羅臼岳・サシルイ岳
- GPS
- 09:27
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,931m
- 下り
- 1,920m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 9:54
天候 | 登っている途中は比較的晴れていたが、登頂15分前あたりからガスが😱 羅臼平に出て、山頂が見えてからが案外長い さらに勾配もキツい サシルイ岳西峰への縦走路は、時折道が覆われている箇所もあるが、はっきりしているので、安心して歩ける 三ツ峰露営地の湿原は花が盛りで見事 サシルイ岳からは硫黄岳がより近く見える 行ってみたくなるが、午後は展望がさらに悪くなるとの予報と、この日は阿寒湖まで移動することもあり、小一時間ほど堪能して戻った |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
木下小屋の方が整備してくれているのか、すごく歩きやすい道 北アルプスの小池新道と並ぶ良道 |
写真
装備
個人装備 |
スパークリングウォーター500mm
アクエリアス500mm
水600mm
トレイルミックス
バーナー
ボンベ
スタンドコジー
カップラ
バームクーヘン
チタンカップ(600mm+350mm)
キャップ
長袖シャツ
レッグ
雨具
長パン
タイツ
靴(スカルパ)
靴下
ザック(グレゴリーtalme18L)
グローブ
タオル
ストック
AppleWatch
iPhone
モバイルバッテリー
ヘッドランプ
予備眼鏡
GoPro(HERO9)
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感想
知床と聞くと,まずは雄大な自然とヒグマを思い起こします。そんなところの山を歩いたらさぞ,気持ちがいいだろうなぁなんて思っていて,一方で,とにかく遠い。ヒグマというしゃれにならないリスクもあると言うことで,なかなか踏み出せない憧れの領域でした。
今回,その憧れの領域に踏み出すことができました。きっかけらしいきっかけがあった訳でもないのですが,こういう事は,結局は”勢い”なのだと思います。
他の記録でも書きましたが,知床に来る前に,2座をこなしていて,今回の登山は,道東山行全体で言うと4日目。本来は,テント泊での1泊2日で硫黄岳まで縦走するつもりでしたが,前日が結構な土砂降りにより,3日目の山登りを諦めたので,日帰りでの行程となりました。
朝3時半過ぎにウトロの宿を出発して,4時に岩尾別登山口に到着。心配していた駐車スペースは,先行車1台のみ。前々日に登った方が,連休と言うこともあり,車がいっぱいで,大変だったとの話を聞いていたので,拍子抜け。確かに,ウトロの宿の方に伺うと,観光船事故の影響で,今年の連休は客の入りがこれまでになく少ないとのこと。コロナの影響も重なり,いろいろ大変なようです。
さて,熊スプレーを携帯して,いざ出発。先行車の方は,準備中だったので,この日の一番乗りは私だと思います。
1時間ほどで弥三吉水に到着。弥三吉は木下小屋の元管理人の名前。道中は北アルプスの小池新道に匹敵するほどよく整備された道で,代々,木下小屋の主人が整備してくれているのでしょうか 頭が下がります。
ここから雪渓の残る大沢地点までは,前日の雨の影響なのか,道が沢っぽくなっているところもあって,少し歩きづらい辛かったです。午前6時半に羅臼平到着。ついに知床連山の稜線に乗った。左側には三ツ峰,そして右側にはどーんと羅臼岳が,聳えています。山頂に岩が乗っかっている羅臼岳。安達太良山に似てるなぁと漠然と眺めながら,ハイマツの中に伸びる道を上へ上へ。途中からは岩場に変わり,なかなかの急登。あ,石清水という場所では,上の岩からシャワーのように水が滴り落ちていました。湧水なので,飲水可とのこと。少し飲んでみましたが,体調に特に問題はなかったです。
7時10分に羅臼岳到着。期待の展望は,んー登頂10分くらい前から少しづつガスが・・・
わずかに遅かったか しかしながら,時折覗く,オホーツク海や知床連山の展望はすばらしく,今思い出しても感慨深いものがありました。ガスが晴れることを期待して40分ほど粘りましたが,段々濃くなってきたので,渋々下山。羅臼平からいよいよ縦走ルートへ。人の入りが極端に少なくなるのか,ルート沿いの草木も濃い目。ただ,藪漕ぎと言うほどではなく,道ははっきりしているので,足元を見ながら歩けば心配無用。
三ッ峰の鞍部に乗ると,羅臼岳の全貌が一目瞭然。羅臼平から見上げるのとは違う。羅臼岳を堪能したいのであれば,まずは,山頂に至るルートの偵察も含め,ここまで登って,眺めた方が絶対いいと思う。
これから進む硫黄岳方面は,湿原とその向こうにサシルイ岳が聳えています。1,400m級の山とは思えない堂々たる風格。知床の雄大な自然がそう感じさせるのかもしれません。
三ッ峰湿原は,幕営指定地にもなっており,しっかりとしたテン場が用意されています。そう言えば,道中全体として,熊の雰囲気は全然感じませんでした。今回たまたまかもしれませんけど。湿原は,まさにお花畑状態で,チングルマなどが咲き誇っていて,本当にきれいだった。知床いいぞ。
ここから30分ほどの登り。時折振り返っては,三ッ峰の鞍部越しに見える羅臼岳に励まされながら,9時半前にサシルイ岳西峰に到着。硫黄岳がかなり近くなりました。二ッ峰の湿原も見えます。本来は,この湿原でテント泊する予定でしたが,今回はこの西峰山頂をもってピストン。相変わらず,ガスが湧いたり晴れたりしているので,1時間ほど粘ってから,来た道を戻ります。
途中,三ツ峰にも寄って,昼食。ここでもしばらく羅臼岳や知床連山の眺めを堪能していました。昼食を取ったせいか,帰りは元気いっぱい。勢いがついて2時間弱で下山。
憧れの知床連山,羅臼岳のほか,少しですが,縦走することができました。展望は半分でも,高山植物の花々が盛りで,とてもきれいだった。さすが世界遺産。機会があれば,また登りたい。展望がよければ,きっと絶景だと思います。
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