一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ
- GPS
- 09:49
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,460m
- 下り
- 1,451m
コースタイム
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:49
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
・谷川ベースプラザから一ノ倉沢出合までの区間の移動は自転車を利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▶群馬県谷川岳遭難防止条例により危険地区内を登山する方は登山届け又は登山計画書の提出が必要になります。 (一般登山者は登山しようとする日の10日前までに、山岳会所属の登山者は登山しようとする日までに谷川岳登山指導センターへ提出。) ▶ルート状況(ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは個人的な感想です。一ノ倉沢の雪渓の状態は2022年5/20現在のものです。) ◆アプローチ 【一ノ倉沢出合〜テールリッジ基部】 ・一ノ倉沢出合からテールリッジ基部まで雪渓通しで歩けます。 ・雪渓歩きに慣れてない人はチェーンスパイク等があると安心だと思います。 【テールリッジ基部〜中央稜取付〜中央カンテ取付】 ・岩が乾いている状態なら問題なく歩けますが濡れているときはスリップ注意!!(濡れ防止や軽さをも求めてアプローチシューズ以外の靴を履いてくると濡れている岩では滑って怖いらしいです。靴が濡れることは諦めクライミング時用の替えの靴下を携行してくることをお勧めします。) ◆一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ(4級下、后 ルート全般 ・岩が脆いので岩が剥がれたり落石させたりしないよう注意が必要です。 ・乾いた草は滑りやすいので注意が必要です。 ・いつも濡れているイメージしかない谷川ですがこの日は岩が乾いていて快適でした。 1P バンド〜フェース + 40m(yama_poundリード) ・バンドのトラバースは歩き辛いです。 ・フェースは草混じりで乾いた草は滑りました。 2P 緩いフェース 掘50m(torrentリード) ・特に問題なく登れました。 ・残置中間支点はほとんどありません。 3P バンド〜カンテ 検40m(yama_poundリード) ・バンドに乗る出だしの岩がつるつるで少し濡れていて滑りました。 ・カンテは階段状ですが岩は脆かったです。 4P カンテ 掘50m(torrentリード) ・特に問題なく登れました。 ・リングボルト3つの終了点をスルーして次の終了点でピッチを切りました。(5P目のチムニーが見えるところにある終了点。) 5P ルンゼ〜チムニー 后30m(yama_poundリード) ・ルンゼやチムニー内は浮石が多かったです。 ・ルンゼの乾いた草は滑りました。 ・チムニー内に身体を入れないで登ると登りやすいです。 6P フェイスを左から回り込みカンテ上を右上 掘40m(torrentリード) ・5P終了点からフェイス左へ回り込みます。(出だしの残置中間支点が見えないので直上?右から?と迷うかもしれません。) ・カンテは階段状ですが岩は脆かったです。 7P 垂壁〜コーナークラック 后30m(yama_poundリード) ・出だしの垂壁は外傾したスタンスに立ち込めるかと、もげそうな岩で思い切って登れるかがフリーでの突破の鍵。 ・上部のコーナークラックは出だしにハンドジャムできるクラックがあり利用すると楽に離陸できる。クラックのみで登るよりコーナー左のフェイスを利用するとホールドやスタンスが豊富で楽に登れる。 ・垂壁は岩が「ん?」な感じで垂壁上部のバンドも動く岩が多いので落石させないよう神経を使いましたが、コーナークラックは岩がしっかりしていたので快適でした。 8P スラブ〜凹角 検40m(torrentリード) ・スラブは残置中間支点がほぼ無いのに対して凹角は残置中間支点が豊富にありました。 ・スラブも凹角も岩がボロボロでした。(スラブで掴んだ岩(ソフトボールぐらいの岩)がもげて落石させてしまいました。) ・乾いた草は滑りました。 9P 草付の凹状部〜フェイス〜烏帽子岩の肩 掘40m(yama_poundリード) ・特に問題なく登れました。 ・ロープスケルは45〜50mぐらいでした。 ◆下降 【9P終了点(烏帽子岩の肩)→ダイレクトルートのルンゼ→南稜ルート終了点】 ・1ピッチ空中懸垂下降でダイレクトルートのルンゼへ下りそのまま南稜上部の草付の方へ横断しながら下っていきました。(50mで残置スリングの掛かった残置支点のある所まで行けます。)残置支点の残置スリングでセルフをとり、そこでロープはいったん片付けて、熊笹を掴みながらフリーで南稜終了点まで下りました。 【6ルンゼ右俣〜南稜ルート〜烏帽子スラブ横断バンド】 ・懸垂下降5回(50mロープ2本で6ルンゼ右俣を2回、南稜ルートを3回)で烏帽子スラブ横断バンドまで下りました。 【烏帽子スラブ横断バンド〜中央稜取付〜テールリッジ基部】 ・傾斜の急なところはクライムダウン、その他は普通に下りました。 【テールリッジ基部〜一ノ倉沢出合】 ・特に問題なく下りました。 |
写真
装備
個人装備 |
クライミングシューズ
アプローチシューズ
アルパイン用クイックドロー×6
ロックハンマー
ハーケン×2〜3
捨て縄
その他登攀装備1式
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
ツエルト
リンクカム×2
クイックドロー×2
50mダブルロープ×2
特定小型トランシーバー×1セット
折りたたみ自転車×2(一ノ倉沢出合にデポ)
|
感想
torrentさんに5/18(水)の山岳会の例会終了後に『5/21(土)に谷川行きませんか?』と誘ってみると『5/21(土)は仕事です。5/20(金)なら仕事を休めそうなのでどうですか?』と言われた。天気も良さそうなのでOKの返事をして仕事を休んで昨年から約束していた一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテへ行ってきました!
Climbing
ヾ響
・中央カンテは今回で2回目だったので迷うことなくスムーズに登れました。また下降も迷うことなく下れたので予定していた時刻より大幅に早く下山できました。(早く下山できたので日帰り温泉に入って後に高速道路の谷川SAでご飯を食べているときに突然降ってきた雨を避けることができて良かったです。)
・4年前の前回は7P目の下部垂壁をA1で登った中央カンテですが今回は余力を持ってオールフリーで登れました。(4年間で成長したなー)
・この日は南稜に1パーティー、凹状岩壁に1パーティー(下山後にFBを見て知り合いパーティーが登っていたことを知りました。)のみで静かな登攀を楽しめました。
・いつも岩が濡れているイメージしかない谷川ですが今回は3P目の出だし以外は岩が乾いていて快適でした。(乾いた草は滑りましたが・・・)
・今回もtorrentさんは余裕を持って登っていたので次回はどこに行きましょうかねー?(笑)
反省
・8P目のスラブを登攀中に掴んだソフトボール大ぐらいの岩がもげて落石させてしまいました。凹状岩壁パーティーに当たらなくて良かったです。
昨年11月の幽ノ沢中央ルンゼ終了時に次は中央カンテと決めていました。
ここ数日晴れが続いていたので岩の状態が良さそうと思いyamaパンに声を掛け行って来ました。
個人的には南陵、中央陵に比べ浮き石がとても多く更に乾いているのに草が滑ると感じました。
チムニー、垂壁〜コーナークラック共にフォローでしたが問題なく登れたと思います。
(成長しました(笑))
yamaパンまた楽しそうなルート行きましょう🎵
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する