鳳来寺山「隠し水の主」にご挨拶?
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 561m
- 下り
- 553m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
長年の懸案だった「隠し水」。戦前の名所絵葉書には「尼の行場」とここが写る。「尼の行場」は以前、馬の背展望台から奥の院直登をした際に探したが、ここだけ見つからず心残りだったので再探検することになった。併せて「鏡岩天端」にも立ち寄るのが目標。Hさんが直前に買った4WDを初利用。環境はさておき軽油使用なのが経済上とてもありがたい。かさすぎPで叔父さんから簡単マップをもらい「天端」のことも聞いてみるが知らない様子。最近TVで映像が出ていたから聞くと鉄階段から脇へかも、ということだ。「隠し水」は絶対知らないだろうなあ。
芭蕉句碑、宿泊した屋根屋を通過しながら様々な句碑も尋ねる。特に彫刻関係は平成に名倉鳳山さんのご尽力で建てられたものが多いと聞く。石段口の薮内佐斗司さんの利修仙人像は力作(遷都君に似ている)。芸大の後輩なのだという。鳳山さんは今日もせっせとお仕事に励んでおられた。
重文仁王門から馬の背へ崩落跡も何とかクリア。展望台の木造屋根は崩れてはいるが今日の様に日差しの強い日にはまことにありがたく小休止。
このサイトの「隠し水」記事から尾根筋ではなく(以前ミスロード)本堂に向かう水平道を選択した。こちらが正解で、程なく鏡岩の右端下に出る(目印の鳥獣保護区看板を上がる)。この岩場は我らにとって自力でトラバースする技術力の限界だ。嬉しいことに、ほどなく待望の「隠し水」にたどり着けた。
遠くからは大きな穴場に見えるが実際の隠し水は30僂曚匹凌紊燭泙蝓なるほど水が湧いてちょろちょろ流れ出してもいる。小くぼみに誂えた仏さまも2体おそらく初画像に違いない。そしてこの窪みの主、ヒキ蛙様にも遭遇できた。これが奇瑞でなくて何であろう。かなり注意を要する場所なので初心者にはお勧めできない。ある意味上臈岩より難度が高い?
以前のように馬の背出会いまで戻って奥の院直下大岩道も選べたがもう体力限界なので適当な杣道を登って奥の院まで行くことにする。しかし途中のテープに騙されて見知らぬ大岩に行く手を阻まれてしまった。この巨岩には名もないだろう。しかしここに複数テープがあるのは以前にクライマーが経由した証拠なのだろうか。展望は良いので昼食にして英気を回復。
ふたたび奥の院を目指し下り返すがなかなか直下の大岩に出合わない。明確なテープに出会ったのが樹林帯。風向きが変わったので西麓に出てしまったことを感じるが踏跡と携帯GPSを頼りに登る。程なく尾根筋に出た。地点は鳳来寺山頂から下った休憩所建物だったのでさほどルートははずしてはいなかった(昼食からおよそ30分)。ほどなく奥の院にも到達。
以前の奥の院直登では営巣中の母鷹が「ピー!」と鋭く叫び威嚇攻撃してきたが今回それは無かった。もう子育てが終わったのろうが末裔は繁栄していてほしい。しばし休憩後、正しい登山道を本堂へと下る。やはり鉄階段降り始めの脇に鏡岩天端への分岐がある。ほぼ歩きなしで直接左側天端へ。上からは当然の事だが鏡岩の全貌は分からないし、さらに奥へも行けない。おそらく鏡割仏事はここで行ったに違いない。パークウェイや本堂前にいる登山者に手を振ったがおおよそ人は真上迄見上げないので気づいた人がいるかどうか。
仁王門を経て石段口へ。若山牧水碑を写真に撮り(芭蕉もこの方も短冊を持っているので親近感がある)「みなもと屋」という江戸時代から旅籠をリフォームしたヒーリング古民家で隕石コーヒーをすする。本日の成果はなかなか大きかったことを讃えつつ山行を終えた。
尚、グループ「ブラリトレック」もメンバー募集中です。
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