霧の音静寂に聞く 今倉山〜赤岩〜二十六夜山
- GPS
- 05:59
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 720m
- 下り
- 1,191m
コースタイム
天候 | 霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路 月待の湯BS〜都留市駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
下山路、登山道が溢水していた |
写真
感想
空は鈍色の雲に覆われ、風はひどく湿っている。登りはじめると汗が滴り、額を拭う。
道坂隧道からの登りは急である。ルートの歩行距離は短いのは急坂が多いということだろうか。尾根に出ると今倉山と御正体山の分岐にでる。この尾根道も急坂が続く。これほど遊びのない山だったかと前回を振り返ったが、思い起こせなかった。1時間30分、標高差450m 楽々気分に陰りが過る。天気は相変わらずガスに覆われていた。ほぼ直登をゆっくりと一気に登った。今倉山山頂に展望はない。ブナの巨木に少しは癒される。赤岩へと向かう。直下は急斜面の下りに足運びが遅くなる。下り終わってからの登り返しが辛い。なかなか赤岩に届かない。ようやくとピークが見える。御座入山山頂であった。本日の最高点であった。どうりでと納得する。ここもうっそうとした山頂で見晴らしはない。再び赤岩へと進む。間もなくして見上げると空が開けている。赤岩だ。晴れていれば富士絶景ポイントである。周囲は白一色の景色である。さて本日のラスト二十六夜山を踏破する。アップダウンが続く。登りではスタート時の勢いが鈍ってきた。空に太陽が顔をのぞかせ明るくなってきている。途中で5人ほどの女性隊が登ってきた。「このまま下っていくと渡渉地点が渡れない」という。昨夜の雨で水嵩が増しているようだ。渡れないほどの増水かと思った。最後列にいた女性から「大丈夫ですよ」と言ってくれた。ともかく下れるが状況が呑み込めなかった。引き返すことはまず無理である。最後の二十六夜山の山頂を踏む。辺りは雲ってはいたが、山麓に日差しが差し込んでいた。山々も少しずつ見え始めた。午後から回復するのだろうか。ここからの富士も絶景である。月待の山頂であることを山名由来の標識で知った。きのこ狩りの旦那さんからしばしお話を聞く。地元の方だった。あとは下りだけだが、渡渉の話が気がかりであった。土が柔らかく斜度も良い下山道である。沢音が聞こえはじめた。沢をみると確かに水の勢いが速く水量も多く見えた。沢沿いの登山道に出た。これか、渡渉の話。渡渉ではなく、登山道に水があふれていた。登山道が沢になっている。登山靴は濡れてしまうが深くはないので慎重に下る。1か所クリアすると再び沢と化した登山道に。ここは長いが水量が少なく助かった。これを超えると登山道の終着である。舗装道を歩いて、月待の湯まで歩く。青空が広がり始めている。こんなもんだと大相撲中継をリスニングしながらバスを1時間待った。終わってみるとあっという間であった。
台風と私事で急な予定変更を強いられた三連休でしたが、最終日、タイミングよくgijinさんから、登山のお誘いをしていただき、台風一過の青天を期待して、ご一緒させていただきました。残念ながら天気の回復が遅れ、眺望は残念でした。次、リベンジしたいです。
このコースはずっとトリカブトが満開、トリカブトが好きな人にはお勧めです。あまりの群生ぶりに、ホントに毒があるのかなと不思議な気持ちになりました。時折出てくる小さめのアザミのような花も可愛らしく癒されました。ドングリ、栗、カエデやモミジ、ブナの木が多い気持ち良い森の山でした。二十六夜山でお会いした方からは沢山のキノコを見せていただき、自然を満喫できました。
下りが長いコースで、ちょっと心配でしたが、全体的に傾斜が緩く、石や木の根も少なく柔らかな土に覆われ歩きやすい道でした。途中から増水して沢下りもどきとなっていた登山道も、思っていたより簡単に面白く下ることができました。
最後に立ち寄った都留市の芭蕉 月待の湯は、ぬるめのアルカリ性の元湯ということで、熱めの温泉が苦手な私でものんびりと楽しむことができました。
人とほとんど合わない静かな山行きでしたが、登山途中で出会った若い女性と京王高尾駅で偶然お会いして、帰りの電車の中で登山話で盛り上がり、最後まで楽しい1日を過ごすことができました。
ありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する