唐沢鉱泉から天狗岳へ【苔の森と絶景の頂】
- GPS
- 08:05
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 943m
- 下り
- 933m
コースタイム
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 8:01
天候 | 晴れ 終日ほぼ無風 【気温】 登山口:17℃ 黒百合平:15℃ 西天狗岳:25℃ 登山口:25℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
当日は手前の天狗岳登山口駐車場を利用予定でしたが5時の時点で満車、 すでに路肩駐車が始まっていました。 |
その他周辺情報 | ➀唐沢鉱泉はコロナ感染対策として外来入浴は休止中です。 黒百合ヒュッテは改修中ですが、人数を制限して営業中のようです。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
岡谷ジャンクションから諏訪方面に向かっても一向に八ヶ岳の
姿は見えない。晴れ予報をあてにして早起きしてきたけれど
外れじゃないよな・・・。
登山口駐車場から僅かに戻った路肩に駐車し、唐沢鉱泉を見送り
黒百合平に向って橋を渡ると、いきなり北八ヶ岳らしい風景の中を
登山道が延びていた。
林床を埋め尽くす苔とコメツガの深い森。しっとりとした庭園のような
雰囲気に囲まれひたすら高度を稼ぐと、左から渋の湯コースを併せる
分岐に出る。この先は七年前に渋の湯から歩いた道だ。
ストックをザックに収めて、谷底の苔むした岩ゴロを踏む登りに入る。
途中から荒れた谷底の登りから逃げるように捲き道に出て、
しばらくすると僅かに傾斜が緩み、左側の頭上が明るくなる。
更に伏流に流れが現れるとやっと谷を抜け、開放的な黒百合平となり
ヒュッテの前庭に飛び出す。
改装中で閑散とした小屋前のベンチで行動食を頬張りゆっくりと休んだ後
テントの間を抜け中山峠に出るといよいよ八ヶ岳の縦走稜線に合流だ。
展望の無い苔の森と別れて森林限界が近づいた岩の稜線を一息上がると
期待通りの青空と展望が広がっていた。
残念ながら南側の中央アルプスは雲の中だったが、北アルプスの眺望は
乗鞍岳をはじめ穂高、槍、表銀座、そして更に後立山辺りまで続き、
高度を上げるにつれどんどん広がるのは北八ヶ岳の景色だ。
時間と共に湧いてくる雲と競うように東天狗岳の頂上に立つと
とうとう北アルプスも南アルプスも雲に隠れてしまったが、八ヶ岳主脈の
展望は素晴らしかった。
山頂でゆっくりと山座同定を楽しんだ後は予定通り西天狗岳の広い
山頂で食事を摂って、ハイマツの間から延びる道で西尾根に入る。
時期を過ぎた石楠花の群落を過ぎると厳しい岩場の下りが始まった。
岩に書かれたペンキを頼りの激下りは、明らかに中山峠からの道よりは
きついだろう。40度を越えると思われる岩場を両手両足を使って下りきり
西尾根の最高点へ登り返すと途中に第二展望台があり、小さなお花畑には
ヨツバシオガマ、イブキジャコウソウ、コゴメグサ、キバナノコマノツメ
などが咲いていた。
ガスの晴れ間を待って主稜線の展望に別れを告げ、次の展望地となる
第一展望台を下るとやがてカンバやコメツガの林に変わり、枯尾の峰分岐
を下る辺りから再び北八ヶ岳を代表する風景が戻ってきた。
黒百合平と天狗岳を周回するコース、懐かしいです。
北八ヶ岳を象徴する苔むした岩と深い森のいいコースですよね。
但し、僕はonetotaniさんとは逆回りで周回したのですが、想像以上にきつかった思い出があります。西天狗への岩々の急登で左足を痛め大変な思いをしました。
黒百合ヒュッテに無事到着してホッとしたのも束の間で、下山の最後の最後に渋の湯コースと合流する辺りからアブの大群に襲われ痛い足を引きずりながら走りましたよ。
いい思い出ですわ。アブに襲われませんでしたか?
西尾根から黒百合平へ周回する反時計廻りの方が、西天狗岳までの登りで
大半の体力も気力も消耗しそうですね。
絶対黒百合平からの時計廻りが楽だと思います。
思ったより南側のガスが早く湧き出し、御嶽辺りから南の山が全く展望
できなかったのは残念です。
アブは下山後、着替え中に背中を襲われてしまいました。
八ヶ岳は北側の山を計3回しか歩いた事がありませんが、名だたる山を展望でき、前衛の山がないので眺めが素晴らしいですね。
私達も以前このコースを歩きましたが西尾根から左周回でした。下りを「天狗の奥庭」経由にしたら岩場のアップダウンがキツく、黒百合ヒュッテに出る直前も急斜面で骨が折れました。
ヒュッテから唐沢鉱泉の間も、苔むした日陰の森の中を岩ゴロゴロの道を行くので、スリップしやすく苦手です。
No20・No21の花はどちらもミヤマダイコンソウだと思います。
高山に咲く黄色い梅型の花は似たようなものが多く同定に迷いますが、大ざっぱにキンポウゲの仲間(葉の切れ込みが深い)とバラの仲間(イチゴに似た葉)に分けられます。葉が茎を巻くように見える(実際は3枚に分かれていますが)ものは、ほぼミヤマダイコンソウで間違いないです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%A6%E3%82%B2
伊那谷あたりの中央道から眺める南アルプスはいいですね。
もう少し早くから行動できれば、南、中央、北アルプスなどもっと
展望できたかも知れませんが、久しぶりに森林限界を越えたお山の空気
に触れて爽快な一日でした。
北八ヶ岳の深い森、稜線で目にする高山植物、そして岩稜から展望する
名峰の数々。
制約の多い日々ですが心身共にリフレッシュできました。
黄色の花は区別がつけづらく、いつも同定に迷います。
花と葉の組み合わせがポイントだとは承知していますが、
不勉強で、ご指摘ありがとうございました。
https://i.imgur.com/rByeCEq.png
工事関係の為
小屋内・外の写真撮影は
ご遠慮ください。
ご協力お願い致します。
ご指摘ありがとうございます。
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