埼玉県最高峰・三宝山 （毛木平から十文字峠周回）

2022年07月03日(日) [日帰り]

• GPS: 08:38
• 距離: 16.1km
• 登り: 1,369m
• 下り: 1,360m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:08
• 休憩: 1:28
• 合計: 8:36

距離 16.1km 登り 1,369m 下り 1,373m

5:26 毛木場駐車場
5:54 大山衹神社
6:11 慰霊碑
6:59 なめ滝
8:07 8:16 千曲川・信濃川水源地標
8:34 2353m地点
8:57 9:18 甲武信ヶ岳
9:49 9:56 三宝岩
9:58 10:10 三宝山
10:40 10:42 尻岩
11:02 武信白岩山（南峰）
11:17 武信白岩山
11:54 12:01 大山
12:25 12:54 十文字小屋
12:54 12:55 十文字峠
13:41 水場
13:47 五里観音
14:02 毛木場駐車場
14:02 ゴール地点

天候

午前　曇り時々晴れ
午後　曇りのち雨
気温17℃〜20℃前後
風が無いと蒸し暑い

台風の影響で全国的に大気が乱れた。
午前も午後も度々小雨がパラつき、武信白岩岳あたりからは雷もゴロゴロ鳴っていた。

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

毛木平駐車場を利用。50台ほど駐車可。トイレあり

コース状況／危険箇所等

・毛木平から甲武信ヶ岳
「千曲川・信濃川水源地標」までは傾斜も緩いがコースは非常に長く2時間半を要する。沢沿いを進むので涼しく苔むした遊歩道は気持ち良い。
水源地標から約30分の急登を越えると奥秩父主脈へ合流する。
更にそこから30分で甲武信ヶ岳、最後はガレ場を登る事になる。
合計3時間半の道のり

・甲武信ヶ岳から十文字峠
甲武信ヶ岳から北へ進む尾根は埼玉長野の国境尾根で、隣の三宝山は埼玉県最高峰となる。
三宝山山頂は眺望は無いが手前の三宝岩は甲武信ヶ岳方面の眺めが良い。
三宝岩より北は武信白岩山や大山など岩陵のピークが度々顔を出す。アップダウンが多く疲弊しがち。
十文字峠手前の大山からの降りでは長めの鎖場がある。
岩陵のピークは眺めが良い場所が多いが、他は大体樹林下で眺望無し。

・十文字峠から毛木平駐車場
特筆すべき難所は無いが以外に標高差はあり疲れ切った両膝には応える長さ。
一箇所渡渉があるが、増水していなければ普通に渡れる。

その他周辺情報

・八ヶ岳いずみ荘　…前日の宿。エアコンが無いが標高1,100m以上の立地の為か非常に涼しい。パノラマの湯に入り放題。

・十文字小屋…長く厳しい国境尾根の憩いの場。有人小屋で綺麗なトイレもある。飲料など補給し休憩しよう。

・ヘルシーパークかわかみ…入浴　村外大人500円。露天風呂は無い

写真

7/3 4:20

朝5時には満車になるという毛木平駐車場からのスタートな為、前日北杜市に宿を取り4時起床、4時20分に出発した。

7/3 5:25

50分ほどで駐車場に到着。
毛木平駐車場に駐まっていたのは25台ほどでまだまだ空きがあった。
土日とも天気が良く無い予報だからあまり登山者来なかったのか？

トイレを済まし出発する。

7/3 5:29

5時半前に登山開始
力強いnameless7c（右）に比べ力無い私（kukaminn）（左）

曇り空で結構涼しいのが救いか。
連日35℃を越えていた先週だが、今日は気温17℃。
予想以上の涼しさだ。

7/3 5:57

暫く車両も通れそうな林道が続いたが段々道は細くなってきた。

maruta27と自分は2018年に同じ道を甲武信ヶ岳までピストンしているが、nameless7cは初のルートだ。

7/3 6:00

前日あまり良く眠れなかったせいなのか…身体に力が入らない。
予報では朝6時くらいから晴れ予報なのだが晴れる気配無し。やる気出ないぜ〜
maruta27もやる気が出ないらしい

m）前にピストンしたルートだしな。

7/3 6:00

途中あった洞穴（浅い）
いざという時はここでビバークか！？

7/3 6:06

沢沿いを進む
一度激しく荒れた後整備され直した感がある場所が多いな。

nameless7cの前日食べた山賊焼きのニンニク臭が強烈な放屁を直でくらい悶絶する自分とmaruta27

7/3 6:10

遭難碑。
昭和初期に山津波で林業従事者に多大な被害が出たという

7/3 6:16

開始から45分、自分もmaruta27も身体に力が入らない一方元気いっぱいのnameless7c。

2人は次第に遅れ、nameless7cの姿をこの後見失う。
次に彼を見るのは甲武信ヶ岳山頂直下までお預けとなる。

m）今週はナイトハイクなら元気だったかも。

7/3 6:31

水源地標までの遊歩道だけありなかなか整備されている

7/3 6:49

晴れていればもっと苔の美しい眺めを楽しめたのになあ

7/3 7:01

ナメ滝到着。
ヤマレコマップの地点ポイントより結構ズレてる。

7/3 7:01

かつて残雪期に歩いた時はここら辺は凍結してツルツルのガチガチだった記憶

7/3 7:02

美しいが景色を楽しむ余裕が無い

7/3 7:03

登山開始から1時間半、千曲川源流まであと◯◯kmの標識が姿を現し始めた。
しかしまだ2キロあるのか〜

7/3 7:13

せせらぎの中を歩く

7/3 7:25

7時半を前にして太陽が度々姿を現しかける…が、出ない！
まあ天気は良くなってきてるかな

7/3 7:31

あんな橋前に来た時あったっけ？とmaruta27。
いや〜覚えてないな

7/3 7:32

補修してあるし前からありそうな橋だな（前回は雪の下だった？）

7/3 7:36

あと0.9km〜

m）なぜ半端、1kmのところに看板立てればいいのに

7/3 7:40

前回もここら辺はヘロヘロになってたなあ

7/3 7:56

あと0.35km…

m）わかりずらっ！500mのところでいいやん

7/3 8:02

源流より流れる水音を聞きながら先へ

4/8 12:22

2018年4月の同じ場所の写真
沢は全て雪の下だった

7/3 8:07

登山開始から2時間40分、ようやく着きました。
千曲川・信濃川水源地標。
先に行ったnameless7cとここで会えるかと思っていたのだが、居ないなあ…
ここまで会えないとは甲武信ヶ岳山頂まで行かないと追いつけなさそうだ

4/8 12:22

2018年4月は水源は雪で見れなかった

7/3 8:09

水源に設置してあったコップで水を飲んでみたmaruta27だが、色々混じっていて飲めなかった様だ。

7/3 8:13

水源地で遂に青空が姿を現した！ヒャッホウ

7/3 8:15

コメツガの森に陽が射し始める…

7/3 8:15

こういうのを求めてだんだよ！光射す苔の森…

m）毎度のことながらやる気の尺度が分かりやすい

7/3 8:18

水源から先は急登！
やっと普通の登山道っぽくなって来たな

7/3 8:27

太陽出てくると力が出てくる。
ヘロヘロ＆急登だけど何とか登れるぜ

m）メガソーラー男の本領発揮やな

7/3 8:34

30分かからず奥秩父主脈に合流。
ここまでくる間にまた曇ってしまったな。
後30分で甲武信ヶ岳山頂だから頑張ろう

7/3 8:36

いつもならどんなにヘロヘロでも2時間も歩けば身体に力湧いてくるんだけど、今日はさっぱりだな。
maruta27も元気ないまま。
まあ彼は前日夜勤だったのが影響してるらしいが。

7/3 8:42

木々の隙間から富士山が！

7/3 8:42

今日の天気の悪さで富士山見られるとは思わなかったな。
ラッキー！

7/3 8:44

ガレ場から甲武信ヶ岳山頂が見えた。

7/3 8:45

山頂直下に見覚えあるウェアの人影が！

nameless7c、足速いな〜

7/3 8:45

木賊山から続く鶏冠尾根、黒金山と富士山！

7/3 8:45

甲武信ヶ岳と私

7/3 8:45

山頂直下のnameless7cが撮った私の姿

7/3 8:49

山頂まで最後の急登

7/3 8:53

木々が切れガレ場が出現。
これを登り切れば山頂だ。

7/3 8:56

甲武信ヶ岳山頂から見た御座山、男山、八ヶ岳

7/3 8:56

甲武信ヶ岳山頂からみた奥秩父主脈
国師ヶ岳や金峰山は見れず

7/3 8:56

甲武信ヶ岳山頂到着！
やっとnameless7cに追い付けた。

山頂はなかなかの混み具合。
登山者もパラパラとやって来る。

7/3 9:02

山頂での僅かな間に富士山は姿を隠してしまった…

7/3 9:02

2018年にこんな写真撮らなかった？とポーズを取るmaruta27

m）フジサンの構え

4/8 13:35

角度や場所は微妙に違うが大体に似た感じだなw

m）キンポウサンの構え

7/3 9:10

ここから動きたくないとまったりしてるnameless7c。
まだ9時だが休憩しようとオニギリを齧り始めたら雨が…
コーヒー挽くのは諦めよう

7/3 9:20

山頂が空いて来たので出発前に記念撮影

7/3 9:23

三宝山目指して出発。
ここから先は未知の道。
甲武信ヶ岳から九十九折の急下降の後樹林下の道へ

7/3 9:23

あまり人が歩いていないだろうと思っていた甲武信ヶ岳北側の道だが、すぐにソロ男性とすれ違った。
結構歩いている人居るのかな？

7/3 9:25

甲武信小屋への巻道分岐

7/3 9:37

甲武信ヶ岳で休憩したがあまり回復していない自分。
一方maruta27は元気出てきたみたい？

7/3 9:41

三宝山への登り
あまり急では無いはずだが全然身体が動かないな。
2人に追い付けない

7/3 9:43

度々小雨がパラつくが本降りにはならなそう。
しかし予報では午後にかけ下り坂だし先を急ぎたいな

7/3 9:47

道から外れ三宝岩へ
山頂は眺望無いらしいからここでビューを楽しんでおく

7/3 9:48

甲武信ヶ岳、こちらから見ると結構とんがってるんだな　

7/3 9:49

雲が増えてきてるな

あれ何のポーズ？

m）千葉のポーズじゃない
n)甲武信を指してたんじゃなかったかな

7/3 9:51

三宝岩上のmaruta27

7/3 9:52

出発が早かったので気分的にも余裕がある。
破風山をバックに。

7/3 9:53

この三宝岩以降暫く眺望無いんだよな

m）埼玉最高！！（4年ぶり）

7/3 9:56

三宝岩への分岐は分かりにくい。
一応ここが分岐点の一つだ。
（登山道から左に折れる）

7/3 9:57

三宝山到着。
何と休憩中の3人組が居た。
更に後から2人来たし、想像してたのと違うな…
（誰もいない鬱蒼とした山頂を想像してた）

7/3 9:58

三宝山　標高2,483m
甲武信ヶ岳より高いんだな。
埼玉県出身の自分とmaruta27にとり埼玉県最高峰である三宝山に来るのが今回の一番の目的だった。
感慨深い

7/3 9:58

三宝山は一等三角点だった。
maruta27が用意してきた埼玉銘菓十万石饅頭を食しノルマ（？）達成。
先も長いので出発する。

m）風が語りかけます、うまいうますぎる！

7/3 10:03

十万石饅頭
うまいうますぎる、というが割と普通
風が語りかけてこないのは千葉県民だからだろう（n

7/3 10:14

三宝山から暫くはこんな感じの道が続いた。
悪く言えば単調でmaruta27は飽きてしまい辛かったという

7/3 10:20

やっぱり元気なnameless7c
他の2人は置いていかれ気味

7/3 10:33

倒木上に忘れ物…

7/3 10:37

巨木の間を抜けていく

7/3 10:40

尻岩到着！
ここまで心理的に長かった…実際は三宝山から30分くらいだったが…

巨大な尻岩で尻ポーズのmaruta27

7/3 10:42

尻岩までずっと降りだったが、次なるピーク武信白岩山までの登り開始。
また遅れ始める私…

7/3 10:53

急登に差し掛かるあたりで雨が強くなり始めた。
岩場の武信白岩山を前に恐れていた展開だ…

雨具の上とザックカバーを取り付ける。
その後女性2人組とすれ違った。
今日山中ですれ違った最後の2人かな？

7/3 10:54

段々巨岩奇岩が増えて来る

7/3 10:56

2人の姿を見失い暫く進んでいると登山道の右上の岩場を歩くmaruta27発見。
ピークを探して引き返して来たらしい

7/3 11:03

石楠花の藪の中に武信白岩山南峰　標高2,288m
特に標識はない

7/3 11:05

南峰を過ぎた場所にある案内標識。
ここに武信白岩山の標識がかかっていた

7/3 11:09

南峰を過ぎると岩場が立ち塞がる。
武信白岩山中央峰とも言うべきピークだ。

7/3 11:09

登山道は中央峰は巻かずに直進する様だ

7/3 11:10

ハシゴで岩の上へ

7/3 11:11

すっかり雲が多くなったな

m）雷もゴロゴロ鳴ってたな

7/3 11:11

晴れてれば眺め良さそうなのに

7/3 11:11

岩場から振り返ると武信白岩山南峰と三宝山

7/3 11:13

奥秩父主脈の稜線

7/3 11:13

中央峰から武信白岩山北峰が見えた！
立ち入り禁止じゃなかったとしても、あれは登るの無理だよなぁ

7/3 11:14

中央峰からの下りの鎖

7/3 11:15

眼前に立ち塞がる巨岩！

7/3 11:16

武信白岩山北峰のラスボス感

7/3 11:18

×のペイントとロープで北峰への道は塞がれていた。
かつては登れたらしいが、風化した脆い岩が危険なので今は立ち入り禁止らしい

7/3 11:19

やる気の無かったmaruta27も武信白岩山の岩場でテンションが少し上がったみたい

m）ヒャッハー成分が多くなってきたからな

7/3 11:19

次は大山だ。
読みはおおやまで良いのだろうか

7/3 11:30

崖のすぐ際を歩く登山道

7/3 11:29

埼玉県秩父市側の眺め

7/3 11:33

名無しの岩峰を巻く

7/3 11:36

岩峰を過ぎると樹林、暫く進んでまた岩峰と繰り返す登山道だな

m）変化に富んでて楽しくなってきた

7/3 11:38

小さなコブも結構ある

7/3 11:39

快調にとばしていたnameless7cだが、ここに来て膝に痛みが走り遅れ始めた

7/3 11:40

前方に見える岩峰は次なる大山だろうか

7/3 11:43

林の向こうにまた岩山が聳えている

7/3 11:48

大山手前で急登を行く

7/3 11:49

お、標識だ。
右にいくのが正解だが、左から前を行くmaruta27の呼び声が

7/3 11:52

左に折れると眺望ゾーン
川上村方面

7/3 11:54

取って返して大山山頂方面へ

7/3 11:54

大山山頂から見た三宝山、武信白岩山

7/3 11:55

大山山頂標識

7/3 11:55

小雨は降り続けている。
眼下に見える高原野菜はいつまで収穫期間なのかな

7/3 11:57

大山からの下りは即鎖場だ。

7/3 11:57

鎖は4箇所連続する

7/3 12:02

なかなか迫力ある鎖場よな
難易度は高く無いけど

7/3 12:04

後は消化試合だろうと油断して進む。
雨は全然弱まらず

7/3 12:08

十文字峠へ降る前にnameless7cを少し待つ

7/3 12:23

白泰山もいつか行ってみたいな

7/3 12:24

十文字小屋見えた

7/3 12:26

トイレを借りている間にnameless7cも合流。
maruta27と小屋内で雨宿り。
自分は外でオニギリを齧る

7/3 12:34

m）きのこうどん（700円）頂きました

7/3 12:55

十文字峠からいよいよ下山。
ここから先は6月に歩いた既知の道

7/3 13:03

木々の隙間から大山が見えた

7/3 13:03

また2人に遅れをとる。
今日は本当に身体動かないな

7/3 13:12

ここからは少し急な下り
この先で膝を痛めスピードダウンしたnameless7cを追い抜いて先へ進んだ。

7/3 13:37

風も無く気温も20℃を超え暑くて暑くて雨具脱いだ！

7/3 13:42

途中二箇所ある水場

7/3 13:51

渡渉を終え平坦な道に戻って来た

7/3 13:53

この橋を渡ればゴールは近い

7/3 13:54

ここで遥か先を歩いていたmaruta27が待っていた。
12分ほど待っていたらしい。
この後毛木平駐車場で18分待ちnameless7cも合流。
温泉で汗を流し小淵沢駅で解散した。

撮影機器：

EX-ZR1100 CASIO COMPUTER CO.,LTD.

iPhone 8 Apple

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

iPhone 12 Apple

SHG05 SHARP

感想

kukaminn

かなり前から登ってみたかった三宝山。
元埼玉県人としては埼玉県最高峰に未踏などと恥ずかしくて人に言えない（？）のだが、機会が無く行けないまま数年が過ぎてしまった。

6月に三国峠から十文字峠まで歩いた事で三宝山登頂の情熱は再燃、同じく元埼玉県人のmaruta27を誘うと埼玉県人では無いが山友nameless7cも行く事になり、早出の為に宿を取り…とトントン拍子に話はまとまった。

登山前日に小淵沢駅で2人を拾い自家用車で八ヶ岳いずみ荘に宿泊、温泉でのんびりし、21時には就寝で体力は万全…！の筈だったのに碌に眠れず。
翌日は身体が重くて参った。

今回歩いた甲武信ヶ岳から北へ北へと十文字小屋へ繋がるコースは長くてアップダウンもあり体力を使うコース。
時間にして毛木平からの周回は8時間から9時間のコースタイムだったか。
今回は皆が行くと言い出さなければ行く気があまりしないルートだ。
身体が重くて辛かったけど、下山後は結構充実感を感じてた。

2週連続キツめの山行だったので暫く楽な山へ行きたいな〜

まるた

全埼玉県民憧れ（？）の山、三宝山へ行ってきました。
4年前の春に甲武信ヶ岳まではきたけれど三宝山には寄らずじまい。
元埼玉県人としては埼玉最強、もとい最高峰には登っておかにゃならんでしょ。
そんな感じで踏んだサイタマ最高峰の山頂は立派な一等三角点が鎮座してました。
天気はいまいちでしたが、4年越しの宿願を成就できたし、
後半の岩場はこのあとの夏山に向けてのいい練習になりました。