ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 475897
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
ヨーロッパ

オリンポス(2917m)

2014年06月28日(土) ~ 2014年06月29日(日)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
32.2km
登り
2,678m
下り
2,678m

コースタイム

6/28(土) 晴れのちガス 15:35プリオニア登山口〜レフュージA 18:15
6/29(日) 晴れ レフュージA 6:35〜9:05オリンポス山頂10:00〜13:25プリオニア登山口13:50〜17:10リトホロ
天候 6/28 晴れ時々ガス
6/29 晴れ時々ガス
過去天気図(気象庁) 2014年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
 ギリシャ北部の都市テッサロニキが拠点。テッサロニキから列車またはバスでまずカテリニに行く(60〜90分)。カテリニからリトホロまで別のバスに乗換(30分)。カテリニの鉄道駅とバスターミナルは相当離れているので町内のローカルバスを使うことになる。従ってテッサロニキからカテリニまではバス利用がお勧め。リトホロからプリオニア登山口(標高1100m)まではタクシー(30分 25EUR)。
コース状況/
危険箇所等
 登山口から3時間弱登ったところ、標高2100mにレフュージAという山小屋がある。全室ドミトリーで12EUR。小屋内と周辺は火の使用が禁止されているので食事はレストランで取らざるを得ない。レストランの営業時間は6:00〜21:00。HPには予約フォームがあり便利(http://www.mountolympus.gr)。小屋内は登山靴が禁止なので別途サンダル必要(小屋備え付けのものもあり)。プリオニアの登山口においしい湧き水有り。
 オリンポスの最高峰は岩登りのバリエーションなので十分注意。ロープはなしでも行けなくはないが、落石には自他共に要注意。なお、岩に慣れていない人向けにこの区間だけ5EURでピンポイントガイドを行うサービスもあるよう。

[今回の記録リンク]
オリンポス http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-475897.html
ヴィフレン http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-475913.html
ムサラ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-476401.html
リラ七湖ーリラ僧院 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-476421.html
リトホロの街。ものすごく居心地よさそう。
2014年06月28日 20:35撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
6/28 20:35
リトホロの街。ものすごく居心地よさそう。
登山口のプリオニア。学校の遠足があったようです。
2014年06月28日 21:15撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
6/28 21:15
登山口のプリオニア。学校の遠足があったようです。
日本の山と錯覚するような松林が続く。
2014年06月28日 21:51撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
6/28 21:51
日本の山と錯覚するような松林が続く。
馬が勝手に下山してます。恐るべき全自動荷揚げシステム。
2014年06月28日 22:34撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
6
6/28 22:34
馬が勝手に下山してます。恐るべき全自動荷揚げシステム。
読めん。。。
2014年06月28日 23:22撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
6/28 23:22
読めん。。。
今日はなかなか雲が晴れない。
2014年06月28日 23:53撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
6/28 23:53
今日はなかなか雲が晴れない。
レフュージA。小屋はとても立派。
2014年06月29日 00:56撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
6/29 0:56
レフュージA。小屋はとても立派。
標高2100mにあります。
2014年06月29日 01:13撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
6/29 1:13
標高2100mにあります。
食事は好きなものをオーダー。
2014年06月29日 01:23撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
6/29 1:23
食事は好きなものをオーダー。
暖炉がイイ!
2014年06月29日 01:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
6/29 1:42
暖炉がイイ!
皆さん楽しんでます。
2014年06月29日 01:47撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
3
6/29 1:47
皆さん楽しんでます。
ドミトリーも凄くきれい。イギリス人パーティーと一緒でしたが、ガラガラでした。
2014年06月29日 03:17撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
6/29 3:17
ドミトリーも凄くきれい。イギリス人パーティーと一緒でしたが、ガラガラでした。
次の日、天気はいいです。
2014年06月29日 12:44撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
6/29 12:44
次の日、天気はいいです。
若干残雪あり。
2014年06月29日 13:10撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
6/29 13:10
若干残雪あり。
いやーー。いいですね。
2014年06月29日 13:20撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
6/29 13:20
いやーー。いいですね。
いいですね〜〜
2014年06月29日 13:26撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
3
6/29 13:26
いいですね〜〜
雲海
2014年06月29日 13:26撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
6/29 13:26
雲海
いろんなピークが林立している。
2014年06月29日 13:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
6/29 13:42
いろんなピークが林立している。
先行しているドイツ人パーティ。
2014年06月29日 14:20撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
6/29 14:20
先行しているドイツ人パーティ。
山頂部。ロープ無しで登れるか?と思うほど岩だらけ。
2014年06月29日 14:24撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
4
6/29 14:24
山頂部。ロープ無しで登れるか?と思うほど岩だらけ。
こちらは第2位の標高らしい。
2014年06月29日 14:24撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
6/29 14:24
こちらは第2位の標高らしい。
ここが核心部かな、確保無しでなんとかいけそう。
2014年06月29日 14:47撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
4
6/29 14:47
ここが核心部かな、確保無しでなんとかいけそう。
あと少し。
2014年06月29日 14:49撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
6/29 14:49
あと少し。
山頂。一杯登ってました。
2014年06月29日 14:59撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
4
6/29 14:59
山頂。一杯登ってました。
凄い壁。
2014年06月29日 15:02撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
6/29 15:02
凄い壁。
ギリシャですね〜
2014年06月29日 15:10撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
6
6/29 15:10
ギリシャですね〜
隙間の下は絶壁。
2014年06月29日 15:38撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
6
6/29 15:38
隙間の下は絶壁。
山岳マラソンの人たち。ブラボー。
2014年06月29日 16:45撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
6/29 16:45
山岳マラソンの人たち。ブラボー。
プリオニアまで下りましたが、調子に乗ってその先も下ってしまいました。
2014年06月29日 19:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
6/29 19:42
プリオニアまで下りましたが、調子に乗ってその先も下ってしまいました。
途中にホーリーケーブがあります。ホコラですな。
2014年06月29日 20:26撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
4
6/29 20:26
途中にホーリーケーブがあります。ホコラですな。
この間、写真を全く取れないほど疲労困憊。リトホロの街とエーゲ海が見えて感涙。。。
2014年06月29日 22:17撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
3
6/29 22:17
この間、写真を全く取れないほど疲労困憊。リトホロの街とエーゲ海が見えて感涙。。。
テッサロニキの街に戻りました。もう日没。今日はここに泊まるとしよう。
2014年06月30日 01:38撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
2
6/30 1:38
テッサロニキの街に戻りました。もう日没。今日はここに泊まるとしよう。
翌朝、このバスでブルガリアに向かいました。
2014年06月30日 13:55撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
1
6/30 13:55
翌朝、このバスでブルガリアに向かいました。
撮影機器:

感想

 永年勤続休暇を利用してギリシャとブルガリアのハイキングレベルで登れる山4つを巡る計画を立てた。まずはギリシャ最高峰のオリンポス山から。神々の山と言われ、山群各ピークに神様の名前が付けられている。さすがは神話の国の山だ。大まかな予定だけ立ててあとは現地で何とかするスタンス。

6/28 朝ギリシャ・テッサロニキ入国、バスでリトホロへ、オリンポス山登山、山小屋泊
6/29 オリンポス山登頂、下山後テッサロニキへ
6/30 バスでブルガリア・ブラゴエフグラッドへ、バスでバンスコへ、タクシーで山小屋へ、山小屋泊
7/1 ヴィフレン山登頂、下山後タクシーでバンスコへ、バスでプロヴディフへ
7/2 プロヴディフ観光、バスでボロヴェツへ
7/3 ムサラ登頂、下山後バスでサモコフへ、タクシーでリラ7湖登山口へ、リラ7湖の山小屋まで登山
7/4 リラ7湖めぐり、マリョヴィッツァ登頂、リラの僧院へ下山
7/5 バスでソフィアへ、夜帰国便に搭乗

6/28(土) 晴れのちガス 15:35プリオニア登山口〜レフュージA 18:15
 日本から空路でギリシャのテッサロニキに朝に到着、この日のうちにオリンポスの山小屋まで登ってしまうという強行スケジュールである。でも大変だったのはむしろ登山口までの移動の方で、列車からバスの乗り継ぎや、市内のローカルバスの乗り方が判らず苦労した。山に入ってしまってからはあっという間で、3時間かからずレフュージまで登ってしまった。途中は日本の山のような針葉樹林帯を登り気持ちがよい。小屋までの荷揚げは馬を使っているので道幅も広く、緩く付けられている。馬が人の誘導なしに勝手に下りてきたのには驚いた。究極の自動荷揚げシステムだ。
 森林限界のやや下、眺めのよい崖の上にレフュージがある。今日は土曜なので小屋は混雑すると思いあらかじめ予約しておいたが、幸い余裕があるようでベッドも広く使えた。小屋はちょっとしたホテル並みに綺麗で、暖炉まである。薪に火に癒された。食堂には「神々の山」と書かれた立派な絵が飾られており格調の高い感じもした。日没は9時頃。時差ボケもあってこの日は早くに寝入ってしまった。

6/29(日) 晴れ レフュージA 6:35〜9:05オリンポス山頂10:00〜13:25プリオニア登山口13:50〜17:10リトホロ
 朝食を取っているとドイツ人の若者が話しかけてきた。ミューニック在住で日本の九州大学に留学したことがあるそうで、日本をまた旅行したいと言っていた。費用の目安を聞かれたので適当に答えたら目ん玉が飛び出ていた(やはり普通の外国人には日本の旅行は厳しいかと思う)。
 天気も良いし空身なのでガンガン登ってゆく。小屋から30分も登ると森林限界で、岩だけの世界になる。石灰岩のようで山肌は白く欧州らしい景観。あっという間に頂上直下に登りついたが、ここから頂上まではバリエーションの区間。ギア無しの身では無理は出来ないと思っていたが、確保なしで登っている人も結構いたので自分も行ってしまった。北アルプスの大キレットや不帰の嶮程度の岩場に慣れていれば行けるくらいのレベルであった。あっという間に山頂到着し、景色を堪能する。逆側の北の方にも登山道が付いており、山小屋も見えた。オリンポスは独立峰と思っていたが、山域は広く色々なピークやルートがあり面白そうだ。
 この日は偶然オリンポス山岳マラソンの開催日で、途中の登山道はコースとかぶっていた。マラソン発祥の国で神々の山が舞台というのも凄い。大勢のランナーが抜かしていったが、抜かされる登山者はみな道を譲り拍手をしてブラボーと称えている。小屋まで戻って休んでいると下山途中に会ったギリシャ人がコーヒーをおごってくれた、お金を出そうとしてもガンとして受け取らなかった。
 プリオニアの登山口に戻ったが、ここからリトホロの町までもハイキングコースは続いている。時間も早いしマラソンランナーもそちらに流れてゆくので自分もつられてそちらから下山することにした。しかしこのルート、延々続く渓谷沿いをアップダウンを繰り返しながら行くなかなかきついコースだった、山頂部よりよっぽどハードである。荷物が重いし暑いので熱中症になりそうだった。マラソンランナーもひととおり駆け抜けてしまい、ついには片付けを終えた実行委員の人達と一緒に下るハメになってしまった。きついし腹も減ってくる。渓谷はウネウネ続き終わりが見えなくてもうへとへと。ようやく抜けて、突然リトホロの町と背後に真っ青なエーゲ海が広がったときはうれしくて涙が出そうだった。
 リトホロからは幸いにもテッサロニキへ直通バスをつかまえられた。真っ白な岩と強烈な太陽光の余韻に浸りながらテッサロニキに向かう。明日からはブルガリアだ。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3425人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら