鬼怒沼山 (女夫淵温泉から往復)
- GPS
- 07:03
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,408m
- 下り
- 1,407m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ 気温高く暑い 無風、微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・最寄りのICは日光ICだが、カーナビどおりだと霧降高原を通るルートを案内された。朝のうちは鹿(多分野生)が所々路傍で見られた。飛び出しなどもあるかもしれず、要注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・女夫淵温泉-日光沢温泉:登山地図などでは「奥鬼怒歩道」と書かれているが、歩道と言うよりも傾斜の緩い登山道と言ったほうが正しいのでは? 基本的には日光沢温泉へ向けて標高が上がるが、途中にアップダウンは多いし、落石注意箇所も多数。実際に、落石のためルートが付け替えられている箇所が女夫淵温泉付近では何カ所も見られた。間違えやすい箇所はない。 ・日光沢温泉-鬼怒沼湿原:日光沢温泉を過ぎて橋を渡ると本格的な登山道が現れる。傾斜は急だが時間にして登りで1時間以内程度なのでそれほど苦しくはない。1,800m付近になると傾斜が緩くなる代わりに、泥濘の登山道に変わる。泥濘と湿った木道が交互に現れるが、どちらも大変歩きにくい。特に木道は下りの場合は大変滑りやすいので要注意。湿原に出るまでは完全に樹林帯歩きのため、展望は全く得られない。 ・鬼怒沼湿原:天気が良ければ最高。雷雨の時は隠れる場所は北端付近の巡視小屋くらいしか見当たらない。 ・鬼怒沼湿原-鬼怒沼山:湿原を過ぎて再び樹林帯に入る。鬼怒沼山山頂も樹木に覆われていて、山頂からの展望はほぼない。特別にこの山頂に拘る以外は、ここを訪れる理由は見当たらなかった。山頂に三角点あり。 ・登山者は隣の尾瀬と比較すれば格段に少ないはずだが、それでも週末であればそこそこの人が入っている。 |
写真
感想
レポートのタイトルは「鬼怒沼山」としたが、この山行のハイライトは間違いなく手前にあった湿原であった。
5時前に女夫淵温泉の駐車場に到着。広い駐車場が7割方埋まっていて驚く。こんなマイナーな山に大挙して出掛けているのか?と思ったが、後で分かったことは、この先の温泉宿に泊まるためにここにクルマをデポしなければならないということ。でも到着時はそんなことは分からないから混雑した登山道になることを想像しつつ準備をする。外の気温は12℃程度、長袖のシャツ一枚では寒いくらいだが、動けば暑くなると思い重ね着はしないで歩き始める。
登山地図を見ると「歩道」と書かれていたので最初の1時間は楽勝と考えていたが実際は大いに異なった。落石が多いためか、登山道があちこちで付け替えられていて、その度に大回りをしたりアップダウンを強いられる。実際に落石注意な箇所は多く、のんびり歩く雰囲気ではないところが多く見られた。天気は思った以上に良くて、時折晴れ間も見える。風はほとんどないため、歩いている時はかなり暑く感じた。
日光沢温泉まで休憩込みで1.5時間程度。ここを過ぎて立派な橋を渡るといよいよ本格的な登山道の登場。傾斜は急だが、標高差にして600m程度しか登らないので、大汗を絞って登るほどではなかった。その代わり、1800m付近まで上がるとドロドロの泥濘の道があらわれた。どこをどう歩いても登山靴は泥の中を歩かざるを得ないので、汚れをいちいち気にしている状態ではなかった。また、泥濘の道と交互に木道が現れて、この木道も湿っているために大変滑り易かった。登りはまだ良かったが、大変なのは下りで、緩い傾斜でもツルツル滑ることこの上なし。ビブラムソールと濡れた木道の相性は最低と言っても過言ではない。
おっかなびっくりで歩いて2000m付近まで登るとぽっかりと空いた空間に湿原があらわれる。湿原には木道が張り巡らされていたが、ここの木道は乾いていたので滑る心配はなかった。花の最盛期なのか、あちこちに様々な花々が見られる。3時間かけて登ってきた甲斐があったのは言うまでもない。もっと曇りの多い天気を予想していたが、時折晴れ間も見え、暑くも寒くもないコンディション。風はほぼ無風。北端まで行き折角なので鬼怒沼山まで足を伸ばそうと思ったが、これは大失敗だった。湿原から山頂は見えてもなかなか到達せず、結局往復で1時間もかかってしまった。また、湿原を出てから山頂まで樹林帯に入るため視界は全くなく、この状態は山頂に着いても変わらなかった。山頂から尾瀬沼でも見えるかと期待したが、全くの期待はずれになってしまった。もし初めから分かっていたら山頂往復はせずに湿原でのんびりしていたことだろう。
下りは元来た道をひたすら戻る。濡れた下りの木道で何度かスリップするも、尻餅や転倒には至らず。下るに連れて沢の音が大きくなり、暑さも感じるようになった。登りではほとんど見掛けなかった登山者だが、下りでは多くの人とすれ違った。みな軽装というか、さすがに止まり装備の人は皆無だったが、あの湿原ならば朝の様子も是非見てみたいと思った。もう少しアクセスが良いといいのだが。
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