

4/19 19:03

展望岩から。左は三境山で、まだ真っ白の山は浅間山です

4/19 17:38

鎖もありますが、木の根がいい仕事をします

4/19 18:26

祠からまだ登りがあります

4/19 10:57

峰の平からコルまで下り

4/19 11:09

ここはショートカットで尾根を行きます

4/19 18:26

根本山は写真撮影だけ

4/19 11:31

十二山神社

4/19 18:26

どうせなら1143Pと正々堂々と書いてもいいと思う（十二山は山域のことであってピーク名じゃないという考え）

4/19 18:26

絶妙なバランスの倒木。倒木の右下が50cmほど浮いているんです

4/19 11:55

ここからアカヤシオの園に行きます

4/19 18:26

あたりはつぼみだらけ。見ごろは来週かな

4/19 18:27

と思ったら、数本で咲いていました

4/19 18:27

平和な登山道に戻りました

4/19 18:27

熊鷹山到着

4/19 18:27

なんだこの傾いた展望台は！！！今日は遠景がなかったので登る気は起きなかったけど、紅葉の時期までには修理してもらえんでしょうか（佐野市の管轄？）

4/19 18:08

熊鷹山にて複数人でああだこうだと花が咲きまして、結局、小戸川登山口から来た2人と一緒に丸岩岳まで一緒しました

4/19 18:08

さすがに踏み跡は薄くなりました

4/19 17:45

石鴨林道到着、さててくてく林道歩きかな

4/19 18:27

そういえば、さっきの人はここを左に行ったことがあるって言ってたな。で、迷うことなく突入

4/19 18:08

おっと、アカヤシオが咲いてるぞ

4/19 19:06

すぐ近くで咲いている木も数本ありました

4/19 18:10

こんな感じの踏み跡があって、藪を想像していただけにちょっと拍子抜け

4/19 18:10

テープもちょろちょろあります

4/19 18:10

ここは岩で行き止まりで、ちょっと戻って左下への踏み跡があります

4/19 18:10

アカヤシオ

4/19 18:10

赤丸もあります

4/19 18:10

巻き道の後、行きすぎと思ったのでピークに戻りました

4/19 18:29

906mの山名板が落ちていたので、桐生基準点142番の横に置きました

4/19 18:39

ぼんやりしたピークにあった赤丸、次はどっちに行こうかな

4/19 18:11

とりあえず歩きだしたところにも赤丸があったのでその尾根を行きましたが

4/19 18:40

ここらでリボン類が無くなりました。尾根を外れて、植林と落葉樹の中間を下ります

4/19 18:11

人工物と思って近づきましたが違うようでした

4/19 18:12

尾根に戻ります

4/19 18:12

おっと、駐車場が見えたぞ

4/19 18:12

ここは岩の崖で危険と思ったので、右の土のところをずりずり落ちます

4/19 18:12

尾根に戻ると最低2人が通過した証（テープ）がありました

4/19 18:12

そのまま尾根を下り桐生川に突き当たる前に、想像していなかった「祠」がありました

4/19 18:12

桐生川に出ずに作業道がありました

4/19 18:12

ふっと開けたところを渡渉したらすぐに車がありました

4/19 18:12

石鴨神社近くの閉鎖された工場にある庭園にて。ミツマタの満開を初めて見ました

4/19 18:12

白いイカリソウがたくさん咲いていました

4/19 18:12

シャクナゲが咲いてもおかしくない時期なんですね

4/19 18:13

これはムラサキケマン

4/19 18:14

ムラサキがあったので探していたらやっぱりありました。キケマン

撮影機器：

DMC-SZ9 Panasonic

感想

tancro

例年だとアカヤシオが1000mを越える頃なので、根本山を目がけてやってきました。大雪後の不死熊橋からの根本山・熊鷹山のレコが無く、倒木で登山口までたどり着けるか心配でしたが、キャンプ場から野峰経由で登ることもできるし、最悪は木品に戻って鳴神山に変更もできると思っていたら、あっけなく不死熊橋に到着しました。

実は、倒木になっているのは枝に雪が積ってしまう針葉樹＝杉の木ばかりじゃないかと思っていたので、落葉樹ばかりの沢コースは倒木は少ないと想像していました。実際に来てみたら正解で、生木で倒木になった落葉樹はほとんどなく、登山道はかなり快適に歩くことができました。

しかし、倒木となった杉の木が沢に落ちているところはかなり苦労しました。また、雪渓が多く残っていたのは予定外で、前を歩くトレースが無かったら、かなりへっぴり腰で歩かざるを得なかったでしょう。今後は、沢の上のドーム状になった雪渓はさらに脆くなるでしょう。最悪踏みぬいて沢に落ちることも頭に入れ、同じ雪渓ドームの上を複数人で歩かない、新たな高巻きルートを開拓する、など考えられる手段はいくつかありますが、雪渓が完全に溶けるとレコがあるまでは要注意です（他力本願ですな）。

丸岩岳の西のショートカット尾根は、ちゃんとした踏み跡が続く登山道でかなり快適でした。最後の下りは、滑落しないようにしながらも、片足が50cmほど土と一緒に下がるような歩き方をしていました。倒木じゃなく間伐のところでステンと転んで着き指をしてしまったのはご愛敬ということで。

最後の桐生川の渡渉は、短時間なので両足を川に入れることを覚悟しましたが、祠の後は作業道があって、駐車場手前でうまく渡渉ができました。

本日、主稜線と狙ったところのアカヤシオはイマイチでしたが、最後のショートカット尾根でアカヤシオを楽しむことができました。熊鷹山周辺のアカヤシオはつぼみが出始める直前だったので、この山域のアカヤシオは来週以降が見ごろです。

さて、今年の日光山塊のアカヤシオ・つつじは少し遅くなりそうな感じだし、ゴールデンウィークの行き先をどうしようか悩むところです。