御岳山 古式に則り裏参道-表参道
- GPS
- 04:55
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,019m
- 下り
- 1,069m
コースタイム
11:57 鳩ノ巣駅
12:06 坂下観光用公衆トイレ
14:22 御岳ビジターセンター
15:02 御岳山
15:07 長尾平分岐
15:14 御岳山商店街
15:57 滝本駅
16:12 光仙橋 北尾根登山口
16:17 参道入り口(朱の鳥居)
16:49 川井駅
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
御嶽駅-ケーブル下のバスは、混雑時に増便があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 |
写真
感想
御岳山へのルートは幾つかありますが、
古くから往来のあった参道は、杉並木でつづら折れの表参道と、
もう一つが大楢峠を経由する、裏参道。
表参道はもちろん、いにしえの香りを今も彷彿とさせる、
深い味わいのある古道で、舗装はされているものの、
私の大好きな登山道のひとつです。
さて、裏参道。
どのガイドブックを見ても、なだらかで心地よい道とあります。
こちらはむしろ、御師集落の方々や行商人などが利用した
生活道路だったのではないか?という想像が止まず、
そう思うと踏破欲が沸き出て仕方ありませんでした。
今回、それを肌で体験できる貴重な機会となりました。
とか格好のいいこと言ってますが、
何のことはない。朝が遅くて車で行ける近場を選んだだけのことですが(笑)
では、裏参道。
車でまず、お馴染み鳩ノ巣駅の駐車場に車を止めます。
本来の裏参道は、海沢から上坂(あがっさか)を経て大楢峠に至る
道かと思われますが、今回は鳩ノ巣から直接大楢峠を目指してみます。
この道も興味深く、途中に民家があったり、越沢バットレスを一望できたりと、
コース的にも楽しめそうでした。
想像通り、大楢峠までに多くの東屋があり、興味深い生業を感じさせる民家、
クライマーが果敢に挑むバットレス、植林ながらも手入れがされ豊富な下草、
何より足の負担が少ない、いにしえから続く強い踏み跡。
猛暑で額に汗水を滴ながらも、心地よい日陰と風に恵まれて、
愉しく登ることができました。
大楢峠には、恐らく名前の由来だろう、大きな楢の大木。
コナラなのに大楢とはこれ如何に?
うーん、まあいいや。
大楢峠からは正しく、古参道。
とはいえ、古式を感じさせる遺構は何もなし。
よく踏まれたトラバースは高尾山の一号路によく似た雰囲気。
しかし観光風情は全くないから、参道らしくもありません。
むしろこれは、私の予想「生活道路」の雰囲気に適いました。
谷筋を何度も跨ぎ、そこかしこに水場があることも相応しいです。
馬でも通れそうな道ですね。若干の崩落等はありましたが、
それが反って自然に逆らず整備を重ねてきた証しとも受け取れます。
何より、足が重くなることのない、極めて緩やかな道が、
多くの荷を背負った馬への気遣いにも感じられました。
表参道を知っていればこそ、この裏参道の心地よい勾配は、
驚きと有り難さを感じずにいられませんでした。
何の苦労もなく、無事に御岳山到着。
いつも通り、御嶽そばを頂いて神社に参詣。
この神社は、高尾山の薬王院と並ぶ私の、登山の原点でもあります。
今日も無事の山行に感謝です。
降りはケーブルを使うかバスに乗るかと散々迷いながらも、
結局青梅線まで徒歩を選択。
何故って、折角歩いて裏参道を来たのに、
表参道をキャンセルするのが惜しくなってしまったから(笑)
両者の違いを直接感じたかったし、表参道の表参道たる由縁を、
自分の足で確かめたかったんですね。
うん、やっぱり表参道!
この激しくハードなつづら折れ、長い歴史を示す木々、
初めて登った時の感動を思い出しました。
あの時は、死ぬほどきつかった!! 今は、楽しくて仕方がありません。
結局、川井駅まで歩いてしまいました。
高尾山もそうですが、御岳山もまた、何度訪れても楽しめる、
味わい深い山ですね。
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