愛鷹山(越前岳)〜愛鷹躑躅には早いが赤花姫岩鏡咲く尾根をのんびり逍遥
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- GPS
- 05:49
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 951m
- 下り
- 950m
コースタイム
12:48越前岳-13:51富士見峠-14:10〜14:17黒岳〜14:32富士見峠-14:59山神社
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
山神社前駐車場にスクータ駐車 車30台位 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[道の状況] ・割石峠への登り、車道から山道に入るとガラ沢を何度か渡り返す。分岐がわかりにくく、ガレ窪に何度か引き込まれかけたが、すぐ気づく。丁寧に探すと分岐にはケルンが積まれている。 ・蓬莱山へは天狗の畑より先も道は明瞭だがちょっと藪が被っている。山頂に鋸への縦走路への立入禁止の看板があり(もっとも鋸方面から声が聞こえましたが)。 ・最大の難関?は越前岳から富士見峠への下り道の半ば付近、えぐれた滑りやすい区間が断続する。 [トイレ] 山神社駐車場、愛鷹山荘(富士見峠直下) [水場] 愛鷹山荘:ちょろちょろ |
写真
感想
愛鷹山リベンジ!
思えば丁度半年前、ベジタリアン(肉離れ)よりの帰還第二戦として目指しながら、出掛けに事故って長い冬に突入したのです。ただ、先週末の那須、日光ドライブで体調を崩し(風邪?)たのが長引いており、前夜も用意をする気力も出ず、なかば諦めて寝入ってしまう。
既に日も昇った翌朝、目覚めると素晴らしい好天。回復せぬ体調にしばし迷う。
[ここから数行は、親父が何を血迷ったか、”もののけ”風に....あしたかなので....]
(ただ待つか、自ら赴くかは決められる。)
・・・・決めました。チョイ朝が苦手で、まだ寝息をたてている細君にそっと告げる。
「アシタカ、行きます!」
細君「zzz.....、(掟に従い見送らぬ)」
小刀も何ももらえませんが、アカシシ※に跨り、アシタカを目指します。
朝食も摂らず、腹具合も悪くコンビニでトイレに駆け込みつつ、何とか山神社に辿りつき駐輪。杉林の中の林道をマスクをつけてゴホゴホと重い足取りで進みます。それでも、ガラ沢沿いに出て、取り囲む全面萌黄色の尾根が、初夏の陽射しに多彩な色合いに照り映える中に踏み入れてゆくと、やっぱり出てきてよかったな〜。林道から山路に変わると、涸れ沢を渡り返しながらのガラガラした道でバランスを崩さぬ様気を付けながらゆっくり進むが、岩ガラだらけで道が分かりにくく何度か道を外しかける。それでも、新緑の中にピンクのツツジ(多分ミツバ)がちらほら迎えてくれ、気分は高まるが、一方ピッチは全く上がらない。峠直下は傾斜した土の道で、かかとが大いに伸びる登りで、痛めた右脹脛がチリチリする。蝸牛ペースに苦笑しながらも、割石峠に着くと、写真でも見慣れた、断ち割ったような狭い谷の向こうに海が望める。ふと足元に視線を落とすと、今年はあきらめかけていたコイワザクラが一輪風にそよいでいた。
一旦尾根を左に辿り、短いが急な登降しばしで蓬莱山。鋸岳の悪場が直下に見下ろせ食指も動くが、南面に広がる薄緑の谷により心奪われる(年取ったかな?)。その帰路、途中の天狗の畑と呼ばれる展望のよいピークには、イワカガミ(アカバナヒメイワカガミかな?)の群生がピンクのフリルを風に揺らし、疲れを忘れた。割石峠からは梯子混じりの急登をゼーゼー行く。越前岳の左に富士がお目見えすると、すぐに呼子岳に着く。頂上は木々の枝が伸び意外に展望が良くないが、完全にガス欠で大休止とする。
エネルギー補給後もペースは一向に上がらない。アシタカツツジは咲いてないかと探しながら、のんびり進む。それらしい葉は見かけるものの、ところどころ見かける蕾もまだ固く、やはり早かったかとちょっと落胆。ところが、足元の尾根左右にはイワカガミの群生が断続して、越前岳の登りにかかるまでこれは続いた。越前の登りにかかると、イワカガミの姿は見えなくなるが、頂上直下南面の岩場に、またもコイワザクラが一叢。つらい登りを励ましてくれた。
越前岳頂上は、小学生(?)の学校登山の御一行で大混雑。少し離れた林の中で大休止とする。南アルプスは見えるが、富士は頭を隠したままだ。
富士見峠への下りは、かつて濃いガスの中辿ったことのある道で、ツツジが多かった印象がある。期待して下るが、ここにもイワカガミはところどころ見かけるものの、アシタカツツジらしきツツジの花は見当たらない。途中記憶よりもさらにえぐれた滑りやすい路が続き気を使うが、う回路もいくつもついていた(こうして破壊も進むのだが・・・・)。途中崩壊地の縁から、鋸岳の激しく上下する稜線が臨めた。随分下った、日当たりのよい所にアシタカツツジの蕾と2、3輪花開いているのを見つけるが、花は反対を向いている。藪を分けて花に近づくと、花に寄って来た熊蜂にまとわりつかれ、ほうほうの体で退散。あきらめて下っていて、ふと上を見ると、頭上高い梢にそれらしい花が(そうだったのかな?)。それ以降はそれらしきツツジは見当たらなかった。
植林帯に入るとやがて富士見峠で、ここから黒岳をピストンする。植林帯の急登はちょっと堪えるが、登り切ったところに根本の直径1.5m位の杉の巨木が何本も立ち並んでいる(黒岳の自然杉との看板がある)。頂上へはさらに緩やか東に折れた尾根を辿ると、ブナ混じりの自然林が美しく、とてもなだらかな頂上部の黒岳山頂。北〜東側は伐採され小広く展望が良い。富士は相変わらず顔を隠しているが、最後の大休止とする。
富士見峠まで戻ると、黒岳に向かう男性の方に「山シャク(ヤク)は咲いてましたか?」と問われる。峠からの下り道、愛鷹山荘(避難小屋)が20数年の歳月を経ながら、かつての印象そのままで健在であり、懐かしい。さらに下るとまたも黒岳に向かう女性から「黒岳に山シャクが咲いてると聞いたんですが?」と問われる。「すいません気が付きませんでしたが・・・・」、と答えたが・・・・。駐車場に降り着いて、スクータでの帰路の身支度を整えながら、”これはひょっとして大きな魚を逃がしたかな?”と思ったodaxなのでした。
体調絶不調ながら、新緑の山を堪能しました。蓬莱山から越前岳、アカバナヒメイワカガミ、コイワザクラに心癒されましたが、アシタカツツジ、ヤマシャクヤクにはきちんと会えませんでした。これはまた、来なければならないかな?
「会いに行くよ、ヤックル※に乗って」・・・・
※:正しくはただの赤いスクータです
先週、御殿場まで、登山外の用事で出かけたおりに
愛鷹山か、越前岳に登りたかったのですが
家族間の、意見の相違が発生しまして
御殿場の、アウトレットに行ってしまいました
こんなに緑と富士山がきれいなら
父としての、強権を発動するべきでした。
花探し、けっこう、休憩したり、地図で現在地
確認したりといった、花を探していないときに
ふと、見つけたりします。辛い登りで見付けた
イワザクラ、癒されますね。
お〜、難易度B(4番
確かに・・・跨ぐに跨げず、潜らざるを得ないようなので、Cではないですね。
しかしAとランクするには・・・やはりBが妥当でしょうか?
それに古葉さん、拙者が朝見た時は長嶋さん(露出度Max)でしたが・・・。
金時山の頂上では、若松監督でした(笠雲・・・傘・・・ヤクルト・・・)。
ところで、分っちゃいました?
金時山で、指差し確認しながら写真
視力が1.5どころか8.0ぐらいあるんじゃないですか?
拙者も44番
ビアマウントに行くなら、スクーターはダメですよ。
と言うより、是非、拙者も誘って下さいね
odaxさん、こんばんわ
ノンアルと団扇の写真が揃ったところをみると、完全復活ですな。これが有名な高尾山のビアマウントですか。
東京周辺は天気が良かった様で、うらやましいです。
この週末は東北では、ミニ冬型。市街は晴れているのですが、山には日本海側から雲が押し寄せていました。船形で、そろそろ最後の雪山歩きをと、思っていたのですが、キャンセルしました。
栗駒、安達太良なども山開きで、かなり人は入ったものの、あまり良い天気ではなかったようです。
odaxさん やっぱりピンクのフリフリ見たくなりますね
かわいいわ
シャクヤク…きっとどこかにあるのですね
ビアマウント…近くて遠い山にあるのです。
私には今一番の難所となっています
奥さまにちゃんと行き先を言って出かけてくださいね。
風邪もしっかり治してくださいね。
komakiさん、コメありがとうございます。
コイワザクラ、低山の花
山好きはいいですが、社会や家庭で勤めを果たしてこその趣味ですよね。小生も昨日は細君の家族に一日付き合ってました。先の日記の写真、芝桜ちょうど満開でしたね(小生も連休中に行きましたがちょっと早かった)。
御殿場にはご先祖様のお墓があるとのこと、またすぐ来る機会もありますよきっと、その時は愛鷹にも是非。
え ?すぐって、明日(あした)か
ええ、呼子岳から北東の方角に、くっきり
(※:褒め言葉じゃないんですが・・・・)
あ、視力をお褒めいただいたのはいいのですが、ここんとこ左団扇はちょっと苦しくなってきてるんです。忙しいうえ息子二人に脛をかじられ、資力低下甚だしいので・・・・
kyenさん、コメありがとうございます。
ただ、完全復活どころか、復帰後むしろ踏破距離が短くなってきているような・・・・
この週末、東北は天気が良くなかった
PS 明日、明後日と東北遠征です。無論仕事ですが、合間に山々
clioneさん、コメありがとうございます。
タイトルに”岩鏡”の撒き餌をしましたので、フリル
※別名裸亀貝ですよね
ベニバナヒメイワカガミ、正直他のイワカガミとの違いはよくわかりませんが、結構たくさん群れ咲いていて、とても良いかんじでした
まだ未登であれば、clioneさんも是非一度どうぞ
マスターodax総統エンブレム御大様、こんばんわ。
体調不良でも気力で出陣するあたり、だいぶコンディションが良くなってきているようですね。心と体が両方とも調子が良いというのもナカナカ難しいことなので、マスターの運気上昇これ幸いなるかな、です。
かつての私は西丹沢以西は夢のまた夢だったので、箱根以西に神出鬼没となるマスターの赤いデスラー艦の機動力が羨ましいのですが、ぶっちゃけヤックル号の行動範囲はどのくらいなのでしょうか? 空飛ぶメーヴェの勢いで、東は房総、北は谷川岳、西は南ア、奥秩父と筑波山もOK、なんてカンジですか?
いずれにせよ、私が選ぶ3本柱ベストは、北別府、大野、川口です。江川、西本、定岡よりは遥かにgood。斎藤雅、桑田、槙原、なにソレ〜? 岩隈、田中・・・と来ても3人目がいませんヨ(コレに対抗できるのはアトランタ・ブレーブス黄金期の、マダックス、グラビン、スモルツ、だけでしょう)。古葉監督と聞く度に思い出すのは、1点を守って勝つ広島カープの3本柱。三つ子の魂なのかもしれません。何のハナシ!?(ヽ゜ω゜)ノ
親父の立場もわきまえず、勇気を奮って(?)語呂で、愛鷹→アシタカ→モノノケネタと"マジブリ"したのに・・・・、反応してくれたのはkumaさんだけです〜(
ええ、うちのヤックルは、片道2時間半〜3時間の距離なら食事も摂らずとも往復してくれる頼もしい“アカシシ”ですよ
でも、同じ神奈川のヤマレコユーザーで、うちの“ヤックル”と全く同種の“シシ”を駆って鳳凰三山日帰り周回した強者がいらっしゃいました
また流石に、空は飛べませんね〜。もし仮に飛べたとしても、例えるなら”メーヴェ”というよりは、真っ赤ですのでポルコの船("サブイボ"っぽい名前だったような)、若しくは軽目のエンジン音からドーラ達のフラッパーの方ですかね〜
PS 広島出身のodaxにカープネタですか
odax節炸裂でもうすっかり回復されたみたいですね
odaxさんが、虫好きと聞いて僕も同定してみたくなりました。
指名手配の謎虫は「カントウヒゲボソゾウムシ」ではないでしょうか?
それとも「ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ」かな
何れにしてもきれいな瑠璃色してますね
http://www.mushidb.com/resultka.133.html
tooleさん、さっそく虫指南ありがとうございます。
うーん、ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシっぽいですかね。ちょっとスリムだが、(アオヒゲナガとかの)ゾウムシの仲間かなと当たりはつけてましたが、手持ちの図鑑には載ってませんでした
また、凄い虫データベースの紹介ありがとうございます。しかし、すごい登録数ですね。聞いたこともない虫名が、わんさかありますね。これから利用してみます。
親に買ってもらった昆虫図鑑がきっかけで昆虫観察にはまった少年odax、昆虫採取しては自宅で飼い、小学校の自由研究のテーマはいつも虫の生態。子供用図鑑では飽き足らず、知らない虫を見つけては、図書館に行って図鑑を読みふけっていました。大学時代にアルバイトで得たお金を握りしめ、最初に買ったのが、保育社の原色日本図鑑シリーズ、もちろん昆虫編を真っ先に。就職後は、すっかり生き物から離れてしまいましたが。
最近、道端の生き物たちへの興味がちょっと復活し、ネット
odaxさん、ナメクジスピードの更に遅コメですいません
心待ちにしていたodaxさんの復帰レコ、
今度は私の方がいろいろと不調でコメントのタイミングを失ってしまい、
今更ではございますが、改めて復帰おめでとうございます
いやいや、私も子供の頃は昆虫博士、恐竜博士を目指していたのですが、
みなさんのレベル凄すぎ、足元にも及びませんね
調査虫、私はお目にかかったことありませんで、
見つける方も見つける方ですが、特定できる方がおられるなんて、
凄すぎます
ちなみに子供の頃、クワガタ&カブトに熱狂しつつも
ヨツボシケシキスイやコメツキムシを掌の上に乗せてよく遊びました
これからの季節、山行中にどんな輩が出てくるか楽しみですね
おつかれさまでした
yamahiroさん、コメありがとうございます。
tooleさんはともかく、odaxなどは大した下地を持ってない、ただの下手の虫好き・生き物好き。何だ
いろんな山の生き物たちに、また出会いに山に出掛けましょう。なんといっても、yamahiroさんのパワフルな行動力は、生き物に遭遇するチャンスも格段に多いはずですし。
生き物に限らず、一時の不調から完全回復したyamahiroさんレコ、これからも期待してますよ〜
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