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Yamareco

記録ID: 465249
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アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

*北穂高岳〜滝谷* 飛ぶ鳥も通わぬ・・・ 第二尾根上部

2014年06月14日(土) ~ 2014年06月15日(日)
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O-yama mituki その他2人
天候 14日 雨〜曇り 時々晴れ間 
15日 晴れ 朝のうち強風
過去天気図(気象庁) 2014年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
コース状況/
危険箇所等
○上高地〜北穂高岳○
横尾までは夏道。本谷橋を過ぎると少しずつ雪が出てきて、雪渓歩きへと変わっていきます。
涸沢からは急登りが続きます。前爪アイゼン.ピッケル必要です。
   
○北穂高岳〜滝谷第二尾根〜最低コル○
この区間は一般登山道ではありません。今の雪解けの時期の滝谷は様々な面で熟練した方とでないととても入れないところなので容易に立ち入らないで下さい。今回はルートやタイムなどを記載しないことにしました。

上高地は雨と強風。
上高地は雨と強風。
このあたりから青空が♪
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このあたりから青空が♪
本谷橋に咲く桜
北穂までの予定を涸沢に変更。
ヒュッテでは大師匠の顏にて手厚くもてなされました。
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北穂までの予定を涸沢に変更。
ヒュッテでは大師匠の顏にて手厚くもてなされました。
前穂北尾根のたぬきちゃん♪
私は鬼教官の雪訓でへろへろ。
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前穂北尾根のたぬきちゃん♪
私は鬼教官の雪訓でへろへろ。
夕方には雲が抜けた。
明日はアタックできそう。
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夕方には雲が抜けた。
明日はアタックできそう。
涸沢ヒュッテの個室。
ふかふか羽毛布団♪
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涸沢ヒュッテの個室。
ふかふか羽毛布団♪
肉に魚に盛りだくさん。明日の為にしっかりと栄養を摂取。
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肉に魚に盛りだくさん。明日の為にしっかりと栄養を摂取。
今回は巻機という日本酒。
最近の私のお気に入り。
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今回は巻機という日本酒。
最近の私のお気に入り。
朝4時スタート。しばらくすると明るくなり焼けてきました。
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朝4時スタート。しばらくすると明るくなり焼けてきました。
前穂北尾根
朝日が当たると一気に暖かい。
ゴジラの背も温かそう(#^^#)
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朝日が当たると一気に暖かい。
ゴジラの背も温かそう(#^^#)
しばし休憩。遠くまでずっと見渡せます。
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しばし休憩。遠くまでずっと見渡せます。
北穂までの登り。
しんどい・・・
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北穂までの登り。
しんどい・・・
急斜面をずーっと登る。
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急斜面をずーっと登る。
松濤岩到着。
間近で見るの初めて♪
すごい嬉しい(≧▽≦)
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間近で見るの初めて♪
すごい嬉しい(≧▽≦)
北穂高岳。
初登頂(^^)v
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北穂高岳。
初登頂(^^)v
北穂からの滝谷
奥穂&ジャンダルム
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奥穂&ジャンダルム
北穂小屋。
休憩ですがここでも大師匠の顏で手厚くもてなされました。大師匠ってば何者?
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北穂小屋。
休憩ですがここでも大師匠の顏で手厚くもてなされました。大師匠ってば何者?
レンズ雲
天候崩れる前兆らしいです。
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レンズ雲
天候崩れる前兆らしいです。
鹿島や白馬も綺麗に見えます。
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鹿島や白馬も綺麗に見えます。
滝谷 第一尾根
滝谷 第一尾根下部
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滝谷 第一尾根下部
覗き込む・・・・
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覗き込む・・・・
再び松濤岩まで戻りこの裏側から滝谷へ。
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再び松濤岩まで戻りこの裏側から滝谷へ。
B沢右俣の最上部。
トラバースしながら第二尾根を乗り越します。
とはいえ物凄い斜度で私は口数少なくなってしまいます(+_+)
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B沢右俣の最上部。
トラバースしながら第二尾根を乗り越します。
とはいえ物凄い斜度で私は口数少なくなってしまいます(+_+)
大師匠様曰く、アイゼンが雪にバッチリ決まって気持ち良かったそうです(^^;)
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大師匠様曰く、アイゼンが雪にバッチリ決まって気持ち良かったそうです(^^;)
私はこの雪壁のような斜面に全く余裕なく、ランナーを過ぎたあたりから恐怖心が増してバックステップにて降りていきました。
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私はこの雪壁のような斜面に全く余裕なく、ランナーを過ぎたあたりから恐怖心が増してバックステップにて降りていきました。
スイスイ下るヤマちゃん。
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スイスイ下るヤマちゃん。
師匠もスイスイ♪
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師匠もスイスイ♪
ドームがすぐそこに
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ドームがすぐそこに
カムにて支点構築中
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カムにて支点構築中
なんかカッコいい♪
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なんかカッコいい♪
この下りもビクビク
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この下りもビクビク
雪のトラバースが続きます。
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雪のトラバースが続きます。
滝谷ドーム 
北穂小屋が小さく見えます。
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北穂小屋が小さく見えます。
P1 P2の鞍部へ
滝谷の隅から隅まで知り尽くしている大師匠様
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滝谷の隅から隅まで知り尽くしている大師匠様
北穂より滝谷で見る槍ケ岳が美しいと。(大師匠談)
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北穂より滝谷で見る槍ケ岳が美しいと。(大師匠談)
二人が第一尾根方面を覗き込む
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二人が第一尾根方面を覗き込む
覗き込んだ景色
脆い岩肌
P2
カッコいい(*'▽')
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P2
カッコいい(*'▽')
P1直下の水野クラックへ向かう
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P1直下の水野クラックへ向かう
大師匠が登山靴のままスイスイと登っていきます。
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大師匠が登山靴のままスイスイと登っていきます。
私はクライミングシューズに履き替えてもヒーヒー言いながら登り上げる。
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私はクライミングシューズに履き替えてもヒーヒー言いながら登り上げる。
ここまできてようやく一息です。
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ここまできてようやく一息です。
あっという間にヤマちゃんが現れる
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あっという間にヤマちゃんが現れる
パワー系が得意の師匠もご機嫌で上がってきた。
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パワー系が得意の師匠もご機嫌で上がってきた。
このあたりはコンテにて通過。
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このあたりはコンテにて通過。
最低コル
下り始めは急斜面。
技術の無い私だけアイゼンを付けて下ります。
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下り始めは急斜面。
技術の無い私だけアイゼンを付けて下ります。
緩やかになったところで尻セード♪
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緩やかになったところで尻セード♪
初めての滝谷・・・
圧倒されまくりでした。
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初めての滝谷・・・
圧倒されまくりでした。

感想

最高の景観と、最高のルートがそろう滝谷!
しかし楽しさの裏には厳しい現実も待ち構えています。
安易な技術と、安易な知識では立れない場所です。

去年、家庭の事情で滝谷ドーム中央稜へ行けなかった私を大師匠が今年は連れていくと。
とはいえ、私の技量はまだまだ・・・この雪融け時期の滝谷へ入るレベルに達していなくて、
雪壁のようなC沢を下る自信がなく師匠に何度もやっぱり辞退しますと伝えました。
とにかく苦手な雪の下りを練習してみんなで行こうと説得されました。
針ノ木や白馬の大雪渓でピークを踏まずにただひたすら雪の下りの練習・・・・
そんな日々を過ごしていました。

当初滝谷で一番長いルートの第四尾根の予定でした。
初日に北穂小屋まであがらないと厳しい。
でも立ち寄った涸沢ヒュッテのご主人と大師匠はとても親しくて
まだお昼だったにも関わらず予定変更でヒュッテに泊まることに(^^;)
びっくりするほど手厚くもてなされました。

翌朝は4時出発。
北穂高岳まで急な登りが体力を奪う。
息が上がりながらも2時間ちょっとで北穂小屋へ到着。
ここでも大師匠のお蔭で手厚くもてなされた・・・ この方は???改めてビックリです。
北穂にて滝谷の岩や雪の状況と私の技量などを踏まえてルートを大師匠と師匠が協議する。
決定したルートは第二尾根の一番美味しいところ水野クラック登攀。
早速師匠の山岳会のリーダーへ変更ルートの連絡を入れスタート。

松濤岩の裏手からいよいよ滝谷デビュー。
聞いてはいたけれどB沢右俣の最上部に立つと(壁にしか見えない)言葉を失う・・・
それでも他のメンバーはいとも容易く下っていく。
私は途中まではアイゼン効かせて下ったものの、大師匠が雪面にピッケルでとったランナーを超えるあたりからビビってしまい、ここからバックステップにて降りて行きました。
技量がないのだから安全に確実に...です(^^;)

その後も第二尾根を乗り越えた後のクライムダウンもロープで確保されながら何とか下ったり雪面のトラバースをビクビク歩く。
学生の時から滝谷や屏風に入り浸って遊んでいた大師匠が滝谷の隅から隅まで説明してくださったけれど、私は記憶力悪いので半分も覚えられなかった。
猫に小判・・・いえ、豚に真珠状態です(^^;)

いよいよ本日のメインのP1直下の水野クラック。
大師匠はゴツゴツの登山靴のままスイスイ登っていく。
私はクライミングシューズに履き替えるも相変わらずヒーヒー泣きながら登っていく。
それでも登り切ったときのあの景色は・・・
それはもう言葉で言い表せないです(´▽`*)
滝谷の壮大で美しく迫力のあるあの景色はこの先一生忘れないと思います。

こんな経験をさせてくださった大師匠、師匠、ヤマちゃんに感謝です。
また、今回様々な場面で私の実力の無さを痛感しました。
大師匠には数と経験だよと言われましたが、ちょっぴり落ち込んでいるのも事実。
今は一歩ずつゆっくりと歩みを進めていこうと思っています。






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