戸隠山
- GPS
- 06:12
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,074m
- 下り
- 1,130m
コースタイム
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 6:13
天候 | 晴れ時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蟻の塔渡りが一般的には危険箇所として知られているが、他にも鎖場にはかなり危険箇所が多かった気がする。中には力任せにクサリを引っ張らないと行けない箇所があって、厳しい。 下山後のキャンプ場バス停にあるトイレには、「このコースを戸隠牧場起点、奥社終点で歩くべきでない」という警告があった。理由は疲れが溜まった頃に、蟻の塔渡りや、その下の鎖場を歩くのは危険ということ。 ただ、一不動コースも下りに取ると、危険と思える箇所は散見した。又下山時は雨で増水した沢であっても、渡渉したくなる(早く下山したい)心理も働くので一概には言えないかも知れない。 山頂稜線には殆ど岩場はないが、場所によっては、蟻の塔渡りに匹敵する痩せ尾根。下草で隠れて見えないが、特に戸隠牧場側は、すっぱり切れ落ちていて、足を踏み外せばただではすまない。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
非常食
ハイドレーション
コッヘル
食器
ライター
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ドローン
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感想
長野駅7時発のバスに乗り、奥社入り口のバス停に向かう。
天気予報は複雑だ。メディアによって晴れから晴れ後雨までバラバラ。降水確率もバラバラ。運悪くスパッツと傘を忘れてしまったので雨が降ると都合が悪い。戸隠にバスが近づくと、飯綱山の山頂には雲が掛かり、更に進むと戸隠の山頂付近に龍が空に起つ如き入道雲が。
悪い傾向。
バスは予定を少し遅れて、奥社に入り口に到着。すぐに奥社に向かう。真っ直ぐ伸びる杉並木の巨木が美しい。パワースポットなのも納得。門をくぐると、平坦だった山道は登り傾斜となる。しばらく進んで、奥社の手前、左手に登山口が分かれる。正直この時点で少し息が上がっていた。登山届けをポストに投入すると、奥社の方から、修験道者らしき団体が現れる。
登りはじめから急登の連続で、努めてゆっくり歩く。尾根筋に出ても、登りはしんどく、さらに気温も高い。この日、長野市の最高気温は35℃。この高温ですっかりやられた。鎖場にたどり着く前に、既にバテてしまった。五十間長屋の手前で鎖が現れ始める。ほとんど必要のない程度の岩場。五十間長屋は通らず、脇を登る。通ろうとしてもペンキで×が書かれている。さらに鎖やトラバースを経て百間長屋になる。ここはその中を通る。岩の絶壁をえぐられたように通るトレイルだ。
百間長屋の先からは鎖のオンパレード。花崗岩のスラブとは違って、礫岩のようなゴツゴツした岩を登るのだけれど、丸っこい礫が滑りやすくて、ホールドが豊富な割に登りづらい。普段鎖は使わないが、時々使わざるを得ない状況に遭遇する。ちなみにこの頃、ちょっと登っては中腰で呼吸を整えるの繰り返し。途中で帰ろうかと思ったくらい。
胸突岩の長い鎖を越えて、少し進むと、いよいよ蟻の塔渡し。最初鎖に導かれ、稜線上に出るとナイフリッジの通過。最初ビビって跨ぐように乗ったが、やがてそれでは却って動きづらくバランスも悪いと分かって、思い切って立ってみる。案外歩ける。途中二ヶ所ほど、特に道幅が狭いところがあるが、ここは稜線左手の50センチ程下に、足をおけそうな突起があって、踏まれているのか、白くなっている。ここの上に慎重に足を乗せられれば、手で稜線を掴めるので、安定して渡れる。とはいえ、一級におっかないところではある。終わった所にいた登山者と暫く談義。こういう危険地帯を通過した後は、話の花が咲く。
さらに長い鎖を越えると八方睨。ここには白装束を着た人たちが休憩を取っていた。奥社で見たグループに先行するグループのようだ。さらに少し進むと、戸隠山の本峰。意外なほどこじんまりとしている。八方睨辺りからポツポツと雨が降って来たので、長居はせず先に進む。麓からギザギザした稜線が見えるので当然コースはアップダウンを繰り返す。ただ幸運なことに、岩稜ではなく草付きの土トレイル。
この頃、雨は本降りを通り越して、豪雨状態。気温の急上昇で夕立(昼立?)が降ったのだろう。周りをみると、青空が顔を出しているし、すぐ止むだろうと思っていたが、耐えきれず雨具を着込む。ただ完全にタイミングが遅すぎた。戸隠山の山頂で着るべきだった。稜線上には着替えが出来るような満足なスペースは存在しない。結局九頭龍山につく頃には、晴れ間がでていた。
九頭龍山で先着のパーティーの山談義の後、少しドローンを飛ばし、さらに先に向かう。避難小屋までの稜線で、唯一の鎖場、ここが質が悪い。2ピッチの鎖だが、上部の鎖は完全にダミー。1ピッチ目が終わって、おそらく程なく左に逃げると安定した登山道になる。私は上部の鎖の一番上まで入ってしまい、藪こぎ(実際は枝こぎ)状態になってしまった。
結構キツイ登りを経て、大きく下ると避難小屋。戸隠牧場への道は氷清水(冷たくて非常に美味しい)までは快適、そこから地獄。沢に沿って、というより沢の「中」を歩く。濡れた足場のおっかない鎖のトラバースや、滑滝を鎖を伝って降りるといった大業や、無数に繰り返される渡渉。嫌らしさのオンパレード。このルートを歩く際は、踝を覆う登山靴とスパッツは必携。
最後の方は濡れても構わず、川に足を突っ込んで渡渉した。時折パラパラと雨が降り、上流(稜線)で激しい雨になった場合、水嵩の急増が考えられるなぁ、と、内心ヒヤヒヤし、ながらなんとか川伝いのコースは終えられた。
それが終わると、牧場の大らかな雰囲気に癒されるというギャップ。キャンプ場に着くと今度は正真正銘の夕立。間一髪だった。
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