海谷山塊・大神堂入口バス停から頸城駒ヶ岳
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- GPS
- 06:13
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,913m
- 下り
- 1,892m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:14
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
小杉601━611富山638(はくたか552号)705糸魚川732=819大神堂入口 <かえり> シーサイドバレースキー場前1531=1619糸魚川1657━1729泊1731━1834小杉 糸魚川バス別所線令和4年度ダイヤ https://www.marukei-g.com/files/libs/3510/202203231413569996.pdf 糸魚川駅日本海口─大神堂入口・シーサイドバレースキー場前の運賃は、\670。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大神堂バス停前の案内図には登山口に駐車場とWCがあるように描かれてるけど、現地にはトイレは見当たらなかった(ハイシーズンのみ簡易トイレを設置するのかもししれないが…)。 島滝沢「いっぷく」を境に登山道の様相が一変。島滝沢「いっぷく」までは一般的な登山道、島滝沢「いっぷく」から先は地質のせいなのか滑り易く足元が不安定な道。岩壁の下を歩くので落石にも注意を要する。 頂上付近はまだ雪が多く残ってるので、ルーファイに注意。 帰りに塩の道温泉に入浴するつもりで山寺のほうに下りたけど、元の大神堂バス停まで戻ったほうが早く着いたかも…。 |
その他周辺情報 | 塩の道温泉で日帰り入浴。大人\510。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
ヘルメット
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感想
弟子(妻)が私に弟子入りしたのは2004年のことで、それまで弟子は北日本新聞旅行会主催のツアーに参加したりして山歩きを楽しんでたワケだけど、そんな弟子が「二度と登りたくない山」として名を挙げたのが、新潟県糸魚川市の海谷山塊にある頸城駒ヶ岳。頸城駒ヶ岳にはルートが複数あるけど、どのルートを歩いてトラウマになったのか、残念ながら弟子は全く憶えていないとのこと(苦笑)。私はまだ海谷山塊の山には行ったことが無いので、弟子が「二度と登りたくない山」という頸城駒ヶ岳がどーゆーところか確かめに6月4日土曜日に、西側の大神堂(だいじんどう)からの根知コースから登ってみた。
ヤマレコMAPでは根知コースの登山口から頂上まで6時間11分というとてつも無いコースタイムが設定されている。「そんなにかかるワケないだろう(失笑)」と高をくくりたくなるけど、ホントにそれくらい時間がかかったら日帰り出来なくなるので、糸魚川駅からの別所線のバスの始発である7:32発の便(ちなみに、日祝運休)に間に合うように、JR糸魚川駅に移動。普通列車の乗り継ぎだとギリギリ間に合わないので、新幹線はくたか号に乗って糸魚川に来た!
別所線のバスに乗ったのは、私ともう1人。その乗客も姫川団地入口で早々に降車してしまったため、乗客は私ひとりのみ。8:19に大神堂入口バス停に到着したので、私もバスを降りる。バス停の前には地元山岳会が設置した登山案内図が掲げられている。標識には「駒ヶ岳まで3時間」とあるけど、6時間11分じゃなかったっけ?(苦笑)
バス停からまず橋で根知川を渡る。カーヴ状の車道をひと段登ると大神堂集落。集落内を「駒ヶ岳登山道」の標識を見逃さないように移動し、やがて林道に入る。看板によると除草作業中とのことだけど、その気配は感じない。山寺方面からの林道とクロスすると登山口はもうすぐで、9:06に登山口に到着。ここまでジョギングシューズ履きだったけど登山口に履き替え、さらに落石対策で2020年9月の西穂独標(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2589095.html)以来放置してたヘルメットを被る。この登山口には「山頂まで180分」の標識がある。ちなみに、ヤマレコMAPではココから頂上まで6時間11分だ。このコース、難路と聞いてたけど、最初のうちはフツウの登山道。すぐに駒清水が出てきたけど、休憩には早過ぎ(苦笑)のため、先を急ぐ。ひと登りで尾根上に乗り、尾根上の道を往く。「能登見台」の標識があったけど、雲が多く能登までみるのは無理だった(苦笑)。山のなかを歩いててず〜〜〜っとバイクの音が響いてた。いつまで経っても止まないので、除草作業の音かと思ったけど、シーサイドバレースキー場で催されてるバイクイヴェント(Fun Ride Festival 2022)の音のよう(苦笑)。やがて、沢音が聴こえるようになり、島滝沢「いっぷく」の標識に到着。登山口からちょうど1時間での到着。標識も「山頂まで120分」なので矛盾が無い(苦笑)。島滝沢の流れは豊富だけど、沢に降りるのは面倒なので採水はせず、持参してきた炭酸飲料飲んで、カツ丼弁当喰った(苦笑)。
島滝沢「いっぷく」を過ぎると道の様相が変わる。いきなり岩壁が現れ、その岩壁の下の心許ない幅の道を行く。雑草の雨露が容赦なくズボンを濡らしてく…。その区間が終わったら、今度は片洞門が登場。黒部の日電歩道や水平歩道みたいに岩壁をくり抜いた「コの字」状の通路を往く。黒部と違うのは、人工物では無く、天然物だということ…。岩がモロく、自然にえぐれてこうなったようだけど、ココ歩いてる時に大地震来たら落盤でお陀仏じゃね? こんなとこ逸早く脱出しなきゃ!と思うけど、地面もモロくて不安定でなかなか前に進まない。手助けになるように「労山バンド」が設置されてるけど、極力これに頼らないようにしながら片洞門区間を脱出。仕上げに鉄ハシゴを登って沢(糸ノ滝?)を渡ると、一般的な登山道(苦笑)になった。しかし、標高が上がったため今度は残雪が現れ始め、頂上付近はかなり広範囲に雪が残ってた。ルートを見失ったけど登りなので頂上を目指して登ってくうちに登山道に復帰。海谷コースと合流するとすぐに頸城駒ヶ岳の頂上に到着。時刻は11:30で、大神堂入口バス停から休憩込みで3時間10分で到着。頂上には海谷コースから来たという2人組が休憩中。雲が多くて展望はほぼ無し。海がみえた方角もあったけど、これもやがて雲に隠れた。ます寿司喰ってから、11:50より下山開始。
下りは往路を戻る。もし、別所線のバスが通る上野バス停の位置を最初から知ってたら海谷コースを使うプランを考えただろうけど、帰りは山寺に下りて塩の道温泉に立ち寄ることにしてたから今さら変えられない。上りでは雪で一旦道を見失ったけど、下りでそれをやると致命的なので慎重にピンクリボンを探してコースを外れないように苦心し、雪区間を脱出。あとは慎重に島滝沢「いっぷく」まで戻る。例の片洞門区間を下る時に、天井部分に手をついたら、その部分がポロポロ落ちてきた…。この区間はホント、ヤヴァイです…(汗)。通過中に崩れないことを祈るのみ…。あと、岩壁直下の草むら地帯は設置されてるザイルを使いながら慎重に下った。ここは足がかりになるようなモノが少なく滑り易い。島滝沢「いっぷく」まで戻った時、生還を確信できた(苦笑)。あとは登山口まで戻るだけ。登山口でようやくヘルメットを外し、登山靴からジョギングシューズに履き替えた。
登山口から林道交叉点まで下りて、山寺のほうに下りる。途中林道をショートカットする道に入って山寺集落まで近道しよう…と地形図みながらテキトーに下ったら、廃道だった(苦笑)。クルマは無理でもハイカーなら歩けないことはなく、山寺集落の山王社の前に出た。あとは、一般道をシーサイドバレースキー場の塩の道温泉まで歩くだけだけど、バイクイヴェント開催中のためか、クルマがやたらと駐まってた。塩の道温泉には14:32に到着。バスの到着まで1時間近くあるので入浴したけど、意外に気温が低く、風呂の後が肌寒かった(苦笑)。
山寺に下りた方が塩の道温泉に近いと思って山寺に下りたけど、シーサイドバレースキー場バス停と大神堂入口バス停は隣り合わせで、歩いても大した距離じゃない。大神堂入口に下りた方が早く塩の道温泉に着いてたかもしれない。
弟子が「二度と登りたくない山」として挙げるほど酷い思いをすることはなかったけど、片洞門区間(バンド)は…(苦笑)。あんな奇景、ほかの山でみたことないし、一筋縄で行かない山であることは確かだ(苦笑)。
ちなみに、帰りの別所線のバスは、乗客は最後まで私ひとりのみ(苦笑)。もっと公共交通機関に乗って、地域の足を守ろう!
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