伊豆山稜線歩道から河津七滝
- GPS
- 07:33
- 距離
- 40.0km
- 登り
- 1,982m
- 下り
- 2,504m
コースタイム
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 7:34
8:47達磨山
9:35船原峠
10:22土肥峠
10:43魂の山
11:04宇久須峠
11:32仁科峠
12:07猫越岳
13:06三蓋山
13:34二本杉峠
14:14天城峠
14:44寒天橋
15:21宗太郎園地
15:53天城荘
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
伊豆山稜線歩道から河津七滝までを走ってきた。
(ちなみに読み方は、「いずやま りょうせんほどう」ではなく「いず さんりょうせんほどう」、「かわづななだき」ではなくて「かわづななだる」)
前の晩に修善寺駅近くに一泊し、翌朝7:35修善寺駅発のバスに乗って戸田(へだ)峠へ。バス停で身繕いをして、8:20スタート。
普通の山と違って、バス停から1、2分登っただけですぐ絶景の稜線トレイルになる。
戸田峠から古稀山まではひたすら稜線の笹ロード。視界を遮るものがほとんどないので、はるか遠くまで見晴らせる。空気が霞んで富士山が見えなかったことだけが残念。空気の澄んだ冬なら見えるんだろうけど、それはそれで緑がなくて寂しいかな。
古稀山を超えると少しずつ落葉低木が増えて、淡い新緑の美しいトレイルになる。
船原峠までの間に伊豆スカイラインの車道を4回走らされるけど、平日の朝のせいか、車は10分に1台ぐらいしか通らなかった。ただ、車道からトレイルに戻るポイントを見逃すと必要以上に車道を走うハメになる。トレイルは常に車道の西側なので、車道西側の道標に注意をしてれば大丈夫。
魂の山に近づくとまた風景が変わり、男性的、孤高な感じの樹木が増える。
魂の山の次の名無しピークからのなだらかな下りは、再び笹ロードで、超なだらかな山腹をアルプスの少女ハイジになったような気分で駆け下りた。このコースの中で一番幸せな気分のスポットだった気がする。緑が綺麗だったら天国だろうと思う。
後藤山を過ぎたあたりからは、神秘的というか、深山っぽい雰囲気。太い木の幹が荒々しく曲がりくねってたり、巨木が林立してたり、倒木も多くなる。そんななかで桜があちこちに咲いているのが素敵なアクセントだった。
猫越峠を超えたあたりで、トレイルは尾根から外れていく。標高がほぼ一定になるように山腹に切り取られたような道。アップダウンはほとんどないけど、斜面の細い道で、木の根や石も多いので、意外に体力を消耗させられる。景色も暗めで、疲労も溜まっきてて、おまけに30分ぐらい霧雨に降られたので、三蓋山のおどろおどろしい風景に囲まれたあたりでは心身ともにかなりダウンしてた。
何とか二本杉峠にたどり着いたのはスタートから5時間15分後。
ここから南南東に二本杉歩道を通って河津七滝に降りられれば近道なんだけど、事前に聞いていた通り、大雨で道が流れて通行禁止だった(ちなみ二本杉歩道と二本杉林道はまったく別)。
伊豆山稜線歩道を走る人は二本杉峠から北に5kmほど降りて道の駅「天城越え」バス停からバスに乗ることが多いようだけど、これは選ばなかった。理由は、二本杉峠から北への下りトレイルが快適でなさそうなこと、ゴールを温泉にしたかったことの2つ。
二本杉峠から天城峠まではさらにしんどくなった。右膝にだいぶ痛みが出てきてたし、少しでも上り勾配のところはもう走れない。
ボーッとした頭で「天城峠から河津七滝まで走るのは無理っぽいな、ゴールの天城荘温泉までバスで行っちゃおうかな、でもそれってトレイルランナーとしてどうなんだろ?」などと考えながら脚だけは止めないようにしてたら、突然天城峠に着いた。これにはビックリ、嬉しかった。
で、少し元気が出たので、当初目標通り河津七滝まで走ることに。
天城峠付近のコースは意外に入り組んでてわかりにくい。二本杉峠から天城峠に走ると、新旧2つの天城トンネルの上を西から東にいつのまにか横切る形になる。で、天城峠から写真47の「旧天城トンネル」の標識の方向に山を下ると、写真48の通り、まず旧天城トンネルの北側出口。ここにトイレがある。ここからさらに北西に降りれば新天城トンネルの北側出口で、こっちには天城峠バス停がある。そこが伊豆山稜線歩道の起終点。「天城越え」バス停は全然別で、天城峠バス停のず〜っと北、2kmぐらい先。道の駅と呼ばれるところ。自分はどちらのバス停にも行かず、旧天城トンネル北側出口からトンネルの中を通って南に進んだ。
ここから先のコースは写真のコメントに書いた通り。写真54のポイントまでは、やはり車道なので快適ではなかったけど、河津七滝にたどり着いたらホントに元気をもらえた。
そしてゴールの大滝温泉天城荘。大滝の目の前かと思ってたらそれより100m以上東だったので少し迷ったけど、幸い17:31発修善寺行き最終バスの前に河原の湯に入る時間が残ってた。
初の40kmトレイルを走り終えて、落差33mの滝を間近に見ながらの露天は、一生忘れない。ちなみにレンタル水着着用なので女性でも大丈夫。自分はずっと一人だけだったけど。
風呂を上がってから聞いたところでは、この河原の湯はテルマエ・ロマエのロケに使われたそうだ。そう言えば確かに映画に出てきたような気が・・・。
*****
伊豆山稜線歩道や踊子歩道の地図は、河津町観光協会に電話すると快く郵送してくれるので、事前に取り寄せてから出発するといいかも。
今回選んだ終盤ルートは、体力と時間次第でいくつかのオプションを作れる。旧天城トンネル到着時点でもう走りたくないと思えば、新天城トンネル北側出口まで歩いて、そこからバスに乗れる。15:53までにそこに着ければ、バスで天城荘に行って温泉で汗を流して17:31発のバスで修善寺に戻れる。または、温泉をあきらめて天城峠バス停から直接修善寺に戻ることもできる。また、修善寺のコインロッカーに荷物を預けていなくて、天城荘から河津駅に出るのでも良いならバスは18:32まである。
*****
以下は自分のための備忘録。
沼津の最高気温は20度。
上半身は半袖シャツに着脱自由のアームカバー。アームカバーは最初以外ずっとたくって走ってた。
途中に水場がないので2.2リットルの水分を背負ってスタート。量的にはギリギリ足りた感じだけど、うち1.5リットルにMUSASHIのReplenishを溶かしておいたら、終盤これを体が受け付けなくなってしまった。真水が飲みたくてしょうがないけどもうないという状況でしばらく走った。
ラン中に摂ったカロリーはほぼ1000kcal(うち水に溶かしたReplenishがほぼ300kcal)。最後に少し空腹だったけど、最後は行動食を口にするのがうんざり状態だったので、もっと持って行ってたとしても口に入れたかどうかはわからない。
下半身はSkinsと両膝にニューハレ、両足裏に種子骨保護パッド。右足は、前半は車道で平地を走る時の痛みあり(トレイルに入ると消える)。後半はほぼ常に痛かったけど、どんどん悪化するってほどでもなく、休むと数分は痛みが軽くなるって感じ。左足は最後までまったく痛まなかった。翌日には右膝の痛みもほとんど消えた。
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