鎌ヶ岳から入道ヶ岳へ(鈴鹿山系)
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- GPS
- 07:07
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,125m
- 下り
- 2,124m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:07
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
鈴鹿セブンを踏破したいと思うものの、なかなか向かえなかった鎌ヶ岳にいよいよチャレンジに向かいました。とはいえなんか体調がすぐれず、宮妻峡からカズラ滝ルートにちょっと短縮して行こうかと悩む。しかしその時、「一気にセブンマウンテンを踏破する人もいるのに何を日和っとる!」という声が聞こえた気がして、当初予定通り雲母峰を経由するルートで行くことにしました。
ちょっと早めに出発し、駐車場に到着。準備中にもう一台到着され、私がもたもたしている間に先に出発されていきました。わし、準備遅いわ(^^;)。それでも7時半過ぎには出発。まずはロードからのスタートです。
ほどなく登山道に分岐。ここから九十九折りの急登が続きます。急登だけど九十九になっているのはありがたい。これ、冬は直登になるのかな。この直登はたまらんやろうな。なんて考えながら登りを詰めていきます。スギ林の中を歩くのでどれぐらい登っているのかわからないまま登り続けていると、稜線らしいところに出たところで下界の景色が。おお、きれい!目の前にゴルフ場、その先にコンビナート、さらにその先に伊勢湾(?)が見えて、癒されました。天気にも恵まれて素晴らしい眺望です。さて、元気をもらったところで雲母峰に向けてまた歩き始めます。
まずは雲母2峰に到着。ここは元はパラグライダーのスタート地点かと思うような整備がされていて、めっちゃ眺望がいい!最高!ちょっとした小屋のようなものも建てられていて、中には椅子が2脚ありました。もうここでお昼にして帰ってもいいんじゃないかと思うような眺望ですが、まだ1時間も経っていない(^^;)。鎌ヶ岳も行きたいので、もちろん先に進みます。先には雲母峰がありましたが、こちらはあまり見どころはないですね。でも道はこの先一旦下りになるので、足を休めつつ歩くことができました。道もきれいです。さすが一般登山道。歩きやすいです。
P791への分岐に到着。ピークへは階段らしきものもあり、どちらに行こうか少し迷いましたが、どうもピークへのルートに横たわっている木があえて横たえられているように見えましたので、巻き道に進むことにしました。この巻き道、思ったより下るので一度ルートを外してしまいましたが、踏み跡を探しつつ進みます。再合流地点の少し前は崩れてザレていてちょっと怖い(^^;)。ロープなどはありませんので気を付けて進みます。再合流地点の看板には崩落注意の喚起がありました。雨の日はピークを通ったほうが安全かもしれないですね。
この先はまた登りになり、鈴鹿らしい岩稜が増えていきます。軍手を装着し、ところどころ四駆で登っていきます。岩稜とはいえ花崗岩のザレ岩なので、滑らないようにしなければ。思えば一般ルートなのに人が少ないな(^^;)。P791あたりからはバリエーションっぽくなって面白いルートになりました。痩せ尾根あり、ザレ場あり、岩有りで楽しめます。そのうち白ハゲ(下)という看板が現れました。
白ハゲって、なかなかインパクトのあるネーミングですね(^^)。さっき通ったザレ場のことかなと思っていると、目の前にどどんと岩場が現れました。なるほど、これが白ハゲか。お助けロープもあります。しっかりしたロープなので利用させていただき、白ハゲに取りつきました。登りきると白ハゲ(上)の看板有り。面白かった!先を歩いていると人の気配が下からするではありませんか。もしかしたら道を間違えて下ってしまっている人がいるのかと思ったら、カズラ滝ルートを歩いている人でした。合流地点まで到着したようです。
この合流地点からは人の気配が多いルートになりました。鎌尾根にでる直前に鎌が岳は右という看板が出てきたので、その通りに進みます。ちょっと右に巻きますが、ほどなく鎌尾根に合流。その先に鎌が岳山頂への最後の登りの岩稜帯が迫力満点で迎えてくれました。おお、これが鎌ヶ岳!いいですね!
岩場を登りきると山頂へ。突然多くの人が現れました。武平峠からもいっぱい登られているんでしょうね。南から登ると鳥居の前を経由して山頂看板に到着します。山頂からは正面に御在所岳、少し左を見ると雨乞岳、右に伊勢湾、左に琵琶湖と、ものすごく眺望がすばらしい!天気も良かったので最高でした。
補給を済ませると先はまだ長いので、体が冷えないうちに入道ヶ岳を目指します。しかしちょっと足を使いすぎたか、すでに筋肉にダメージが(^^;)。まあ入道ヶ岳へは下り基調なので大丈夫かな。岩場を下ると鎌尾根へ向かいます。知らなかったのですが、この尾根は鎌尾根っていうんですね。鎌ヶ岳だから鎌尾根、なるほど。しかし鎌尾根という名前にはテンションが上がります。なんか、槍ヶ岳に来たような気になりますよね(^^)。
さすがに平坦な尾根ではありませんが、登ったり下りたり巻いたりしながら鎌尾根を進んで入道ヶ岳を目指します。ふと振り返ると鎌尾根の先に鎌ヶ岳が。右横に小槍のようなピークもあり、もはや槍ヶ岳にしか見えん(^^)!ザレ場や痩せ尾根に気を付けて歩きます。鎖もあったりで、冒険心がくすぐられます。
しかしキノコ岩の登りで足つり発生。補給をし、エネルギーを体に回します。宮越山を過ぎ、なんとか水沢峠へ到着。ここからは登り返しがしばらく続きます。思ったより遠ざからない鎌ヶ岳と、近づかない入道ヶ岳に、このあたりから疲れを感じてきまました。
山は見えてからが遠いとは言いますが、やっぱりその通り(^^;)。焦ることはないのでペースを落とし、イワクラ尾根に突入していきます。ちょっと水の残量に不安が。思ったよりバテて、水の消費量が増えてしまっているようです。イワクラ尾根からは入道ヶ岳はよく見えないので、残りの距離感がわかりにくい。あとどれだけ登りがあるのか。もういい加減到着したい。足がつらない範囲の歩幅で進みますがペースが上がりません。
そしてその時は突然に。登りが終わったかと思うと空が突然開け、入道ヶ岳の山頂らしいところが見えました。この見えてからの最後の登り返しにてこずりましたが、ようやく山頂へ。1日で2座登頂、やった!正面を見ると、朝に見た雲母2峰からの景色と同じだ。ちょっと感動。振り返ると鎌ヶ岳が遠くなってました。見渡すと今日歩いたルートが一望できます。すべてがみな懐かしいような。もう登りはないので最後の補給をすると、最後の下山に向かいます。ちなみに井戸谷ルートは工事中で、現在は利用できなくなっているようです。椿大神社からの方は北尾根ルートをとの看板がありましたのでご参考まで。
鎌ヶ岳では山登りに来たという人ばかりでしたが、こちらではピクニックっぽい感じの人が多いようでした。ゆっくりと山や景色を眺めて過ごされている方が多くいらっしゃいました。登山道にも番号付きの看板が立っていて、下山口が1番看板だと思うとカウントダウンをしてもらっているような気持ちで下れます。そして下山。下山口から川を渡るとキャンプ場の駐車場があり、ここに停めて登山をすることもできるようでした。
思ったより雲母独標登山口までの戻りは距離を感じましたが、さりとてただのロードです。足も回復してきて走って戻ることができました。いやあ、充実した!今日もありがとうございました。残るは藤原岳と釈迦ヶ岳。あまりコンプリートに関心はなかったのですが、ここまで来たら行きたくなりますね(^^)。これから梅雨の季節になるのでいつになるやらですが。
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