青春が夏風にのって 燕岳
- GPS
- 14:09
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,491m
- 下り
- 1,619m
コースタイム
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 9:31
天候 | 1日目 晴れ時々曇り 2日目 ガスガス 麓は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路 中房温泉登山口〜穂高駅 |
写真
感想
雪にも似て美しく清楚な花崗岩の白砂の尾根に立つと槍ヶ岳の雄姿が目に飛び込んできた。その光景が目に焼き付いている。
35年ほど前、燕山荘から北アルプス表銀座を縦走した。燕山荘で水分補給し、大天井荘で一泊した。この時、燕岳をスルーしてしまったのだ。だから今回、初の燕岳となる。
前泊は有明荘の予定であった。コロナによる営業自粛が延期になり、中房温泉ロッジを急遽予約した。自宅を早朝5時に出発し、中房温泉温泉登山口に着いたのは午後2時、9時間の道のりであった。
1日目。登山口から第一ベンチを目指す。ここまでは、順調だった。第二ベンチ、第三ベンチと登る。階段状の登りが次から次へと繰り返される。とにかくゆっくりである。小屋泊まりであるためザックが重いのだ。山行1週間、実装備で街中を歩き回った。その効果もなく登りがきつくなってくる。富士見ベンチまでは急こう配の登りが続く。当初の予定では登り6時間と考えていたが、飛んでもハップンである。合戦小屋まで行って引き返そうかと思ったほどだ。平日にも拘わらず、登山者が多い。若い方を多く見かけた。子連れ登山も。日本三大急坂に圧倒されてしまったのか。合戦小屋から燕山荘までは思ったほど比較的に楽な気持ちで登れた。森林限界を超え、山荘が視界に入ってきた。アルプス模様の景色に様変わりする。高山植物が足元に花咲かせている。気持ちは余裕もなく登りに懸命である。ゆっくりと、あくまでゆっくりと登る。7時間以上をかけてようやく燕山荘に辿り着く。かつて見た槍一望の景色はそこにはなかった。それでも前衛の山々がアルプスの雰囲気を醸し出している。重いザックを小屋において、燕岳に向かう。コマクサがかろうじて花を咲かせていた。白砂の登山道を歩き山頂を踏んだ。燕岳初登頂である。かつての槍ヶ岳一望の感動とは違う。ここまで来たかという感慨である。山頂からは、鹿島槍ヶ岳、唐沢岳、蓮華岳、針ノ木岳、剣岳が遠望できた。だが青春時代のアルプスへの憧れとか情熱が薄れててしまったのだろうか。感動、感激がわいてこなかった。老い楽の極みだろうと、一人ごちる。
富士山をはじめ各地で疲労遭難が続出している。下山できてナンボである。ザックの荷重に合わせてゆっくりと登り続けた。翌日の余力を残す。
それにしても燕山荘の3階までの階段は辛かった。7時就寝。
2日目。2時半に目を覚ます。早すぎるので二度寝。3時半に起床。5時頃、外にでる。風もあって寒い。アンダーとジャケットに包って周囲を見渡す。ガス、ガス、ガスの白一色である。槍を見たかったが、絶望的である。下りは3時間。7時半、展望は諦めて下山開始。高山植物の写真を撮りながら下った。やはり、富士見ベンチから第二ベンチまでは急こう配の斜面が続く。下山中に、ゴロゴロと上から音がした瞬間、目の前をでかい石が掠めた。落石だ。上に向かって「落石、注意してください」と叫ぶが応答なし。危ないところだった。直撃すれば一触即発の状況だろう。この時間帯は登ってくる登山者が多かった。階段が多く登り優先で頻繁に待機する。第二ベンチはスルーした。第一ベンチの水場で水分補給する。あと1km。ラストステージだ。今日は曇、小雨も降り出した。濡れることはなかった。不安だった膝やタコの痛みもなく無事下山できた。やったね。
12時30分の乗合バスに乗車し長い帰途についた。
2022/8/18
北アルプス燕岳で18日、愛知県の男性(60)が心肺停止の状態で救助され、その後、死亡が確認されました。意識を失う前に転倒していたということで、警察が関連などを調べています。
死亡が確認されたのは、愛知県岡崎市の60歳の男性です。
警察などによりますと、男性は2人パーティで18日に中房登山口から入山し、燕岳へ登山中、富士見ベンチと合戦小屋の中間付近(標高約2300メートル)で意識を失い、行動不能になったということです。
午後1時前に同行者が消防に通報し、午後2時過ぎに県警ヘリで救助されましたが、その時には心肺停止の状態でした。その後、搬送先の病院で死亡が確認されたということです。
同行者の話では、男性は意識を失う前に転倒していたということです。
警察が当時の状況や死因などを調べています。
燕岳登頂、良かったです。
「あの時こうしていればよかったな」と心残りや後悔(大げさ)は長年生きているとあるものですね。そして、後年に再度試みても青春時代のような感動もなかったと。そういう思いも分かります。そう分かっていても浮かんだ思いは消えないのですね。
当方も8月10日〜12日に2泊3日で蓮華岳に登ってきました。近日中にヤマレコにアップします。
コメントありがとうございます
燕岳は北アルプスデビューの最初の山だったのですが、山荘を山頂と間違えてしまいました。と言いますか、大天井まで行くため、余裕がなかったのかも知れません。でも、山荘の尾根に飛び出したときに見た槍は今でも鮮明に覚えています。歳をとると2回目は感動が少なるのはどうしてでしょうか。初登頂の燕岳の山頂に立った感激はきっと後々まで残ると思っています
蓮華岳のヤマレコアップ楽しみにしております。
関西人憧れのアルプス…いいなぁ
行きたい・思う存分行ける頃には、体力が…と言ったところかなぁ。
しかし、思わぬハプニング・何もなくてホッとしております。
わたくしも、普段から気をつけねばと思い改めたところであります。
でも、良かったですね。悔いが残らず登頂できた事に、バンザーイ👍です🥰
ほんとうにお疲れ様でした。今頃は、ゆっくりとお身体を休めておられる事でしょう〜☺️
おはようございます
コメントありがとうございます
1033さんならば、日帰り登山で登れますよ。今回は、「北アルプス三大急坂」で気負いがあったのでは、と。ザックの荷が重かったのも、私の体力超えだったのかもしれませんが。
落石にはびっくり😲しました。大きな石が顔面近くを掠っって、あれは逃げようがありませんでした。人も多く、初心者も多く何かのひょうしで、と思いました。
燕岳は初登頂だったので感動しました。槍見えずは残念でしたが、これはこれでお天気のこと仕方ないです。
ともかく、無事に帰還できたことでホッとしております
燕岳登頂やりましたね❗️
おめでとうございます🎊
沢山の高山植物の写真が眩しいです。
花崗岩の白砂も素晴らしい👏✨
しかし落石は恐ろしいですね😱
ご無事で本当に良かったです。
日頃からのトレーニングも見習いたいものです。素晴らしいレコをありがとうございました😊❗️
おはようございます
コメントありがとうございます。
念願のアルプスの女王、燕岳、登頂を果たしました
森林限界うを超えた辺りから低山では余り
見かけない高山植物群は綺麗に花を咲かせていました
燕岳の花崗岩の白砂はこの山特有の表情をしていました
山荘から山頂まで歩いていても気持ち良いルートでした
落石に😲ビックリしました。初めてです、こんなこと。大きな石が2個ゴロゴロと勢いよく眼前を掠めたました。数歩、早ければ直撃でした。ヘルメットがあってもおおごとになったと思います
時間通り、バス時刻に間に合い長〜い帰路に着きました
さすがアルプス、良かったですよ。
コメントが遅くなり、すみません。燕登頂おめでとうございます!!
さすがgijinさん、有言実行ですね。
燕は冬に登られる方もいますが、雪のような白砂が際立つ今の時期がやはり見事だと思います。
お花も沢山見られて、最高の二日間でしたね。お疲れさまでした。
コメントありがとうございます。
今年を逃すと、燕は無理だろうと思い登って来ました
1日目はお天気で北アの山々も眺望でき嬉しくなりました
槍が雲の中だったのが、唯一、口惜しいのですが、こればかりは…
2日目の天気に期待したのですが、山荘の窓から見えるのは白いガス。
中々、抜けず諦めました。でも、燕の初登頂は嬉しく思っています
これで、来年の年賀状の写真も決まりです。
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