富士見高原から西岳〜編笠山周回【残念、評判の大パノラマはガスの中】
- GPS
- 09:01
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,337m
- 下り
- 1,331m
コースタイム
天候 | 曇り 【気温】登山口:18℃ 西岳:19℃ 編笠山:22℃ 登山口:23℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
富士見高原ゴルフ場に向かい、ゴルフ場入口の手前左側の登山者用の 無料駐車場(B-1)を利用。 到着した6時の時点で6割程度の駐車率でした。 他の登山口と比較してもアクセスは良く、この時間の到着でも 駐車場の争奪戦は無さそうです。 |
写真
感想
南八ヶ岳の主脈から外れ、鋭さに欠ける山容からも地味な印象を受け、
今まで足が向かなかった西岳だが、アクセスの良い富士見高原から
編笠山を経て周回してみよう。
8月上旬から見送った計画だが、天気回復を信じて深夜に自宅を出発。
予定通り6時に駐車場に到着すると、思惑通り余裕を持って駐車する
事が出来た。
駐車場で身体をほぐし、ゴルフ場入口から道標に従って林道を進み
立派なゲートを抜けた先から登山道に入る。
林道をショートカットするような形で五又路分岐で再び林道に出会うが、
良く確認もせず左折してしまい、僅かに下り道になって間違いと気付き
引き返すと分岐の僅か先で再び五又路分岐に出て編笠山、西岳分岐の
案内を確認して左折すると、やがて浅い谷間の広場に分岐と水場がある
「不動清水」に到着する。冷たい湧き水を口に含んで林へ入ると
ここが実質の登山口と思うような雰囲気だが、傾斜は緩やかで林道の
延長のような歩きやすい道が続いている。
展望の無い深い森をひたすらに進み、三度目の林道横断地点「林道出合」
を過ぎると僅かに傾斜が増し、co2138mの「小広場」の標識を合図に
本格的な登りが始まると、寝不足のせいか足が重く感じる。
亜高山の雰囲気漂うコメツガやシラビソの森がいきなり開けてガレの
展望地に出るが周囲は生憎のガスだ。評判の南アルプスや富士山の
展望スポットらしいが、西岳の山頂を期待して再び樹林をぬうように
急登するが残念ながら到着した山頂もガスに囲まれたままだ。
山頂標識の周りに咲く高山植物を愛でながら少し粘ってみたが
好転する気配がないので、諦めて源治新道と呼ばれる起伏の緩やかな
尾根を辿る。深い森が日本庭園の雰囲気を醸し出す尾根道がやがて
尾根下に絡んで、徐々に高度を下げるようにして崩壊した谷に出合うと
豊富な水が湧き出る「金命水」(通称:乙女の水)に出て、
僅かに水平移動すると編笠山直下の青年小屋に到着だ。
ここで昼食にするつもりだったが、上空に青空が広がる編笠山を
眺めながらのんびりしてはいられない。小休止に留めて腰を上げる。
堆積した溶岩ゾーンに付けられたペンキマークを拾いながら慎重に
登りきったハイマツ帯から振り返ると、本日初めて南八ヶ岳の稜線を
展望できたが編笠山の山頂に到着した時は再びガスに支配されていた。
三角点の僅か下の平坦地に腰を降ろして昼食を摂りながら、じっくりと
ガスの晴れ間を待ってみたが、遂に南アルプスも八ヶ岳さえも姿を
見せる事は無かった。360度の大パノラマの片鱗さえも得られないまま
富士見高原を目指して下山にかかる。
山頂から続く溶岩が累々と重なる斜面を同じようにマーキングを拾い
慎重に岩を選んで下り終えると次は樹林帯のワイルドな下りが待って
いた。
不明瞭な道に加えて濡れた岩や根っことの格闘を続け「シャクナゲ公園」
の古びた看板を見送る頃にやっと落ち着いた登山道に変わってきた。
深い原生林、苔と緑の回廊、足に優しいフカフカの道と、次第に遊歩道の
ような雰囲気に変わった道が林道を横断し、右下に治山工事の進んだ谷を
見下ろして下ると「盃流し」と思われる場所に出て不動清水と登山口の
分岐道標を見ると周回もまもなく終わりだ。
【今回の周回で出逢った人は少なく、駐車率が表すようにやはり
他のルートと比べ人気は低いように感じた。
富士見高原登山口から編笠山、権現岳へのコースタイムは観音平や
天女山からのタイムと比較して長く、展望が得られるまでの時間が
長い、などが要因なのかも知れないな。】
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する