北岳 (広河原から往復)
- GPS
- 07:10
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,771m
- 下り
- 1,770m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ 無風・微風 気温高し 12時30分頃からパラパラ雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
・芦安から広河原往復はタクシー利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・広河原-二俣:完全に夏道。沢には架橋が済んでおり、渡渉で困ることはなかった。 ・二俣-八本歯のコル:2,200mより少し下から2,700m付近まで雪が繋がっていた。この区間のみアイゼン(12本爪)使用。アイゼンなしで歩く人もいたが、標高差が500m程度あり、時間も1時間以上はかかると思うので、6本以上のアイゼンがあったほうが歩きやすいと思われる。ピッケルも軽いものならあってもよいかも知れない。この区間はピンクの蛍光テープが目印として付けてあった。残雪が終わるとハシゴの区間が始まり、200mほど登るとコルに達する。 ・八本歯のコル-北岳山頂:夏道。各所にお花畑。山頂付近に1箇所残雪があったが数メートル程度でアイゼン不要。 ・北岳山頂-肩の小屋-小太郎尾根分岐-二俣:小太郎尾根までは所々にお花畑。小太郎尾根から二俣までは途中から雪渓に降りられた。 |
写真
感想
数年前から企画していた6月末から7月初旬の北岳山行をようやく実行することができた。思った以上に残雪が多く、12本爪のアイゼンが役立ったし、7月に雪渓の上り下りが楽しめるとは思わなかった。
5時前に芦安の無料駐車場到着。平日なのでガラガラ。5時40分発のタクシーは2台で10数名が乗っていた模様。6時30分前には広河原に到着し、さっと身支度をしてから歩き始める。吊り橋からは一応北岳方向が見えたが、ガスが多い印象。午前中なら持ちそうな雰囲気だが、午後からは一雨ありそう。天気予報も大体そんな感じ。
広河原から順調に標高を上げて二俣到着。ここまでは沢沿いの樹林帯歩きが多かった。梅雨時期のうえ、雪解け水もあるので沢水は多い。雨中や降雨後はあまり歩きたくない雰囲気だった。二俣まで所要2時間かからず。天気はガスがかかるものの悪くはなく、時折バットレスも見られる。風が弱いので行動中は暑い。二俣で休憩中の登山者よりここから先はアイゼンを付けた方が良いとの情報を聞いたのでそのとおりにここで付ける。雪質は柔らかいのでキックも効く。傾斜は白馬大雪渓や針ノ木雪渓に比べると緩いので、それほど緊張感もなく登っていける。時折ガスがかかると先が全く見えなくなる。雪渓歩きは2,700m付近まで続いたが、この後はお待ちかねのハシゴ場。以前若い頃、このハシゴ場を調子よく一気に登ったら、高度が上がり、高山病で頭痛になったことがあったが、今日は一気に上がるだけの体力もないので慎重に上がる。雪渓歩きあたりまでは曇り時々晴れの天気だったが、八本歯のコルまで上がるとすっかり曇った。稜線から間ノ岳や塩見岳を見たかったのだが、残念。八本歯付近で既に標高は2,900mを越えるので、高度障害が出始め、頭痛がし始める。ゆっくり歩けば問題ない程度だが、久々の3,000mオーバーはやはり楽ではない。天気も良くないので唯一楽しめるのは付近の花だけだった。
山頂からの眺めはないな、と諦めながら歩いていたところ、山頂が視界に入ってびっくり。それまで登山者はほとんどいなかったのだが、山頂付近に30-40名ほどの大団体。とりあえず休憩する場所を確保して写真を数枚撮影。風がないのでジャケットを取り出す必要もなし。人が少なければ、視界ゼロでもそこそも楽しめた山頂だっただろうが、今日は運が悪かったようだ。午後の天気も気になるので長居はせずに下山開始。肩の小屋付近まではガスが濃かったが、それより下になるとガスの下に出たのか、或いはガスが腫れたのか、多少眺望が効くようになった。が、稜線に連なる山々は雲の中に隠れていて見えなかった。
小太郎尾根との分岐まで来たとき、草すべりを下って御池小屋に行くか、右俣コースで再度二俣に出るか一瞬悩むが、以前、草すべりを歩いて盛大な膝通に見舞われたことがあったので、草すべりはあっさり却下。面白味には欠けるが、再度二俣に出て大樺沢を下るルートを選ぶことにした。このルートは最後雪渓に出ることが出来、標高差で100m程度はグリセードもどきで下ることができた。時間短縮になったことは言うまでもない。二俣で休憩しているときにポツポツ雨が落ち始める。やはり午前中しか天気はもたなかったようだ。二俣から下も少しは雪渓を下り、その後は夏道に戻ると樹林帯に入るので、多少の雨であればレインを着る必要はないし、実際にこの日はなかった。午後になっても続々登って来る登山者が多く、この時期の午後からの行動はどうなのだろうと思った。夏はやはり午前中に行動を終えるのが適切ではないか。
結局最後までポツポツの雨は止まずに広河原到着。帰りもタクシーの世話になり芦安に戻った。山頂でもっとゆっくりくつろぎたかった気もするが、北岳が自分にまた来いと言っていると解釈して納得することにする。
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