初狩駅から鶴ヶ鳥屋山〜本社ヶ丸〜笹子駅
- GPS
- 08:58
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,445m
- 下り
- 1,285m
コースタイム
天候 | 晴れのち時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
JR中央線大月駅下り始発で初狩駅へ。 下山後は中央線で笹子駅から大月駅へ戻る |
コース状況/ 危険箇所等 |
鶴ヶ鳥屋山山頂への登りで一部だがかなりの急坂がある。 ここは今年3月に滑落死亡事故が起きており、下りに使う場合、特に雨後や濡れているときは注意したい。 |
写真
感想
25日に三ツ峠から清八山を歩いた後、4泊する山梨県笛吹市の『楽せりな』にチェックイン。
26日は初狩駅から鶴ヶ鳥屋山〜本社ヶ丸を経て笹子駅までをつなぐ計画。
初狩、笹子ともに車を止める適当な場所がないので、大月駅近くの山梨中央銀行大月支店の駐車場に車を止めて大月発下り始発で初狩駅へ向かうことにする。
始発に合わせるために、いつもよりもやや遅めの3時に起床、4時に宿を出て国道20号で大月駅へ向かう。
大月駅周辺にはコインパークをはじめ多くの駐車場があるが、登山で使う際にはいつもこの駐車場に止めている。
料金は1日900円と高いが屋根がついてる上に、銀行の駐車場ということで安心して止めることができる。
5時53分発甲府行きに乗り込むが、入線した時はガラガラだった車内は、接続する東京発の臨時特快が着くとリュック姿のハイカーであっという間に座席はいっぱいになってしまった。さすがゴールデンウィーク。
でも初狩駅で降りたのは我が家だけ。皆さん大菩薩狙い??
実は初狩から鶴ヶ鳥屋山を経て本社ヶ丸までは20年前に一度歩いたことがある。その時は本社ヶ丸から清八山を越え三ツ峠まで歩いて四季楽園に泊まった。
わずかに残る当時の記憶を思い出しながら車道を歩く。
駅から40分弱で近ヶ坂橋に到着。この橋の少し先の右手に鶴ヶ鳥屋山を示す標識があり、それに従い林道に入る。
林道を10分ほど歩くと再び鶴ヶ鳥屋山を示す標識があり、ここからいよいよ登山道となる。
沢を渡り暗い植林帯をスイッチバックするように登ると尾根筋に出る。のっけから厳しい登りだ。
尾根筋をジグザグを切りながら登るが、登るにつれ左手に赤松、右手に杉の植林となる。
さらに登ると明るい照葉樹林となるがちょうどツツジが見ごろで苦しい登りを和ませてくれる。
涸沢橋からの道を合わせ一登りで林道に出る。
そういえば初めてここを歩いた時は、ちょうどこの道ができたばかりで、法面で切断された登山道から林道に下りるのに難渋したことを思い出す。
林道から先も急登が続くが、特に中段に『激登り』があり手足総動員となる。
3月に滑落死亡事故があった場所で、雨後や積雪時はここは下りには使いたくない。
ようやく登りが緩やかになるとあっけなく山頂に飛び出す。
南側が開け富士山が見えるが、山頂には雲がかかりすっきりしない。
鶴ヶ鳥屋山から先は細かい登降を繰り返しながら西へ進む。
インクラインの残骸が残る宝越で笹子から登ってくる道を合わせるが、ここでこの日初めてハイカーと遭遇。若いお兄ちゃんで笹子から登り、角研山をピストンしてこれから鶴ヶ鳥屋山に向かうとのこと。挨拶を交わすや否や鶴ヶ鳥屋山へ駈け出して行った。
岩場を一登りで角研山、ここでも笹子からの道を合わせるが樹林に囲まれ展望はない。
さらに15分ほどで送電線の鉄塔下に着く。鉄塔周辺は芝生になっていて休むにはもってこいだが、高圧線の下は何とも落ち着かず小休止にとどめて先に進む。
この先ニリンソウが至る所に姿を出しているがあるが葉っぱだけで花はまだ早い。
鉄塔から登ることさらに1時間弱で本社ヶ丸山頂に到着。
山頂は狭い露岩帯で360度の展望だが、前日同様昼前から雲が湧きだし富士山も頭を隠している。
ここで大休止にするかどうか迷ったが結局写真を撮っただけですぐに清八峠へと下る。
本社ヶ丸から清八峠までは痩せ尾根と岩場が続くが慎重に進めば全く問題ないレベル。
岩場の途中で外人さん二人組とすれ違った。
『お国はどちら?』とお聞きすると女性はアメリカ、男性はオランダとのことで、お二人ともとても流暢な日本語を話されしばし歓談。
ヤマレコメンバーではないが、登山の参考に見ているとのことで私のIDを伝えて一緒に写真を撮ってお別れ。
このレコ見つけてくれるかな??
清八峠まで下りここで昨日の線とつながる。
これで上野原から節刀ヶ岳までが一本で結ばれた。
清八峠からは単調なカラマツの植林帯をひたすら下り、最後に伐採地に飛び出しストすぐに登山口。
少し遅めだがここで昼食休憩。
ここからはながーいながーい車道歩き。変電所を過ぎ1時間弱でようやく国道20号へ。
さらに国道を30分歩いてようやく笹子駅。
15時3分の大月行きは乗客の7割くらいが山登り。話を聞くとやはり大菩薩が多いみたい。
大月で接続する東京行き臨時特快への乗り換えにダッシュする皆さんをしり目にのんびり改札を出て車を置いた山梨中銀駐車場へ無事帰還。
初狩駅からの車道歩き序盤では、相変わらず腰の具合がよくなかったが、車道歩きがいいウォーミングアップになったのか、山中では終始腰痛に悩まされることはなかった。
鶴ヶ鳥屋間への登りは急登の連続だが、随所に咲き誇るツツジが気分を和らげてくれさほど苦しさを感じることはなかった。
稜線の痩せ尾根や岩場も危険というほどではなく、むしろ楽しく長い車道歩きを割り引いても非常に充足感のあるコースだった。
半袖隊長から笹子から登るか?初狩から登るか??という相談を受けていたが、鶴ヶ鳥屋山への激登りをあまり下りに使いたくないことや、笹子側からの北面のカラマツ林の単調な登りよりも、初狩からの東面の明るい照葉樹の登りの方が楽しい道中になるのではないか??
車道歩きは笹子側の方がはるかに長く、登山前に長く歩くか?下山後に長く歩くか?これは好き嫌いの問題になると思うが、実際に歩いてみて、このコースは初狩から登って正解だったと断言できる。
国道20号で笹子トンネルを越え、コンビニで晩御飯を調達して宿に戻る。
すぐに風呂で汗を流し、18時半から太川陽介と蛭子さんのバス旅を見ていたが気がついたらそのまま寝てしまった。
翌26日は途切れている節刀ヶ岳と鍵掛峠の線をつなぐため、西湖畔の根場から鬼ヶ岳に登り節刀ヶ岳まで往復したのち鍵掛峠から根場に下る予定。
余力があれば王岳まで足を延ばしてもいいが、それは登ってから決めることにする。
4月累計
合計距離: 80.35km
累積標高(上り):6089m
累積標高(下り): 5934m
match1128さん
cafemikitaさん こんにちは
鶴ヶ鳥屋からの 、富嶽12景にはなっていませんが、良いですね。
1月に雪の中を登り、苦労したことを思い出しました。
また3月の事故を知ったときは、私も一歩間違えば大変なことになっていたと思いました。
でも、また行きたい です。
hamburg
渋描き隊長、コメントありがとうございます。
鶴ヶ鳥屋山の登りは積雪時には歩きたくないです。
3月の事故もアイスバーンで滑落したようですしね。
この日は朝から雲が湧き、午後は一時にわか雨も?という予報だったので、富士山はあまり期待していませんでした。
事実富士さんの山頂が見えたのは鶴ヶ鳥屋山だけ、本社ヶ丸についたころには雲の中でした。
鶴ヶ鳥屋山も本社ヶ丸も駅からのアプローチが長いので人は少なめですが、静かな山歩きを楽しみたい人にはうってつけですね。
match1128さん、cafemikitaさん、こちらにもおじゃましちゃいます。
角研山〜清八山まで1時間遅れくらいで追っかけやってたみたいです。
同じ日なので1時間違いですが、自分の写真を見てるように思い出しました。
初狩から鶴ヶ鳥屋山経由で歩かれてたとは、それも4連登りで、すばらしいです。
3月の事故のせいか、笹子駅前では警察隊が安全登山のビラを配ったり、笛や銀マットも「重いですが」といいながら配ってたので思わずもらってしまいました。富嶽十二景など力を入れてる大月市としてはイメージアップもあったのかな、なぞと勝手に思っていました。
話がそれましたが、GW前半はこの山域をあちこちから攻められ凄いです。
またレコにおじゃまさせてください。
笹子駅前はにぎにぎしかったようですが、初狩は静寂そのものでした。笑
実はShuMaeさんの笹子駅前の写真に写ってる団体さんの片方、滝子山ではなく変電所から清八峠に登られた19人のグループです。
ちょうど本社ヶ丸から下ってきた我が家と清八峠で鉢合わせ、20分ほどおしゃべりさせていただきました。
笹子・初狩のいずれから登ろうとも、距離は約20km、標高差は約15百mですから、ロングの部類に入りますね。
matchさんのお勧めポイントに加え、拙者の場合は、「笹一」が決め手でしょうか?
問題は・・・「笹一」から駅に戻る際の足の運びかなぁ
隊長
笹子駅前の国道は歩道が狭いので笹一からの戻りにふらふらと…なんてことになるとやばいですねー
いっそ景気付けに笹一で一杯やってから清八峠に向かうとか??
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する