燕岳(虚弱登山)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 2,009m
- 下り
- 2,003m
天候 | 9/15(木) 晴(薄雲) 9/16(金) 快晴 9/17(土) 曇り時々晴 9/18(日) 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的にコースは整備されていると思います。 燕山荘までは木の根や岩の上など、雨が降ると滑ります。 燕山荘を出て大天井ヒュッテに近づくほど鎖やはしご、さらに岩場が出てきて緊張感が必要です。 |
その他周辺情報 | 有明荘:長野県安曇野市穂高有明中房 宿泊施設ですが、外来入浴もやっています。 ・10:00〜15:00 ・大人(中学生以上)\700(税込)、小人(小学生)\300(税込) ・休館日:5/11(水)、6/8(水)、7/6(水)、9/1(木)、10/26(水) 詳細はHPをご覧ください。 https://www.enzanso.co.jp/ariakeso |
写真
装備
個人装備 |
<グッズ>
ザック28ℓ
登山靴
Wストック
山と高原地図1/50000地図(コースタイム記載)
コンパス
ヘッドランプ
筆記用具
ライター
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
スマホ(au)
充電器
時計
タオル
カメラ
三脚
ゴミ袋
ティッシュ
ウェットティッシュ
消毒用スプレー
クマ鈴
財布
<食関係>
飲料(各日:水1.5ℓ
ポカリ500ml)
行動食(パン
フリスク)
<衣料/基本>
長袖シャツ
半袖Tシャツ
ボトムス
ソフトシェル
スパッツ
UVアームカバー
帽子
グローブ
レインウエア
<衣料/替え・就寝時・その他>
長袖シャツ(2)
半袖Tシャツ(2)
替え靴下
寝るとき用レギンス
フリース
ダウンウエア
インナーシーツ
|
---|
感想
プロフィールにも書いてありますが、自分はとても虚弱。
一部知人からは登山は無理と言われていますが、工夫次第で無理なく登山はできます。
・装備をできるだけ軽くする
・事前にできる限りの間近な情報を得る
・山行計画で各所を綿密にチェック
・ルートタイムは人の倍プラス休憩にバッファを取って計画
・疲れたと思ったら呼吸が整うまでしっかり休んでから先へ進む
・体調の把握&予測をして無理だと判断したら未練なく下山
などなど、
体力のなさをカバーするためにどうすればいいかを入念に考えます。
ここ2、3年は新型コロナで外に出ることも少なくなり、顕著に足の力が落ちました。
また、運動不足や年齢的なこともあって確実に体力は落ちています。
それは、毎年1番最初に登る「唐松岳で自分の様子をチェックする」ことでハッキリ見て取れました。
上記のことを踏まえて、今回は充分気をつけたのですが、思っていた通り燕山荘までの急登は時間がかかったし、同じルートの下りはもう、無惨としか言いようのない体たらくでした(^_^;
それというのも、燕山荘から大天井までのルートが、思った以上に厳しかったということがあります。
調べてはいたものの、そこから想像するよりもずっと登り下りの繰り返しがあり、大天井に近づくほどハシゴや鎖、岩場越えが増えていき、力の配分がわからなかったのが大きな原因だと思います。
ハシゴや鎖はまだ良いのですが、予想外の岩場を繰り返すうちに集中力が落ちそうで足の疲労が激しくなっていき、本当に山小屋まで辿り着けるのだろうか?と不安になってきました。
とても槍ヶ岳を眺めて楽しむどころじゃなかったです(^^;
早めに着いた山小屋で充分休んだのですが、翌日も最初から不安しかないスタートで、歩き出した側から踏み出す足が心もとない気がしました。
とにかく岩場を越えさえすればと無心になって歩き、何度も休んで力を振り絞った感じです。
その日はそのまま中房まで降りてしまう予定だったのですが、11時に燕山荘に着いた時点で悩みました。
下りようと思えば下りられなくもない。
でも足がふらふらなので時間がかかる。
とはいえ、11時から下りればいくらなんでも日が沈む前には着くだろう。
でもそれって、結構頑張らないとできないよね?
いっぱいいっぱいの状態でギリギリのタイムってダメじゃない?
ここ数年、年配者の事故・遭難が増えていますが、原因は下りでの転落や滑落がとても多いです。
「自分を過信して無理するから」って思いました。
だから、誰にも迷惑をかけないように、何より自分のためにも、自分を過信せず、無理はしないことにした^^
予定外だけど燕山荘にもう一泊。
翌朝早めに最後の下山をしました。
富士見平から下の、しんどかったことと言ったら。。。
滑るのが怖い。
転倒しちゃいけない。
と考えるから、一歩一歩がとても慎重になり無駄に時間がかかる。
木の根の間も岩の窪みも、集中力を切らすことなく下り続けることのしんどさ。。。
足の力も入らなくなってきて、もう限界。
それでも、下りなきゃならないのが登山。
心を折らず乗り切る精神力は、無理とは違う。
今までで1番気を使って、1番頑張った。
登山口に降り立った時の安堵と言ったら、今までの登山では考えられないくらいのものでした(笑
今回の登山中、登りで2回、下りで1回、「大丈夫ですか」と声をかけられました。
今までになかったことです。
最初に声をかけられた時、ハッとしました。
自分は、他人から見たら「この人大丈夫かなぁ」って思われる様相なんだ。
顔つきや、足取りや、姿勢や、それらが他の人たちとは明らかに違ったってことよね。
自分でも歩きながら思ってた。
こんなにキツイのに、なんでみんなは涼しい顔で歩いていくのだろう?
その時点で、このルートはもはや自分には過ぎたるものだと理解しました。
「どれだけ下ごしらえして登っても、虚弱な人にはちょっと無理」。
それがわかっただけでも無駄じゃなかった。
もう絶対行けなくなる前に表銀座の一部を歩けてよかった^^
事故を起こして周囲に迷惑をかけなくてよかった。
今後は、
・険しい山の縦走は止める
・日帰りでも急登や足場の悪いルートは止める
・1日の歩く時間を5時間以内にする
・今まで通り一泊余分に考えて山行計画をする
・心折れない精神力は維持^^
など、緩い方向へシフトしようと思います。
最終的には登山そのものをやめなければならない時が来ると思いますが、それまでは工夫して楽しもうと思います(*´꒳`*)
それにしても、皆さんタフだなぁ。
ご年配の方々が私を追い抜き私よりも先の山小屋までスタスタと歩いていく様子は惚れ惚れします。
<11年前の燕岳登山>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-120806.html
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する