記録ID: 432543
全員に公開
アルパインクライミング
剱・立山
剱尾根 R4
2014年04月19日(土) ~
2014年04月20日(日)
![情報量の目安: B](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_B2.png)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 2,130m
- 下り
- 2,121m
コースタイム
19日:730馬場島にて天候待ち840ー渡渉・巻きありー1130池ノ谷出合(幕)
20日:000池ノ谷出合208ー420二股430ー620 R4取付きー650登攀開始ー1120稜線ーコルB−R2下降ー1230 R4取付き1300ー1505池ノ谷出合ーテント撤収1550ー1725馬場島
20日:000池ノ谷出合208ー420二股430ー620 R4取付きー650登攀開始ー1120稜線ーコルB−R2下降ー1230 R4取付き1300ー1505池ノ谷出合ーテント撤収1550ー1725馬場島
天候 | 19日:曇り時々霧雨 20日:晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
開通は23日頃と聞きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・積雪少ない。例年の半分? ・馬場島〜池ノ谷出合のスノーブリッジ溶けていた。渡渉あり。1回目は飛び石伝い、2回目は靴を脱いで渡渉、3回目はやや危険なため右岸の山を越えた。 ・底雪崩随所で発生。池ノ谷出合までも注意が必要。 ・池ノ谷は割れた部分はあるが、流水は出ていない。ゴルジュ内、雪崩に細心の注意が必要。早月尾根上部には、巨大なブロックがまだたくさん残っている。 ・R4の氷の状態はバッチリだった。 ・氷自体のグレードは掘棔銑検楪度に感じたが、全体的に支点の状態が悪く不安定。スクリューが決まる場所が少ないため、キャメロットやエイリアン、ロックハーケンなど適宜状況判断して使い分けたい。時にはアックスを堅雪壁に叩きこんでビレーすることも。 (以下、ルート状況) ・1P目=Iリード50m、2本の右上バンドから氷のルンゼへ ・2P目=Kリード10m、ルート途中の屈曲点まで左上 ・3P目=Iリード50m、氷のルンゼを岩の庇の下まで、途中短い立った氷あり ・4P目=Tリード50m、岩を右から回り込んで固い氷を直上 ・5P目=Tリード50m、氷の滑り台 ・6P目=Kリード50m、短い滝を越えて堅雪壁を直上 ・次の堅雪壁50mはノーロープで ・7P目=Kリード50m、ちょっと岩が出ている斜面から稜線直下の堅雪壁へ ・コルBまでは、やや池ノ谷側に回り込みながらほぼ稜線通し、ノーロープ ・コルBからR2へ1P懸垂、積雪で支点ロープが見つからなかったため、スノーポラードを作った |
写真
感想
2001年に敗退したR4。今回13年ぶりに再挑戦し、やっと完登することが出来た。
ベースは当初二股に置く予定だったが、入山前日に降雪があったため、万が一の雪崩の危険を考慮して池ノ谷出合に変更。翌日、午前零時に起きて長駆アタックをかけた。ゴルジュの中に盛り上がった真新しいデブリの山を見て、きのう昼間通過しなくてよかったと心底思った。
R4の氷の状態は、岩を叩いた13年前と違って非常に良かった。1P目は2本の右上バンドをつなぐ岩の直上部分がおっかなかったが、2P目以降は氷や堅雪壁にピックが良く利いて快適だった。ただ全体的に支点の状態が悪く、1人でも滑ったら3人もろともダイブしてしまう危険性があったため緊張感があった。核心部分を抜けるまで青空がのぞいてくれたのは幸いだった。
稜線に出た時には再びガスが出て剣の姿を拝めなかったが、長年の“宿題”をやり終えた充実感に包まれながら池ノ谷を下った。やはりR4は、総合力を要求される素晴らしいアルパインルートだと感じた。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:4106人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する