呉枯ノ峰(一等三角点のある里山)
- GPS
- 06:27
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 740m
- 下り
- 725m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 6:18
天候 | くもり後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 また迷うようなところもありません。強いていえば、最初の登山口の取り付きでしょうか。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、北近江の湯です。JR木ノ本駅から車で5分です。 |
写真
感想
湖北の木之本にある里山・呉枯ノ峰(くれこのみね・532m)には一等三角点が設置してある。以前から気になっていたが、低山であるだけになかなか足が向かなかった。しかし、この梅雨の合間に出かけてみることにした。
JR木ノ本駅に車を駐め、地蔵縁日で有名な浄信寺の横を通って、木之本小学校、伊香高校のグランドを横手に進むと、車道の終点に登山口があった。林道がさらに進んでいるが、登山道の入口はわかりにくく、突き当たりに取り付くことになる。しかし、すぐに堀状の山道となり、つづら折れになっていて、急登を和らげてくれる。しばらく行くと、稜線に出合い緩やかに登っていく。やがて右手に見落として通過してしまいそうな四等三角点(点名:千田393.6m)があった。曇ってはいたもものの、風は全くなく高湿度のため、汗が流れ出てくる。こんな日は水分補給を怠らないことだ。
登山道は稜線沿いに緩やかに登っており、やがてP482の分岐にやってきた。登山道は巻き道になっているが、標高点を確認しに行くと、標柱に「三ツ頭」と書かれていた。それから植林帯や自然林の中を登っていくと、呉枯ノ峰山頂に着いた。残念ながら樹林の中で眺望はなかったが、広くなった場所で一等三角点を囲んで、丸太のベンチが設けてあった。さすがに一等三角点は一目見ても大きい(1辺18僉法ここで暫し水分補給のための休憩を入れることにした。
呉枯ノ峰山頂からは北に向かって縦走路が延びている。少し下ったところに田上山分岐点があったが、これを見送ると気持ちのよい稜線縦走となる。今の季節は新緑がきれいだ。やがてベンチのある展望地にやってきた。ここからは、賤ヶ岳から山本山までの稜線とびわ湖が一望できる。今日のコースでは唯一といってよい眺望地である。ここからは、〆筝に下る登山道、∪峪匯魁淵Ε奪妊パル余呉)に向かう道、菅山寺に下る道の3つに分岐する。
案内板を見ると、菅山寺は周回できるようなので、まずは、朱雀池、近江天満宮の方向に下る。鬱蒼としたブナの森を通って下っていくと、左手に池が見える。下りきったところに崩壊しつつある建物があったが、これが近江天満宮だ。シートが掛けられているが、見るほどに崩壊が進んでいるのがわかる。朱雀池の周囲を回り込みように歩くと正面にやってくる。大きなレンズをつけたカメラをもった3人連れがいた。バードウオッチングだ。このあたりは野鳥も多いらしい。ふと池に目をやると大きな錦鯉が悠然と泳いでいた。さらに足を進め、石段を登ると菅山寺の本堂に着いた。菅山寺は菅原道真ゆかりの寺とされている。道真は、余呉湖辺の川並村に生まれ、6歳から11歳まで菅山寺で勉学し、その後寺院の復興に寄与したと言われている。もともと龍頭山大箕寺(だいきじ)と呼ばれていたが、菅公の字をもらい、大箕山菅山寺と改められたそうだ。本堂と鐘楼(鐘は外されている)があったが、崩壊が激しく、ロープが張られて近づかないように注意書きがあった。本堂の横には、樹高30m、幹周10mというアカガシの巨木があった。さらに進むと山門があり、山門の両側に菅公お手植えの樹齢1000年というケヤキの巨木があった。小さな山門の両脇に聳える巨樹は何とも絵になる風景であった。ただ、向かって右側のケヤキは枯れて途中から折れてしまっているのが残念である。
山門から登って行く山道があり、これを辿ると先ほどの展望ベンチのある分岐に戻ってきた。せっかくなので、ここから少し北にある三角点を訪ねてみることにした。方向はウッディパル余呉に向かう。P459を過ぎると鉄塔があり、その先に駐車場があり、数台駐まっていた。赤子山スキー場から上がってくる車道の終点となっているようである。ここにも菅山寺周辺の案内板があった。中部北陸自然歩道と掲示されている道を進むと、また車道に出てきたが、それを横切って進む。車道と並行して山道を進み、GPSで三角点の位置を確認すると、小さな頂にそれはあった。大箕山と書かれた山名プレートが2、3枚あった。疎林の中にあり眺望はなかったけれど、やぶこぎはしなくて済んだ。
帰りは、直ぐ傍に通じている車道に下りて駐車場まで歩き、鉄塔のところから西方向を見ると余呉湖と大平良山(458.1m)が見えた。さらに来た道を分岐点の展望ベンチに戻り、歩いてきた登山道を呉枯ノ峰に向って歩くが、山頂手前の分岐から田上山へ向かう。堀状になっている登山道をどんどんと下っていき、巻き道分岐から少し上ると平坦な道となり、その先に田上山砦跡あった。羽柴秀吉と柴田勝家が覇権を争った賤ヶ岳の戦い(1583年)で、秀吉の弟の秀長が田上城に陣を構えた。秀吉もこの城に軍議に来ているそうだ。この城砦は、南北500m、東西250mに及んでいる。本丸に相当する主郭でランチタイムにした。その後、意冨布良(おほふら)神社へと下り、北国街道に出て、木ノ本駅に戻った。
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