薬師ヶ岳、千頭星山、御所山
- GPS
- 07:47
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 2,209m
- 下り
- 2,212m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 7:47
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
薬師ヶ岳付近の残雪はツボ足で良い 苺平〜大馴鹿峠で1ヶ所登山道が消失していた 断絶区間は長くなく、近くの斜面を適当に下ってすぐ復帰できる |
写真
感想
最近甲斐百山を潰している。今回の山行は御所山に行こうと計画したものだ。ただ御所山に行くのであれば、青木鉱泉からピストンするのが手っ取り早い。また「甲斐百山」の書籍では、甘利山からのピストンを紹介している。往復のコースタイムはそれぞれ4時間と6時間だ。しかし、この間早川尾根の縦走をしたとき、苺平で見た「千頭星山 甘利山」の道標が気になっていた。どうせ千頭星までいくならと、大馴鹿峠を超えて苺平まで足跡を繋げ、薬師ヶ岳経由で戻る、コースタイム14時間のルートを計画した。
青木鉱泉まで行くと少し歩くので、御殿山登山口を少し過ぎた林道脇の空地に駐車。この日は大気の状態が不安定だったので、高標高帯を朝のうちに通過できるよう、反時計回りにルートをとった。
中道ルートは単調なつづら折れの道だが、適度な斜度でスイスイ進める。標高を上げるにつれて、カラマツ→ダケカンバ→コメツガ→シャクナゲとハイマツが混ざる、と植生が変化していくのがよく分かって面白い。次第に巨岩が増え、コメツガの背が低くなってくると山頂に着く。心配していた残雪は山頂付近のみであった。
薬師ヶ岳山頂からは360°の展望が素晴らしく、西には間近に残雪の白根三山、東には八ヶ岳〜奥秩父〜富士山を望むことが出来た。甲府盆地の手前には、これから向かう辻山と御所山〜千頭星の山体がどっしりと大きく構えていた。風が吹いていて寒かったが、ゆっくり休憩しておよそ半年ぶりの森林限界超えの景色を楽しんだ。
苺平までは緩やかな傾斜の大変よく歩かれている道だったが、そこから千頭星方面へはぐっと細くなる 。幅は人一人分くらいで、道標がなければ気づかずに通り過ぎてしまいそうなほどだ。静かで綺麗な森を独り占めできて素晴らしい。
急な下りの途中、標高約2250mのところで、崖崩れに飲み込まれて登山道が流出している箇所があった。それを巻く他に明瞭な踏み跡はなく、崖から少し距離をとりながら適当に下った。下りだったので斜面を俯瞰して続きの登山道を発見できたが、登りだと分かりづらいかもしれない。
数十m下で復帰し、それ以降登山道が途切れることはなかった。ただ、崖から1mくらいのところは何箇所かあったので、近い未来にはそこも流出する可能性はある。
大馴鹿峠は開けた笹原になっている。丸沢から吹き上げる風が気持ち良い。
千頭星山までの登り返しがまた一癖ある。2070m圏の岩峰を巻くのだが、そのトラバースがザレていて通過に少し気を遣った。それを越えて振り返ると、薬師ヶ岳から苺平の山体が堂々と大きく見えた。ちょうど薬師ヶ岳から見た白根三山のようであり、双葉のあたりから見た千頭星のようであり、韮崎のあたりから見た甘利山のようでもあった。鳳凰は南アルプス前衛の山と言われるが、解像度を上げると、そのさらに前衛にいくつも峰が連なっていることを実感した。
千頭星山の山頂は樹林に囲まれ、展望はない。北に少し下ると気持ちの良い笹原になり、今度は八ヶ岳と奥秩父が遮るものなく見える。やはりここもまた前衛の山なのだ。甘利山への分岐を見送り、御所山山頂に至るまで、ずっと緩やかで歩きやすい良い尾根だった。木々の間から鳳凰三山と盆地がなんとなく見える。展望がもう少しあれば、御所山ももっと人気が出ると思う。
御所山からの下りは一転、踏み跡が不明瞭になる。ピンクテープは多いが、尾根を外れてからはザレたトラバースも多く、苦労した。下りきって橋を渡り、駐車地点まで戻った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する