オリンポス(2917m)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 2,678m
- 下り
- 2,678m
コースタイム
6/29(日) 晴れ レフュージA 6:35〜9:05オリンポス山頂10:00〜13:25プリオニア登山口13:50〜17:10リトホロ
天候 | 6/28 晴れ時々ガス 6/29 晴れ時々ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から3時間弱登ったところ、標高2100mにレフュージAという山小屋がある。全室ドミトリーで12EUR。小屋内と周辺は火の使用が禁止されているので食事はレストランで取らざるを得ない。レストランの営業時間は6:00〜21:00。HPには予約フォームがあり便利(http://www.mountolympus.gr)。小屋内は登山靴が禁止なので別途サンダル必要(小屋備え付けのものもあり)。プリオニアの登山口においしい湧き水有り。 オリンポスの最高峰は岩登りのバリエーションなので十分注意。ロープはなしでも行けなくはないが、落石には自他共に要注意。なお、岩に慣れていない人向けにこの区間だけ5EURでピンポイントガイドを行うサービスもあるよう。 [今回の記録リンク] オリンポス http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-475897.html ヴィフレン http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-475913.html ムサラ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-476401.html リラ七湖ーリラ僧院 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-476421.html |
写真
感想
永年勤続休暇を利用してギリシャとブルガリアのハイキングレベルで登れる山4つを巡る計画を立てた。まずはギリシャ最高峰のオリンポス山から。神々の山と言われ、山群各ピークに神様の名前が付けられている。さすがは神話の国の山だ。大まかな予定だけ立ててあとは現地で何とかするスタンス。
6/28 朝ギリシャ・テッサロニキ入国、バスでリトホロへ、オリンポス山登山、山小屋泊
6/29 オリンポス山登頂、下山後テッサロニキへ
6/30 バスでブルガリア・ブラゴエフグラッドへ、バスでバンスコへ、タクシーで山小屋へ、山小屋泊
7/1 ヴィフレン山登頂、下山後タクシーでバンスコへ、バスでプロヴディフへ
7/2 プロヴディフ観光、バスでボロヴェツへ
7/3 ムサラ登頂、下山後バスでサモコフへ、タクシーでリラ7湖登山口へ、リラ7湖の山小屋まで登山
7/4 リラ7湖めぐり、マリョヴィッツァ登頂、リラの僧院へ下山
7/5 バスでソフィアへ、夜帰国便に搭乗
6/28(土) 晴れのちガス 15:35プリオニア登山口〜レフュージA 18:15
日本から空路でギリシャのテッサロニキに朝に到着、この日のうちにオリンポスの山小屋まで登ってしまうという強行スケジュールである。でも大変だったのはむしろ登山口までの移動の方で、列車からバスの乗り継ぎや、市内のローカルバスの乗り方が判らず苦労した。山に入ってしまってからはあっという間で、3時間かからずレフュージまで登ってしまった。途中は日本の山のような針葉樹林帯を登り気持ちがよい。小屋までの荷揚げは馬を使っているので道幅も広く、緩く付けられている。馬が人の誘導なしに勝手に下りてきたのには驚いた。究極の自動荷揚げシステムだ。
森林限界のやや下、眺めのよい崖の上にレフュージがある。今日は土曜なので小屋は混雑すると思いあらかじめ予約しておいたが、幸い余裕があるようでベッドも広く使えた。小屋はちょっとしたホテル並みに綺麗で、暖炉まである。薪に火に癒された。食堂には「神々の山」と書かれた立派な絵が飾られており格調の高い感じもした。日没は9時頃。時差ボケもあってこの日は早くに寝入ってしまった。
6/29(日) 晴れ レフュージA 6:35〜9:05オリンポス山頂10:00〜13:25プリオニア登山口13:50〜17:10リトホロ
朝食を取っているとドイツ人の若者が話しかけてきた。ミューニック在住で日本の九州大学に留学したことがあるそうで、日本をまた旅行したいと言っていた。費用の目安を聞かれたので適当に答えたら目ん玉が飛び出ていた(やはり普通の外国人には日本の旅行は厳しいかと思う)。
天気も良いし空身なのでガンガン登ってゆく。小屋から30分も登ると森林限界で、岩だけの世界になる。石灰岩のようで山肌は白く欧州らしい景観。あっという間に頂上直下に登りついたが、ここから頂上まではバリエーションの区間。ギア無しの身では無理は出来ないと思っていたが、確保なしで登っている人も結構いたので自分も行ってしまった。北アルプスの大キレットや不帰の嶮程度の岩場に慣れていれば行けるくらいのレベルであった。あっという間に山頂到着し、景色を堪能する。逆側の北の方にも登山道が付いており、山小屋も見えた。オリンポスは独立峰と思っていたが、山域は広く色々なピークやルートがあり面白そうだ。
この日は偶然オリンポス山岳マラソンの開催日で、途中の登山道はコースとかぶっていた。マラソン発祥の国で神々の山が舞台というのも凄い。大勢のランナーが抜かしていったが、抜かされる登山者はみな道を譲り拍手をしてブラボーと称えている。小屋まで戻って休んでいると下山途中に会ったギリシャ人がコーヒーをおごってくれた、お金を出そうとしてもガンとして受け取らなかった。
プリオニアの登山口に戻ったが、ここからリトホロの町までもハイキングコースは続いている。時間も早いしマラソンランナーもそちらに流れてゆくので自分もつられてそちらから下山することにした。しかしこのルート、延々続く渓谷沿いをアップダウンを繰り返しながら行くなかなかきついコースだった、山頂部よりよっぽどハードである。荷物が重いし暑いので熱中症になりそうだった。マラソンランナーもひととおり駆け抜けてしまい、ついには片付けを終えた実行委員の人達と一緒に下るハメになってしまった。きついし腹も減ってくる。渓谷はウネウネ続き終わりが見えなくてもうへとへと。ようやく抜けて、突然リトホロの町と背後に真っ青なエーゲ海が広がったときはうれしくて涙が出そうだった。
リトホロからは幸いにもテッサロニキへ直通バスをつかまえられた。真っ白な岩と強烈な太陽光の余韻に浸りながらテッサロニキに向かう。明日からはブルガリアだ。
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